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異世界遊戯王大戦記GX(笑)
日時: 2010/08/10 02:19:30
名前: 孝(たか)

ま、早い話が、オルタナティブ学園のキャラ達と、遊戯王GXのキャラ達で遊戯王GXしてしまえという感じの物です。


勿論、GXなので、シンクロ禁止です。

チューナーモンスターはチューナーがなくなるだけで使えないというわけではありません。

ですが、途中からシンクロ出来るようにします。

ペガサスが開発したと言うことで…

そして、GXなので…

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

古代の機械系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

雲魔物系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラックマジシャンはOK

ブラマジガールは不可。

エレメンタルヒーロー系はOK

イービルヒーローは不可。

D・HERO系

などのカードは原作キャラのみ使用出来る様にしてありますので、お気を付けください!!

あ、でも、途中から出てくるシンクロに関しては、スターダストだろうがなんだろうが使えるようにしてます。

更に、特定のキャラの好感度次第でそれ系統のカードを"魂のカード"として受け取るのはありです。


そして!

このリレー内では……

"表側守備表示での通常召喚"が可能です!!

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.7 )
日時: 2010/08/13 01:37:55
名前: 孝(たか)

ドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!


十代「遅刻だああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

苺ジャムを付けたトーストを齧りながら歩道を自転車並みの速度で爆走するという有りがちなシチュエーションの少年…遊城十代。


十代「くっそおおおおおお!!なんでアルフもライも俺を置いて先に行くんだよ!?しかもこんな日に限って電車が遅れるし!?今日は大事なデュエルアカデミア入試実技試験の日だってのに!?」

そう。

今日はデュエルアカデミア本校の入試実技試験日であったのだ。

デュエルアカデミア…それは、KC社が設立した全寮・寄宿制のデュエリスト養成学校である。

寮はオシリス・レッド、ラー・イエロー、オベリスク・ブルーの3つのクラスにわかれ、成績によってクラス分けされている。

成績が最も高い者はブルー。

成績が平均よりも高い者はイエロー

そして、最も成績の悪い者がレッドとなる。

彼、遊城十代も、デュエルアカデミアへ入学しようとしている若きデュエリストの一人である。


試験会場にて…

アルフ「…十代君…遅いなぁ…やっぱりちゃんと待っていてあげればよかったかな?」

ライ「ほっとけほっとけ。迎えに行って何度起こしても起きない十代が悪い。」

アルフ「でも…」

試験管「これより入学実技試験を行う!まずは16番と8番!デュエルフィールドへ!」

そうこうしている内に試験が始まってしまった様だ。

アルフ「いきなり!?」

ライ「ま、いんじゃね?十代は110番だからまだ時間もあるだろうし。サクッと勝って待っててやろうぜ」

アルフ「う…うん…」


守口(出番はここだけ)「試験管の守口だ。」

ライ「16番!空時ライです!宜しくお願いします!!」

元気よく声を張り上げ、頭を深く下げるライ。

守口「うむ!良い返事だ!では!試験開始!」

「「デュエル!」」

ライ「俺の「私のターン!!ドロー!!」な!?」

守口「試験で有ろうと容赦はしないのが私のモットーでね!私はアステカの石像を守備表示で召喚!更にカードを三枚伏せて、ターンエンド!」

アステカの石像 星4 地属性 岩石族 攻 300 守2000
効果 このモンスターを攻撃した時に相手プレイヤーがダメージを受ける場合、その数値は倍になる。

守口手札2 LP4000
フィールド アステカの石像が守備表示。
伏せ3枚


ライ「アステカ!?なんて厄介なモンスターを…俺のターン!ドロー!!」

守口「(私の伏せカードは魔宮の賄賂、D2シールド、収縮。大抵の☆4モンスターの攻撃力では、一気にライフが削られる凶悪なコンボ…だが、油断はできない…)」

D2シールド 罠
効果 自分フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター一体を選択して発動する。選択したモンスターの守備力は、元々の守備力を倍にした数値になる。

収縮 速攻魔法
効果 モンスター一体の攻撃力・守備力をエンドフェイズまで元々の半分にする。

魔宮の賄賂 カウンター罠
効果 相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。相手はデッキからカードを1枚ドローする。

ライの手札 強欲な壺、クィーンズ・ナイト、連合軍、融合、増援、二重召喚。


その頃の十代

??「ラッキーカードだ…こいつが君の所に行きたがっている。」

腰のカードケースから一枚のカードを取り出し、十代に渡す。

十代「え?…あ、ありがとう。」

十代は受け取ったカードをみてお礼を言った。

??「頑張れよ」

十代「あ…はい!あ、あの…ありがとうございました!」

十代は大きな声で再びお礼を言い、頭を下げた。

謎の少年は振り返って右手の親指を立て、そのままどこかへ去っていった。

十代が受け取ったカードは…ハネクリボー

それを見た時…

『クリクリ〜♪』

十代「え?」

十代はどこからか声が聞こえたのでキョロキョロと辺りを見渡す。

十代「うあ!ヤヴァイ!?」

そう言って、十代はまた爆走したのだった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.8 )
日時: 2010/08/13 20:40:24
名前: カイナ

……おい待て、いきなり無茶振り!?……面白い、やってやろうじゃないですか!!
ところでアルフのデッキはどうします?GXの世界観でやるならサイバーも古代機械もちょっと問題ありますし……黒アルフのロックバーンでも使わせますか?まあロックバーンでやるなら上手いプロデュースお願いしますね、相手は高レベル主体ビートダウンとか。クックック。
――――――――――――――――――――
ライ「……んじゃ行きますか。俺は魔法カード[増援]を発動、通します?」

