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笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕
日時: 2011/05/30 23:11:26
名前: カイナ

さて、諸事情により出しておくことになりましたがはてさてなんと書けば良いのやら?……。
――――――――――――――――――――
この世界には、ごく普通が当たり前だった。

しかし、一部の人間は知っていた。この世界に[非現実的]な事があるということを・・・

一つは、呪文を唱えれば何でも出来る[魔法]。

二つ目は、科学を超えた科学、[オーバーテクノロジー]。

そして三つ目は、さまざまなありえない能力を持つ[異能力]。

これらの力を持つ人間は隠れながら生きていた。

そしてここに、その[非現実的]な事が許される学園が存在した。

その学校の名前を[オルタナティブ学園]と呼んだ。
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.15 )
日時: 2011/10/14 22:59:42
名前: ミクニップ

鳳鈴「…で、それは建前で本音は?」
ルイギ「目の保養兼美味いもん食いたいから。いやぁ〜ウェイトレスも俺好みの超ミニでしかも下着は「死にさらせ、豪炎フィスト!!」ぴぎぃ!?」

やっぱりルイギはルイギでした。鳳鈴さんによって殴り倒される変態。それを見てテンバは呆れ…あ、とばっちり喰らったし、シェリーはルイギ殴り倒した鳳鈴を襲おうとするが、逆に返り討ちにされてしまう。

勇児「あわわわ…、止めなくていいんですかアレ?」
ミハル「止めといた方が賢いね。…僕等までトバッチリ食うから」

あっさりルイギ達見捨てて、さっさと坦々麺食べ終える二人。…ふと、耳元にクスクスと笑い声が聞こえてくる。声の主を目で追うと、そこにはそんな光景を見て笑う雪菜の姿が。

雪菜「…どうしたんでしょうか、何だかこんな光景を見てると、嬉しくなってしまいますね」
ミハル「あっはは…。まぁ内容はともかくとして…」

…彼女が笑うのは初めてみた。それを見ると二人も何だか嬉しくなる。


ミハル「…たまには、こんな馬鹿騒ぎも悪くは無いですね」


未だに続いている鳳鈴の殴打にボコボコにされてゆくルイギ&テンバの漫才コンビと、それを見て笑う雪菜。そしてやっぱり3人を止めようと仲裁に入ろうとする勇児。そんな彼らを見たミハルはそう呟き、微笑みながら残った汁をレンゲですくい取って飲んだ。


さて、次の次回予告お願いしますタカさん、それかカイナ氏!
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.20 )
日時: 2011/10/23 21:55:31
名前: ミクニップ

…もぉいいや、とりあえず今回も俺やりますから…次やってみます誰か?



次回予告!!


???「ふぃ〜、やっと終わったぜ第3話」
カノンノ「今回は新たに組織の存在も出てきたね〜。一体これからどうなるんだろう‥」

カイ「安心しろカノンノ。何があっても、俺がお前を護ってやるからな」
カノンノ「うん!頼りにしてるよカイ!!」

???「…毎度毎度見せ付けてくれるねぇ〜本当に。胸やけしそうだわ」

『え、何が?』

???「…まぁいいけどよぉ。そんじゃあ次回な」


カノンノ「次回、オルタナディブ学園第4話!『光の庭』!」


??「次回の主役は僕等とカイ兄ちゃん!!」
???2「見てね〜♪」




オルタナディブ学園から少し離れた場所にある建物。ここは様々な理由で親に捨てられた孤児達とカイ達レイディアントブラザーズが暮らしている孤児院…レディアントガーデン。元々古びた大きな教会を元にしているためか綺麗でとりわけ大きく、街の有名な建物の1つとしてあがる程でもある。


トントントン…


カノンノ「…あふぅ〜……」

何かを小刻みに切る音と鼻腔を擽る良い匂いに気が付いて起床したのは、このレイディアントガーデンに住んでいる私…カノンノ・グラスバレー。本来彼女は一応孤児では無いのだが、いつの間にかこの孤児院に住み込んでしまい、今じゃ近くに設置されているブラザーズ専用の寮の一室を借りて暮らしている。

カノンノ「う〜ん…もう6時か…」

少し朝の苦手な私だけど、ここに来てからなのか、子供達の朝食を作ったり用意させるために、と割と早起きになって来ている。とりあえず軽くブラシで髪を解かし、お気に入りの髪飾りをつけて、そしてパジャマから制服へ手早く着替えると、部屋を出て食堂へと向う。

