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異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕
日時: 2012/01/06 13:14:25
名前: 孝(たか)

とうとうシンクロ解禁。

一応GXなので…

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラマジガールは不可。

雲魔物系はOK

ブラックマジシャンはOK

古代の機械系は神楽坂編が終了したので使用可能。

エレメンタルヒーロー系はOK

イービルヒーローは不可。

D・HERO系不可

モンスター・エクシーズは、召喚方法が特殊な融合モンスターカードとしています。

などのカードは原作キャラのみ使用出来る様にしてありますので、お気を付けください!!

特定のキャラの好感度次第でそれ系統のカードを"魂のカード"として受け取るのはありです。


そして、このリレー内では……

"表側守備表示での通常召喚"が可能です。

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.163 )
日時: 2013/01/05 03:46:15
名前: 孝(たか)

澪「(まずい。完全にペースを奪われた・・・)まさか、こんなにあっさり返されるなんて思わなかったよ。」
ヴィオ「えへへ♪こう見えて、パパのコネでプロの人とも何回かデュエルした経験がありまして・・・一度も勝てた事ないですけど・・・」

澪は正直な気持ちでヴィヴィオに賞賛を送る。
それに対して、ヴィヴィオは照れ臭そうに返しそれでいてさらりと重要な言葉も混ぜていた。

澪「だけど、私も負けるつもりはないぞ!私のターン。ドロー!」手札4

早速澪は1枚ドロー。手札を順に見て行く。

澪「私は、『寡黙なるサイコプリースト』を守備表示で召喚!」
『・・・・・・・・』DEF2100

澪「更に、[サイコプリースト]の効果発動!1ターンに1度、手札1枚を墓地へ送る事で、墓地のサイキック族モンスターをゲームから除外する事が出来る。」
ヴィオ「えっと、確か澪さんの墓地に残ってるのは・・・[メンタルシーカー]だけでしたね。」

今までのデュエルの流れを思い出し、ヴィヴィオは澪の墓地がどうなっているか思い出す。

澪「甘いな。既に墓地にサイキック族モンスターが居る場合、コストとして捨てたカードがサイキック族なら、そのカードも対象となる。私は、今捨てたチューナーモンスター『サイ・ガール』を除外する!そして、[サイコプリースト]がフィールドから墓地に送られた時、除外したモンスターを特殊召喚する。」


カイ「・・・・・・なる程、彼女のデッキは・・・墓地を利用した次元サイキックか。」
カノンノ「厄介・・・だね。[サイコプリースト]と[サイ・ガール]が揃うと、とんでもない爆発力の回転率が起こるから。」

サイコプリースト、サイコウィザード、サイコウィッチを軸として展開する次元サイキック。それらと相性がいいのは除外ゾーンから特殊召喚された時に効果を発揮するサイ・ガールやメンタルシーカーだろう。

そして今、その2枚が揃ってしまった。

澪「そしてお次はこいつだ。速攻魔法発動!『緊急テレポート』!手札またはデッキからレベル3以下のサイキック族を1体特殊召喚する!ただし、エンドフェイズにゲームから除外される。私は、デッキからチューナーモンスター『クレボンス』を特殊召喚だ!」
『キ〜〜〜』ATK1200

澪「行くぞ!レベル3のサイコプリーストに、レベル2のクレボンスをチューニング!シンクロ召喚!癒しを此処に!『マジカル・アンドロイド』!」
『フンッ!』ATK2400

澪が呼びだしたシンクロモンスターはサイキック族ではポピュラーなカードであり、サイキックデッキで無くとも入れる者はそれなりに居る。

澪「この瞬間。[サイコプリースト]の効果で除外されていた[サイ・ガール]が次元の彼方から帰還する。除外されていた[サイ・ガール]が特殊召喚された事で、効果発動!私のデッキの上から1枚を裏側のままゲームから除外し、[サイ・ガール]がフィールドから墓地に送られた時、手札に加える。」
『ハッ!』DEF300

澪「レベル5のマジカル・アンドロイドに、レベル2のサイ・ガールをチューニング!シンクロ召喚!深淵と祝福をココに!『サイコ・ヘルストランサー』!」
『ウフフ・・・』ATK2400

