Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.215 ) |
- 日時: 2011/03/30 21:11:11
- 名前: カイナ
- ライ「俺のターン、ドロー! 魔法カード[天使の施し]を発動してカードを三枚ドロー、手札を二枚捨てる。さらに魔法カード[強欲な壺]でカードを二枚ドロー!」
ライは一気に二枚のドローソースカードを使い、手札を見る。そして少し考えた。
ライ「デュアル・ソルジャーを攻撃表示に変更し、再度召喚! デュアル・ソルジャーで怒れる類人猿に攻撃!!」 翔「じ、自爆特攻!?」
ライの宣言に翔が驚きの声を上げる。デュアル・ソルジャーの攻撃力はコマンド・ナイトと連合軍の効果があるとはいえ1300止まり、攻撃力2000の怒れる類人猿には及ばずやはりというかデュアル・ソルジャーは怒りの形相のゴリラになぎ払われライに激突、彼のライフが削られた。しかしデュアル・ソルジャーは破壊されずフィールドに止まっている。
ライ「デュアル・ソルジャーの効果発動! このカードは一ターンに一度だけ戦闘では破壊されず、このカードが戦闘を行った時デッキからレベル4以下のデュアルモンスターを一体特殊召喚する! 俺は[エヴォルテクター シュヴァリエ]を特殊召喚! コマンド・ナイト、連合軍の効果で攻撃力上昇だ!」LP3800→3100
コマンド・ナイト 攻撃力:2000→2200 デュアル・ソルジャー 攻撃力:1300→1500 エヴォルテクター シュヴァリエ 攻撃力:1900→2900
ジュンコ「効果発動のためわざとダメージを受けたっての!?」 ももえ「肉を切らせて骨を絶つ、まるで侍ですわ……」
ライ「まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ! コマンド・ナイトで怒れる類人猿を、シュヴァリエでグリーン・バブーンを攻撃!! フレイムソード二連斬!!」 SAL1「ウキー!!」LP3000→2500
コマンド・ナイトが怒りのゴリラ目掛けて剣を振るい、その剣から発された炎がゴリラを焼き尽くしてSAL1にもダメージを与え、直後シュヴァリエの燃える剣が緑のバブーンを斬り倒しさらにダメージを与える。
SAL1「ウ、ウキャキー!! 私の場の獣族モンスター、グリーン・バブーンが戦闘で破壊され墓地に送られた時、墓地の獣族二体、おとぼけオポッサムと怒れる類人猿をゲームから除外し、手札から[森の狩人 イエロー・バブーン]を特殊召喚!!」 ライ「また最上級モンスターかよ……カードを二枚セットし、ターンエンド」 SAL1「私のターンドロー、[天よりの宝札]発動! 互いに手札が六枚になるようにドローし、[死者への供物]でデュアル・ソルジャーを撃破、続けて[アクロバットモンキー]を召喚!」
コマンド・ナイト 攻撃力:2200→2000 エヴォルテクター シュヴァリエ 攻撃力:2900→2700
アルフ「機械の……お猿さん?」 翔「あのデッキって獣デッキっすよね?」 美海「アイドルカードかしら?」
SAL1が召喚したのは機械仕掛けの猿、その姿を見たアルフがきょとんとした様子で首を傾げ、その無意識に見せている子供みたいなあどけない表情を見たジュンコとももえがはうっと言いながら気を失い、明日香が呆れたように額を押さえると翔がそう言い、美海が考えるような表情を見せながらそう続けた。
SAL1「[強欲な壺]発動、カードを二枚ドロー! 手札を一枚捨てて[トラップ・ブースター]を発動し、その効果で手札から永続罠[DNA改造手術]発動! このカードの効果で全てのモンスターの属性を獣族に変更!」 ライ「何っ!? 連合軍の効果が!?」 SAL1「さらに手札の[野生解放]を二枚発動し、イエロー・バブーンと獣族となったアクロバットモンキーの攻撃力を守備力分上昇!」 焔「アクロバットモンキーの方は回りくどいな!?」 風華「しかも、別のモンスターを使うかイエローに二枚使った方が効率よくない?」
イエロー・バブーン 攻撃力:2600→4400 アクロバットモンキー 攻撃力:1000→2800
コマンド・ナイト 攻撃力:2000→1200 エヴォルテクター シュヴァリエ 攻撃力:2700→1900
SAL1の発動した魔法によって彼の場の二体のモンスターの攻撃力が一気に上昇するがその回りくどさに焔と風華がついツッコミを入れてしまう。
SAL1「ウッキャー!! アクロバットモンキーでエヴォルテクターーシュヴァリエを攻撃、アクロバット・ウッキー!!」 ライ「ぐふっ!」LP3100→2200 SAL1「ウキャキャキャキャー!!! イエロー・バブーンでコマンド・ナイトを攻撃!!」 ライ「リバースカードオープン[死力のタッグ・チェンジ]! その効果で戦闘ダメージを0にして手札から[忍者マスターSASUKE]を攻撃表示で特殊召喚!」
アクロバットモンキーのアクロバティックな攻撃法にシュヴァリエはついていけずに隙をついた一撃がシュヴァリエを破壊し、止めと言わんばかりにSAL1が笑いながら言うとライはぎりぎりで忍者マスターを呼び出してしのぐ。しかしSAL1の攻撃はまだ終わってなかった。
SAL1「リバースカードオープン[キャトルミューティレーション]、フィールドのイエロー・バブーンを手札に戻し、手札からイエロー・バブーンを特殊召喚! これで再度攻撃可能、イエロー・バブーンでSASUKEを攻撃!」 ライ「ぐっ……ミスった……」LP2200→1400 SAL1「エンドフェイズ、野生解放の効果でアクロバットモンキーは破壊される。ターンエンド」 ライ「俺のターン、ドロー!」
一旦消えたかと思ったら再度出てきて攻撃を仕掛けてくるイエロー・バブーンにライはぐっと唸り、エンドフェイズになるとアクロバットモンキーは破壊されてターンは終わる。それを聞いたライはカードをドローした。
