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オリジナルでリレー小説しています4
日時: 2007/07/19 13:48:06
名前: 夜雲

めでたく6つ目のスレッドです。
ただいまのところ順番は

夜雲(イリア)→桜さん(睦月雲雀)→灯さん(ハーヴェン)→竜崎総久さん(ティアナ)→

です。脱退された方のキャラでは

○セフィー(ヒカさん)
○ユリウス(sedorikkuさん)
○疾 風華(IMUYAさん)
○穐葉 槞菜(美咲さん)です。

周期はだいたい10日間単位で、
3カ月書き込みや連絡がない場合は脱退の意とみなさせていただいてます。

あらすじを見返えしたい人は http://www.geocities.jp/yoruko930/rirenove.htm
をご覧下さいませ。
(現在↑ページ13枚目突入)

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Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.20 )
日時: 2007/04/27 21:04:54
名前: 夜雲

●天然ティアナ可愛い!(笑)
 了解しましたー!


「…うみ、はー…広くて大きくて月は昇るし日は沈む…」
「何処でも月は昇るし日は沈むでしょう」

ユリウスの説明に風華がバッサリと突っ込みをいれ、
さて海をどう説明するべきかと悩んでいる仲間たちを白々と見つめ、
ハーヴェンがとてもわかりやすく一言で説明する。

「無駄に大きくて塩辛い水溜りだ」

…情緒も何もねー説明だが、それでティアナは納得したらしくへえと声をあげた。
いい加減に教えるんじゃねーよ、と雲雀は白い目で睨みつけるが、
ハーヴェンはばつが悪そうに頭を掻いたまま訂正しなかった。

「…とにかく、今すぐ港にいけるわけではないですし、今日はあの町に泊まりましょうか」

イリアが指差した先には、確かに港町ではないが小ぢんまりとした雰囲気のよい町があった。
前回尋ねた町は暗く湿った雰囲気が充満していたが、
今度は離れていても賑やかな人の気配と活気が伝わってくる。
数十分も歩くと、その町の出入り口に辿り付いた。
入り口に大きな看板がたっていて、「女神の祝福を受けた町、ガディス」と誇らしげに書かれていた。

「女神の祝福ぅ?」

ユリウスが胡散臭そうに看板を見つめ小首を傾げる。
ユリウス以外の者もあまりにも胡散臭い話に眉根を寄せて看板を睨みつける。
…だから気づかなかった。
町民らしい人間たちが、じろじろと旅の人間たちを観察し、その中の“一人”に視線を集中させていたことを。
町民は互いに耳打ちをし、集団の中で一番町に近かった少年が大きく頷いて走り出した。
あっというまに見えなくなった背中に、やはり仲間達は気づかないまま看板から目を離す。

「…さて、宿でも探しに行きましょうか」
「そうね。ここならカビの心配もしなくてよさそう」
「ずっと野宿でしたからね、そろそろ布団が恋しい」
「…俺はベッドが恋しい」


●続きます
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.21 )
日時: 2007/04/27 21:05:24
名前: 夜雲

●続きです


言って、はあ、とため息をついたのは雲雀。
その声の響き一つ一つにいちいち町民がおおおと反応する。
異変にようやく気づいた仲間たちは町民を振り返るが、彼らの視線はただ一人、――雲雀に注がれていた。
むさい海男に年老いた恰幅のいい女性に少年少女、老若男女を問わず雲雀を頭から爪先まで舐めるように見つめてる。
…別に殺気を感じるわけでもないのだが、意味も無く危険を感じた雲雀は一歩後ろに下がる。

―――とん、と背中が誰かにぶつかった。

随分小さかったからユリウスかティアナかイリアだろうと思ったのだが、
たっていたのは仲間の誰でもない、異様なほど笑顔を浮かべた小柄な女性。
どこか南国をイメージさせる、露出が多い代わりとばかりにごてごてと飾りを身につけている。
少し釣り目がかった黒い目と、金がかった栗色の髪。
にんまりと歪んだ唇は化粧をしていないはずなのに艶やかに輝いている。