カノンノ「ふぁぁぁ〜…。おはよ〜」
???「おぅ。やっと起きたか嬢ちゃん」

欠伸を噛み締めながら食堂へ向えば、キッチンでヤクザっぽい風貌でガラの悪そうな黒髪の男性が…背中に赤ちゃん背負いながらテキパキと料理していました。

カノンノ「ダークゼロもおはよ〜…というか、何時も御免ね〜。今日は休みなの?」
Dゼロ「午後から仕事だっての。…今日は偶然お前等の保護者発見したから、連れてきた序でだしよぉ」
カノンノ「あはは…。本当に何時も御免ね」

この男はダークゼロ。見た目は整っているヤクザっぽい男だが、これでもレイディアントガーデンに週何回か来ては手伝っている家政夫さんみたいな人。たまに仕事ほったらかして外に出るエデンをダオスの代わりに捕まえてはここまで連れてきてくれます。

Dゼロ「ほれ、そこに朝飯とお前の弁当作っといたから、とりあえず朝飯食って手伝ってくれ。7時にはガキ供が来るんだろ?」
カノンノ「は〜い」

ガキ供というのは、この近くにあるパン屋に住んでいるフォルテ君と、高町先生の娘さんのヴィヴィオちゃんとそのお友達の事。いつもみんなで私を迎えに来るいい子です。…さて、ダークゼロが作った、見た目とは裏腹に美味しそうな朝食を食べて、私も早く準備しないとね。…本当に美味しいんだよね此。


カノンノ「いっただっきまーす!」



第4話『光の庭』

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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.21 )
日時: 2011/10/24 20:55:35
名前: カイナ

ダオス「いつもすまん、ダーク。ようやくエデンも観念して仕事を始めた」

カノンノ「あ、ダオスさん。おはよー」
Dゼロ「ああ、気にすんな……というかむしろ、すまん」

突然入ってきた男性――金色の髪を伸ばしており、かなりの長身で顔も端正なのだがどこかやつれて見える――が入ってきて口を開き、それにカノンノが挨拶しDゼロはそう言った後ぺこりと頭を下げ、男性――ダオスははぁとため息をついて椅子に座る。
彼の名はダオス、この孤児院ではダークゼロ達臨時職員を含めても院長のエデンに次ぐ実力の持ち主、なのだがそのせいでエデンを捕まえる役目を押し付けられたり様々なミスの事後処理や面倒事の解決なども押し付けられており、ストレスにさいなまれる日々を送るレディアントガーデン一の苦労人である。まあそれでもここを辞めないほどの愛着を彼が持っているのもまた事実である。

Dゼロ「ええっと……飯は?」
ダオス「パンで構わない。何か腹に入れたいだけだからな、後できちんと取る……色々事後処理が必要な書類が多すぎる」

ダークゼロの言葉にダオスはそう言うと深いため息をついた。

ダオス「シェニがドラグーンクラスの生徒十人程度に挑まれたスマブラバトルで相手を全滅させ、その勢いあまって学校の備品を破壊したりキュリーが実験でミスして化学室を灰まみれにしたり……全て事後処理はこっちに回ってくるんだぞ……」
Dゼロ・カノンノ「「ご、ご苦労様……」」

ダオスの愚痴に二人は思わずそう唱和して頭を下げ、ダオスはバターを塗ったこんがりトーストを貰うと食堂から出て行った。

そしてカノンノも朝食を終えて皆の朝食作りを始め、それから少し時間が経つ。

???「はいっ、リンゴを切ってお人形ー」
子供達『ミアハ兄ちゃんすごーい!』

その少し離れていたところでは少年――オレンジ色のふわふわとした髪質の髪を短髪にし、優しげで中性的な顔立ちをしている――が包丁を巧みに操ってリンゴを人形の形に切って子供達を楽しませていた。というか精密さがフィギュアレベルでもはや人間業じゃない。ちなみにそのモデルは彼の恋人でありこの孤児院で共に育った少女ルキ、余談ではあるがそれを近親相姦等と言う人がいればその者は後日全身火傷未遂の状態で発見されるという噂がまことしやかに流されていた。