守口「うむ」

ライ「んじゃデッキから[キングス・ナイト]を手札に加えてっと。[クィーンズ・ナイト]を召喚し魔法カード[二重召喚]発動!」

守口「う、うむ……」

ライ「キングス・ナイトを召喚し、キングス・ナイトの効果により[ジャックス・ナイト]をデッキから特殊召喚。それから強欲な壷を使って二枚ドローっと」

ライの場に三人の騎士が揃い、剣を構える。しかし守口はあまり表情を崩していなかった。

ライ「魔法カード[融合]を発動! 絵札の三剣士を融合し、[アルカナ ナイトジョーカー]を融合召喚!!」

守口(攻撃してみるがいい、我がコンボの餌食だ)

ライ「いくぜ! アルカナナイトジョーカーの攻撃……の前に魔法カード[シールドクラッシュ]」

守口「なっ!? リ、リバースカード発動! [魔宮の賄賂]! シールドクラッシュの発動と効果を無効にし、破壊!」

ライ「んじゃ効果で一枚引いて、魔法カード[闇の護封剣]! アステカの石像を裏守備にしてもらいます」

守口「なっ!?」

ライの流れるようなカードコンボに守口は驚いたような声をあげ、アステカの石像の姿が消えていき、一枚の正体不明のカードになる。するとライが守口の場の伏せカードを見ながら言った。

ライ「勘なんですけど、表側守備表示にしたまま攻撃したらやばい気がして」
アルフ「わぁ出た兄さんの十八番直感勝負。あれで実際に何重にも張った罠全部突破されたから性質悪いんだよなぁ」

ライの言葉に観客席にいるアルフがそう呟くのを聞きながら守口は無言を保つ。

ライ「んじゃまあ改めて、アルカナナイトジョーカーで攻撃! ロイヤルストレートフラッシュ!」

守口「くそっ! 速効魔法[収縮]! アルカナナイトジョーカーの攻撃力を半減――」
ライ「無駄。アルカナナイトジョーカーの効果発動。手札から魔法カード、連合軍を捨てる事でこのカードを対象にする魔法の効果を無効にします」

守口の発動した魔法がジョーカーにかかる前にライはそう対処し、魔法はジョーカーの剣で切り払われる。そしてジョーカーの剣がアステカの石像を叩き斬った。

守口「ぐぉっ……」
ライ「攻撃反応系のトラップじゃなしっと。んじゃ速効魔法[融合解除]でジョーカーの融合を解き、絵札の三剣士をフィールドに特殊召喚。でもって一斉攻撃! 三位一体!!」

守口「うおおぉぉぉっ!?」LP4000→0

ライ「ワンターンキル成功!」

三剣士の剣が守口を連続で切り刻み、ライフポイントが0を示す。それを見た守口は信じられんとばかりに座り込み、ライは右腕を上げてガッツポーズを取った。そして守口を見ながら右手を前に出す。

ライ「こういうのは十代の専売特許だけど、ガッチャ! いいデュエルだったよ!!」

ライは笑いながらそう言い、締めくくった。
――――――――――――――――――――
こんなんでどうでしょうか? ちょっと無理矢理かもしれませんけど。
それとレオとメリオル、エルフィはどうなってるんでしょうか?レオとメリオルはともかくエルフィは同い年なんだから一緒に試験を受けてるべき立場だし……編入生って設定ですか?
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.17 )
日時: 2010/08/15 00:30:55
名前: カイナ

すいませんが考さん、ライの名字ですが[空時]に変更をお願いします。レオとメリオルをアカデミアの教師って設定にしてライとアルフはその息子の双子って設定でいきたく、そうなると空時の名字でいきたいのでお手数ですがお願いします。
――――――――――――――――――――
試験官「5番! デュエルフィールドに!」

アルフ「あ、僕だ……兄さんまだ捕まってるし、ま、いいか」

試験官に呼ばれたことを確認したアルフはさっき華麗(?)なワンターンキルを決めたせいで他の受験生に捕まっているライを一瞥した後自分のデッキを持ってデュエルフィールドに上がる。

アルフ「5番、空時アルフ!」

試験官A「ハーフか?……まあいい、試験開始だ!」

アルフ「先攻はそちらからどうぞ」

試験官A「ならば遠慮なく、ドロー!」

アルフの言葉を聞いた試験官Aはそう言ってカードをドローし、その間にアルフは自分の手札を見る。

アルフ(わぁ、ちょっと待ってよ。これじゃあ……上手く行けばワンターンで僕の勝ちじゃない)

そう心の中で呟くアルフの顔にはにやりと笑みが浮かんでいた。

試験官A「ターンエンドだ!」

アルフ「おっとっと……相手の場はっと」

手札を見るのに夢中になっていて相手の動きを見逃していた。相手のターンエンド宣言を聞いて我に返ったアルフは相手の場を見る。

アルフ「(ヴァリュアブル・アーマーに甲虫装甲騎士、ヴァリュアブルの方は蘇生召喚だな……伏せカードは0、丁度いいや…)…僕のターン!」

アルフはくすっと笑みを浮かべるとカードをドロー、それを見ると彼はまたにやりと笑みを浮かべた。

アルフ「僕は[D・モバホン]を召喚し、魔法カード[機械複製術]を発動! デッキから二体のモバホンを特殊召喚! モバホンの効果発動、攻撃表示の時サイコロを振って出た目だけデッキの上からカードをめくる。その中にいるレベル4以下のディフォーマーを召喚条件を無視して特殊召喚でき、それ以外のカードはデッキに戻してシャッフルする」

アルフの場にいきなり三体の携帯電話に似たモンスターが並び、その内の一体が電波を発し始める。それと共にどことなく機械っぽさが漂うサイコロのビジョンが表示され、転がりだす。

