Re: 異世界大戦記6 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/03/22 15:23:38
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 忠「…ヴェルレイドの武器は皆[魂術により、自らの影から具現化させた分身]とも言えるものなので…つまりは[BLEACH]世界の破面(アランカル)みたいに、自らの虚(ホロウ)だった頃の能力を武器の形にしている―というか、説明遅くなってすいませんでした…。」
・ ・ ・
コルイング「…ほう…、[異界の魔王の魂]が宿る武器か…。その魂だけならば[ネクロム・ナイツ]クラスのヴェルレイドが、できるだろう…。」 カービィ「…残念だけどあーちゃんを渡すつもりも、君達に殺られるつもりもないよ?」
ベノム『…ハッ!調子に乗んなよ!?…あの女との戦いで、てめえの弱点はもう露見してんだぜ?斬撃特化のこの俺の刃でズタズタに斬り刻む…!!』 コルイング「では…、長々と話してしまったが…その首、狩らせてもらう…!!」
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Re: 異世界大戦記6 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/03/22 21:23:34
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「あ〜!カービィみっつっけたああああああああああああああああ!!」
ドゴオオオオオオオオオオンッ!!!
コル「ごふぁっ!?」
コルイングの顔面にドロップキック。
鏡夜「いやぁ。よかったよかった。やっと顔見知りに逢えたよ。」
カービィ「……あ〜うん。まず、鏡夜の旦那がなぜここに?」
鏡夜「ん?氷牙の馬鹿が無理矢理に大多数強制次元転移なんて無茶したおかげで、デジタル・ワールドっぽい世界に迷い込んで、適当に強化された魔王型デジモンに八つ当たりして、空中散歩してたら見覚えのある魔力があったから、落下してみた。何か踏みつけたような気もするけど、気のせいだよね?」
にっこり微笑みながら、天然丸出しで、コルイングをアウト・オブ・眼中で、一息でカービィに現状報告をしてみた鏡夜。
カービィ「あ〜うん。気のせいだな。」
鏡夜「そう?ならよかった。さっき少しやり過ぎて、"太陽貫通させちゃった"から、流石にこれ以上はなぁとか、"心にもない事を言ってみたり"…」
カービィ「いや、心にもないって自分で言うのもどうかと思うんですが…」
なんとなくいつもより敬語口調で鏡夜に唖然とするカービィ。
鏡夜「あ、アロンも元気してる〜?」
アロン「うむ。我も元気である。鏡夜殿にあうのも、随分久しいような気が…」
鏡夜「そうだっけ?精々200年くらいじゃなかったかな?」
アロン「む?500年前ではなかったか?」
カービィ「一週間前だ!!!」
「「あ、そうだった。」」
コルイングを無視して天然トリオ漫才に走った三人だった。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/03/22 23:15:15
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- ベノム『…おい、大丈夫か? …まさかいきなり[俺らんトコのブラックリスト]のトップが現れるとは…』
コルイング「…ぐふ…、こ…この様な理不尽な強さが…あっていいのか…!?これが…、[極焔魔王神]の…実力か…。」 ベノム『…[影の人形]でも、こんだけのダメージ喰らうなんてなぁ…?ここは逃げた方が良くね?』
いきなり出現した鏡夜のドロップ・キックをモロに喰らい、そのうえアウト・オブ・眼中&満身創痍状態のコルイング。 自らの武器であるベノムに言われ、撤退を余儀ないと考え、転移陣でその場を去った。
もちろん、鏡夜達が天然トリオ漫才中にその場から離れたのはコルイングだけではなかった……
そう、カービィに攻撃を仕掛けたフェイトによく似た女性である。彼女も鏡夜の乱入を好機と考え、すぐさまその場を離れたのである。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.4 ) |
- 日時: 2010/03/23 02:56:58
- 名前: 孝(たか)
- ??「はぁ、はぁ、こ、ここまでこれば…」
カービィを襲った少女は、別に走って逃げたわけでもないのに、肩で息をしている。
鏡夜「ねぇ。そんなに息を切らせてどうしたの?」
ニッコリと少女に微笑みかける鏡夜。
そう、鏡夜である。
??「な、なん、で…」
少女は訳がわからなかった。
彼は、コルイング達を無視して漫才、もとい、雑談していた。
その隙をついて、気配を殺して逃げてきたはず。
少なくとも、あそこから10キロ近く離れているはずだ。
それなのに、なぜ、今、鏡夜が、目の前にいるのか?
