Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.51 ) |
- 日時: 2007/09/29 00:11:06
- 名前: 涼
- パァーン
銃声とほぼ同時に左腕に激痛が走る シュウの銃口はしっかり私を捕らえていた
血が腕を伝って地面に落ちる
痛い・・・・・・・・・・・・・・・・・
痛い・・・・−−−−−−−−
死んでしまう、いや殺されてしまう
鼓動が私の中で高らかに鳴り響く 急げと全身の血が騒ぐ 足は悲鳴をあげ、口は酸素を取り込もうと必死にあえぐ
小さな・・・本当に小さなスペースを見つけた そこに隠れて息を整えようとしたが、足音が聞こえたので逆に息を止めた ここで気付かれたら私は殺されるのだ
先ほど受けた左腕の傷をぎゅっと握りしめ 目には涙を溜めながら息を堪える
シュウ・・・・・ シュウ・・・どうして? 今まで私を守ってくれたじゃない・・・・
「出てきてください、お嬢さん」
いつもの優しい声 10年間を共に過ごし、私は少なからずとも信頼や敬愛という言葉に近いものを感じていたのに・・・
駄目だ・・・ もうシュウは私の知ってるシュウじゃない
・・・・・・・・・敵なのだ ・・・倒すべき・・・・敵・・・・・
銃の安全装置を外す 今の声で大体何処にシュウがいるのかは見当が付く 引き金にかけた指の震えが止まらない それでも私は引き金を引くしかないのだ 私が生き残るためには・・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− お母さんとシュウの違い それが引き金を引く事に対する感情と関係してます
ちょっと長いのでリーク君の話がいれれませんでした(汗) ごめんなさい、雨雲さん!
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.52 ) |
- 日時: 2007/10/03 22:11:40
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
轟音。
土煙。
火の匂い。
そして、人の絹を裂くような声。
向けられる黒鉄の管が怖くて、裸足であるにもかかわらず走った。
地面に無機質に転がっている石で、足の裏が引き裂かれる。
燃え残った草木、人の肉と骨。
怖い。
怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い!!
怖…
どぉんと、右耳が聞こえ無くなるほどの轟音。
その刹那、何かの衝撃で左へ吹き飛ばされた。
右の感覚が、無い。
空中を舞っている間、見えたのは
* (鮮明すぎる、青と赤。)
ニナちゃん過去話。
いえいえ!気長に待ってますねー
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.53 ) |
- 日時: 2007/10/03 22:33:03
- 名前: 春歌
- この前、ある子に聞かれたことがある
『貴方は・・何のために戦うの?』 『え?・・・・・』 『そんなにぼろぼろになって、何がしたいの?』
そのとき私は答えなかった、ううん<答えれなかった> 自分が何のために戦うなんて 何のために傷つくなんて そんなの
『分からないよ』
周りの人は私のことを強いという でもそれは、表面上の話でしょ?、心の中は強くない 逆に脆くて、すぐ壊れてしまう、、、、、、
「なんて、、戦うの、か」
近くにコスモスの花畑があるのはあの子にあったから知った コスモスの花は昔の私を見るようで、嫌いなのに
「分からない、、よ」
ぼすっとコスモスの花に埋もれた
そこで見たのは何処までも澄んでいる蒼空で 双子の姉の目の色で、私の目の色で なんだか突然、、泣けてきた
戦うことの意味なんてまだ分からない けど・・・・ 戦うことは今の私の「存在している理由」なのだから 戦わずに居られない でも、「存在している理由」のほかに 意味があると思うなら、探していこう・・・・
何年かけてでもーー・・・
「ベリーベルー?おきなさい」 「んぁ??・・お姉ちゃん」 「朝よ?、少しうなされてたみたいだけど」 「そう、、あのね、夢を見たの」 「夢?」 「うん、、、今より少し前の」 「ふぅん・・・さ、皆起き始めてるから」 「はぁ〜い」
それは曖昧な夢 ーーーーーーーーーーーーーーーー 一応、、今までの総まとめ ベリーベル主の話のまとめ 次からクォーツさんかピチカートの話になるかなぁ?