ライ「天よりの宝札を使ってくれてありがとよ! リバースカードオープン[正統なる血統]、その効果で墓地から[クィーンズ・ナイト]を特殊召喚!!」 SAL1「ウキャッ!? そんなカードいつの間に墓地に!?」 十代「天使の施しか!」 ライ「さらに[キングス・ナイト]を召喚し、女王と王の名を冠する騎士が揃った時、王子の名を冠する騎士が呼び出される。デッキから[ジャックス・ナイト]を特殊召喚! 集結せよ、絵札の三剣士!!」
ライの手札が一気に増強し、さらに伏せられていたカードの効果で女王騎士が姿を現す。それにSAL1が驚いたように叫ぶと十代が気づいたように続け、ライはさらに王騎士を呼び出して王子騎士に繋げる。そして一枚の手札を取った。
ライ「魔法カード[融合]を発動! 絵札の三剣士を融合し、切り札の騎士[アルカナ ナイトジョーカー]を融合召喚!!」
ライが発動した魔法の力によって絵札の三剣士が光に包まれ、その光の中から切り札の騎士が姿を現す。
アルカナ ナイトジョーカー 攻撃力:3800
ライ「こいつが俺の最強の騎士。これで終わりだ! アルカナナイトジョーカーでイエロー・バブーンを攻撃! ロイヤルストレートフラッシュ!!」 SAL1「ウギィッ!! だが、まだ負けてはない――」LP2500→1300 ライ「速攻魔法[融合解除]! アルカナナイトジョーカーの融合を解除し、絵札の三剣士を特殊召喚!」
アルカナナイトジョーカーの剣劇がイエロー・バブーンを破壊しSAL1をも襲うがSAL1はまだまだだと呟く。しかしその次の瞬間アルカナナイトジョーカーの身体が光に包まれ、先ほどの三剣士が姿を現した。
ライ「チェックメイトだ! クィーンズ・ナイトでダイレクトアタック、クィーンスラッシュ!」 クィーン[参りますわ!!] SAL1「ウキャァー!!!」LP1300→0
十代「……あれ? 今?」 アルフ「……あれ?」
ライ「ん? なんだ、今のクィーン?」
ライの攻撃指示を聞いたクィーンはそう言って左手の剣を華麗に振るいSAL1に斬りかかり止めを刺す。それを見た十代が首を傾げ、アルフも首を傾げる。そして使い手であるライ自身も不思議そうにフィールドを見ていた。 ―――――――――――――――――――― ふぅ〜……じゃあ孝さんか他のどなたか、大変申し訳ありませんがSAL編の最後の方お願いします。人質は無事に済むにしてもどうやってSALを解放させるか分からないので……特に孝さんはこれで何かフラグ立たせるんですよね? ちなみに絵札の三剣士は若干精霊が目覚めかけてますがまだ完全には目覚めておらず、十代はもちろん氷牙達も感知できません。せいぜいちょっと違和感を感じるくらいです。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.216 ) |
- 日時: 2011/03/30 22:32:44
- 名前: ミクニップ
- …ってあれ?確かデュエルの途中でSALの仲間たちが出てくるから、それで脱走の訳を十代が察したってのがあったような…。あ、あの〜、次の神楽坂の戦闘、今回は焔に任せていいですか?
SAL2「う、うきぃ!!」
相方がやられたのを見て、ヴィヴィオから一旦離れて相方に駆け寄るSAL2。
十代「さぁ、約束だ!ヴィオを返してもらうぜ!!」 SAL2「うきぃ…」
十代にそう言われ、渋々とヴィヴィオを木から下ろすSAL2。そして下ろしてもらったヴィヴィオは、そのまま十代達の所まで走る。
ヴィヴィオ「うぇぇぇん。怖かったよぉ〜〜!(泣)」 十代「ごめんなヴィオ。怖い思いさせちまって」 焔「ほら、大丈夫だから泣き止んでよ」
先程から落ちるんじゃないかと不安を持っていたヴィヴィオだ。確かにあんな状態じゃあ大抵の女の子は泣くに決まってるよな…。そう思いながら、十代はヴィヴィオの頭を撫でてやり、焔はポケットからハンカチ取り出して涙を拭ってやる。そんな時である。
『うっきぃ〜〜!!』
突如、どうやらデュエルを観戦していたらしく、大量の猿達が物陰から出てくる。
ヴィヴィオ「にゃぁ!?お、お猿さんがいっぱい!?」 ジュンコ「な、なんなのこの猿達!?」 風華「…な〜るほど。大体分かったわ」 ヴィヴィオ「え?ふぅちゃん。何が分かったの?」 風華「この猿達、多分SALの仲間だと思う」 焔「なるほど、仲間に会いたい寂しさ故の脱走か…」
そう言うと焔は、同じ事を考えていた十代とアイコンタクトを交わすと、2匹のSALに近づき、その拘束具を外してやる。
SAL1「う、うきぃ?」 黒服1「お、おい貴様等!?一体何を…」 十代「決まってるだろ?こいつらを逃してやるんだよ」 老人「えぇぃ、何を勝手な事を言ってるのだ!?」 焔「え?だって僕等、[勝ったら人質を開放しろ]とは言ったけど、[研究所に戻れ]何て一言も言ってないし」
…まぁ確かに、誰も研究所に戻れ何て一言も言ってない。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.220 ) |
- 日時: 2011/03/31 01:15:42
- 名前: 孝(たか)
- 老人「ぐぬ…屁理屈を…いいだろう。そんなに一緒にさせたいなら、させてやろう」
黒服2「博士!?」
老人「ただし…ワシの研究の実験動物としてな!かかれ!!」
すると、茂みの中から十数人の黒服男達が現れ、猿を乱獲し始めた。
『ウキャーー!!』 『ウキャッウキャッ!?』 『ウギャー!!ウキャー!?』
十代「な!?やめろ!猿達を離せ!?」
そういって、十代達は黒服達に向かっていく。
老人「ええい!うるさい小童共め!それ以上邪魔するなら、貴様等を撃つ!」
その命令に反応し、数人の黒服達が麻酔銃を十代達に向ける。
焔「くっ!卑怯な奴…」 翔「くっ…美海ちゃんは隠れて…」
ライ「きたねぇぞ!」 アルフ「危ないから下がって…」
焔は風華、翔は美海、ライは明日香、アルフはももえとジュンコ。
そして十代はヴィヴィオを庇うように前に出る。
その時…。
バキュンバキュンバキュン!!