カノンノ「相変わらず、ミアハ凄いね」
Dゼロ「お腹が空いたってうるさい子供の気を引くために鍛えたんだが……」
カノンノ「そのせいで時々朝食が遅れるんだよね……」

二人はそう呟く。少年――ミアハがこの芸を始めたのは朝にお腹が空いたとうるさい子供達に対して気を引かせ料理の邪魔をさせないため。しかし今となってはその芸の凄さにたまに子供達がもっとやってとせがみ朝食が出来ても来ないという本末転倒な状況に陥ることがあるのだ。

カノンノ「そういえば、カイはどうしてるかな?」
Dゼロ「今日の当番は誰だったか?」
カノンノ「あ、カイだった。それとマーズさんだね」
Dゼロ「ああ、兄弟最強一位二位じゃねえか。こりゃこの時間帯に来るようなバカには気の毒だな」

カノンノが朝ご飯のコーンスープの味を確かめながら呟くとダークゼロがそう尋ね、それにカノンノがポンと拍手を打って呟くとダークゼロはやれやれとため息をついた。今日の当番、それはこの料理でも、朝のゴミ出しでもない、いや、ある意味ではゴミ掃除と言えるだろうか?……。


カイ「帰れ」

ここはレディアントガーデン玄関――とはいえ広い庭があり、本当にその入り口程度だ。ちなみにここは敷地が広いおかげか子供達が自由に遊べる遊び用庭ともう一つ、警戒するための庭の二段重ねになっている――。そこにカイの声が静かに響き、それを聞いた彼の前に立つ一人の男性がにこりと笑みを浮かべて口を開いた。

男性1「いきなり帰れとは酷いのではないでしょうか? 我々はここに住む子供達に新しい環境を与えてさしあげようと――」
カイ「――新しい環境として未来ある子供達を兵器として育てようと? いやーご高説聞き飽きてもう耳にタコが出来そうですよ。ま、というわけでとっとと帰ってください」

男性の言葉にカイはスパッと皮肉ったらしく返す。彼とて生まれて十七年、伊達に目の前の人間――異能力者を利用しようとする団体――を見てきているわけではない。いくら建前で隠そうとその目的なんてすぐに読めている、そういうような彼の言葉に男性の額に青筋が立った、その微笑みもヒクヒクと引きつっている。その次の瞬間カイの身体が銃弾に貫かれ、彼はばたりと倒れ伏す。それを見た男性は本性を現したようなあくどい笑みを浮かべている。

男性1「ガキがふざけた事言うからこうなるんだ。さあ、とっとと異能力のバケモノ共をっ!?」

そう呟いている途中で男性の身体が宙を舞う。その下にはさっき倒れたはずのカイがさっき彼を蹴り上げたのであろう右足を上げて立っていた。いや、さっき倒れたはずのカイもすぐそこに未だに倒れている……。

カイ「忍者たるもの、変わり身の一つも使えずにどうする?……レディアントガーデン自衛団団員、カイ・レディアント。いざ参る!」
男性2「カ、カイ・レディアント!? 聞いた事がある! この孤児院に住むバケモノの中で最強の八人、その中でもトップクラスを誇る実力者!?」
男性3「そ、そうか! あの赤き風、そしてその八人きってのロリコ――」

カイの名乗りを聞いた瞬間別の男性が驚きの声を上げ、さらに別の男性がそう声を出すがその言葉が終わる前にカイの額に青筋が立ち、彼は、赤き風と化した。

カイ「誰がロリコンじゃゴラアアアァァァァッ!!!」

風の怒号が響き渡り、男達は一瞬で全滅する。カイがぶち切れた理由は簡単、さっきの男の一人の言いかけた台詞、ロリコン、これこそ彼のブラックワードなのだ。本人はただのフェミニストと主張しているのだが彼はキュリー達例外もいるが基本的に年下の女の子に甘いというか強く出られない。それは小学生レベルから顕著になっていることが彼がロリコンと呼ばれる由縁となっているのだ。まあ、本人がそれを聞いたらこの通り、その場に修羅が降臨するわけであるが。その力たるや某鋼の錬金術師がチビと言われた時の怒りにも匹敵すると言われている。

ヴィヴィオ「カイお兄ちゃん!」
なのは「おはよう、朝から凄い状態だね」
カイ「ん? よ、ヴィヴィオ。高町先生もおはようございます」

それからカイが影分身を使って朝っぱらから攻めてきた無謀なテロリスト達を確保し、しかるべき場所への通報と護送準備もしていると突然そんな声が聞こえ、カイはそっちを見ると走ってきた少女に軽く挨拶し、その次に来た女性にもぺこりと頭を下げて挨拶しながら少女――ヴィヴィオの頭を優しく撫でる。

