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異世界遊戯王大戦記GX 第U幕
日時: 2010/10/14 08:45:41
名前: ミクニップ

・・・そろそろ新しいの出したら良いかと思い、勝手に書いて申し訳有りません孝さん。・・・えっと、この小説では、原作である「遊戯王 デュエルモンスターズGX」を元に制作しているリレー小説であり、以下の奴は原作に沿ってやるため、原作キャラのみ使用可能となっております。

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

古代の機械系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

雲魔物系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラマジガール

イービルヒーローは不可。

D・HERO系

なお、シンクロモンスターに関しては、暫くしたら出て来ますのでご了承下さい。そしてこの小説では"表側守備表示での通常召喚"が可能となっていますのでそこもご理解お願い致します。

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.1 )
日時: 2010/10/21 10:19:14
名前: カイナ

十代「俺のターン、ドロー!!」

十代は力強くカードをドローし、たった一枚の手札となるそのカードを見る、とよしと表情が微笑んだ。

十代「魔法カード[壺の中の魔術書]を発動! 互いのプレイヤーはデッキからカードを三枚ドローする。ドロー!」
美海「今のターンプレイヤーは私、カードドロー」

一気に三枚の手札を補充し、十代はよしとまた微笑んだ。

十代「魔法カード[ミラクル・フュージョン]! 墓地のエアーマンとクレイマンを除外融合!」
美海「またガイア?」
十代「いや、俺のデッキにガイアは一枚しかない、これで融合するのは風のヒーローだ。吹き荒れろ! [E・HERO Great TORNADO]!!」

十代の場に強烈な風が吹いたと思ったら新たなるヒーローが姿を現し、十代は拳を握り締めながら言った。

十代「TORNADOの効果発動! このカードの融合召喚時全ての相手モンスターの攻撃力は半分になる! タウン・バースト!!」
美春「嘘ぉ!?」

十代の言葉に美春が驚きの声を上げ、TORNADOの起こした強風が美春達の場のモンスターを襲い、攻撃力を半減させた。

氷結界の虎将ガンターラ 攻撃力:2900→1450
ギガ・ガガギゴ 攻撃力:2650→1325

十代「いっくぜぇ! TORNADOでガンターラに攻撃! スーパーセル!!」
美海「くっ……」LP200→0

TORNADOの巻き起こした竜巻にガンターラは巻き込まれ、その強風を受けた美海のライフも0を示した。

十代「いよっしゃあっ!!」
翔「や、やった……」

デュエルに勝った十代はガッツポーズを取り、翔も安心したようにほっと安堵の息をついた。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.2 )
日時: 2010/10/21 12:06:14
名前: ミクニップ

美春「あっはは・・・やっぱり負けたか・・・」
美海「・・・疲れた」

予想以上にある意味で凄かったデュエルで疲れる美春チーム。あんなの、普通はトラウマ物である。

明日香「・・・というか、あれだけの攻防だったから疲れるのも当然かもね」
三沢「全くだな」

何時の間に来たのか、明日香と三沢の二人が見ていた。

美春「あれ?天上院さんと三沢君・・・?何時の間に来たの?」
明日香「今日は柊先輩。雷堂先生に呼ばれて数分前に来たばっかりよ。何でも貴方達の練習相手になってほしいとかで」
三沢「俺なんか暇そうに見えるからとりあえず暇潰し程度に相手してやっといてくれとか・・・」
十代「あ〜・・・、確かにあの人、昔っから強引だったからなぁ〜・・・」
美春「・・・あ、所で天上院さん。実はお聞きしたい事があって・・・」
明日香「?何でしょうか?」
美春「実は人を捜してるんです。渚雪菜さんって名前の人何ですけど知ってますか?」
明日香「雪ちゃんの事?それなら今、寮の「有難うございます!」ってあ!?ちょっと・・・!」

疲れなど何処の風か・・・。居場所を聞いた美春はあり得ないスピードでブルー女子寮に−ガシャァァァァァァン!!!−「はうぁ!?」「だ、大丈夫かにゃ!?」・・・途中で大徳寺のスクーターに轢かれたが、それでも向う美春。

三沢「・・・大丈夫なのか?あの先輩は・・・?それにたしか女子寮は男子禁制・・・」
明日香「大丈夫だと思う。実は美春先輩だけ何故か顔パスだから。流石にお風呂は入れないけど」

意外な事実発覚。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.3 )
日時: 2010/10/21 22:13:04
名前: カイナ