キンキンキン!!
ガキキンッ!!
『ぐわっ!?』
一斉に銃を構えた黒服達の手から麻酔銃が離れた。
老人「なんじゃ!?何が起きた!?」
氷牙「不法侵入者を発見。」 ゴツいリボルバーを片手で構えた氷牙。
鏡夜「銃刀法違反、及び自然動物保護法違反。」 両指に何本ものクナイを挟んだ鏡夜。
レオ「ならびに、殺人未遂の現行犯により…」 チタン製のアーミーナイフを何本も帯刀したレオ。
『潰す!!!』
氷牙「奥義!影縫い乱舞!」
鋼糸を巧みに操り、数人の黒服達を森側の木に縛り付ける氷牙。
鏡夜「奥義…疾風…怒涛!!!」
両手に持った二本の刀で黒服達の服だけを切り裂き、首筋に当て身を食らわせ卒倒させる鏡夜。
レオ「必!!殺!!怒りの鉄拳制裁!!」
技名はアレだが一番威力の高そうに見える。 よく見ると、両手には鋼鉄製のナックルを装備しているレオ。
まさに秒殺!
老人「な、なんじゃ貴様等…!?」
氷牙「何って…この子の父親だ!!」 レオ「同じく、こいつ等の父親だ!!」 鏡夜「通りすがりの教師!!」
十代「氷牙さん!!」 ヴィオ「パパ!!」 空時兄弟「「父さん!!」」 明日香達「先生!?」 雷堂姉妹「「おじさん!!」」 翔「鏡夜先生!!」
老人「ふ、ふざけるな!!」
と、老人は懐から拳銃を取り出して発砲しようとする。
しかし…
『ガオオオオオオオオオオオオ!!!』 『キュイイイイイイイイイイイ!!!』
森から体長3メートルの白虎。 上空から体長3メートルの白い鳥の様な物が老人に体当たりを仕掛けた。
老人「ぐはっ!?」
ジュンコ「ト、トトト、虎ぁ!?」 ももえ「まぁ、大きな鳥…鳥なのでしょうか?」
十代「ムックル!トリス!?」 ライ「…随分会わない間に…」 アルフ「大きくなったねぇ…」 焔「つーかトリスは一応鳥だろ?デカ過ぎないか?」 美海「可愛いは…正義。」 風華「同感。」
翔「いやいやいや、もっと驚こうよ!?虎だよ!?食べられちゃうよ!?」 明日香「もはやなんでもありね…」
数分後…
気絶した黒服達を縄で縛り、老人は木にくくりつける。
老人「グヌヌヌ…」
氷牙「鏡夜。この爺どうする?」 鏡夜「決まってるでしょ?僕の大事な動物達を実験に使ってたんだよ?"死んだ方がマシなくらい残酷な目に合わせる"」
氷牙「……ま、そうだな。爺の自業自得だしな。"野生の猿なら"もう少し穏便にすませられたろうけど…」 ヴィオ「え?野生の猿ならって…」
氷牙「ん。あぁ…この島の動物な…『全部鏡夜の保護下にある』んだ。」
子供達一同『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『ええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!!??!?!!?!?』
明日香「ど、どう言う事ですか?!」 鏡夜「え?だって、折角こんな食料豊富な森があるのに、動物が居ないのは寂しいでしょ?だから、飢えで苦しんでる動物達を引き取って放し飼いにしてるんだよ。あ、ちゃんと教育はしてあるから噛まないし、引っ掻きもしないよ?」
氷牙「ついでに言えば、実験台にされたSALは、最近行方不明になっていた双子猿で、名前は金時と銀時。志〇動物園のパ〇君の異母兄弟に当たる」 ライ「マジで!?すげぇ!?」 アルフ「まさか〇ン君の名前が出てくるなんて…」
鏡夜「じゃ、この人達は僕が責任をもって処理…じゃなくて、処分…じゃなくて、実験台…じゃなくて、警察の方に連行するから」
レオ「本音がダダ漏れっすよ鏡夜先輩…(汗)」
その後…
森の中から時々老人の悲鳴が聞こえる時があるとかないとか…。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.221 ) |
- 日時: 2011/03/31 19:31:09
- 名前: ミクニップ
- …うん。見事にピカさんが居ないな。昼寝でもしてるんだろうか…、それとも不要と判断して観戦中か…?
焔「…で?どうやって此所が判った訳?」 氷牙「ああ。ピカがお前達を見かけてな?さっきまで定期連絡で俺たちに伝えてくれてたんだよ。…なぁ?」
ガサガサっ、バサッ!!