アルフ「出た目は3、よって三枚ドロー。よし、[D・ラジオン]を攻撃表示で特殊召喚。次のモバホン効果発動! 出た目は2……残念、外れ。そして最後のモバホン効果発動! 出た目は4!」

一体目のモバホンが電波の発信を止めると二体目、三体目と電波を発していく。そしてアルフはめくった四枚のカードの内一枚を取った。

アルフ「[D・ボードン]を攻撃表示で特殊召喚! そして二体の効果発動! ラジオンが攻撃表示で存在するとき僕の場のディフォーマーの攻撃力は800ポイント上昇し、ボードンが攻撃表示の時僕の場のディフォーマーは直接攻撃が出来る!」

試験官A「何ィ!?」

D・モバホン×3 攻撃力:100→900
D・ラジオン 攻撃力:1000→1800
D・ボードン 攻撃力:500→1300

攻撃力自体は大した事ない、一番高いラジオンだってインセクトナイトに負ける。しかしこれらに全員ダイレクトアタックをされたら……。

アルフ「モバホン一体、ラジオンとボードンのダイレクトアタックで丁度ライフは0、ワンターンキル達成っと。ありがとうございました」

試験官A「ば、馬鹿な……」LP4000→0

試験官は信じられんとばかりに座り込み、アルフはぺこりと頭を下げるとデュエルフィールドを降りる。そこにはライが立っていた。

ライ「兄弟揃って!」
アルフ「ワンターンキル達成!」

二人はそう言ってぱちんとハイタッチを行った。
――――――――――――――――――――
考えてみた結果アルフのデッキはD(ディフォーマー)でいきます。少々というかかなり頭こんがらがりそうですが機械族で面白そうっつったらこれらしかいなくって。ビークロイドも使えないし、ハルヒ×遊戯王でコナンが使ってたしディフォーマー。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.18 )
日時: 2010/08/15 02:57:48
名前: 孝(たか)

十代「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

ドドドドドドドドドドッ!!!!!

AIBO的な人にハネクリボーを受け取った十代は、再び猛ダッシュ!

早い早い…あ、今原付超えた。

彼は化け物か!?

そして…

十代「見えた!!」

?「おらぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ラリアット!!!

十代「ぐぅえ!?」

猛ダッシュ中に首にラリアットは普通なら死ぬ。

十代「げほっげほっ!?だ、誰だ!?」

氷牙「俺だ!!」

十代「お隣の氷牙さん!?」

なんと、お隣さん家のご主人だった。

氷牙「お前、あれほど遅刻するなっていったろ!?」

十代「いやぁ…ワクワクして眠れなくてさぁ」

子供か…あ、子供だった。

氷牙「たくっ…ほらよ。餞別だ。」

十代「これは…新しいHERO!?」

氷牙「あぁ、家の親父が新しく作ったE・HEROだ。苦労したんだぞ?」

十代「サンキュー氷牙さん!」

氷牙「絶対合格しろよ?本校で待ってるからよ。」

十代「おう!」


入試会場

試験管「次!110番!100番!」

十代「うおおおおおおおおおお!!!!110番!!遊城十代!!!」

ドオオオオオオンッ!!!

試験管「ブルハアアアアアアアアアッ!?」

轢いた。

猛ダッシュを超える超ダッシュにより、ブレーキが効かず、そのまま試験管にタックルしてしまった十代。

十代「ああ!?大丈夫ですか!?」

試験管「はらほろひれはれ〜〜」

眼を回してしまった試験管。

十代はうろたえている。

クロノス「仕方ないノーネ。私が相手をしてあげるノーネ。罰として、試験デッキではなーく、私の本気デッキで相手してあげるノーネ。負けたら不合格なノーネ。」

十代「やった!強い奴とデュエル出来るなんて、願っても無いぜ!」

アルフ「十代君orz」

ライ「あのデュエル馬鹿…」

二人は頭を抱えていた。

十代「お?ラーイ!アルフー!!」

十代は二人に手を振って挨拶してくる。

ライ「十代!!絶対勝てよ!?」

アルフ「応援してるからね!」

十代「おう!任せとけ!」

二人から激励を受けてデュエルフィールドに立つ十代とクロノス。

クロノス「私のターン、ドロー。ふむ…カードを二枚伏せて、歯車街を発動。」

歯車街(ギア・タウン) フィールド魔法
効果 「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に
必要なリリースを1体少なくする事ができる。
このカードが破壊され墓地に送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から
「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

クロノス「更〜に、大嵐を発動。」

十代「自分からカードを破壊した!?」

クロノス「セットしていたのーは、黄金の邪神像なノーネ。効果により、邪神トークンを二体特殊召喚するノーネ。そして、歯車街が破壊された事により、デッキ、手札、墓地から、アンティーク・ギアと名の付くモンスターを、特殊召喚するノーネ!デッキから、古代の機械巨竜を特殊召喚するノーネ!」

黄金の邪神像 通常罠
効果 セットされたこのカードが破壊され墓地に送られた時自分フィールド上に「邪神トークン」(悪魔族・闇・星4・攻/守1000)を1体特殊召喚する。

クロノス「最後に、邪神トークンを二体を生贄に捧ーげ、古代の機械巨人を召喚するノーネ!!いでよ!古代の機械巨人!!私はこれで、ターンエンドするノーネ!」


アルフ「先攻1ターン目で最上級モンスターを二体も!?」
ライ「二体共、攻撃力3000のモンスター…十代のデッキはE・HERO主体デッキ。3000なんて攻撃力は早々無い。」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.19 )
日時: 2010/08/15 02:58:14
名前: 孝(たか)