アルフ[え? 女子寮って男子も普通に入れるんじゃないの?」
明日香「……逆に聞くけど、入った事あるの?」

明日香の呟きにアルフが純粋な声で聞き返すと明日香が驚いたような表情で尋ね、アルフはこくんと頷いた。

アルフ「ジュンコさんやももえさんに誘われて何回かご飯も食べたよ。んで部屋に案内されそうになったけど門限がまずかったから断って帰った」
明日香「……普通男子禁制なの……二人によく言っておかないと……」
三沢「ん? そういえばアルフはタッグデュエルの練習中じゃないのか?」
アルフ「もう終わったよ、ほら」

アルフのあっさりとした言葉に明日香は額を押さえながら呟くように言い、その次に三沢が尋ねるとアルフはまたさらっと言って指をさす。そこには仁王立ちっぽく立っているレオとその前でorzという感じで手を床についているカイとカノンノがいた。それぞれ「馬鹿な、俺のハンデスコンボが破られた……」とか「一万あったライフが、一瞬で……」とか呟いている。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.4 )
日時: 2010/10/21 23:33:06
名前: ミクニップ

にしても、光と闇の龍って誰が持ってるんでしたっけ?もし良かったら雪菜の切り札にしたいですけど・・・?



三沢「一体何をした!?」

全員の疑問を代弁する三沢さん。


ブルー女子・寮

美春「・・・あの〜、すみません。渚雪菜さんって人は居ますか・・・?」
寮管理委員「渚先輩?さっき中央広場に行くとかで出ていきましたけど?」
美春「そ、そうですか・・・。有り難うございます」

寮を管理している生徒に言われ、アカデミアの広場に向かう美春。


アカデミア・中央広場

美春「う〜ん・・・居ないなぁ〜・・・」

雪菜を探して辺りを見回す美春。どこもかしこもイチャラブカップルやらデュエルの話をしてる生徒達とかがいるだけである。

美春「(もしかして擦れ違ったのかな?・・・だったら他の場所も)・・・ん?」

ふと、諦めて帰ろうとした矢先、何やら視線に気がつき振り返ると・・・

???「!・・・あぅ・・・」

何やらオブジェの影に隠れながら、銀色の髪の毛が見えてました。何だか小動物みたいに怯えてます。

美春「・・・えっと〜・・・」

一瞬呆気にとられたものの、すぐさま落ち着きを取り戻し、視線の主に近づく美春。だが、それに気がついた視線の主は、ビクリと体を振るわせて其処から逃げようと・・・

ガッ、ベシャッ!!バサァ…

???「きゃっ!」
美春「あ・・・!」

逃げようとした途端に躓いて転び、その拍子にデッキケースがポケット飛び出し、カードをばら撒いてしまう。

美春「あ、あの!大丈夫ですか!?」

慌てた美春は、何とか起き上がった彼女に近づき、彼女のカードを拾い集める。そんな時・・・

美春「・・・あれ?(このカードって・・・)「さ、触らないで下さい!!」あ・・・」

あるカードを見た途端、血相を変えて彼女はカードをひったくると、ハッとなって頭を下げる。

???「・・・ご、ごめんなさい・・・!拾ってくれたのについ・・・」
美春「あ、うん。此方こそ勝手に見て御免なさい・・・」

何だか気まずい空気が流れる中、とりあえず拾い集めたカードを渡し、とりあえずベンチに座る事にする二人。そして暫しの沈黙の後、徐に美春が口を開く。

美春「・・・えっと。僕の名前は柊美春です。貴方・・・、確か渚雪菜さんで間違いない・・・ですよね?」
雪菜「は、はい・・・、そうです」

美春に聞かれ、オドオドして小さな声であったが答える雪菜。美春から見れば、何だか気が弱く華奢な子で、何だか小動物みたいに見えます。

美春「・・・覚えてますか?確か、試験の時にも体育館の裏で」
雪菜「あ、はい・・・。あの時は御免なさい・・・。私、極度の人見知りで・・・」
美春「あ、それは構いません。人間誰しも必ず人見知りする生き物ですから」