雷堂「やっほー。お父さんだヨブベシャッ!?」
『居たなら声位掛けろ阿呆ぉぉぉぉぉぉ!!!』
雷堂「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
焔「…ったく、父さんったら8年前から変わってないし…」 十代「あはは…、それがあの人の良い所だけどな」 ヴィヴィオ「本当だね〜…」
SAL達を森へと還し、他のメンバーと別れてフラフラと帰路に付く三人。
ヴィヴィオ「…今日はありがとう。お陰で助かったよ」 十代「あ?デュエルしたのはライだぞ?」 ヴィヴィオ「それはそうなんだけどね。…でも代ちゃんやほーくん、私が撃たれそうになったときに庇ってくれたもん」 焔「…あれは反射的にそうなっただけだ。…僕は君を庇ってない」 ヴィヴィオ「嘘。私見てたよ?私を見て一瞬だけ庇おうとしたのに、代ちゃんが庇ったのを見て、安心してふぅちゃんを庇ったの。…ほーくんは何時もそうだから」 焔「…」
スタスタスタ
十代「お、おい。どうしたんだよ急に」 焔「急用を思い出したから帰る。…そして眠いし」
そう言うや否や、十代達に有無をいわせず走り去る焔。
ヴィヴィオ「…変わってないね。ほーくんも」 十代「彼奴、昔っから天邪鬼な奴だったしな。…しかもご丁寧に、いつの間にかポケットにパックをねじ込んでるし…」
そう言う十代達のポケットにはパックがねじ込まれてます。
ヴィヴィオ「それじゃあ…」
ちゅっ…
十代「へ…?」 ヴィヴィオ「えへへ〜♪…ほーくんを見習って、ちょっとした御礼をしてみました♪それじゃ、代ちゃん♪」
そう言って笑顔で走り去るヴィヴィオ。
…えっと、状況を整理させてください。今一瞬、ヴィオがはにかみました。続いて目をつむりました。…そして頬に柔らかい感触がして、その後にはヴィオがこっち見て笑って…え?えぇ?
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.222 ) |
- 日時: 2011/04/01 02:05:34
- 名前: 孝(たか)
- 十代「………(深く考えたら駄目な気がする)」
十代がフリーズしていると…。
大徳寺「あぁ、こんなところに居ましたニャ〜」
ライ「大徳寺先生?何でこんな所に?」 大徳寺「えぇ。実は万丈目君の事で…」
氷牙「…何?」 十代「万丈目を見つけたのかよ、先生!」
大徳寺「…彼は、この島を出て行ってしまったのですニャ」
アルフ「で、出て行った!?」 風華「三沢っちとの賭けデュエルでは、この学園に残るはずなのに!?」
氷牙「…それにどうして止めなかった…?」 大徳寺「詳しくは聞いていないのですが、一言だけ…修行に出る、と」
明日香「修行…?」 大徳寺「私も始めは止めようとしたのですが、余りにも真剣だったので…」
氷牙「あの馬鹿…心配させやがって…」 大徳寺「これを…」
懐から何かを取り出し、氷牙に渡す大徳寺。
レオ「それは…?」
シンプルながらセンスを感じさせる1枚の手紙だった…。
―――――――――――――
『氷牙教諭へ…済みません。氷牙教諭。
突然の事だが、俺は修行の旅に出る。
この決意をした理由は三沢とのデュエルで、ある言葉が俺の中に何時までも残っていたからです。
その言葉が…『俺もお前もまだまだ学ばないといけないんだよ』…。
俺は十代に敗北してからずっと、どうして負けたのか考えていた…。
あの日、初めて十代とデュエルして負けたのは、…十代の運が良かっただけ、次に戦えば必ず俺が勝てると思っていたんです。
だが実際は三沢に完全に負け、更には本気では無かったと…。
十代達を倒すデッキを作る為の調整用ではないか。
この瞬間に気づいたんです。
俺が十代に負けた本当の理由、それが…慢心と成長しない事だと。
デュエリストはどんな相手だろうと、油断せず全力で戦う。
こんな大事で当たり前の事を忘れ、更には学年の成績がトップだからといって自分を甘やかし、何時までも其処に居られると勘違いをした屑だ。
氷牙教諭、どうかこれを読んで軽蔑しないで欲しい…。
今ではこんなだが、俺も昔は十代のようにただデュエルが好きな馬鹿だった。
この旅は成長だけでは無い、あの心を取り戻す、言わば振り返りです。
そして、あの頃…紅葉さんに…言ってもらえた、あの言葉に相応しいデュエリストになって帰ってくると…
だから安心してください。 旅が終わったら必ず…。
必ず戻って来ます!