鏡夜「あ、今なんで僕がここに居るのかって?簡単だよ。最初から追いかけていたから♪」
??「なっ!?」
「き、きぼぢわるい…」
声のする方へ目を向ける少女。
そこには…
カービィ「もう駄目…お昼に食べだ物が、逆流じぞう…」
コルイング達を無視していたのは当たり前。
なぜなら、コルイング達の前に居たのは、鏡夜の作りだした幻術のようなものだ。
鏡夜の得意とする属性には、炎以外にも、風や光、闇等がある。
光と闇と炎を使えば、人為的に蜃気楼を局地的に作り出す事が出来る。
風を使えば、鼓膜に振動を与えて、声と錯覚させる事が出来る。
こうして、コルイング達を欺き、最初から謎の少女にターゲットを絞った鏡夜だった。
鏡夜「じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…」
??「な、なに?」
少々後退りしながら鏡夜に問いかける謎の少女。
鏡夜「キミ……もしかしてアリシアちゃん?」
??「!!?!!?!?!」
鏡夜は、謎の少女の名前と思われる"アリシアか?"と質問した。
その瞬間、フェイト似の謎の少女は顔を驚愕に染めるが、一瞬で表情を戻す。
この間、僅か0.002秒。 なんという早技か。 まぁ仮面を付けているので表情は相手には見えないのだが。
??「何の事かしら?」
ひょい。
鏡夜「あ、やっぱりアリシアちゃんか。」
本人の了解も無しに仮面を取り外す鏡夜。
??「わ、私はアリシア何て名前じゃ…」
鏡夜「え?でも、心の中は凄く慌ててるよ?彼女も妹のキミに逢いたがってるし…」
アリシア「私の方がフェイトの姉だもん!!……あ”」
鏡夜「ふふふふふ…僕はフェイトちゃんの名前を出した覚えはないんだけどなぁ?」
してやったりという表情でニコニコ笑顔の鏡夜。 というか、アリシアは仮面を外された事に気付くのは何時なのだろうか?
アリシア「う〜〜〜〜〜」
恨めしそうに、目に涙を滲ませながら、鏡夜を上目使いで睨むアリシア。
しかし、全くもって怖くない。いや、むしろ可愛い。
そう思って鏡夜がアリシアの頭を撫でてしまうのは仕方がないと思う。
なでなで…
アリシア「ふぇ!?……はふぅ〜〜〜//////」
鏡夜流宥め術・頭を撫でる。
鏡夜に頭を撫でられると、どんな猛獣でも大人しく従う。
……彼女は獣ではないのだが、まぁ気にしない事だ。
鏡夜「さぁ、僕達と一緒に来てもらうよ?」
アリシア「はぁい♪」
アリシアは鏡夜の撫で撫でと、笑顔に……堕ちた。
鏡夜の二つ名・微笑みの死神には二つの意味がある。
一つ。敵からは、スマイリィ・デス=笑顔で殺す。
二つ。女性、もしくは親しい友人達から見たら…スマイリー・デス=笑顔で堕とす。
天然で、無自覚に、知らない内に、惚れられる。
それが鏡夜の二つ名・微笑みの死神の二つの意味だ。
鏡夜の微笑みからは誰も逃げられない。
いや、逃げる気が起きない。
離れたくなくなる。
一時期、フェイトやなのは、果てはクロノやリンディ、ユーノですら惚れさせた微笑みなのだ。
彼の行く所には…極稀に、鏡夜の微笑みに耐えられず…ホモになったものが出たとか…南無三。
こうして、顔色が真っ青なカービィ。
笑顔を絶やさず、アリシアの頭を撫で続ける鏡夜。
鏡夜に頭を撫でられ続けながらも、顔を蕩けさせるアリシア。
誰も気付いてくれないが、鏡夜の使い魔のトリス。
いつの間にか口を挟めなくなったアロン。
三人と一匹と一本の、仲間を探す旅が始まった。
とりあえず、カービィが持っていた地図を確認した鏡夜は、このチームで、ゆっくりと、ラジエイへと、足を進めたのだった。
アリシア「はふぅ〜〜ん//////」
……アリシアはもう鏡夜から離れないかもしれない。
相手の性格すら壊す、鏡夜の笑顔は、随分と凶悪な武器になりえるのではないだろうか?