何だかフォローになってるかどうか分からない。

美春「あ、それにしても雪菜さん。さっきのカードですけど・・・」
雪菜「・・・こ、これですか・・・?」

そう言っておずおずとデッキケースからカードを1枚取り出す雪菜。・・・火、水、地、光、闇・・・5つの属性を持った首と黄金の体の龍・・・5つの力を持つ龍の王・・・

美春「F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)・・・かなり凄いカードですよね、それ・・・」

それにチラッと見えたのだが、彼女のカードは、全てドラゴン族関係が殆どであり、あまりにもイメージにそぐわない。そして問題はこのF・G・Dだが、本来のFGDとは全くイラストが異なり、しかも此にはあるサインが書かれており・・・しかもこのサインは・・・

雪菜「・・・此、本当はお兄ちゃんのデッキとカードなんです・・・」
美春「?」
雪菜「このドラゴンデッキの持ち主・・・、本当は全部お兄ちゃんのなんです・・・。だけどアカデミアに入学した時に貰って・・・」

つまり、どうやらこのデッキの本来の持ち主は彼女の兄であり、入学祝いに貰ったらしいのだが・・・。

美春「所で、そのサインは・・・」
雪菜「あ、うん。此、お兄ちゃんがある人に貰った奴なんです。何でもある会社の社長さんから譲り受けたとかで・・・」

確定、やっぱりあの人のだ。

雪菜「・・・でも、私にこのデッキは相応しくありません・・・」
美春「え?何でですか?」
雪菜「私、何をするにもダメダメで・・・。ブルーに入れたのもギリギリだったんです。デュエルも弱くて、それで何時も苛められてて・・・ついさっきも、雷堂先生が誘いに来てくれて・・・」
美春「(やっぱり来てました雷堂さん・・・!?)」
雪菜「あはは・・・、私ってやっぱりここに居ちゃ駄目なのかな・・・?弱いし、何やっても駄目だし・・・」
美春「雪菜さん・・・」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.5 )
日時: 2010/10/22 00:54:23
名前: 孝(たか)

あれは漫画版万丈目の切り札です。

よって、その案は却下。
あれは万丈目が使ってこそです。



美春「雪菜さん…君が弱いのは、きっと、そのデッキとの相性だと思うよ?」

雪菜「デッキとの…相性?」

美春「だって、そのデッキは元々はお兄さんのなんでしょう?君用に調節はしたの?」

雪菜「いえ…して、ないです」

美春の言葉に、俯きがちに答える雪菜。

美春「それなら、負けてもしょうがないよ。だって、そのデッキは君のお兄さんが使って、初めて力を発揮するデッキなんだから。君用に調整すればいい。君の、君だけのデッキに…」

雪菜「私だけの…デッキ。」

雪菜の瞳に強い意志が宿った気がした…


あの後、氷牙&ライペアは、明日香&三沢ペアとデュエルしていた。


氷牙「ライ、借りるぞ!」

ライ「OK氷牙さん!」

氷牙「切り込み隊長を生贄に、光帝クライスを召喚!効果発動!フィールド上のカードを2枚まで破壊し、そのプレイヤーは破壊された数だけデッキからドローする!明日香達の伏せカードを破壊!」

明日香「ドゥーブル・パッセが!?」

三沢「くっ!王宮のお触れが!?」

破壊されたので、三沢と明日香が1枚ずつドローした。

氷牙「光帝クライスは、召喚・特殊召喚したターンは攻撃できない…だが…クライスを生贄に、ターレット・ウォリアーを特殊召喚!」

ターレット・ウォリアー ☆5 ATK1200 DEF2000

明日香「なっ!?わざわざ攻撃力の低いモンスターの生贄にするですって!?」

三沢「いや、明日香君。ターレット・ウォリアーの効果は!?」

明日香の発言に、三沢が異議を唱える。

氷牙「そう。ターレット・ウォリアーは戦士族モンスターを生贄にして特殊召喚した場合、その元々の攻撃力を上乗せする効果がある。クライスの攻撃力は2400。よって…」

ターレットATK1200→3600

明日香「攻撃力…3600!?」

三沢「いや、それだけじゃない!彼らの場には!?」

ライ「ああ!俺が召喚したコマンド・ナイト1体と、永続魔法・一族の結束が2枚!」

氷牙「そして、俺の発動した永続魔法連合軍。よって攻撃力は…」

ターレットATK3600→4000→5600→6000

三沢「こ、攻撃力…」

明日香「6000ですって!?」

氷牙「トドメだ!ターレット・ウォリアーで、サイバー・ブレイダーを攻撃!"リボルバー・ショット"!!」

ターレット6000VSブレイダー4200

明日香&三沢LP1700→0

勝者 氷牙&ライペア

ライ「イエーーイ!俺達の勝ちだぜ!!」

三沢「氷牙先生のカウンターデッキに対抗してメタカードであるお触れを入れていたんだが…まさか氷牙先生もライと同じ戦士ビートのデッキで来るなんて…」

氷牙「俺のカウンターデッキは大量に伏せなくてはいけないからな。ライのローレベル戦士ビートは装備カード等が多めに入っている。それだと相性が悪い。なら、ハイレベル戦士ビートのデッキを組んだまでだ。」