ヴィヴィオ「ふにゃ〜」

その撫で撫でを受けたヴィヴィオは表情をとろけさせる。何故かカイは昔から子供を虜にするレベルの頭撫で撫でスキル――カノンノとキュリー命名レディアント撫で撫でハンド――を持っており、彼が幼女に好かれる一因とまで言われているのだ。

なのは「相変わらずね。あ、カイ、ヴィヴィオに手を出したら許さないわよ?」
カイ「ははは、あいにく高町先生を敵に回すほど命知らずになった覚えはありませんよ? それに高町先生のような美しい方は怒ってるより笑ってる方がお似合いですよ?」
なのは「あ、ありがとう……」

なのはの冗談交じりの言葉にカイも笑いながらそう返し、微笑を浮かべてそう続けるとなのはは少し驚いたようにそう返す。カイは子持ちの教師――しかもその子供は今自分が撫で撫でしている――に対しさらっとタラシ台詞を吐いていた。ちなみに彼の異名は三つある。一つはレディアントガーデンの赤き風、一つはロリコンディセンダー、そして最後の一つ、それは……天然プレイボーイ。

カイ「さて、フォルテ達はまだ来てないし。こんなとこで立ち話もなんですから、家にどうぞ」

カイはそう言うとヴィヴィオを慣れたように抱っこして歩き出し、なのはは苦笑しながらその後をついて歩いていった。
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.22 )
日時: 2011/10/30 13:31:42
名前: 忠タロウ+その他の皆様

ルイギ「…ハァア〜…。 あんた等も懲りねえなぁ〜?いい加減ウチの学園には手ぇつけないでもらいたいんだが…どうやら、コイツ等の上司は雀とかみたいに鳥頭なのか?…まあ、ともかくカイの奴が呼んだしかるべき所に引き渡すまでに纏めておくか。」

カイ達がレディアント・ガーデンに入ったのを見計らって、ルイギが現れた。その手には、広げればかなりの長さになる学園特注の縄である。

ルイギ「にしても…アイツ、無自覚なのか自覚してる上でやってんのか…まあいい。アイツの前で禁句を言おうものなら、こうなるって事の見せしめにもなるからいいか♪」

何せ、彼とバルバトスが毎朝見張っている正門とレディアント・ガーデンは、それなりに近い為に先の喧騒もルイギの能力により、強化された聴覚を以てすれば丸わかりである。
先の様な連中が来る日も週に5回はある為、カイ達が仕留めた連中をしかるべき所に搬送されるまで縄で括って纏めておくのが、最近のルイギの日課の一つと化している。
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.23 )
日時: 2011/10/31 00:01:04
名前: ミクニップ


ガチャリ

Dゼロ「ダークゼロ様の〜、手目ぇみたいなクソッタレ供に対しての人権講座ぁ〜♪」
ルイギ「…朝っぱらから派手な迎え入れなこって…」

後頭部に拳銃突きつけられて冷や汗たらたらなルイギに対して妙に嬉しそうなダークゼロ…あ、よく見れば顔は微妙に笑ってない。つーか青筋出てる。

Dゼロ「性犯罪者ってのはなぁ?手目ぇ等みたいな欲求不満なサル供がバイアグラ引っさげて幼気なねーちゃん嬢ちゃん襲うような屑のこった。…そんな屑供に社会的な人権なんぞ必要ない。つまり生きる権利もねぇ訳だ。分かったなら死・に・さ・ら・せ♪」
ルイギ「待って待ってダークゼロさん?いくらアンタでも朝っぱらからハジキぶっ放して血みどろのスプラッタな展開h『ガチッ』待て待て待て!?今の安全装置外した音か!?まだお前の娘に手ぇ出したの怒ってんの捜査一課課長さん!?」
Dゼロ「『元』が付くがなこん畜生が。…俺の前に現れるなんぞいい度胸してるよなルイギぃ?未遂だったとはいえウチの嫁入り前の可愛い娘に手ぇ出したんだから…死んで償うのは常識だよなコラ?」
ルイギ「一体何処の常識だよソレ!本気で許してって!?あ、そうだ。昨日中華料理店の割引券貰ったからそれやるから『ガチッガチッ』やめてやめて!後頭部に銃口何度も突きつけるの!?その音すっげぇ不安に「10秒やるから遺言言え」もう殺す前提かい!?ようしこうなりゃあキメラボd」


ドンドンドンドンドンドン!!!