ちゃんちゃん♪
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Re: 異世界大戦記6 ( No.7 ) |
- 日時: 2010/03/23 21:34:23
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 一方、シロガネは………
ワァアアアアアアアアアアアアアアア…
?「…い…お…い…きろ…」 シロガネ「…う…んん…」
?「起きろって言ってんだよ!?」 シロガネ「!?」
氷牙の大量強制転移により、いつの間にか気を失っていたシロガネ。誰かの声と周りからの声に起こされて目を開けると……
目の前に広がるのは、広場らしき場所と、観客席からの歓声。恐らくここは、どこぞの闘技場だろう。何故、彼だけがここに飛ばされたのか…。それは氷牙本人にも、分からないだろう。
そこに、闘技場の関係者だろう何所か鶏に似た髪型をしている細身の体型の男が話しかける。
トサカ「おいクソガキ、いきなり闘技場に現れて試合を台無しにするたあ、いい度胸してんな…ああ?」 シロガネ「…あ…す、すいません。すぐに出ていきますから…」 トサカ「そうもいかねえんだよ。…あっち見てみな?」
トサカ頭の男の指さす方を見ると、頭に大きなタンコブを持ち、担架に運ばれる獣人の闘士。つまりは、試合中に闘士の一人の頭上に落ちて気絶させてしまい、試合が台無しになった責任を取れと言う事だろう。
シロガネ「…成程、ようやく理解しました。ですが、急いでいるのですぐに終わらせます…。」 トサカ「んな事がてめえにできるのかよ。…お相手は、とっても不機嫌だからなぁ〜?バラバラにされちまうかも知んねえぞ?」
そう言って、またトサカは指を指す。その方角には、すでにヒートアップした体を持て余している、先の闘士より大柄な体躯の獣人がいた。彼が、対戦相手の一人だろうか、目がヤバい程に血走っている。 完全に、獲物を狩りたくて仕方がない猛獣の目である。だが……
シロガネ「…鏡夜さん達に比べれば、[恐怖の対象]にすらなり得ませんね?これなら、十中八九僕の勝ちですね。」
・ ・ ・
忠「…何言っても、許されないでしょうが…一部修正しました…。申し訳ありません… 」
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Re: 異世界大戦記6 ( No.10 ) |
- 日時: 2010/03/24 10:23:41
- 名前: ミクトラン2世バックアップ
- ・・・仕方がない、とりあえず鏡夜に懐いたというのは何とか人格を保ちながらとりあえず相手の懐を探るための演技という設定でいきますか・・・
さて、現在も忘れられながらも何とかD・スパイモン相手に戦っている残りメンバー。現在は相手を追いつめるまでに至っている。
Dスパイモン「ぎ・・・ぎぎぃ・・・」 ブライト「よっし、あと少しだ!!後は俺にまかせな!」
首領パッチ『このままバラバラにぶっ飛ばしてやるぜごらああああァ!!!』 テンバ『・・・どうでもいいからはよ元に戻してぇな・・・(泣)』
ジャック「兄貴!!魔チェンジ奥義で行きますよ!?」 ブライト「OKだジャック!!行くぜ蜘蛛野郎!!これが俺らの必殺技だぜ!!」
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Re: 異世界大戦記6 ( No.11 ) |
- 日時: 2010/03/24 17:56:20
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 忠「…ちなみに、私的に考えられる魔チェンジ奥義はこんな感じです。」
[首領パッチ・魔チェンジ奥義] [H(ハイパー)・スパーキング・フィスト] 文字通り、[クリーンヒットすれば超ハジける]必殺パンチ。その際に起こる高圧電流により、相手によっては動きも封じるどころか感電死させる事も可能。
[テンバ・魔チェンジ奥義] [銀狼閃・乱れ吹雪] 吹雪の如し、怒涛の連続居合切りをお見舞いする。もちろん、氷属性の刀身による斬撃の為、全て命中すれば斬り刻まれた相手は氷塊となり、やがてその命と共に砕け散る。
・ ・ ・
ブライト「まずは俺から行くぜ!!必っ殺っ!!![Hスパーキング・フィスト]ぉおおおおおお!!!」 首領『ハジケまくってやるぜぇええええええ!!?』
瞬時にDスパイモンの身体に近づき、渾身のストレートパンチを見舞った。
ドゴォオッ!!