十代「すげぇ!すげぇぜ!ワクワクしてきた!!俺のターンドロー!!いくぜ!手札から、E・HEROバブルマンを守備表示で召喚!」

E・HEROバブルマン (アニメ)効果 星4 水属性 戦士族 攻800 守1200
効果 手札がこのカード1枚だけの場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上に他のカードが無い場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる。

十代「バブルマンの効果発動!デッキから2枚ドロー!更に、強欲な壺を発動!更に2枚ドロー!」

凄まじいドロー力。

十代「魔法カード・融合発動!手札のクレイマンと場のバブルマンを融合!」


アルフ「この組み合わせだと、マッドボールマン?確かに守備力は3000はあるけど…」


十代「俺の新HEROを見せてやるぜ!融合召喚!E・HERO アブソルートZero!!」


アルフ「何あれ!?あんなの見た事ないよ!?」

ライ「いつの間にあんなカードを!?」


クロノス「それでーも、攻撃力は2500。私ーのモンスター達には届かないーの。」

十代「甘いぜ先生!魔法カード・融合解除発動!アブソルートの融合を解除して、バブルマンとクレイマンを特殊召喚するぜ!」


ざわざわ…

「馬鹿じゃないのか?わざわざ融合を解除したぜ?」

「あーあ、あいつ終わったな」


十代「アブソルートの効果発動!アブソルートは、フィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する!凍結粉砕(フリージング・ブレイク)!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオンッ!?

クロノス「マンマミーア!?私のアンティーク達が!?」

十代「更にいくぜ!2枚目の融合を発動!場のバブルマンと、手札のバーストレディを融合!E・HEROスチームヒーラーを融合召喚!続いて、ミラクル・フュージョン発動!墓地のバブルマンと、バーストレディを除外融合!再びアブソルートを融合召喚!」


アルフ「さっきと融合素材が違うのに融合した!?」

ライ「つーか、いつみても十代の引きは強すぎるよな。」


十代「そんでもって、天使の施し発動!3枚ドロー!手札から、沼地の魔神王と、フェザーマンを墓地に捨てるぜ!」

天使の施し 通常魔法
効果 デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。

十代「そして、二枚目のミラクル・フュージョン発動!墓地の沼地の魔神王と、フェザーマンを除外融合!来い!マイフェイバリットカード!E・HEROフレイム・ウィングマン!!そして、トドメのラストカード!死者蘇生!!先生の墓地の、古代の機械巨竜を俺の場に特殊召喚!!」


ライ「ま、まさにオーバーキル。(汗)」

アルフ「しかもワンキル、もはや苛めだね(汗)」


クロノス「マンマミーア!?なんて事でスーノ!!私の古代の機械巨竜が!?」

クロノスLP4000 手札2枚
フィールド無し。

十代LP4000 手札0
フィールド フレイム・ウィングマン、クレイマン、アブソルートZero、スチーム・ヒーラー、古代の機械巨竜。

2100+800+3000+1800+3000=10700。

なんという数値! なんという引き! なんというデタラメ!

一言言おう や り 過 ぎ だ !!

十代「全員でダイレクトアタック!インパクト・ノヴァ!!」

しかも無慈悲(笑)

クロノス「パルメザンチーズ!?!?!」

チュドオオオオオオオオオオオオンッ!!!

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!!」

「「やり過ぎだ(よ)!!!」」

二人から盛大な突っ込みを受けた十代だった。

万丈目「(馬鹿な!?クロノス教諭が、受験生に破られるなど!?)」

明日香「面白い受験生ね…?」

亮「……ふっ」

1番三沢大地「良きライバルになれそうだな…」

119番丸藤翔「いいぞー!110番!!」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.20 )
日時: 2010/08/15 21:54:52
名前: カイナ

????「ふふ、流石やるわね十代君」

十代にツッコミを入れているライとアルフの背後からそんな声が聞こえ、それに驚いて二人は振り返る。そこに座って頬杖をついているのはアルフと同じ水色の髪をポニーテールにしている綺麗な女性。

ライ「母さん!?」
アルフ「え、デュエルはいいの!?」

メリオル「私の担当するとこはもう全部終わっちゃったから。さっきの遅刻ギリギリの十代君で最後でしょ?」

ライとアルフの言葉に女性―メリオルはくすくすと笑いながらそう返し、なるほどと二人は呟く。すると突然入り口の方から妙な喧騒が聞こえてきた。

メリオル「あら?……何かしら」

メリオルは席を立つとそっちの方に歩いていき、ライとアルフもなんだろうとついていく。入り口では何人かの先生と二人の受験生らしき学生が口論を行っていた。

メリオル「どうしたんですか? 氷牙さん」
氷牙「ああメリオルか。いや、遅刻してきた生徒が試験を受けさせろと言ってくるんだ。きちんとした理由も無く遅刻をした生徒はその場で受験資格を失うって明記してんのによ」

さっきの十代は寝坊だったがついでに電車が遅れたってきちんとした理由があるから良かったがな。と先生の一人―氷牙はため息をつきながら呟く。すると受験生二人のうち一人が声を荒げた。

受験生A「俺達は一次試験7位と8位の二人だぞ!? 受けさせなかったら絶対後悔すんぜ!?」
氷牙「成績だけ威張って常識を守れないような奴に試験を受けさせる価値なんざないっての」

??「いや、受けさせてやろうか?」

受験生の言葉に氷牙は腕を組みながらいらいらとしたような様子で言う。するとその背後から何か楽しげな声が聞こえ、氷牙にメリオル、ライとアルフはそっちを向く。そこに立っていたのは黒い髪を短髪にした男性―その左腕にはデュエルディスクがつけられていた。