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.54 ) |
- 日時: 2007/10/07 13:52:43
- 名前: 涼
- なんか・・・恥ずかしいなぁ
少し照れちゃうかも
抱きつくリークを見て感じた 弟みたいだ・・・ 僕には本当は弟か妹がいたはずなのだが、 母と父が会わせてくれなかったので実際の所どうなのか分からない 再婚相手の家は大きかったので、小さい子を隠すのに苦労はしなかっただろう
もし、会えたのなら僕は何も言わずに抱きしめようと思っていた 家を追い出された今、もう叶わない事だけれども・・・
ギュッっと抱きつき返す自分の姿 僕は叶わなかった思いを、リークにぶつけているだけなのだろうか・・・?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 複雑なウィの心情 リークを知らない兄弟と重ねてます
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.55 ) |
- 日時: 2007/10/08 01:28:30
- 名前: 涼
- 別れはいつも突然だ
父さんの口癖だった、この言葉 そうだね、父さん いつも一緒にいたのに・・・
銃が熱を帯びている シュウのお腹は貫通していた 心臓を狙ったはずなのに、お腹に当たったのは手が震えていたせいなのだろう シュウの銃は手を離れ4メートルほど向こうに転がっていた
自分の安全を確認してからシュウに駆け寄るなんて我ながら素晴しい行動だよね? とりあえず、私はすぐにシュウの側へと行った
低い呻き声 まだ、生きてるんだ・・・・ 「・・・シュウ?」 話して初めて気付いた 私は泣いている
お嬢さん、と優しい彼の声 続いて、お見事です・・・・と 手紙を私に差し出す 家に帰る前にこれを見なさい 途切れ途切れに喋るシュウはとても辛そうだ
喋らないでというのに更に彼は言う 「・・・・今まで、、ありが、、とうございま、、、、、した 私は、、、、、、俺は、、、、」 軽く首を振る またもう一度、ありがとう
そしてシュウは・・・・息を引き取った
自分の手を見る シュウの血で赤く彩られた私の手 そのシュウの血は私がーーーーー・・・・・・・・
わ・・・・・・たし・・・・・が・・・・
叫ぶ、叫ぶ 大きな声で喉がつぶれるくらいに シュウがくれた手紙を握りつぶして シュウの今は冷たくなった姿を見て・・・
そして私の手にある銃を見て・・・
捨ててしまおう そういえばここは港だっけ 今まで逃げるのに必死で気付かなかった ここがシュウの墓場
ぽちゃん、と軽くむなしい音を立てて闇の中へと沈んでいった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 奏が武器を持たなくなったキッカケ 銃=奏の罪
連スレ失礼いたします!! ウィのにつけたら、すごく長くなっちゃったので・・・
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.56 ) |
- 日時: 2007/10/08 13:32:41
- 名前: 春歌
- 彼女の知り合ったのはつい最近の事、優しくて、キレイで素敵な女性
ガラスの前にぼぅっと立っていたとき
「どうしたの?」 「え??・・・・・」
初めて声をかけられた時 その声には不安と悲しみの色を含んでた
「何処から来たのかしら?」 「・・・・お父さんについて来た」
短く伝えると彼女は『あぁクォーツちゃんね』とにっこり微笑んだ
「この子のこと、、気になる?」
小首を傾げて聞いてくる彼女に私はこくんと頷いた すると少しい目をして微笑んだ
+*+*+*+*+*+*
クォーツさんリーシャさんとの出会い なんか不明な子になってきた・・・
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.57 ) |
- 日時: 2007/10/08 15:19:13
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
うん。やっぱりくすぐったい。
自分の心の中で確認すると、そのままの状態で聞いてみた