ルイギ「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」


今日も住宅街に銃声とルイギの悲鳴が木霊した♪





華鈴「…むむ〜」
勇児「?どうしたんですか華鈴さん。プリント見ながら難しい顔して?」

一方此方は朝っぱらのデフォルトの教室の一角。そこではプリント見て難しい顔している華鈴と勇児、そしてジャックの3人がいました。

華鈴「うん。実は今度の『春闘祭(しゅんとうさい)』の事でね〜…」
勇児「『春闘祭』…?」
ジャック「この学園、ノリの良いのとお祭り好きが多くてね?学園祭と体育祭が毎年其々2回程行われてるんだ。その中の春の体育祭…『春闘祭』は他校との合同で腕試しをやるんだよ。…そっか、もうそんな時期なのか…」
勇児「他校と…?」
華鈴「能力者はこの町以外にもいるからね。ここだけじゃあまり対処はしにくいから、ここ以外にもノース、サウス、ウエスト、イーストの4校が存在するの。…其々、在学している生徒に特徴があるみたいで、今回合同するノース校は、『能力者と無能力者が一緒に学んでいる』所なの。能力持ちは少ないけど、それをカバーするために努力してる人達が多いしから侮れないんだよ?」

ジャック「それにこの春闘祭には意味があってね?他校との交流を深めると共に、これまでに鍛えてきた自分達の力がどれ程なのかを知るための重要なものでもあるんだ。幼稚園生以外の全ての学科の生徒が参加するし、中には氷牙さん達程じゃ無いけど教師と対等に渡り合える存在だってある。これは見なきゃ損だからね」
勇児「そ、そうなんだ…」
華鈴「それにこのお祭りは3日間行われるし、その日は関係者以外でも入場許可が下りるから、本当にお祭りみたいだし楽しいよ?」
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春 ( No.24 )
日時: 2011/10/31 04:33:07
名前: 孝(たか)

1・2・3時間目(オリエンテーションと言う名のロングホームルーム)

氷牙「え〜〜それでは、タイガー、フェニックス、ペガサス、3クラス合同授業を始めるぞ〜〜」

幾分テンションが低いのは、タイガークラスも混じっているからだろう。

なぜなら、タイガークラスの担任と言えば…

鏡夜「今日もいい天気だねぇ〜〜」

どこからかお茶と煎餅を取り出して授業中だというのに寛ぎまくっている教師が居るからだ。

氷牙「はぁ〜〜〜〜では、今日の合同授業だが、”使い魔召喚”を行って貰う」

途轍もなく深いため息を吐き、背中に闇を背負う氷牙であった。

シャマル「まずは、同じクラスの人と4、5人一組で班を作ってくださいね?」

シャマルが温和な笑みを絶やさずに生徒に呼び掛ける。

『『『『はーーい!!』』』』

タイガークラスでは…

明日香「刹那さん、木乃香〜一緒に組もう!」
木乃香「ええよ〜〜」
刹那「はい。喜んで。」

仲良し三人組がまず組むが、少なくともあと一人足りない。

ペガサスクラスでは…

なのは「みんな!班組は出来たかなぁ?」

『『出来ました!』』

教導官としての癖で躾けた為、ペガサスクラスはきびきびとしている。

フェニックスクラスでは…

氷牙「もう決まったかぁ〜〜」

『『はーい!滞りなく出来ましたぁ〜』』

それなりに人望があるので、反発する事なく纏まっているのだった。


生徒「ところで先生!使い魔召喚するのはどうしてですか!」

氷牙「いい質問だ。今回の使い魔召喚は、1つの班に1体の使い魔を共同で召喚して貰う。召喚した使い魔を班で育て、最終的には個人契約に踏み込む。」

シャマル「本格的な使い魔召喚は2年になってから行うから、今回召喚した使い魔は、班中で一番相性のいい人と契約する事になってます」

氷牙の説明を補足を加えて引き継ぐシャマル。

なのは「勿論、班で育てるのが目的だから、大事に育てる事!その内、生涯の相棒になる大切なパートナーだからね!」

ウィンクしながら更に補足を加えるなのは。

ヴィータ「使い魔には護衛の意味合いも兼ねてるが、失敗すると逆に襲われる危険もあるからな!仮契約が済むまでは気を抜くなよ!」

ヴィータが注意を促す。

ザフィーラ「どんな使い魔が召喚されても、決して他の班と比べるような事はするな!どんなものであれ、”同じ命”であることを忘れるな。」

鏡夜「(ズズ〜)……はぁ…お茶が美味しい」

一人だけ呑気な事である。
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.25 )
日時: 2011/11/07 19:58:01
名前: カイナ