メリオル「レオ!?」
ライ・アルフ「「父さん!?」」

レオ「二次試験、俺とメリオルに勝ったら受けさせるってのでどうです? 氷牙先輩」

氷牙「……分かった。俺からクロノス先生に聞いてみよう……だが勝手にそんな事やって負けたら責任問題だぞ」

レオ「勝てばいいんでしょ、勝てば。だって退屈ですし……本気でやりますからご安心を。ほら受験生二人、まずは外出ろ。メリオル、本デッキ用意しとけ」

メリオル「はいはい……ライ、アルフ、あなた達受験生は中にいなさい」

ライ・アルフ「「はぁーい」」

レオと氷牙はそう話し合うとレオが受験生二人を外に押し出してメリオルにそう言いながら自分も外に出て行く。レオの言葉を聞くとメリオルは呆れたようにため息をつきながら頷いて息子二人にそう言った。そしてレオと受験生A、メリオルと受験生Bのデュエルが始まる。

レオ「んじゃ先攻は俺から行かせてもらうぜ。俺のターン! 俺はモンスターをセットしてターンエンドだ」

受験生A「はっ! 試験デュエルも任されないような奴が俺様のデッキに何ターン耐え切れるかな!? 魔法カード[ミイラの呼び声]発動、その効果で手札から[闇より出でし絶望]を特殊召喚! さらに魔法カード[手札抹殺]を発動、俺の手札は四枚」

レオ「俺は当然だが五枚だな」

受験生A「墓地の馬頭鬼を除外して墓地から[ヴァンパイア・ロード]を特殊召喚! さらに手札抹殺で引いたカードにゃこいつがいた! [邪神機―獄炎]をリリースなしで召喚だ! このコンボが俺がアカデミアに入るべきって示す証明になるだろう!?」

受験生Aが笑いながら続けるのをレオは冷めた目で眺める。

受験生A「ヴァンパイア・ロードで守備モンスターを攻撃!」

レオ「守備モンスターは[ジャイアント・ウィルス]。その効果でお前に500のダメージ、さらにデッキから同名カードを攻撃表示で特殊召喚できる……が俺はそれを行わない」

受験生A「ちっ! だったら攻撃続行!」LP4000→3500

レオ「直接攻撃宣言時に手札から[バトルフェーダー]を特殊召喚。バトルフェイズを終了してもらう」

受験生A「ちっ、ターンエンド!」

うざってえとばかりに舌打ちして受験生Aはターンエンドを宣言する。それを聞いてからレオはカードをドローした。

レオ「……終わらせる」

受験生A「はぁ!? これをどうやって終わらせるんだ!?」

レオ「出来るんだよなぁこれが。魔法カード[奈落との契約]を発動、手札の冥界の魔王ハ・デス、ジャイアントウィルスを儀式の生贄に捧げる。王よ、今ここに現れ全てに終焉を与えん! 儀式召喚[終焉の王デミス]!!」

レオの場に漆黒の闇が沸き出で、その中にレオのモンスターが吸い込まれていく。そして闇が吹き上がったと思うとその中から黒き鎧を纏って斧を持った魔神のようなモンスターが現れた。

レオ「デミスの効果発動! 俺のライフを2000支払う事によりこのカードを除く全てのカードを破壊する! エンド・オブ・デストロイ!!」LP4000→2000

レオの魂を吸い取ってデミスはエネルギーを溜め、斧を振り上げる。そして振り下ろした斧から放射状に闇の力がフィールドの地面に広がっていき、突然吹き出たそれがデミスを除く全てのカードを破壊していった。

受験生A「な、な、な……い、いやそれでもまだ終わらないぜ!!」

レオ「まあ、あいにく俺の手札に下級モンスターがいないしな……だが、今俺の墓地には最低三体の悪魔族が眠っている。その三体を除外して[ダーク・ネクロフィア]を特殊召喚!」

レオの場にもう一体上級悪魔が現れ、それを見た受験生Aは力なくへたり込む。

レオ「チェックメイト。全軍攻撃!」

受験生A「うわあああぁぁぁぁ!!!」LP3500→0

デミスの斧とネクロフィアの念眼殺が受験生Aのライフを一瞬で削り取り、へたり込んだ受験生Aはがくがくと震えながらレオを見る。彼の放つ気迫はもはや異常と言ってもおかしくはない、少なくとも彼はそう思っていた。

レオ「失せろ」

受験生A「ひ、ひいいぃぃぃっ!!!」

レオの言葉に受験生Aは化け物を見たかのような悲鳴を上げて逃げていき、レオはデュエルディスクにセットしているカードをさっさと片付けてデッキもデッキケースにしまいこんだ。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.21 )
日時: 2010/08/15 21:55:16
名前: カイナ

そしてレオと受験生Aがデュエルを始めた頃、メリオルももう一人の受験生を相手にデュエルを行おうとしていた。

受験生B「じゃあ行きますよ! 僕の先攻!!」

受験生はカードをドローするとふふっと笑い、それをフィールドゾーンに置く。

受験生B「フィールド魔法[伝説の都アトランティス]を発動! そしてその効果でレベルを一つ下げて[ジェノサイドキングサーモン]を召喚!」

受験生の背後に巨大な遺跡が現れ、その遺跡の中から一尾の魚が泳ぎ出てくる。もちろんアトランティスの力を受けて攻撃力も上昇する。

ジェノサイドキングサーモン 攻撃力:2400→2600

受験生B「ターンエンドです」

メリオル「私のターン、ドロー。私は[アーマード・ビー]を召喚し効果発動、相手の場のモンスター一体の攻撃力を半分にする。その対象は当然ジェノサイドキングサーモン」

ジェノサイドキングサーモン 攻撃力:2600→1300

メリオルの場に召喚された蜂が撃った毒針が受験生の場のサーモンの力を半減させ、そこにメリオルは新たなカードを発動する。

メリオル「魔法カード[孵化]を発動! アーマード・ビーをリリースして[アルティメット・インセクト LV5]を特殊召喚し、攻撃!」

受験生B「くぁっ!?」LP4000→3000

メリオル「リバースカードを一枚伏せてターンを終了するわ」

受験生B「くっ……僕のターン! たかだか攻撃力2300如き! [ギガ・ガガギゴ]を召喚し攻撃!」

ギガ・ガガギゴ 攻撃力:2450→2650

メリオル「リバースカード発動[攻撃の無力化]! 攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させる」