次の瞬間、強烈な電撃がDスパイモンに襲い掛かり、苦しめていった。
バリバリバリバリィッ!!!
Dスパイモン「ギイイイイアアアアアアアアッ!!?」 ジャック「まだくたばってもらっては困りますよ…?行きます…[銀狼閃・乱れ吹雪]!!!」 ブライト「おっと、やべえ!」
ジャックの声に反応し、先の攻撃にその場を動けずにいるDスパイモンから即座に離れるブライト。そこに間髪いれず、ジャックの[テンバ魔チェンジ奥義]が炸裂したのである。
ビュババババババババババババッ!!! ズバババババババババババババッ!!!
技名の如く、吹雪の様な連続居合斬りがDスパイモンの身体を斬り刻む。更に斬り傷が凍っていくのは、テンバの魔チェンジの特性ゆえか。
Dスパイモン「グガガ…ガ…ァ…」
ジャック「…そして、春の訪れとともに…その命、散り逝くだけ…これが、[銀狼閃・乱れ吹雪]…!」
ジャックの最後に放った言葉に呼応するかの様に、Dスパイモンを包みこんだ氷塊に亀裂が走り…Dスパイモンと共に砕け散ったのである。
ビキキッ!ガシャアアアアンッ!!!
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Re: 異世界大戦記6 ( No.12 ) |
- 日時: 2010/03/24 21:20:05
- 名前: 孝
- なでなで
アリシア「(ううぅ〜〜なんとか情報を手に入れるために近付けないかと思ったけど……なに?何なの?何で抵抗できないの!?ただ頭を撫でられてるだけなのに!?)はふぅ〜」
カービィ「ところで、鏡夜の旦那?」
鏡夜「んぅ?なに?カービィ。」
カービィ「もう二時間はアリシア?の頭を撫でてるけど…何時まで撫でるつもりで?」
鏡夜「ん?………あ、忘れてた。あんまりさわり心地が良かったから癖になって。刹那や明日菜とはまた違った髪触りが…」
カービィ「いや、そんな説明されても」
ふと、鏡夜は撫でるのを止めた。
アリシア「あ……」
なんとなく残念な表情になるアリシア。
アリシア「(あ、あれ?何で私、今残念がったの?は、恥ずかしい!!)ううぅ〜///////」
鏡夜「……?どうかしたの?アリシアちゃん?」
アリシア「な、なんでもない!」
鏡夜「そう?……ところで…アリシアちゃん?」
アリシア「なに?」
鏡夜「僕達から何の"情報を聞き出す"つもりだったの?」
アリシア「!?!?」
先程以上の驚愕の表情を露わにするアリシア。
アリシア「な、なんの話?(な、なんでよ?何で私の考えている事が分かるのよ!?)」
鏡夜「ゴメンね?僕にとっては、読心術は生活の一部なんだよねぇ〜のどかちゃんみたいに、"いどの絵日記"のようなアーティファクトも必要ないし。」
カービィ「この人の前で隠し事をする事自体、無意味なことだよ…ハハハ…」
遠い目をして乾いた笑いをするカービィ。
何か嫌なことでもあったのだろうか?