氷牙「さて、後は……なるべくしてなった感じだな」

氷牙は寛ぎまくっている鏡夜を授業に参加させる事を諦めたかタイガークラスの方も見回ってそう呟く。

ネイ「では、一応のリーダーはカノンノにお願いするという事で」
カノンノ「うん、頑張るね」
シェニ「さて、と。使い魔かぁ」
キュリー「何するんだろうね〜?」

ライ「使い魔の召喚か……デュエルディスクみたいな感じかな?」
アルフ「違うと思う。でも、だったらサイバー・ドラゴンとか召喚したいな」
ライ「あ、俺はアルカナナイトジョーカーがいいな」
エルフィ「じゃあ私は大天使ゼラート、じゃなくって。ボケは止めなさい、ライはともかくアルフも」

カノンノを始めとしたレディアントの幼馴染メンバーにライ達三人幼馴染メンバー。本当になるべくしてなったようなチームである。
レディアントチームはしっかり者のネイがさりげなくリーダーシップを持つカノンノにリーダーをお願いしカノンノもそれを快く承諾、シェニとキュリーはその横でそう話し合っている。そして時の旅人チームは三人揃って漫才――ライのボケにアルフがツッコミを入れた後何故かボケ、ライもそれに合わせるようにボケるとエルフィがノリツッコミを入れていた――を繰り広げている。
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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.27 )
日時: 2011/11/07 23:48:58
名前: ミクニップ

なのは「はいはい。漫才もいいけど、そろそろ実習を始めるよ〜?」
ヴィータ「とりあえず、今回は召喚に詳しいカメックばーちゃんも来てるから挨拶しろよ?…カメックばーちゃん」
???「これこれ、あんまり年寄りを急かさないでおくれヴィータちゃん」

ヴィータに呼ばれ、箒に跨がって飛んでやって来たのは、紫のウィッチローブとトンガリ帽子、そしてロッドといういかにも魔法使いですという格好した眼鏡の老婆…ならぬ老亀。

氷牙「…あ〜、まぁとりあえずこの人が、今回の実習に協力してくれる臨時教員で、魔導を専門にしてる…」
カメックババ「カメックババじゃ。氷牙ちゃんに呼ばれて、暫くはこの召喚実習を手伝うから、何か困ったことがあるなら遠慮せずに聞きなされ」

明らかに面倒そうな氷牙の説明に続き、地面に着地しながら自己紹介するカメックババ。…こうしてみればヴィータよりも小柄な事がよくわかる。そしてカメックババは未だに寛いでる鏡夜を見つけるや、ちょっと眉釣り上げて怒鳴りつける。

カメックババ「これ鏡夜!教師の癖に授業ほったらかしにして何を寛いでるのじゃバカモノ!?さっさと準備に取り掛からんか!!」
鏡夜「えぇ〜…?嫌だよメンドクサイ。そんなの他のに任せて…「あんまり聞き分けが悪いと、神鈴を呼ぶかお主の母親に今の事言うぞ?」さて何グズグズしてるのさ氷牙!!早く実習始めよう!」

二人の事を出されるや、ジト目の氷牙無視して、さっきとは打って変わってせっせと準備に取り掛かる鏡夜。
…実を言えばこのカメックババさん。鏡夜の両親とはちょっとした友人でもあり、さらには神鈴は彼女をしたってる(薬とかそういう関係で)部分があるため、そのためかこの世界では数少ない、鏡夜が頭の上がらない人物もある。それを見込んで氷牙は、サボリ癖の酷い鏡夜対策として、度々こういう人物達を呼んできたりしている。

氷牙「(悪いなカメックババ。…毎度の事ながら鏡夜の事で色々…)」
カメックババ「(別にええよ。ワシも久々に彼奴の成長を確認したかったからのぉ…。しかも氷牙ちゃんの頼みならなおさらじゃ、それに久し振りに子供達にも会いたいしのぉ。フェッフェッフェッ♪)」

