Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.41 ) |
- 日時: 2009/06/17 18:16:00
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- ゾゾゾゾ…!!!
すると、影虫の大群は複数の個体として集合し始める。
レオ「…へえ、戦る気か…。」
そして、影虫達は何体かのモンスターの姿に変わっていた。もちろん、レオ達が見て来たモンスターにはない[異質な形状]をしている。
一体は胴体に魚竜の鱗を持ち、腕や脚はカマキリの様に。そして頭部は豹と、まさしく[キメラ]と呼べる姿と化している。 他のモンスター達も、それぞれ種類の違う動物達の身体の一部を繋げられた姿をしている。
メリオル「…ひ、酷い…。(こんな事、人間のやる事じゃない…!!一体誰が…)」 ライ「でも、さっきまでは黒くて丸い虫みたいな奴等だったのに…!何なんだよ、こいつらはっ!?」
ザビー「マイガ〜!!!ナーンテ恐ろしいモンスターデースカー!?私、逃げさせてもらいまーす!!!」
レオ「勝手にしろ。…正直に言えば、あんたはここにいても邪魔になるかもと思ってたからな?」 ザビー「なんて、ゴムタイな!?…私だって、一応は戦えマース!!」
何所から出したのか、ザビーの両手には二本のバズーカが握られていた。(形状については[戦国バサラ2]のキャラ紹介参照。)
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.42 ) |
- 日時: 2009/06/17 19:08:07
- 名前: 孝
- その頃、氷牙達は…
氷牙「あん?なんだ、この妙な気配は…?」
氷牙達はなんと表現して良いかわからない気配を感じ取っていた。
鏡夜「なんだろうね?こう…殺虫剤でも噴きたい気配?」 氷牙「そうだな。まるで生命力が有り余っている黒くて硬い…あの虫のような気配」
いわゆるゴキ…リ。
明日菜「刹那さん…この気配」 刹那「えぇ、間違いありません。先程の邪気の塊と酷似しています」
氷牙「ふむ……行くか」 鏡夜「そうだね」 読んでいた小説を閉じて鏡夜は氷牙達と気配の元へ向かう。
数分後…
一同『……………』
ワサワサワサワサ…
一同『……………』
ウゾウゾウゾゾ…
氷牙「キモッ!?なんだよこれ!?マジでゴキ…リみたいじゃねぇか!?」
あまりの影虫の数に沈黙し、氷牙がツッコミを入れ、沈黙を破る。
明日菜「みていて気分悪くなるわね」 うんざり気味の明日菜。
刹那「ですが、放っておく訳にもいきません」 鏡夜「そうだね」
氷牙「ゴキ…リみたいな奴等には、一掃がお似合いだ!!食らえ!武装!錬金!ミサイルランチャーの武装錬金!ジェノサイド・サーカス!!」
チュドオオオォォォォォン!!
数十の巨大なミサイルが影虫軍団に突撃し、5分の1程度削った。
氷牙「ちっ!無駄に数が多いな」
鏡夜「ハァァァァァァァッ!!」
バババババッ!
キンキンキンキンッ!
ザシュッ!!
目にも止まらぬ神速の速さで影虫達を切り裂いていく鏡夜。
鏡夜「……ただの群れ…雑魚の集まりだね」
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.43 ) |
- 日時: 2009/06/17 21:00:00
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- すると、鏡夜達が相手していた影虫の一群が集合し始める。そして、その姿は………
鏡「…へえ、こんな能力も持ってるのか…。だけどそれで?って感じになるんだよね…」
ディスガイア魔界の魔獣型魔族に姿を変えていた。邪竜族や竜王族、竜神族など竜族ずくめである。
明日菜「これが、あのGOKIBURIだと思うと…」 刹那「明日菜さん、英文字で言っても気分の変化はないですよ?」
・ ・ ・
勇輝「…こ、これって…影虫!?」 章悟「嫌な気配を感じ取って来てみたら…この数はないだろ!?しかもあのゴキ●リみたいな形だし!!」 絵美里「いにゃ〜!?キモイィ〜っ!!![白虎の牙]、[旋空刃・旋風]ぃ〜っ!!」
章悟「バカ!!室内で使ったら…」
ビュゴォオオオ〜!!!