受験生B「くぅっ、リバースカードを一枚セットしてターン終了」

受験生の召喚したモンスターがインセクトに襲い掛かるが、直前にメリオルが発動した障壁にその攻撃が阻まれ、受験生はくっと唸るとリバースカードを一枚セットしてターン終了した。

メリオル「私のターン……残念ね、スタンバイフェイズにアルティメット・インセクトLV5を墓地に送り、[アルティメット・インセクト LV7]を特殊召喚! その効果による特殊召喚に成功した場合全ての相手モンスターの攻撃力、守備力は700ポイント減少する」

ギガ・ガガギゴ 攻撃力:2650→1950

メリオルの場にいた昆虫が進化し、毒粉を撒き散らして受験生の場のモンスターを蝕む。そしてメリオルはさらに手札を取った。

メリオル「[ローンファイア・ブロッサム]を召喚し、効果発動。ブロッサム自身をリリースしデッキから[椿姫ティタニアル]を特殊召喚!」

メリオルの場にブロッサムが光に包まれ、その光の中から新たな植物モンスターが姿を現す。そしてメリオルは止めを刺すように魔法を発動した。

メリオル「魔法カード[大嵐]を発動! 全ての魔法・罠を破壊!」

受験生B「しまった!?」

ギガ・ガガギゴ 攻撃力:1950→1750

メリオルの発動した魔法カードから竜巻が巻き起こり、遺跡と共に受験生の場の伏せカードも破壊する。それで受験生の表情が強張り、メリオルはくすっと微笑むと人差し指を口元に当てながら言った。

メリオル「蝶のように舞い、蜂のように刺す。そしてもう一つ、綺麗な薔薇には棘がある」

受験生B「……」

微笑みながらそう言うメリオルに受験生はやはり男だからか顔を僅かに赤くしてしまう。そしてメリオルは受験生の場を指差した。

メリオル「終わりね。全軍攻撃!!」

受験生B「うわあああぁぁぁぁっ!?」LP3000→0

二体のモンスターの攻撃で受験生のライフは0を示し、メリオルは綺麗な立ち振る舞いで礼をすると残念でしたというように一つウインクをして一足先にデュエルを終えたレオの方に歩いていった。
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えーっと、とりあえずこんな一気にやってすいませんって言っておきます。それと孝さん、氷牙ってデュエルアカデミアの先生って立場でいいんでしょうか?十代に対する台詞から考えて解釈を間違えてなければアカデミア関係者であるってのは読み取れるんですが……。
レオとメリオルはアカデミアの教師、氷牙さんは彼らの先輩って事でいいですよね?んで二人のデッキも小説を読もうで連載中の[遊戯王X]とは別のそれぞれ悪魔族デッキ、植物と昆虫の混合デッキを使わせます。それでは。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.27 )
日時: 2010/08/16 10:30:37
名前: カイナ

いえ、本デッキで相手したのはただ単にレオとメリオルのここでの本デッキはこれでいきますって意味合いで……ぶっちゃけ失格者は単なる噛ませ犬でして……。
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レオ「さてと、試験デュエルも後はマリオさん達が数組程度で終わるみたいだし席に戻って観戦を……」

レオはそう呟きながら席に戻ろうとするが急にその肩を何者かに掴まれ、そっちを向く。

氷牙「逃がさん。全く勝手なことをして、クロノス教諭や校長への報告は許してやるが少しばかり説教だ」

レオ「……はい」

氷牙の怒りが交えられた言葉にレオは静かに頷いて返し、メリオルに先に戻っててくれと言い残してレオは氷牙と一緒に歩いていく。そして人気のない廊下に歩いてくると氷牙はレオの方を振り向いた。

氷牙「さてと……お前はどうする?」

レオ「何の話? お説教じゃありませんっけ?」

氷牙の言葉にレオはわざとらしく笑いながらそう返し、それに氷牙はやれやれとため息をつきながら返した。

氷牙「分かってるだろ? わざわざ持ち場を離れられるように遅刻した奴らをだしにして」

レオ「ばれました? まあライとアルフは上手い具合にレッド寮に入れさせますよ。クロノス教諭の性格から考えて一次試験最下位の癖に本デッキの自分をワンターン、しかもオーバーキルした十代を逆恨みして一次試験最下位って理由でレッド寮に入れてもおかしくはないですし、それと友達らしい二人を変に恨まれたら困る。一緒の寮に入れといた方が何かと便利ですしね、オシリス・レッド寮副寮長、氷牙・アンヴィレント先輩。それにライとアルフも十代と一緒の方が嬉しいでしょうし。あいつらの実力じゃイエローだって生ぬるい」

氷牙「親馬鹿発言だぞ」

レオ「ヴィヴィオに対するあなたはどうですかって返しましょうか? あ、それと今回の事、少しばかり抑えて上に報告して俺をイエローからレッドへの異動処分にしといてください。流石に我が子を守れないとね、でもメリオルは女性寮じゃないと違う意味で危険だからそこもよろしくお願いします」