「…ふぅむ、確かに報せの通り、ばっちし女神様のストライクゾーンじゃのお」


不穏な言葉を呟く声色は、甘ったるくて思ったよりも低い。
女性は瞳を細くしてぱちんと指を鳴らす。
途端、奇妙な面を被った背の高い人間が雲雀の周りを取り囲み、
悲鳴をあげる暇も無く押さえ込んで抱えあげて仲間達がぽかんとしてる間にどこぞへと運んでいってしまった。
女性は長い髪をひるがえして呆然としてる仲間達へ邪気のない笑顔を向ける。


「わらわの名前は“心々(シンシン)”、女神様に仕える者じゃ。
 おぬし達アレの旅仲間じゃろう?
 悪いがもらえぬか。女神様の愛人にしたい」


●誘拐されました。
 続きを桜さんお願いしますー
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.22 )
日時: 2007/05/04 13:21:06
名前: 夜雲

流れていたのでご連絡です。

上記で連絡してもらった直後で申し訳ないですが(汗)
あと3日で桜さんからの書き込み・連絡がなければ
お次の竜崎さんにお願いします。

ではでは
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.23 )
日時: 2007/05/06 14:46:04
名前:
参照: http://mist26.jugem.jp/

●愛人…!びびりながら続き書きました、というか毎度のことながら遅筆で申し訳ないです!



―――何なんだ、これは…?


まるで別の時空間へ移動するような(経験に基づいての見解ではないが)感覚にとらわれ、戸惑っているうちに妙な場所へ連れて来られてしまったようだ。
しかもイリア達ともはぐれてしまったらしい。

堅い床に足が着いたかと思うと、自分を担ぎ上げていた黒い人だかりが音もなく自分を取り囲むようにして引き下がる。
何が何だか分からないまま周囲を見回すと、どうやら宮殿のような場所にいるらしい。


「…あのー、質問がほんの100個ぐらいあるんですけどォ…」


返事は無い。
しかも面まで着けたまま。
しかし何やら小声で話し合っている。

無意識のうちに腰に手をやる。
大丈夫だ。刀は2本ともある。



一体こいつらは何者で、何の目的で俺を連れ去ったのか。



どうも状況はあまり穏やかではないのかもしれない、と雲雀にしては珍しい考えを巡らせていたら。

ざわつきが一瞬にして収まり、黒い群れが道を作るように分かれる。
そして見上げるような長身かつ、恰幅の良い男が周囲の者より多少装飾の凝っている面を着けたままこちらへ向かって歩いてくるではないか。

「……な、ぁ?」

す、と上げた右手で何をするのかと思えば面を外してしまった。
そのまま素早く片膝をついて頭を下げてしまったので、人相すら確認出来ない。

「部下達が手荒な事をしてすまなかった。 女神様の部屋へご案内します……、睦月雲雀様」


なんと、名乗ってもいない名前を呼ばれる。


「………めがみ?」



因みに人間にこんなに頭を下げられたのなんて随分と久し振りだった。











こんな感じです。
な、なんかぐだぐだで申し訳ない!お次総久さんお願いしますー!
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.24 )
日時: 2007/05/11 19:30:52
名前: 竜崎総久◆OMBM0w5yVFM
参照: http://yaplog.jp/831power/

ってなわけで、書きます〜!


雲雀が、連れて行かれた。
それが意味することの半分も理解できないまま、イリアたちはとりあえず宿を取った。
心々が、親切に教えてくれたのだ。心々だけに、親切に……と、これはユリウスの冗談であるが。
「で、これからどうするんだ?」
そう口火を切ったのはハーヴェンだ。
「そうですね……しばらく、様子を見るしかないでしょう。すぐ戻ってくるかも知れないですし。」
「それに、下手に動いてバトルになっても困るしね。」
冗談めいて言ったのは風華だ。だが、それが冗談でないことを仲間達は知っている。
このところずっと野宿続きで、誰も彼も疲れがたまっている。それに、今は霙がいない。非戦闘メンバーのイリアを連れたままバトルになるのは御免だ。
と、今までずっと黙っていたティアナが立ち上がって部屋を出ようとした。
「ティアナ、どこか行くんですか?」
イリアの声に、ティアナは真顔で答える。
「“うみ”を見に行く。……大きい水溜りを見てみたい。」
どうやら、この天然プリンセスはまだ懲りていないようだ。

私も何かぐだぐだです……
次夜雲さんおねがいします〜!
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.25 )
日時: 2007/05/14 12:23:39
名前: 夜雲