時既に遅し…、影虫達は文字通り宙に舞い上がり周囲にボトボトと落ちて来る。
絵美里「ぎにゃあああああああ!!?」 修治「ひええっ!?章悟、早めに言えって!!おおっと!」 章悟「と、とにかく片付けるぞ!?どこかにこいつらを量産する装置か何かがあるはずだ!全部壊せば後は一気に数を減らすだけだ!!」
勇輝「…もしかして、あの群れの中央に光ってる…あれの事?」
勇輝が指差した方の影虫の群れ。その中央に三つほどのダチョウのタマゴぐらいの大きさと形の装置があった。影虫達も、その装置から溢れ出ている様だ。
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.44 ) |
- 日時: 2009/06/19 22:42:36
- 名前: カイナ
- ライ「くっ!!」
一方レオ達も影虫が変化したキメラと戦っており、現在ライが鋭い鎌を持ったキメラと戦っていた。しかし現在しっかり押されている。そしてライの刀が弾かれ、ガードが空いたところに鎌が振りぬかれる――
アルフ「らぁっ!!」 ライ「悪い! アルフ!!」
――前にアルフの拳がキメラを吹き飛ばし、ライが体勢を立て直しながら言うとアルフもライの背中に回りこみながら返した。
アルフ「礼は後! でも、少し本気でいかないとまずいね……右手に氷を、左手には水のフォースを解放してっと」 ライ「俺も少しマジで行くか。いくぜ、バーニングフォース!」
アルフは一度ナックルを水色の石に戻すと、それを右手用のナックルに変化させて再度装備し、さらに左手には青いナックルを着ける。それと共にライも小太刀をしまうと左手に赤い石から変化した刀を持って再度キメラを睨みつけ始め、それからふと呟く。
ライ「にしても……俺達ちょっと情けないよな……」 アルフ「ま、まあね……」
ライとアルフは苦笑しながらそう言いあい、一つの方を見る。 そこでは現在二人が苦戦しているキメラ達と同等の数を一人で軽く相手しているレオの姿があった。
レオ「あらよっと! メリオル、近くにいる観客の避難準備頼むぞ!!」 メリオル「了解っ!」
メリオルはレオの指示を受けるとすぐに走り出し、その隙を狙ってレオの背後から一体のキメラが迫る。
レオ「だから甘いっての」
しかし、そのキメラの鋭い鎌による攻撃は空を切り、その次の瞬間いつの間にか後ろに回りこんでいたレオの刀が逆にそのキメラを一刀両断していた。 はっきり言おう。ライやアルフはもちろん、これくらいのキメラとは格が違う。
ライ「流石だよとう……レオ兄さん」 アルフ「ま、僕達も頑張ろっか」
ライとアルフは少し肩をすくめてそう言いあうと、一斉に襲ってきたキメラの攻撃から逃れつつ素早く反撃を始めた。
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.45 ) |
- 日時: 2009/06/23 16:57:35
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 勇輝「…あれ?右側にレオさん達がいる!!」
修治「左からは、鏡夜さん達が来てるぞ!?」
章悟「つまり…ここが大元って訳で間違いないな…。」 絵美里「じゃあ、早くあの機械壊しちゃおう!?」
修治「よし、任せとけ!!鎧羅甲刃・六甲障壁橋!!!」
修治は鎧羅甲刃剣を床に突き刺す。同時に、勇輝達の前から影虫の量産機にまで六角形の橋が築かれた。
修治「さあ、これで一気に大元までいけるぜ?…ただし、普段防御に回してるこれを橋に使ってる間は俺、無防備なんだよね…」 章悟「耐えろ、体力バカ。」 修治「章悟テメー!!?」
勇輝「僕が影虫達を抑えておくから、二人であの装置を破壊しに行って!!」 絵美里「大丈夫?」 勇輝「大丈夫!!…だから、早く!!」
章悟「…分かった。行くぞ、絵美里!!」 絵美里「OK〜♪」
勇輝「来るなら来い!!紅炎閃・五月雨!!!」
ズババババッ!!!