その時には今度こそ十代を倒し、そして氷牙教諭…いえ、氷牙さん!成長した俺とデュエルをしてください…。
貴方の一生徒より。
PS:本来は手紙を書く予定等無かったのですが、恐らく其処にいるであろう、ふざけた猫に心配するからとしつこく言われて書きました。
………俺の代わりに礼を言ってあげてください。
それでは。
―――――――――――――
丁寧に手紙をたたみ、優しく白衣のポケットにしまう。
氷牙「…大徳寺」
大徳寺「何ですかニャ?」
氷牙「…ありがとな」
大徳寺「お礼を言われると照れますニャ〜」
苦笑をし、照れくさいのか頬を掻く大徳寺。
十代「氷牙さん」
氷牙「…どうした十代」
十代「万丈目はどうしたんだ?」
氷牙「…お前に負けたのが悔しくて修行だとさ」
十代「そっか……だったら…」
……………………………。
ライ「だったら、大丈夫だな。氷牙さん!」 アルフ「そうですよ、氷牙さん!」
翔「大丈夫ですよね?氷牙先生!」 ヴィオ「万丈目君なら大丈夫だよね?」
などなど、ライ達の慰めの言葉とそれにならうみんな、明日香やももえは頷き、翔や美海も笑顔だ。
氷牙「フッ、そうだな…。アイツは必ず帰って来る」 十代「へへ!万丈目もきっと、この空を見てるぜぇぇぇ!」
翔「兄貴、それは言いすぎ…」 ライ「うん。言いすぎだ。」
十代「え…マジ?」
『アハハハハ!』
翔とライのツッコミにより、場の雰囲気が一気に明るくなり、崖には笑い声が絶えずに出ていた。
氷牙「(…万丈目。お前も、俺達の立派な仲間だ、軽蔑等絶対にしない。
だから安心して何時でも帰って来い。
此処には俺だけでなく、十代達もお前の帰りを待っている事をけして忘れないでくれ。
だから……一回りも二回りも成長して来いよ、万丈目…いや、準!)」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.230 ) |
- 日時: 2011/04/03 00:55:23
- 名前: 孝(たか)
- それから、2週間程経過した…。
それまでにアルフが悪の精霊…サイコショッカー顕現の生贄にされかけたり…
ヴィヴィオを口説こうとした青春テニス馬鹿が十代に叩きのめされた(デュエル)り…
続けてエルフィを口説こうとしてライに叩きのめされた(デュエル)り…
二度ある事は三度あるでカノンノを口説こうとして叩きのめされた(リアルファイト)り…。
ブルーの馬鹿共が謎のデュエリスト(大原達)に叩きのめされたり…
黄金の卵パン事件で大山平とデュエルしたり…。
そして本日…
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…
氷牙「………あ〜〜まぁなんだ。本日の授業を始める前に、紹介したい者が居る」 十代「氷牙さーん!紹介したい人って…?」
氷牙「………お前らもよ〜〜〜〜く知っている人達だ…」 十代「俺達………も?」 凛「それでは…入ってきてくださーい」
ガラガラ……
『『『え……ゑ…えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?!?!』』』
ライ、アルフ、十代、ヴィヴィオ、エルフィ、風華、美海、焔が驚きの声を上げる。
其処に居たのは…
皇牙「初めまして。私は皇牙・S(スクライド)・A(エクストル)・アンヴィレントといいます。こちらは…」 身長190の長身で、大海の様に澄んだ水色の瞳の青年と…
才覇「ちーす!俺は雷堂才覇だ!俺は旦那の助手として付いてきた!」 どことなく雷堂剣一と似たような雰囲気を出す青年が入ってきた。
明日香「あの!一つ質問よろしいですか?」
明日香が皇牙達に質問の為手を上げる。
皇牙「はい。なんですかな?」 明日香「えっと…アンヴィレント…と言う事は、氷牙先生の…お兄さんですか?」 皇牙「あははは…参りましたねぇ…私は、氷牙の"父"です。」
苦笑しながら返答する皇牙。
『『『『ち、父親あああああああああああああ!!??!?!?!?』』』』 「あり得ねぇ!?どう見ても兄弟だろ?!」 「どう見ても子供が居たとしても小学生くらいがやっとだろ!?」
「どんだけ若づくりしたらあんな風になるんだよ!?」 「かっこいい//////」 「素敵///////」
ヴィオ「ちょ!?お祖父ちゃん!?どうして!?」 皇牙「やぁ、ヴィヴィオ元気にしておったか?」 ヴィオ「あ、うん!私は元気!……って、そうじゃなくって!」
皇牙「十代君。君も元気そうだな。」 十代「おう!俺はいつでも元気100倍だぜ!皇牙さん!」
皇牙「うむ。元気があってなにより。」 ヴィオ「だから、どうしてここに!?」
皇牙「む?おお、忘れる所じゃった。氷牙、説明を。」 氷牙「へいへい。今日は、兼ねてから検討されていた新しいカード。そして、新たな召喚法を説明する。」
三沢「あの噂は本当だったんですか!?」 氷牙「お。流石は三沢。もう嗅ぎつけたか…」 三沢「ええ。まぁ…それに、以前先生がそんな事を言ってた気がしまして…」
氷牙「うんうん。真面目な生徒が居て、先生は嬉しいぞ。そう!本日より、新たなカテゴリー……シンクロ召喚とシンクロモンスター、そして……チューナーモンスターの紹介だ!!」
十代「シンクロ…召喚?」 ライ「シンクロ…モンスター?」 アルフ「チューナー…モンスター?」
皇牙「うむ。これにより……デュエルは更なる進化を遂げる事になるだろう」
皇牙は高らかに宣言した。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.231 ) |
- 日時: 2011/04/03 01:21:29
- 名前: ミクニップ
雷堂「オイコラ待てやぁぁぁぁぁぁ!!!」
バガンっ!!