三沢「単体では力を発揮できないローレベルのモンスターの攻撃力を、氷牙先生のハイレベルモンスターが補う…と言う訳ですね?」

氷牙「あぁ。自分のデッキの弱点くらいは心得て『いーじゃん♪いーじゃんスゲーじゃん♪』あぁ…すまん。電話だ」

三沢「いえ、気にしないでください…(く、climaxjump?)」

ピッ

氷牙「もしもし。あ?父上?…は?テストプレイヤー?何の話だよ?新しい召喚方法?ふむふむ…へぇ…そんな物が…うん?あぁ…うん…うん…了解だ。伝えておく。え?ヴィヴィオ?あぁ、憑依装着のライナとダルクをありがとうだとよ。お祖父ちゃん大好きだと。あぁ。じゃあな」

ピッ…

氷牙「ふぅ…楽しくなってきそうだな…ふふふ…」

三沢「楽しそうですね?一体どうしたんですか?」

氷牙「ん?あぁ…近々新しいカードのテストプレイヤーを頼みたいそうだ」

三沢「新しいカード?ついこの間の月一試験で新弾が発売されたばかりなのにですか?」

氷牙「まだ発売はしないさ。改良の余地があるかもしれないし、あくまでテストカードだからな?」

三沢「その時は立ち会ってもいいですか!」

氷牙「勿論だ。」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.6 )
日時: 2010/10/22 23:35:29
名前: ミクニップ

雷堂「・・・ま、そん時は俺も居るっスけどね?」
氷「・・・お前、いつの間に来たんだ?」
雷堂「数分前に。まさか旦那も行くなんてなぁ〜・・・」
氷「あ?もしかしてお前もか?」
雷堂「ああ。さっき親父から電話があってな?何でも『皇牙の大将に誘われて新しいカード作っちまったから、暇なら来てくれ』・・・とか」

それを聞いた氷牙は、何だかでかいため息を吐く。・・・雷堂才覇(らいどうさいは)、剣一の父親であり、雷堂(らいどう)グループ現総帥、雷堂菊一朗(きくいちろう)の息子でありグループの食材課担当。昔は【紫電の雷帝】【雷撃男爵(ザ・ライジング・バロン)】等と呼ばれていた元凄腕デュエリスト。とある理由で氷牙の父親である皇牙と知り合い、彼に惨敗した後には彼を【大将】だの【旦那】だの言って凄く慕っていたりする(ちなみに氷牙の事は【坊主】である)。

雷堂「親父の野郎、かなりノリノリみたいで・・・。これ皇牙さんから聞いた時にはかなり喜んだみたいっスよ?『大将との合作カードだぜひゃっはぁぁぁ!』って。何時になくハイテンションだったっスね」
氷「あ・・・あはは・・・」

もはや笑うしかなかった。

レオ「・・・で?結局相手は決まったのか?」
雷堂「未だに収穫なし。住まないがまだ検討中って訳よ「雷堂さぁ〜ん!」あ?」

ふいに、雪菜を連れた美春が来たのでとりあえず中断する。



雷堂「・・・デッキ調整?」
美春「はい。実はこの人・・・あ、雪菜さんって言うんですけど、中々デュエルで勝てないらしく、とりあえず手伝ってもらおうかと思いまして」
雪菜「よ、よろしくお願いします・・・!」
氷「ああ、こちらこそ宜しく」

雪菜に釣られてお辞儀する一同。

雷堂「でもそんな事ならクロノスにでも聞けばいいだろうが?」
雪菜「そ、それはそうなんですが・・・(流石に夜もしてもらってる(・・・・・・・・・・・・)のに・・・それ以上は痴がましいですし・・・)」
雷堂「あ?何か言ったか?」
雪菜「い、いえ!何でもありません・・・」
雷堂「?・・・まぁいいや。どうせ俺暇だしな・・・。よし、じゃあ部屋貸せ十代」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.7 )
日時: 2010/10/23 07:09:48
名前: 孝(たか)

デュエル終了後…

レッド寮の崖付近

美海「翔さん…貴方は、デュエル中に躊躇した。」

翔「!?……な、何の事っすか?ぼ、ボクは躊躇なんて…」

美海「……」

バッ!!