章悟と絵美里は橋を渡っていく間、防御のできない修治を勇輝が守る事になった。群がる影虫達を、赤い軌跡を残す連続居合い斬りで斬り払う。
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.46 ) |
- 日時: 2009/06/23 22:39:48
- 名前: カイナ
- カイナ「こっちじゃレオ達と勇輝達知り合いなのかよ……設定また練り直さないと……先に言います。こっちじゃレオ達とカイ達は初対面どころかテイルズメンバー全員初対面と考えてますんでそこんとこよろしくお願いします。今言っとかないとまた練り直しになりそうな気がするんで」
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しかし、敵の数もさるもの。前の方は勇輝が何とかできるものの、後ろの方に影虫の一部が回りこみ、修治に襲い掛かる。
修治「げっ!?」 勇輝「しまった!」
しかしその次の瞬間、雷鳴が轟いたと思うとその影虫は一瞬で消滅し、そこに立っていた黒髪の青年が勇輝の方を向いて口を開く。
レオ「腕は上がったみたいだけど、まだまだちょっと甘いな」 勇輝「レオさん! お久しぶりです!!」
その青年―レオを見ると勇輝は思わず笑みを浮かべてそう言い、レオも「ああ」とだけ返すとすぐに周りを囲むように移動してきた影虫達を見ながら言う。
レオ「とりあえず、とっとと仕留めるぞ。これ以上下手に増えられたらメリオルやライ、アルフだって危険だしな」 勇輝「はい!」
レオと勇輝はそれぞれ修治を二人で挟むように立ちながらそう言い合い、向かってきた影虫目掛けて素早く剣を振るい始めた。
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.47 ) |
- 日時: 2009/06/24 18:07:20
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 修治「…確か、以前とある世界で一度出会って…お互い勘違いで戦ったんだっけ…?まあ、結果は引き分け…だったな?」
勇輝「僕的には…完敗だった…。あんなに剣がうまい人なんて、そうそういないよ…。」
レオ「まあ、過去話は元を絶ってからだ…!!しっかし、いい加減減って来てもいい頃なんだが…」
・ ・ ・
一方、橋の反対側…
絵美里「うにゃ〜、滅茶苦茶硬いよこの装置〜?」 章悟「…まるで、あのサイボーグ・ドクターの身体みたいな頑丈さだな…。」 絵美里「…じゃあ、[極風刃]使っていい?闘技場も壊れそうだけど…」 章悟「…まあ、あとでレイヴォルトに勇輝の作ったデザートでも食べさせるか…」 絵美里「じゃあ、いっくよー!?」
ブンブンブンブン……!!
そう言って、絵美里は直線上にある三つの量産機を見据えて[白虎の牙]を振り回し続ける。大量の風の魔力が、回転するごとに刀身に集束されていく。
章悟「蒼龍閃光斬!!!」
ズババババッ!!!
その間、周囲に群がってくる影虫達を章悟が斬り払う。そして………
絵美里「よ〜し、できた!![極風刃]!!!」
ビュオッ!!ズババァア〜!!!!!
ビュゴオオオ…!!!