ドア蹴破って雷堂さん登場。
才覇「おっす剣一〜。朝っぱらから元気だな〜オイ」 雷堂「おっすじゃねぇよ馬鹿親父!!一体何しに来やがった!?」
乗り込んで早々、能天気に挨拶する父親の胸倉掴む息子。
明日香「・・・あの〜、あの人ってもしかして・・・」 焔「うん、才覇おじいちゃん。僕らの祖父」 翔「それってまさか・・・、あの雷堂グループの御曹司であり、ヤクザの雷組の総大将の・・・?」 美海「・・・ん」
才覇「いやぁ〜、実は旦那に新作カードの試運転頼まれてよぉ。久しぶりにヴィヴィオちゃんや孫達の顔も見たかったし、あまりに楽しそうだったから来ちゃった♪」 雷堂「来ちゃったじゃねぇよ馬鹿親父!!テメェグループの御曹司以前に極道の頭だろうが!?」 才覇「ダイジョブダイジョブ。あっちはあっちで錦と牡丹が纏めてくれてるから心配ナッシング♪」 雷堂「錦さんはともかく、よりにもよってお袋に頼んだのかよ!!つーかあの放浪好きのロリ女、何時の間に帰ってたんだ!!」 才覇「一昨日ミカエルの姉さんに頼んだ♪アイツ姉(あね)さんの言うことは最優先に聞くから」 雷堂「テメェこの野郎!?」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.232 ) |
- 日時: 2011/04/03 10:05:00
- 名前: カイナ
- 翔「ヤ、ヤクザ……」
カイ「なんだ、ただのヤクザか」
翔が驚いたように呟いている横でカイは頬杖をつきながら呟き、それに翔はえっと呟く。
翔「お、驚かないんすか?」 カイ「前の学校に学生でヤクザの親分やってるモーゼスって奴がいたからな」 カノンノ「あ〜懐かしいね〜。私とシャーリィがちょっと相談されてた時カツアゲされてると勘違いしたセネルとカイが問答無用でぼこぼこにしたっけ〜」 カイ「懐かしいよな〜」 翔「…………」
翔の言葉にカイがそう言うとカノンノも思い出したように頷いて言い、それにカイもうんうんと頷く。そして翔は学生とはいえ仮にもヤクザの親分をぼこぼこにしているカイに軽く驚きの目を見せていた。
翔「カ、カイ君って前どこにいたんすか?」 カイ「アークティック校ってとこだけど?」 翔「そ、そうっすか……」
翔の問いにカイは事もなさげに返すと翔はこくんと頷く。すると皇牙が前のモニターを準備しながら口を開く。
皇牙「それじゃあ、シンクロ召喚の説明を始めよう。まずカードの種類、これがシンクロモンスター」
皇牙がそう言うとモニターにカード枠の白いカード[大地の騎士ガイアナイト]が表示される。
皇牙「シンクロモンスターはカード枠を白くデザインされており、デュエル開始時は融合モンスターと同じく融合デッキ、新名称エクストラデッキに入る」 十代「エクストラデッキ?」 皇牙「シンクロモンスターの登場によりデュエルモンスターズのルールもマスタールールが採用される事になった。これに関してはまた後で説明するが融合デッキは新たにエクストラデッキという名称に変更になったんだ。まあ、基本的に変わりはないからほとんど気にしなくていい、せいぜい融合デッキにはシンクロモンスターが組み込まれるようになった、そして枚数制限が15枚以下になったというぐらいだ」 十代「へ〜……ってえぇっ!? 枚数制限!? なんだよそれー!!」 皇牙「続いてチューナーモンスターについて説明しよう」
十代の問いに答えつつ皇牙は説明を続け、十代の悲鳴みたいな声をスルーしながらモニターに通常モンスター[チューン・ウォリアー]が表示される。
皇牙「チューナーモンスターは基本的には普通のカードと変わりはなく、種族の横にチューナーと書かれているのが目印だ。そしてシンクロ召喚にはこのチューナーが一体必要、先ほどの例に上げた大地の騎士ガイアナイトのレベルは6、シンクロ召喚はシンクロモンスターのレベルとチューナーを含めてシンクロ素材となるモンスターのレベルが同じになるようにならなければならない。チューナーやシンクロ素材はテキストに明記されない限り基本的に縛りはなくなんでも使える。今回の場合大地の騎士ガイアナイトのチューナー、シンクロ素材に縛りはないためレベル3のチューン・ウォリアーの他にチューナー以外でレベルが合計3になるようモンスターがフィールド上にあればいい。才覇」 才覇「あいよ。チューン・ウォリアーにレベル3の音速ダックを召喚してっと」
皇牙がそう言うと才覇はデュエルディスクを起動、先ほどのチューナーモンスター、チューン・ウォリアーと緑色の鳥、音速ダックを召喚する。するとチューン・ウォリアーが三本の光輪となって音速ダックが変化した三つの光点を囲む。
才覇「レベル3のチューン・ウォリアーをレベル3の音速ダックにチューニング! 誇り高き大地の騎士よ、今ここに降り立て! シンクロ召喚、[大地の騎士ガイアナイト]!!」 生徒『うおおおぉぉぉぉ!!!』 十代「すっげー!!!」
そしてまばゆい光が解き放たれると人馬一体となった騎士が現れ、それを見た生徒達から歓声が沸きあがる。その中でも十代の声は飛びぬけていた。
皇牙「まあ、シンクロ召喚の説明はこんなものだ。ちなみにシンクロ素材に関してはシンクロ召喚に必要な限り何体でもかまわない。低レベルモンスターもこれからは重要になってくるな」 生徒『おおおぉぉぉ……』
皇牙の説明が終わると生徒達はどことなく不安そうな声を見せる。流石に見せられただけでは不安なのであろうか、すると皇牙はふっと笑みを浮かべる。
皇牙「安心しろ、こんな事もあろうかとシンクロ解禁記念特別デュエルも行う予定でな、その相手も既に準備は完了している」