アリシア「くっ(どうする?今の私では、彼等から逃げられない。かといって、このまま行動を共にする事なんて…)」
鏡夜「……一緒に、行こうよ。」
アリシア「……え?」
鏡夜「君の目的は聞かないし、覗かない。僕はただ、君を…アリシアちゃんをフェイトちゃんに逢わせたいだけなんだ。」
アリシア「何を言って…」
鏡夜「君は逢わなきゃいけない。産まれは違うかもしれない。でも、君も、フェイトちゃんも……たった二人の姉妹なんだよ?」
アリシア「……私だって…私だって!本当はフェイトに逢いたい!でも…でも!」
鏡夜「君は、何を迷っているの?」
アリシア「……私は、フェイトに逢っちゃいけない…逢えば…逢えばフェイトが死んじゃう!私が殺しちゃう!」
鏡夜「……"呪い"をかけられたんだね?」
カービィ「呪いだと!?いったい何の!?」
鏡夜「本来、アリシアちゃんは既に亡くなっている。だけど、アリシアちゃんはフェイトちゃんと同い年位に成長している。あり得ないよ。どれだけ成長していても、アリシアちゃんならまだ良くて15歳位でないといけない。」
アリシア「私を蘇生させたのは…邪神の一人…でも、どの邪神が蘇生させたのかはわからない。目が覚めた時には、フェイトと同じ魔法が使える様になった体と、成長した肉体。そして……」
カービィ「逃げ出さない為の、足枷?」
鏡夜「そう。例えば、自分を知る存在と接触した場合、意識を洗脳。それも、記憶を残したまま、相手を狩る呪い。」
アリシア「だから、私は探しているの。この呪いを解ける人を…あんな…あんな恐ろしい事、私はもうしたくないの!?そして、それが出来るかもしれない人の情報を手に入れた。だから教えて!?彼の居所を!?ドクター・アイスマンとドクタースパーク…氷牙・アンヴィレントとピチュー・スパークの居所を!!」
これならどうだ!?
シリアス度は低いけど!
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Re: 異世界大戦記6 ( No.13 ) |
- 日時: 2010/03/24 21:52:10
- 名前: ミクトラン2世バックアップ
- カービィ「・・・わかった、取り敢えず事情はわかったよアリシアちゃん」
アリシア「じゃ、じゃあ・・・!!」
鏡夜「うん、ちゃんと氷牙とピチューの所に合わせてあげるね」 アリシア「ほ、本当に!?本当に良いn[させるか!!]あぐっ!?」
突然、アリシア達の頭の中にしゃがれた男性の声が響き、途端にアリシアは頭を抑えて呻き出す。そしてその額には呪印が紫色に禍々しく輝いていた。
[折角あの愚かなる邪神の1体を唆して貴様を生き返らせてやったんだ、私のために働け] カービィ「その声・・・アグニム!!」
カービィはその男の声を知っていた、かつて自分らを苦しめ、現在もリンクに倒された事への歪んだ復讐心により執拗に自分らを付けねらう腐れ外道、アグニムを。
アグニム[いかにも、我は暗黒祭司アグニム也。貴様、スマッシュブラザーズのカービィだな?] 鏡夜「アグニム・・・暗黒祭司のアグニムか・・・アリシアちゃんに何したの?」
普段よりトーンの低い声で言う鏡夜。
アグニム[ほぅ、その声はかの有名な魔王神の鏡夜か。だが今はそのような事はどうでも良い、今私はそこの人形と話してるのだ] カービィ「人形・・・だと?」
アグニム[そうだ、人形だ。我は貴様らに地獄を見せるために貴様らが知っている死んだ者達をとある邪神の力を利用して生き返らせたのでなぁ] カービィ「・・・死者を生き返らせて僕らに刺客として送り込む気?」
アグニム[そうだ!!全ては貴様らを倒すため!!そのために私はあのような自ら強者と思うような愚かな神に頭をたれたのだぞ!?お陰で思わぬ収穫だったわ!!さらにはそんな捨て駒ドモには我に逆らえぬように[我のような闇の一族以外にしか解除不可能]な呪印術をつけさせてもらったわ!!だからソイツも我が手駒!!それも我を勝利へと導く優秀な捨て駒なのだよ!!ふははははは!!ひゃぁ〜〜はっははははは!!!]