メリオル「きゃああっ!?」 アルフ「うわああっ!!」 ライ「うおっ、すげえ風だ…!!」
絵美里「…ハア…ハア…。よっし♪」 章悟「…見事に全部の機械を両断したな…。壁ごと…」 絵美里「だって、しょうがないじゃん!?威力大きすぎるんだから〜!!」
その直線上には、縦に両断され機能を停止してしまった機械と同じく縦に裂けた闘技場の壁であった。外の青い空がよく見える………
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.48 ) |
- 日時: 2009/06/24 19:11:40
- 名前: 孝
- ??「あ〜あ…壊されちゃったか?」
勇輝「君は…スティル!?」
壊れた壁に足をプラプラさせながら壊れた機械を見ている人物がいた。
章悟「なぜお前がここに…って、聞くまでもないな?」 スティル「そうだね?これを仕掛けたのはこの俺だからね?」
修治「ヘラヘラ笑いやがって…いったい何のために!?」 スティル「…わざわざ俺に聞く必要、ある?」 修治「くっ…」
レオ「あいつは…いったい?」 ライ「そんなもん…あいつを捕まえればいいだけだろ?…おらぁ!?」
スティル「ひょい」
スティルはライの攻撃を軽く避け…
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!
ライ「ぐはっ!!?」 目にもとまらぬ速さで拳を連打した。
ライ「な、に…?(い、今のは、何だ?…10,20…40発以上は食らったぞ!?)」
地面に叩きつけられ、血を吐いてしまったライ。
スティル「君、遅すぎるよ?」 レオ「なんだ?、今の速度は?お前、いったい何者だ!?」 スティル「それは…ひ・み・つ♪ わざわざ俺の能力を教えてあげるとでも?」
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.49 ) |
- 日時: 2009/06/24 21:14:37
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- レオ「…まあ、そうだろうな…?」
スティル「代わりに君らの情報、ここで暴露しちゃうよ?」
そう言って、スティルは懐から一冊の手帳を出し…
スティル「あ、間違えた。この手帳じゃないや…えっと…」 出しかけたところでまた懐にしまう。まるで…あの猫型ロボットの何でもポケットみたいに出し入れしている。
勇輝「…前々から思ってたけど…、スティルのあの手帳ってどこに収納してるのかな…?」 章悟「…俺も少なからず気になってはいたが…」
スティル「…一応、そこだけは教えちゃおう♪この水晶型魔導具のおかげさ。」
スティルは懐から、手の平に収まるくらいの水晶を取り出しそれを是認に見せる。
スティル「これのおかげで、これより大きな荷物も収納できるのさ♪これは今んトコは情報を書き留めた手帳やらを収納するために使ってるけど…あ、あった♪」
そう説明しつつ水晶に手を入れて目的の手帳を探していたスティルは、一冊の手帳を取り出してページをめくる。
スティル「え〜と…レオ・ウェルツとメリオル・ラグは…っと。」 レオ「戦いの最中にんな事してんじゃねえっ!!?」
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Re: 異世界大戦記〜その2〜 ( No.50 ) |
- 日時: 2009/06/25 00:05:33
- 名前: カイナ
- レオは素早く、力強く地面を蹴ってスティルへの距離を詰め、剣を振り下ろす、がその攻撃はスティルから見るとライよりは早いがスローモーションのようなものに変わりはなかった。
スティル「だ〜か〜ら、遅いって!?」 レオ「らぁっ!!」
スティルはその斬撃をかわしながら言うが、思わず目を見開きながら瞬時にバックステップを取る。その目の前にはレオがあの直後鋭く横に振るった剣が通っていた。
レオ「外したか。不意打ちで叩けりゃあるいはって思ったんだが……」
レオはそう呟きながら剣をスティルに向けて構え、左腕につけているガントレットも盾のように構えた。するとスティルはちっと舌打ちしながら言う。
スティル「さっすが、数十年に渡って戦ってきた戦士ってだけはあるみたいだね。それに、我が子を傷つけられたってのにその冷静さは流石なもんだ。妻が看てるとは言え普通もっと動揺するもんだけどねぇ」 レオ「……てめえ、マジで何者だ?……」
スティルが何気なく出した言葉にレオは冷静にそう返す。しかし内心驚いており、軽く動揺していると言ってもよかった。
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