「ぼくと、いっしょにくる?」
ウィが親が居ない子だとは思った。
でもやっぱり、この言葉は率直過ぎたのかもしれない。
言ってすぐ、後悔した。
* (後悔しても、もう遅い)
リーク。自分の発言に後悔している。
* 右の、感覚が分からない。
むしろ無いと言った方が正確だろう。
衝撃で眩んだ目が、少しだけど回復しつつある。
目線だけを、右へ、向ける。
無かった。
無かったのだ。在るべき筈の腕が。
代わりといってはなんだが、大量の赤い液体がだらだらと地面を濡らしていた
狂ったように目線を右往左往させると、右足までも無いことに気が付いた。
ああ。ああ。
「あ……ああああああ!!!」
母国語で、狂ったように母と父の名を呼び 助けてと誰も居ない空に一人、命乞いをし
嗚咽と、悲鳴交じりの奇声を発する。
その時わたしを見ていたのは、青すぎる空と、骸の暗い眼だけだった。
*
(無い。無い。無くなっちゃった。わたしの半分、無くなっちゃった。)
グロテスク表現すいません。
ニナちゃん過去話。続。
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.58 ) |
- 日時: 2007/10/08 17:21:03
- 名前: 飛亜
- 普通に生まれただけなのに
どうして
実験材料じゃないのに…
眠れるの?どこに?
ここ冷たいから いいね
ずっと一緒 ずーっと一緒。
寝よう。
冷たい羊水の中で
懐かしい感触を抱きながら
タマゴのような寝台に
眠ったら どうなるのかな
いつ 起きるのかな?
次に目覚めたとき、
人は
血だらけで死んでいた―――
アイナ・ユイナの過去話。
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.59 ) |
- 日時: 2007/10/08 21:48:56
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
『―――…D班、B地区に戦闘配備。反抗グループは射殺許可。 繰り返す。D班、B地区に戦闘配備…―――』 安物の無線機から聞こえるのは、司令官の無機質な命令。
硝煙。
爆音。
断末魔の叫び声。
『A班、各自配置につけ。建物内の人間は全員、射殺を許可する』
ああ、始まる。
これは実地訓練だ。
的が、木の板で出来た人型の模型から、生身の人間に変わっただけだ。
隊長の、手が上がる。
私は柱から飛び出すと、他の兵士達に混じって発砲した。
連続する銃声。
噴出する真っ赤な血。
『……殲滅完了。内部へ突入する』
辺りを確認しながら、むき出しのコンクリートの建物に突入した。
階段手前で、三手に分かれる。
私は、隊長と共に二階へ向かった。
二階に着いた瞬間、木箱が積み上げられた物陰から反抗者が発砲し 隊長の頭と喉が貫通した。
二、三歩下がった場所にある柱に隠れる
手榴弾のピンを歯で抜くと、反抗者へと転がらせた後耳を塞いで口を開き 衝撃に耐えた。
足元に転がる人の腕。
軍靴でそれを蹴り上げると隊長の屍を踏み越えて、最奥の扉に突入した。
いたのは、妙齢の女と男だった。
二人で抱き合って、肩を震わせている
かまわず、発砲。
頭と心臓辺りを撃たれた二人は、抱き合ったまま床に伏した。
終わった。
そう思っていた。
*
(終わってなんていなかった)
内紛鎮圧戦。美弥姉さんはA班所属。
人を殺すのに、心なんていらなかった。 相変わらず意味不……;
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.60 ) |
- 日時: 2007/10/08 22:08:19
- 名前: 春歌
- 「そうなの・・・貴方も」
話してみたら意外と話しやすい人だった ぽやーとしながらもしっかりとしている人のようだ
「あ、そろそろ仕事に戻らなーー」 「名前・・・」 「ぇ??・・あ、私はリーシャよ」 「クォーツ・・・です」
キレイな名前ね?と笑って彼女は自分の仕事に戻っていった
「リー・・シャ、さん・・・・・」
彼女の名前を呟いてから私は家路に付いた
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