氷牙「分かった……お前が赴任してきてから鏡夜以外にも頭痛に悩まされる気がするんだが……」

レオ「本当すいません、氷牙先輩」

レオの言葉を聞いた氷牙は頭痛がしてきたとばかりに額を押さえ、それを聞いたレオは苦笑しながらぺこりと頭を下げる。

氷牙「まあいい、上手く校長に言っておこう。それともうこういう真似は止めておけよ……今更だがな」

レオ「はいはーい。んじゃ俺は行きますね」

氷牙のため息交じりの言葉にレオはこくんと頷くと彼に背を向けて手をひらひらと振って歩いていく。それを見た氷牙は壁に背を預けて何かを考えるようにうつむいた。
――――――――――――――――――――
孝さん、氷牙さんとレオを何かの先輩後輩って設定にしていいでしょうか?まあ今現在教員関係の先輩後輩ですけどその前、例えば高校時代での。まあ表立った意味じゃなくって裏設定レベルなので。ついでにレオはイエロー寮にいたって示唆されてますが副寮長の鏡夜さんと違って一先生って立場なので深く考えないでください。レッドでも一先生レベルで構いませんし。それでは。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.33 )
日時: 2010/08/17 05:42:17
名前: 孝(たか)

氷牙「今年の受験生は期待できるんじゃないですか?」

メリオル「そうですね。記録を見る限り、後攻ワンターンキルを成功させた受験者は12名もいましたよ。」

レオ「こっちも凄いですよ?先行ワンターンキルをした受験生が二人も。」

守口「今年は豊作ですね」

試験官(モブ)「合格者数も去年以上と考えていいと思います」

入試実技試験が終わり、採点中である。

クロノス「なんでナノーネ?何故私ーが…ドロップアウトボーイにやられたノーネ?」

クロノスは意気消沈して隅っこで暗い雰囲気で膝を抱えていた。

氷牙「クロノス教諭。今はそんな事気にしていないで手伝ってください。実技最高責任者なんですから。」

クロノス「……判ったノーネ」

氷牙に論されて暗い雰囲気をある程度振り払って採点を続けた。

クロノス「(遊城…十だーい…筆記は頗る悪いノーネ。実技は悔しいですーが、認めるノーネ。でもこの筆記はいただけないノーネ。オシリスレッドにするノーネ。…空時アルフ…空時ライ…あの二人ーノ子供ですーノ?筆記も実技もとても優秀なノーネ。ブルーでも良いくらいなノーネ。しかし…)」

氷牙「あぁ、クロノス教諭」

クロノス「なんですーノ?」

氷牙「先程の受験者…空時兄弟から頼まれましてね…オシリス・レッドに入りたいそうです。」

クロノス「どう言う事ですーノ?見た限りでーは、筆記、実技ともに優秀なノーネ。ブルーとして迎えてもいいくらいなノーネ。」

クロノスの発言にモブ系試験官達は僅かに動揺していた。

氷牙「なんでも、格下の状態から始めた方が自分の為になるとか…どうです?私は、彼らの様な者達の意見を尊重したいのですが?」

クロノス「ふーむ…ですが、この二人は貴方方ーのチャイルドと聞いてるノーネ。」

そういって、クロノスはレオとメリオルを見る。

レオ「は?いやまぁ…あいつらが自分から言い出したのであれば文句は無いですね。最初から高いランクで初めて、天狗になるくらいなら、下から追い上げる方が身につくってもんでしょう」

メリオル「私も同じ意見です。」

クロノス「ふーむ…判ったノーネ。空時兄弟はオシリス・レッドに入れますーノ。異論は無いですーノ?」

一同「はい。」

クロノス「それでーは、次のシニョール丸藤翔は筆記のケアレスミスが多いですーノ。回答を慌てた結果ですかーら、差ほど問題視しませんーが、実技が頂けないノーネ。」

モブ試験官「ですが、あの丸藤亮の弟だとか…潜在的な物は高そうに思えますが?」

クロノス「何を言っていますーノ!丸藤亮は丸藤亮、丸藤翔は丸藤翔。兄弟と言えど、個人は個人。片方が優秀だからとて、もう片方も優秀であるとは言えませんーノ。個人成績で見るノーネ!」