今度何か奢ろう。そう話を切るや、たった一人で早々と準備を終えた鏡夜の所へと向かう。

氷牙「…さて、本格的な準備も終わったらしいし、とりあえず今回やる召喚方法について説明する」
カメックババ「召喚術には大間かに分けて2タイプ存在するんじゃ。1つ目は[通常召喚(ノーマルサモン)]、これは教科書にも乗っているかと思うが割とポピュラーな召喚方法の一つじゃ」
なのは「これは魔方陣と魔力を使って召喚用の呪文を唱える事で使い魔を召喚する方法でね?術者の技量や魔力、方法によっては出てくる召喚獣も千差万別だけど、一番やりやすい召喚術なの」

氷牙「2つ目は[生贄召喚(サモンサクリファイス)]。コイツは特定の物や生き物、あるいは術者の血液を召喚の代償として使う術だ。代表としては[口寄せの術]や[儀式召喚]が主な例だ」
ヴィータ「この召喚なら、確かに高確率で強い奴が出てくるが、口寄せとかならまだしも召喚するために特定のものが無けりゃ無理だし、中には人間を使用する奴もあるからあまり好ましくはねぇな」

ザフィーラ「ちなみに、今回お前達にやってもらうのは、通常召喚の部類に入る、初心者用の[魔方陣召喚(サモンスキュア)]だ」
カメックババ「なお、召喚のためのやり方呪文はワシ等が教えるから、テキトーにやって召喚事故を起こしてもらっては困るからのぉ」

生徒2「召喚事故?」
カメックババ「召喚術をやる時に起こる事故の事じゃ。大抵の場合、術者の不注意や呪文詠唱の失敗、それか召喚の時のちょっとしたミスが主な原因じゃな」
ヴィータ「軽いのだと、魔力の暴発や召喚すべき奴とは違う使い魔が召喚される、召喚されないだったらまだマシだが…。酷けりゃぁ身体の一部もってかれたり使い魔が暴走して食い殺されるという自体もあっから、そこんとこ注意しろよな?」
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春 ( No.29 )
日時: 2011/11/08 09:07:12
名前: 孝(たか)

氷牙「さて、これから魔法陣を描いて貰う訳だが…いくつか種類がある。まず一つ目は…シャマル。」

シャマル「はーい!」

氷牙に促されてシャマルが召喚陣を描く。
真円を書きその中に五芒星を描く最もポピュラーな陣だ。

氷牙「お前達も、何かしら見た事があると思う。漫画やアニメ、小説、ゲームとかでもよく使われているだろ?これは最も親しまれている魔法陣で、特に召喚相手に条件を付けない物に使われる。次だが…なのは」

なのは「了解♪」

なのはが描く召喚陣は、真円の中に正三角形を描き、中心から円を貫通するように三つの直線を引くつまり→〇△Yを組み合わせた物だ。

氷牙「この召喚陣は、”火属性”に関する召喚陣だ。例として、「サラマンダー」や「火竜」、「魔人イフリート」などがあげられる。次は…ヴィータ、頼む。」

ヴィータ「おう。」

ヴィータが描く召喚陣は、真円に五角形を描くこれまたシンプルなものだ。

氷牙「今ヴィータが書いたのは”土属性”に関する召喚陣だ。例として、「グリフォン」、「ジャイアントモール」、「巨人タイタン」等があげられるな。次は…ザフィーラ。」

ザフィーラ「心得た。」

ザフィーラが描く召喚陣は、真円に六芒星を描くたまに見かける物だ。

氷牙「これもたまに見かけると思うが、これは”水・氷属性”の召喚陣だ。例として、「ビッグフロッグ」、「水竜」、「シヴァ」等だな。次は…カメックババ。頼む。」

カメック「任せんしゃい。」

テキパキと召喚陣を描くカメックババ。
カメックババが描く召喚陣は、真円の中に楕円がいくつも描かれ、牡丹の花のようにも見える。

コンパスで遊んだ事がある人は判る筈。

氷牙「これはちょっと書くのがメンドクサイが…”風・雷属性”に関する陣だ。例として、「風龍」、「シルフィード」、「イクシオン」等だな。最後は鏡夜。」

鏡夜「はいはい。」

鏡夜が描く召喚陣は…

真円の中心に小さな真円を描き、そこを中心に十字と×の字となる様に楕円を4つ描く。万華鏡写輪眼を丸ぼったくした感じ?