●了解しました!書きます。


普通ならば豪華絢爛で広い目がチカチカしそうな部屋へ通されそうなものだけれど、雲雀が男に案内された場所は別物だった。
部屋というよりは広くて大きな洞窟のような場所。壁は岩がむき出しのまま。
円状の空間の中央に泉があった。湧き水らしく、懇々と湧き出る水は暗い洞窟内できらきらと光っている。
そして泉の上に浮いている『もの』が、あった。
どうやら人間らしく、膝を抱えて俯いたまま泣いている。雲雀を案内した男はすっと前へ出て、声をかかける。

「女神様」
「…なんじゃい。我が泣いてる時は話しかけるなと言うに」
「女神様がお気に召すであろう旅人を連れてまいりました。どうぞ泣き止んでください」
「ふん、どうせまたどこかのうっさんくせぇ詐欺師じゃろう。あやつ、甘い言葉を吐けば誰でもグラリとクると思っ―――」

乱暴に涙を拭いながら顔を上げ、雲雀を見た瞬間に『それ』の動きが凍りついた。
しばらく雲雀を凝視した後、一気に目に輝きが宿り頬に朱が走る。
…ああ、なんだか嫌な予感。雲雀の背筋にうすら寒いものが伝う。
『それ』は慌てて地面へと降り立ち、雲雀の目の前に駆け寄って、遠慮なく抱きついた。
異様に軽く、感触が無い。まっ平らだとかそういう意味ではなくて。

「うむ、ストライクっ!でかした!褒美を取らそうぞ!」
「女神様の涙が止まった事が何よりの褒美です」

そういう男の声色は、偽りや謙遜は全く感じられなかった。本当に、心の底から女神を慕っているのだろう。
しかし言葉の端々から感じられるのは、女神相手にというよりは、可愛い娘などに送るような愛情。
…一体どうなっているんだ、と雲雀は眉を顰めた。


●続きます
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.26 )
日時: 2007/05/14 12:27:43
名前: 夜雲

●続きです


「睦月雲雀か。なるほど外側もいいが内側も面白い」
「………は?」
「我ばかりというのも失礼よな。我は女神と呼ばれこの町を守ったり守らなかったりしているが、
むう、愛人が呼ぶのに女神様というのも微妙か。どうせなら、こう、普通のがいいか。普通の。待ってて今考える」

…抱きつかれながら、雲雀は目の前の『それ』の変化を目の当たりにしてしまった。
子供に見え、大人にも見え、また老人にも見える不思議な矮躯の映像にノイズが横切る。
薄っぺらだった印象が現実を帯び始め、不可思議な『物体』から人間と思えるものへ。
酷く心に残らない笑顔が強烈に。おぼろげだった衣装や髪が、真実に。



「……叶(かなう)。叶とでもかなっちとでも好きに呼んで、ひばっち」

「ひばっちはやめろ」



…返事をしたころには、一人の「女」が形成されていた。
あの『それ』と曖昧にしか表現できなかった『物体』はもういない。
雲雀に抱きついているのは、人間の皮を被った、別のもの。
女はにいと笑って、一度雲雀から離れてくるりとターンをする。

「ひばっちの好みの女を模ってみたんだけど、どう?可愛い?惚れた?」

寧ろ惚れろ、と理不尽な事を言ってまた抱きつこうとする自称女神―――いや、自称『叶』―――から後ずさる。
彼女は子供らしい仕草でむくれるが、一瞬にして姿が掻き消え、警戒していた雲雀の背中から抱きついた。
がっちりとしがみついてしまった彼女は、引き剥がせない程力が強かった。

(…ああ、一体何だってんだ…)

何かもう絶望的な気分だと意識が遠く離れかけながら、
やかましくて慌しくて手がかかるけれど懐かしい仲間たちの事を、思った。


●終わりです。お次の桜さんどうぞー
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.27 )
日時: 2007/05/21 20:20:28
名前: 夜雲

漂流ログを救い隊。

あと3日で桜さんからの書き込み・連絡がなければ
お次の竜崎さんにお願いします。

ではでは
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.28 )
日時: 2007/05/22 12:24:41
名前: 竜崎総久◆OMBM0w5yVFM

了解しました!
Re: オリジナルでリレー小説しています4 ( No.29 )
日時: 2007/05/23 23:37:30
名前: < >

もどりてきましたー。入れてもらっていいですか?

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