完全に狂った笑い声を上げるアグニム。メンバーを倒すためなら同じ仲間でさえ利用し、さらには死者すら冒涜する、それがコイツである。しかしそれを聞いても黙る2人、そして近くで呻いているアリシアを見て一回溜息を吐き・・・
−バキッ!!−
鏡夜「・・・舐めた真似すんなよ腐れ外道が・・・・!!」
2人は同時に地面に亀裂を入れ、殺気の混じった声を吐く。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.14 ) |
- 日時: 2010/03/24 22:30:34
- 名前: 孝
- 鏡夜「貴様如き矮小な魂の小者が…僕の…俺の仲間に触れるなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
ビシッビシッ!!
バゴンッ!ズゴンッ!
鏡夜の魔力が激震し、大地は砕け、空は荒れ、雷が降りしきる。
アリシア「うぐ…ぐぅぅあっ…(仲…間?私が?……会って、間もないのに?…)ぐぅぅ!?ああぁぁっ!?」
鏡夜「…今すぐアリシアを解放しろ…さもなくば…」
アグニム『さもなくば?何だというのだ?今の貴様になにが出来る?我が本体はここから遥か彼方…手も足も出まい。ヒャーハッハハハハハハッ!!』
鏡夜「……そうか。なら、その身を持って受けるがいい…アリシアと同じ苦しみを」
アグニム『ひゃは?何を言い出すかと思えば…』
鏡夜「王家秘術………毒蛇呪縛殺。」
毒蛇呪縛殺
鏡夜の持つ能力反射系の魔法。 受けた呪いの類を、術者にも跳ね返す魔法。 ただし、跳ね返すだけで、呪いなどが解呪されるわけではない。 副次効果として、術にかかった者が死ぬと、次はその親族、または知人に呪いが転移する。 ある意味、自動種族絶滅呪いである。
そっとアリシアの呪印に触れる鏡夜。
アグニム『何をするかと思え…ぐがっ!?な、なんだこれは?!こ、これは!?ガァァァァァァァァッ!?』
鏡夜「アリシアの受けた呪いを、貴様にも掛けた。貴様の一族しか解けない呪いだったな?だが、毒蛇呪縛殺は呪いを跳ね返すだけではない。呪術者…この場合は俺だな?俺の意思で、解呪を願わない限り、どんな解呪法も受け付けない。貴様は、解けぬ呪いに苦しみながら死ね!!…だが、簡単には死なさん。寿命を終えるまで、一生を生き続けるがいい!貴様の罪は、それ故に重い!死すら生温い!!」
アグニム『がっガァァァァァァァァッ!?』
アグニムの断末魔が頭から離れ、アリシアも倒れた。
どうやらアグニムの集中が途切れ、苦しみから解放された反動のようだ。
カービィ「旦那。」
鏡夜「はぁ…はぁ……大丈夫。落ち着いた。急いでウチの馬鹿とピチューを探そう。アリシアちゃんの呪いが解けた訳じゃないからね?」
カービィ「あぁ。とりあえず、ラジエイに向かおう。」
鏡夜「うん。急ごう。二人の内、どちらかでも居ればアリシアちゃんは助かる!」
鏡夜はアリシアをお姫様抱っこで抱き上げ、ラジエイへ向けて空を舞った。
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