試験管の物言いに厳しく注意するクロノス。

試験官「は、はぁ…すいません」

頭に手をやりながら謝る試験官。

クロノス「彼もオシリス・レッドに入れるようにするノーネ。」


かくして、採点は3時間にも及ぶ結果…

オシリス・レッド…20名

ラー・イエロー…15名

オベリスク・ブルー…5名

という受験生の130名中40名の合格者が決定した。

過去、最高の合格者数だったと、後に語られる。


それから…二ヶ月後…西暦20XX年4月9日。

海上客船…


十代「うおおっ!!!うーーーーーーみだあああああああああああああ!!!!!!!なぁ!デュエルしようぜ!!」

赤い服の少年…遊城十代。

ライ「唐突だなおい!?海って叫んでおいてデュエルしようぜとか脈絡なさすぎだろうが!?」

十代の発言に激しくツッコミを入れるライ。
彼の服も、十代と同じ赤い服だ

アルフ「いつでもどこでもデュエル好きだね十代君は。」

苦笑しながら二人を見ながら呟くアルフだった。
彼もまた赤い服。

そして…

エルフィ「もう!はしゃぎ過ぎだよ!」

白地に青の服の少女エルフィ…なんと、彼女はライの"恋人"である。

三沢「お。おーい!一番君!」

十代「お前は…2番!」

三沢「三沢大地だ。宜しく」

ライ「空時ライだ。宜しくな」

アルフ「空時アルフです。宜しく」

十代「俺、遊城十代。宜しくな。なぁなぁ!お前はどこのクラスなんだ?」

三沢「見ての通り、ラー・イエローさ。十代は、オシリス・レッドなのか?」

十代「あぁ…この服ってそういう意味だったのか…」

たった今気付いた様だ。

三沢「空時達もオシリス・レッドなのか?あの成績なら三人共俺と同じラー・イエローでもおかしくないはずだが?」

ライ「あぁ。まぁ、俺達は自分から頼んだんだけどな。オシリス・レッドにしてくれってさ。」

三沢「何故だ?」

アルフ「だって、最初から高位の状態で始めるより、一番下からやるのがセオリーだと思うからだよ?」

三沢「ふむ。一理あるな。」

ボー!!ボー!!

エルフィ「あぁ!!見えたよ!!」

十代「おおおお!!!あれがデュエル・アカデミアか!!」

ドオオオオオオオオオオオンッ!!!

孤島に聳え立つ近未来的なフォルムの学園が…今、若きデュエリスト達を堂々と噴火という形で歓迎していた。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.34 )
日時: 2010/08/17 22:10:06
名前: カイナ

WHAT!?何ですかそれ羨ましい!!……まあシンクロなんてブラックハイランダーしか持ってないような俺が勝負を挑んだらワンキル超えて失礼千万ですけどね。勝つ方法なんてワンターン目に上手い具合に下級戦士と装備魔法が回って一気に決めるしかないわ。
んで、なんで最初の方エルフィが普通に先生方の会議に参加してるんですか?メリオルの間違いですよね?そして高等部からの入学制は良くてもラー・イエローですって突っ込んどきましょうか?確かに漫画版万丈目は高等部入学でブルーでしたけど。
――――――――――――――――――――
そしてアカデミアの港に船が泊まると十代は我先にと降りていき、ライ達もその後を追うように降りていく。

レオ「よ、来たか」

そこに赤い旗を持っている男性が挨拶をする。その顔立ちはライを大人っぽくしたようなものそのままで、彼もライ達と同じ赤い服を身に纏っていた。

ライ「あ、父さん」
アルフ「あれ? 父さんってイエロー寮の所属じゃなかったっけ?」

レオ「いやぁ、お前らも見たんだろ? 遅刻してきて試験受けさせろって奴らがいたの。あいつらを追い返すために勝手にデュエルやって校長に怒られてな、レッド寮所属に格下げになった」

エルフィ「……」

ライが笑みを浮かべながら声を出すとアルフが首を傾げながら尋ね、それにレオは笑いながら返す。それを聞いたエルフィは呆れたように額に手を当てる。それからレオはきょとんとしている三沢に顔を向ける。

レオ「よお、一次試験一番」

三沢「あ、どうも」

アルフ「知り合い?」

レオ「俺の二次試験最初の相手だよ。俺は炎属性のビートダウンだったんだが最後の最後でウォータードラゴンを召喚されてな。一瞬、消火されちまったよ」

三沢「いえ、最後の最後に運が良かっただけです」

炎属性デッキにウォータードラゴンなんて天敵だ。レオの残念そうな言葉に三沢が謙遜するように首を振りながら返す。それにレオはそういう事にしとくよというように笑った後ふっと辺りを見回した。

レオ「ほら、他のとこも集まり始めてる。レッドはここでいいけどイエローはあっち、女子はあっちのメリオルがいる方だ」

十代「氷牙さんは? あの人副寮長だって聞いたけど」

レオ「ああ、レッド寮寮長の大徳寺先生がアクシデントで遅れるらしくって寮長会議に代わりに出席してる。まあ俺らが移動する頃には合流するはずだ」

レオはそう話しながら指示をし、三沢はイエローの集合場所に移動し始める。そしてエルフィもメリオルのいるブルー女子の集合場所を見るとくすっと微笑んだ。

エルフィ「流石ね、メリオルさん」

レオ「ああ、副寮長の凛さんもいるからな。あの二人はアカデミア女性先生陣で美人二人組みって言われてるらしい」

エルフィの言葉にレオは女子集合場所を見ながら言い、あまり興味ないけどなと続ける。その一人は自分の妻なのだがどうなんだろう……。まあ確かに二人はブルー女子の集合場所なのにレッドからブルーまでの男子新入生の視線を集めている。そしてエルフィはメリオル達の方に向かいながら言った。

エルフィ「じゃ、私もそろそろ移動するから」

レオ「おう。ついでにあっちにいるレッドの新入生に集合急げって伝えといてくれ」
ライ「じゃ、また後でね」

エルフィの言葉にレオはそう返し、エルフィは了解と頷くと手を振って彼らに別れを告げる。そしてレオは集合している三人を見てから言った。

レオ「んじゃま、全員集合するまでここを離れない程度に自由行動をしててくれ」
?「すいませーん!」

レオの言葉が終わると共にそんな少年の声が聞こえ、レオはそっちを見る。そっちからは水色の髪をした眼鏡の少年が走ってきた。

翔「ここ、レッド寮の集合場所っすよね? 僕は丸藤翔です」

レオ「おう。レッド寮所属の教師、空時レオだ。んで副寮長は寮長会議に代理出席してるからここにはいない。レッド寮のメンバーが全員集合するまでここを離れない程度に自由行動しててくれ」

少年―翔の挨拶にレオはそう返した後さっきライ達に言ったことを復唱する。それから翔を交えた四人はその場に立ったまま雑談をし始め、レオは赤い旗を肩に担いで生徒達がごった返している港をさっと眺め回した。

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