鏡夜「ふぅ…出来たよ。」

氷牙「おう。コイツがいわゆる”無属性”の召喚陣だ。例として、「チョコボ」、「フェアリー」、「機械兵士」と言った所か。」

生徒「先生質問!」

氷牙「おう。なんだ。」

生徒「一番最初の…シャマル先生が描いた召喚陣とどう違うんですか?」

カメックババ「簡単な事じゃ。今描かれた召喚陣では、無属性の者しか呼ばれんが、最初に描いたのは、属性を選ばないその違いじゃ。」

鏡夜「つまり、最初のは完全ランダム。最後のは属性無し。ってことだよ。判って貰えたかな?」

『『『はい!』』』

なのは「じゃぁこの後は、どの召喚陣を使うか相談してね?喧嘩は駄目だよ?」

そう言いながら喧嘩するようなら…と言う意味を込めてレイジングハート・エクセリオンを握る。

『『『『『『は、はい!!!!!』』』』』』

恐怖統治は止めましょう♪
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.40 )
日時: 2011/11/11 21:53:12
名前: カイナ

生徒A「やった! 召喚できた!」
生徒B「こっちも出来た!」

それから授業が進んでいき、生徒達は次々に使い魔の召喚を成功させ、早い班はもう仮契約まで進んでいた。

カノンノ「うーん、おかしいなぁ。皆みたいなのが召喚できない……」
ライ「こっちもだ。おかしいな……」

その中でそれぞれカノンノとライ率いるレディアントチームと時の旅人チームは苦戦していた。しかし皆みたいなのが召喚できないというのは彼女らが下手なのではなく……。

セルシウス「おかしいわね、魔法陣も間違えてないし、呪文も合ってるはず……」
ウンディーネ「ええ、何度見直しても大丈夫ですわ」
シルフ「でもおっかしいねー、なんでボク達が出てきちゃうんだろ?」
イフリート「まあ気にすんなカノンノの嬢ちゃんにライの兄ちゃん! その内うまくいくって!」
ノーム「はぁ〜、お茶が美味しいね〜」
ヴォルト「……」
ミラ「むぅ、お腹が空いた……」

使い魔や妖精より高位の存在、精霊を召喚してしまうのだ。しかも呼び出した精霊達は全員カノンノ達と顔見知り――何せ最初に出てきたセルシウスを見て生徒達が固まってる中カノンノは「セルシウス、久しぶり〜」なんて暢気な挨拶してのけているのだ――ちなみに彼女らの魔法陣を見直しているのは氷の精霊セルシウスと水の精霊ウンディーネ、彼女らの言葉を聞いて首を傾げているのは風の精霊シルフ、ガハハと豪快に笑いながら二人に元気を出すよう言っているのは炎の精霊イフリート、それらを無視しているかの如くのんびり茶をすすっているのは地の精霊ノーム、黙り込んでいるのは雷の精霊ヴォルト、そして腹に手を当ててそう呟いているのは全ての源である源精霊ミラ=マクスウェルだ。見事に光と闇以外ポピュラーな属性ほぼ全ての精霊を呼び出している。

氷牙「カ、カノンノ、ライ……」
カノンノ・ライ「「はい?」」
氷牙「その召喚呪文、誰から習った?」

そこについに耐え切れなくなったか氷牙が声をかけ、二人が一旦召喚を止めて彼の方を向き首を傾げると氷牙はそう尋ねる。それに二人は顔を見合わせた後氷牙の方を向き、同時に口を開いた。

カノンノ・ライ「「エデンさん。使い魔の召喚授業の予習って呪文詠唱を教えてくれた」」
氷牙「やっぱりか!!! あいつ使い魔召喚の呪文じゃなくって精霊召喚の呪文教えてやがる!!!」

二人の返答に氷牙が声を荒げる。レディアント・ガーデン院長ことエデン・レディアント、実は凄腕の魔術士にして召喚術士である彼女だがその欠点は大雑把なところ、どうやら使い魔召喚の呪文と間違えて精霊召喚の呪文を二人に教えてしまったようだ。

氷牙「お前ら、今から呪文を改めて教えるから……精霊達も、帰ってもらっていいか?」
セルシウス「そうね、授業の邪魔になってもよくないし。じゃあカノンノ、エデン様によろしく」
カノンノ「うん!」
ミラ「よし、では帰るぞ。帰って食事にしよう」

氷牙の言葉にセルシウスが代表して言うとカノンノがうんと頷き、それから彼女らのリーダーであるミラが先導するようにそう言って魔法陣の方に歩いていき、精霊達の姿は消えていった。
メンテ

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