頷いてそういう皇牙に生徒達は安心したような息をつき、皇牙はそう続けるととある方向を見た。 ―――――――――――――――――――― 口調、こんな感じでいいですか?一応さらさらっと説明させてエクストラデッキの枚数制限に関して十代に悲鳴上げさせましたけど。まあそんな枚数制限なんてこういう場ではあってないようなもんですけどね。 そいじゃ、シンクロ解禁デュエルよろしくお願いします。確か相手だと聞いている凛はシンクロ解禁デュエルはドラグニティと分かってますが皇牙は何使わせるのか分かりませんし。 ところでアークティック校ってヨハンの母校って以外に何か本編と絡みましたっけ?元々カイとカノンノもそこからの留学生設定で考えてたのでその名残で二人はアークティックからの転校生と設定してついでにそこにはテイルズキャラも多く在籍している設定ですが何か重要な絡みがあるなら修正します。まあテイルズキャラはカイカノや第三期以降にヨハンの回想以外に登場させるつもりないですからそんなに細かく考えないでください。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.233 ) |
- 日時: 2011/04/03 22:54:00
- 名前: カイナ
- 十代「あぁ、氷牙さんがやるのか」
翔「氷牙先生、頑張って〜」
皇牙が見たのは氷牙の方、それに十代が納得したように頷くと翔も応援の声を上げる。しかしそれに氷牙は珍しくきょとんとした表情を見せていた。
氷牙「は? 父上、俺は準備なんて全然――」 皇牙「何を言っている。お前の隣だ」 氷牙「とな、り?……」
氷牙の言葉に皇牙はそう返し、それを聞いた氷牙はまさかと言わんばかりの表情で自分の隣を見る。とそこに立っていた凛が満面の笑顔でデュエルディスクを起動した。
生徒全員+氷牙『ええええぇぇぇぇぇ!!??』
そして一気に驚きの声が上がる。
氷牙「ちっ父上! 聞いてませんよ!?」 皇牙「言ってないからな。さ、行くぞ凛!」 凛「はい!」
皇牙・凛「「デュエル!!!」」 氷牙「おーい!?」
氷牙が珍しく動揺した声を上げると皇牙は笑いながらそう言って凛に言い、凛も頷くと二人はデュエルを開始する。それに氷牙が声を上げていたが二人はしっかりスルーしていた。
鏡夜「諦めようね?」 氷牙「……おう」
皇牙「私が先攻をもらう、ドロー! [ジャンク・フォアード]を守備表示で特殊召喚、このカードは自分フィールド上にモンスターが存在しない時手札から特殊召喚できる。さらに[ジャンク・サーバント]を攻撃表示で特殊召喚、このカードは私のフィールド上にジャンクモンスターが存在する時特殊召喚できる」 十代「二体連続の特殊召喚かよ……」 皇牙「[ザ・カリキュレーター]を召喚! このモンスターの攻撃力は私のフィールド上に存在するモンスターのレベルの合計×300となる。ジャンク・フォアードのレベルは3、ジャンク・サーバントのレベルは4、ザ・カリキュレーターのレベルは2、よって攻撃力は2700!」
ザ・カリキュレーター 攻撃力:?→2700
翔「い、一ターン目から攻撃力2700!?」 三沢「なんという速さだ……」
皇牙「リバースカードを一枚セットし、ターンを終了する」 凛「私のターン、ドロー」
翔と三沢が驚きの声を上げていると皇牙はそう言ってターンを終え、それを聞いた凛はカードをドローする。
凛「私はフィールド魔法[竜の渓谷]を発動し、効果発動します。手札を一枚捨ててデッキからレベル4以下のドラグニティモンスター[ドラグニティ―ドゥクス]を手札に加え、召喚! ドゥクスの効果で墓地から先ほど捨てた[ドラグニティ―ファランクス]をドゥクスに装備、次にファランクスの効果で装備カード扱いになっているファランクスを場に特殊召喚! いきます、レベル2のファランクスをレベル4のドゥクスにチューニング、シンクロ召喚[ドラグニティナイト―ヴァジュランダ]!!」
フィールドに渓谷が広がっていき、その渓谷からやってきた鳥人を凛は召喚、その効果でドラゴンが呼び出されるとそのドラゴン――ファランクスが二つの光輪となって鳥人――ドゥクスが変化した四つの光点を包み込む。そして凛のフィールドを風が走り、新たなるドラグニティが姿を現した。
凛「ヴァジュランダのシンクロ召喚に成功した時墓地に存在するレベル3以下のドラグニティを装備カード扱いで装備できる。ファランクスをヴァジュランダに装備し、さらに永続魔法[竜操術]を発動、ドラグニティを装備したモンスターの攻撃力が500上昇し、一ターンに一度手札からドラゴン族ドラグニティを私の場のモンスターに装備できる。その効果で[ドラグニティ―アキュリス]をヴァジュランダに装備!」
ドラグニティナイト―ヴァジュランダ 攻撃力:1900→2400
凛「ヴァジュランダの効果発動、一ターンに一度このカードに装備しているカードを墓地に送ることでエンドフェイズまで攻撃力を倍にする! その効果でアキュリスを墓地に送り、アキュリス効果発動! 装備カードとなっているこのカードが墓地へ送られた時フィールド上のカードを一枚破壊する。その効果でジャンク・フォアードを破壊! ヴァジュランダの攻撃力倍化!」 皇牙「ぬぅ……」
ドラグニティナイト―ヴァジュランダ 攻撃力2400→4800 ザ・カリキュレーター 攻撃力:2700→1800
凛「ヴァジュランダでジャンク・サーバントを攻撃!!」 皇牙「ぐあああぁぁぁぁっ!!」LP4000→700 三沢「凄い、後攻一ターン目でワンキル寸前の大ダメージを与えるとは……」
凛の攻撃指示を受けたヴァジュランダの一撃がジャンク・サーバントを吹き飛ばし、皇牙のライフを桁違いに削る。それを見た三沢が驚いたように呟いていたが凛のターンはまだ終わっていない。
凛「メインフェイズ2に装備されているファランクスを効果で特殊召喚、レベル2のファランクスをレベル6のヴァジュランダにチューニング! シンクロ召喚[ドラグニティナイト―バルーチャ]!!」 明日香「信じられない、後攻一ターン目なのにもう最上級モンスターが……」 凛「バルーチャがシンクロ召喚に成功した時自分の墓地に存在するドラゴン族ドラグニティを任意の数だけ装備できる。私はファランクスとアキュリスを装備、バルーチャの攻撃力は装備しているドラグニティの数×300ポイントアップする。さらに竜操術の効果で攻撃力は500上昇します」