翔「ああ!返して!」

美海は翔の持っていた最後の手札と、伏せカードを確認した。

美海「やはり…パワー・ボンド、そして、速攻魔法・最終融合‐ファイナルフュージョン……」

翔「か、返してよ!?」

翔は美海からカードを取り返す。

美海「どうして、使わなかったの?ファイナルフュージョンは、融合素材をデッキ、手札、墓地、フィールドから除外する事でそれらを素材とした機械族融合モンスターを特殊召喚する事が出来、尚且つ、相手のカードの効果対象にされず、効果も受け付けない。そしてパワー・ボンドは機械族の融合モンスターを元々の攻撃力を倍にして召喚出来る…」

翔「ボクは…この2枚を使ってはいけないんだ…これは、封印したカードなんだ…!!」

美海「…じゃあ…どうして、デッキに入れているの?」

翔「…え?」

美海「封印しているのなら…どうしてデッキに入れたの?封印しているのなら、デッキから外す筈。」

翔「そ、それは…」

美海「教えて…どうして封印しているの?」

翔「…で…」

美海「?」

翔「なんで…そんな事を聞きたいの?き、君には関係無いじゃないか!?」

翔は最初はか細い声で、しかし力強く美海に聞き返す。

美海「………が………です」

翔「……え?…なに?」

美海「////////……好きな人の事が知りたいからです!!!!」

翔「……………(゜o゜)…へ?」

美海「////////////////////////////」

翔「\(゜ロ\)(/ロ゜)/」

状況を飲み込み、あたふたし出す翔。

そして…

翔「ktじゃ8w4yt98あhg;dないhvp0あヴぁおんぱw」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!

声にならぬ声を上げてどこかへと走り去っていった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.8 )
日時: 2010/10/26 14:26:16
名前: ミクニップ

美海「待って・・・!」

奇声上げながら走り去る翔を見て後を追いかける美海。



翔「ゼェ…ゼェ…、び、ビックリしたぁ〜〜・・・」

様々なことが重なり、ビックリして反対側の海岸まで来てしまった翔。そして翔は、先程の2枚のカードを取り出すと、物悲しそうに見る。

翔「(・・・これは使っちゃいけない。もう二度とあんなのは御免なんだ・・・!)」
???「どしたのか、少年?」
翔「!?」

突然後ろから呼ばれ、ビックリする翔。見れば後ろには、頭に真っ赤なバンダナを巻いた、金髪でラー・イエローの生徒が珍しそうに見ている。

翔「(だ、誰なんだろうこの子・・・?)」
???「何か困った事でもあったのか?何なら俺が相談に乗るけど?」
翔「へ?」

突然相談に乗ると言われ戸惑う翔。

翔「えっと〜・・・、君は誰っスか?」
???「俺?俺は只の通りすがりのイエロー生徒・・・まぁ今はHとでも言っておくかな?まぁ十代君やライ君は知ってると思うけど」



翔「それでね?兄貴ったら当たったイナゴパンを平然とそのまま食べちゃったんだよ?」
H「あっはは。そうなんだ」
翔「それと今日はね、ちょっとした理由で兄貴と一緒に、兄貴の兄貴・・・あ、美春さんって言うんだけどその人とデュエルもしたんだ」
H「へぇ〜?それは凄いね?」

何だろう、何だかこの人話しやすい。そう思いながら翔は、いつの間にか二人で話をしていた。

H「あ、そういえば・・・。さっきまでカード見てたけど、どうしたのかな?」
翔「え?あ、コレ?」

先程まで見ていたカードを指摘され、口籠もる翔。

翔「・・・このカードはね、僕のお兄さんから貰った奴なんだ。丸藤亮って言うんだけど、知ってる?」
H「カイザーの事?そりゃあ俺だって知ってるよ?何でもサイバーデッキを使わせたら凄いんでしょ?」
翔「ま、まぁあながち間違いじゃないけど・・・」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.13 )
日時: 2010/10/27 02:30:39
名前: 孝(たか)

翔「あの時…お兄さんにこのカード達を封印された意味が、僕にはまだ判らなくて…やっぱり、ボクは此処に居る資格なんかないのかな…?」

目の端に涙を溜めながら俯く翔。

H「……ねぇ?その時の事、話してくれるかな?」

翔「…うん。」


そうして、翔は彼に子供の頃のデュエルの話をし、パワー・ボンド達を封印するように言われた経緯を話した。

H「………なる程…理由は判ったよ。原因もね?」

翔「ホント!?教えて!!」

H「それは駄目だよ。これは、"君自身"が気付かなきゃいけない事だからね」

翔「……じゃないか」

H「ん?」

翔「それが判らないから!聞いてるんじゃないか!?」

ダッ!!!

翔はまたも走りだしてしまった。

それと入れ違いで、美海がやってきた。

美海「あ、あの…ハァ、ハァ、ここに、眼鏡、付けた、ハァ、レッドの…人、来て、ハァ、ない?」

ハァハァと息継ぎしながら問う美海。

H「翔の事かい?それなら、向こうに行ったよ。」

そういって、港の方へ指差す。

美海「ハァ…ハァ…感謝、します。」

ダッ!!!

美海は息遣い荒く港へ走っていった。

H「やれやれ…」

パカッ…ピピピピピピピッ…

PDAを開き、高速でメールを打ちこむ。

1秒間に18文字とは…彼は化け物か?

H「送信っと…」

パタム…

H「後は十代達に任せますかね。」


1時間後…

翔「さようなら…アニキ。氷牙さん…美海ちゃん……」

簡易的な筏(いかだ)を作って海のど真ん中にあるアカデミアを去ろうとする大馬鹿者がいた。

十代「翔オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

翔「ア、アニキ…!?」

なぜか美海より1時間近く遅れて出てきた筈の十代が先に港に着いた。

入試実技試験の時にも見せた十代超爆走モード。

この状態の十代は時速80キロオーバーという人間の構造を馬鹿にしている走りを見せる。

十代「早まるな翔おおおおおおおおおおおおお!!!!」

ドンッ!!!!!!!!!

翔「あskljhわいgはしvはうろヴぁぽ:!!!!!!!!」

ドッポーーーーーーーーン!!!!

港から10メートル以上弾き飛ばされて海に落ちた翔。

十代「翔おおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?身投げなんて嘘だろおおおおおおおおおおおおおおお!?!?」

氷牙「弾き飛ばした張本人が何を言うか!!!」

ガンッ!!!

追いついた氷牙が十代の頭に拳骨を落とす。

レオ「翔!今助けるぞ!!」

氷牙「レオ。そこは浅いぞ。」

ゴッチーーーーーーーーーーーンッ!!!

頭から勢いよく飛び込んだレオは浅瀬の地面に頭をぶつけ、大きなたんこぶを作りながら波に攫われた。

ライ&アルフ『父さあああああああああああああああああん!?!!?!?』

急いで救出するライ達だった。

十代「ごめんなさいorz」

とりあえず土下座して謝る十代。

翔「き、気にしてないから、頭上げてよアニキ。」

そして……

服を乾かし、着替え終わったレオと翔。

数分後…

氷牙「どうしてこうなった……?」

亮&十代「「デュエル!!」」

氷牙の言うとおり、いつの間にこの様な事になったのだろうか?

翔がアカデミアを去ると聞かず、あーだこーだしていると、翔の兄である丸藤亮がやってきた。

その時に、明日香とヴィヴィオもやってきた。

翔が聞かなかったので、十代が「翔に餞別として、デュエルしてくれ」というので、その申し出を受けた亮は十代とデュエルするのだった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.14 )
日時: 2010/10/27 12:13:38
名前: ミクニップ

亮のモンスターって、全部サイバー付きますよね・・・?


H「アッルェ〜・・・?何で十代君とカイザーがデュエルしてるんだ・・・?」

始まった瞬間、先程翔と話してた、自称Hさんがやって来る。

美海「・・・あ、貴方はさっきの・・・」
H「あ、やっぱしさっきの声は美海だったんだ。久しぶり〜」
美海「・・・誰?」

ズテッ

H「・・・えっと〜、もしかして俺の事覚えてない?」
美海「・・・知らない」

即答かよ・・・。そう呟いたHは手を地面に付けて項垂れる。



十代「よし!!まずは俺のターンだ!!ドロー!!」

打って変わって此方はカイザーVS十代のデュエル。

十代「俺はエアーマンを攻撃表示で召喚!!エアーマンの効果でHEROを1枚サーチし、さらにカードを2枚伏せてターン終了!!」手札4

そうして十代はスパークマンを手札に加える。

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