ドラグニティナイト―バルーチャ 攻撃力:2000→2600→3100 ザ・カリキュレーター 攻撃力:1800→600
凛「ターン終了です」 ―――――――――――――――――――― ……書いてたら思いついたのでやらせましたが、あっという間に皇牙大ピンチですね。どーしましょ?まあ別にこれの勝敗が後に関わるって訳じゃないですけどわざわざ新たなる召喚方法であるシンクロ召喚の講義に来てくれた方を負けさすのはどうかなぁっと……。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.236 ) |
- 日時: 2011/04/04 00:49:29
- 名前: 孝(たか)
- 皇牙「う…ぬぅ。さすがは氷牙の嫁。中々に強(したた)か…私のターン!ドロー!…魔法カード『天使の施し』を発動。3枚ドローし、2枚捨てる。行くぞ!手札から、チューナーモンスター、ジャンク・シンクロンを召喚!」手札3
オレンジ色のエンジン?を背負ったモンスターが現れる。
皇牙「ジャンク・シンクロンの効果発動!このカードが召喚に成功した時、墓地からレベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する。尚、この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。墓地から二体目のザ・カリキュレーターを守備表示で特殊召喚!更に、速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!特殊召喚されたザ・カリキュレーターを選択し、デッキ・手札・墓地からそれぞれ一体ずつ攻撃表示で特殊召喚する。そして、相手は相手の場の表側表示モンスターを選択して可能な限り特殊召喚出来る。」
凛「ですが、私の場に居るのはシンクロモンスターのバルーチャのみ。エクストラデッキにしかいない為、特殊召喚出来ません。」
ライ「なるほど。融合モンスターと同じで、正規の召喚を行って墓地にでも言ってない限り場に出せないのか。」
才覇「その通りだ。まぁチューナーの中には正規召喚以外でエクストラデッキからシンクロモンスターを呼び出せる奴も存在するけどな…」
アルフ「すごい…確かにシンクロとチューナーはデュエルを進化させるのかも…」
ザ・カリキュレーター1ATK600→2700 ザ・カリキュレーター2ATK0 ザ・カリキュレーター3ATK600→2700
皇牙「私は、レベル2のザ・カリキュレーター(2)に、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!集いし星が、新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!」
ジャンク・シンクロンが三つの輪となり、ザ・カリキュレーターがその輪の中に入る…
それにより、ザ・カリキュレーターは二つの光に変わり、三つの輪と二つの光は合わせて5つ。
2+3=5
皇牙「シンクロ召喚!いでよ、ジャンク・ウォリアー!」
そして、新たな戦士が現れた。
皇牙「ジャンク・ウォリアーの効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功したと時、自分の場のレベル2以下のモンスターの攻撃力をこのモンスターの攻撃力に加える!ジャンク・ウォリアーの効果にチェーンし、罠カード『星蝕‐レベル・クライム‐』を発動!シンクロ召喚されたモンスターを選択し、星蝕トークンを特殊召喚する。その際、このトークンのレベルは対象となったシンクロモンスターと同じレベルになり、選択されたシンクロモンスターのレベルは1となる。」
星蝕トークン星1→5 ジャンク・ウォリアー星5→1 ザ・カリキュレーター1星2 ザ・カリキュレーター3星2
明日香「フィールドのモンスターのレベル合計は10…」 三沢「つまり、ザ・カリキュレーター二体の攻撃力は3000」 才覇「しかも、ジャンク・ウォリアーの効果対象はレベル2以下。レベル・クライムの効果でジャンク・ウォリアーはレベル1に下がった…よって攻撃力は…」
ジャンク・ウォリアーATK2300→4600→7600→10600
翔「攻撃力10600!?」 焔「F・G・Dの2倍以上だと!?」 美海「……圧巻」 風華「うひゃぁ…でっかい…」
皇牙「手札から速攻魔法『サイクロン』を発動!『竜燥術』を破壊させてもらおう。」
バルーチャATK3100→2600
皇牙「終わりじゃな。ジャンク・ウォリアーで、バルーチャを攻撃!スクラップ・フィスト!」
ジャンク・ウォリアーの巨大な拳が、バルーチャを押しつぶした。
凛「きゃああああああああああ!?!?!」LP4000→0
明日香「い、一撃で…」 三沢「ライフを…0に…」
十代「これが…シンクロ召喚…」 カイ「デュエルの…新しい可能性……!」
デュエル終了。
皇牙「いやぁ。久々に心躍るデュエルじゃったよ。凛君。」 凛「いえ、お義父様も。やはりお強いですね。」
皇牙「今のデュエルでわかって貰えたかな?これがチューナーとシンクロじゃ。」 『はい!勉強になりました!』
一同が揃って礼をする。
皇牙「うむ。それでは、これで説明は終わるのだが…今日は特別に、この授業に出席した君達にささやかだがプレゼントだ。このチューナーとシンクロモンスターが入ったパックは今月末に発売する予定だが…特別に一人5パック差し上げよう。何が入っているかは、開けてみてのお楽しみじゃ。」
『ありがとうございまーーーす!!』
生徒一同は歓喜にあふれた。
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