攻撃力はマジカル・アンドロイドと全く同じだが、ここで重要なのはそこではない。

澪「そして、[サイ・ガール]がフィールドから墓地に送られた事で、効果で除外されたカードを手札に加える。[サイコ・ヘルストランサー]の効果発動!1ターンに1度、墓地に存在するサイキック族2体をゲームから除外する事で、ライフを1200回復する!”メンタルキュア”!」LP1900→3100手札2

墓地のサイ・ガールとマジカル・アンドロイドを除外する事で効果を使用し、先のターンのダメージをほぼ0にしてみせる澪。
それにはヴィヴィオをも表情を変えざるを得ない。

澪「まだだ!魔法発動![サイコ・フィール・ゾーン]!除外されているサイキック族のチューナー1体と、チューナー以外のサイキック族を墓地に戻し、そのレベルの合計と同じサイキック族のシンクロモンスターをエクストラデッキから表側守備表示で特殊召喚する![マジカル・アンドロイド]と[サイ・ガール]を墓地に戻し、二体目の[サイコ・ヘルストランサー]を特殊召喚!」
『ウフフ・・・』DEF2000

澪「そして、二体目の[サイコ・ヘルストランサー]の効果で、除外&回復。」LP3100→4300

この瞬間、半分以下まで減らした澪のライフが初期値を上回った。


カイ「確かにサイキック族は、ライフコストを必要とする物が多いが、逆に、シンクロモンスターはライフ回復能力を持つ物が大半を占める。」
カノンノ「折角減らしたライフが、あっという間に初期値より多くなるって、実際にやられると鬱になっちゃうよね・・・(汗)」


澪「更に、これはさっき[サイ・ガール]の効果で偶然手札に加わえたカード・・・魔法発動『ミラクルシンクロフージョン』!自分のフィールド上及び墓地から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、シンクロモンスターを融合素材とするその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
私は、フィールドに居る2体目の[サイコ・ヘルストランサー]と、墓地の[メンタルシーカー]を除外融合!」

ヴィオ「シンクロモンスターを素材指定する融合モンスター!?」
澪「おいで!究極の改造モンスター・・・『アルティメットサイキッカー』!!」

『グルルルルルル・・・グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!』ATK2900

悪魔の様な姿を持つ超兵器アルティメットサイキッカー。

ヴィオ「攻撃力・・・2900・・・?」

名前の割りに、攻撃力は意外と普通だ。
てっきり3000を超える化け物だと思っていたヴィヴィオは、次の瞬間に気付く。
攻撃力が予想より低い、それはつまり、特殊な効果を持ち合わせているのではないだろうか?

澪「[アルティメットサイキッカー]は、カードの効果では破壊されず、貫通効果を持ち、破壊したモンスターの攻撃力分ライフを回復させる効果を持つ。」
ヴィオ「えええ!?効果破壊耐性と貫通と回復!?なんて欲張りなカード!」

それを言うならヴィヴィオの聖王竜は戦士&魔法使いのステアップ、効果破壊耐性、攻撃無効&復帰と別の意味で欲張りではなかろうか?

澪「バトルだ![アルティメットサイキッカー]で、[ライトニング・ウォリアー]を攻撃!”超力魔光弾”!」

全身から溢れ出る魔力を手の平サイズまで圧縮し、気光弾の様にライトニング・ウォリアーに投げつける。

ライトニング・ウォリアーも纏っている雷を剣の形に圧縮し、光弾を切りつける。

しかし、光弾は切り裂かれるどころか、逆に雷の剣諸共ライトニング・ウォリアーを撃ち貫いた。

ヴィオ「きゃあああああああああ!?」LP4000→3500
澪「[アルティメットサイキッカー]がモンスターを戦闘破壊した事で、破壊したモンスターの攻撃力分、ライフを回復する。”超力再生”!」LP4300→6700

ここにきて互いのライフ差がおよそ倍近い開きが出てしまった。

澪「[サイコ・ヘルストランサー]で[アーカナイト・マジシャン]を攻撃!”次元波動弾”!」
ヴィオ「させないよ!罠カード『聖なるバリア‐ミラーフォース』!攻撃宣言時に発動して、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊するよ!」

サイコ・ヘルストランサーの攻撃はバリアに防がれ、反射する。
サイコ・ヘルストランサーの攻撃は弾かれた時に複数に分かれ、澪の場に降り注ぐ。

しかし、アルティメットサイキッカーは自身を覆う魔力の濃度が濃い為にその攻撃にまるで無反応。
サイコ・ヘルストランサーは自身の攻撃によって破壊される。

澪「そううまくは行かないか。ターンエンドだ。」手札0
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.164 )
日時: 2013/01/16 16:08:39
名前: カイナ

カイ「アルティメット・サイキッカーか……厄介なモンスターだな……」
十代「そうなのか?」

一応サイキック使いでもあるカイがそう呟き、十代がき返すと彼は頷いて返す。

カイ「ああ。俺も逆転の切り札として採用してるからな、恐ろしさは分かってる。アルティメット・サイキッカーはその名の通り究極の念動兵器。トップクラスの攻撃力と、守備が意味をなさなくなる貫通能力に回復能力、一言で言えば相手にダメージを与えつつ自分は回復する。早い内に除去しなければずるずると敗北への道一直線だ。だが効果破壊に耐性を持つ以上、バウンスや除外を除けば攻撃力を上回る以外に破壊の手段はない……まあ、フューチャー・グロウを使われてないのが不幸中の幸いか……」
十代「フューチャー・グロウ?」
カイ「墓地のサイキックを除外し、そのレベル×200、自分の場のサイキック全ての攻撃力を上げる永続魔法だ。今相手の墓地にはレベル七のヘルストランサーがいる。それがくる前に勝負を決めないと本気で打つ手がなくなるぞ」
十代「っ……ヴィヴィオ! 頑張れ!!」

カイの淡々とした説明に十代は息を飲み、我慢できないようにヴィヴィオに声援を送った。

ヴィヴィオ「私のターン、ドロー!……リバースカードオープン[無謀な欲張り]! デッキからカードを二枚ドローし、これ以降二ターンのドローステップをスキップする」
澪「勝負に出たか……」
ヴィヴィオ「ドロー!」

ヴィヴィオはカードをドローした後少し考えてからリバースカードを発動し、さらにカードをドロー。それに対し澪はそう呟き、ヴィヴィオはカードをドローするとうんと頷く。

ヴィヴィオ「魔法カード[強欲な壺]を発動し、カードを二枚ドロー!」手札四枚
澪「なっ!?」

そこでヴィヴィオはさらなるドローソースに繋げ、それに澪は驚愕の声を上げる。そしてドローカードを見たヴィヴィオはよしっと頷いた。

ヴィヴィオ「私は[黒翼の魔術師]を攻撃表示で召喚し、装備魔法[ワンダー・ワンド]を黒翼の魔術師に装備!」
黒翼の魔術師 攻撃力:1300→1800
澪「なんのつもりだ?」

ヴィヴィオの行動に澪は首を傾げる、とヴィヴィオはふっふっと笑った。

ヴィヴィオ「黒翼の魔術師が存在する限り、私は[バスター・モード]をセットしたターンに発動できる!」
澪「何!? まさか……」
ヴィヴィオ「私はリバースカードを一枚セットし、リバースカード[バスター・モード]を発動! アーカナイト・マジシャンをバスター化! おいで、[アーカナイト・マジシャン/バスター]!! アーカナイト・マジシャン/バスターの特殊召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを二つ乗せ、このカードの攻撃力は、このカードに乗っている魔力カウンターの数×1000ポイントアップします!」
アーカナイト・マジシャン/バスター 攻撃力:900→2900 魔力カウンター数:0→2
澪「攻撃力が並んだ……が、ミスをしたな。黒翼の魔術師に装備したワンダー・ワンドをアーカナイト・マジシャン/バスターに装備していれば攻撃力は上回っていたのに」

ヴィヴィオのプレイングに澪は一瞬眉をひそめた後そう続け、それにヴィヴィオはふっと笑みを見せた後すまなそうな表情を真の力を解放した魔術師に見せる。

ヴィヴィオ「ごめんね、アーカナイト・マジシャン……バトルフェイズ! アーカナイト・マジシャン/バスターでアルティメットサイキッカーに攻撃! アーカナイト・バスターマジック!!」
澪「なっ!? 相打ちを狙うのか!? 迎え撃てアルティメットサイキッカー! 超力魔光弾!!」

ヴィヴィオの言葉に澪は驚きの声をあげ、直後迎撃を指示。そして二つの魔力の弾丸がぶつかり合い相殺、その爆発がアーカナイト・マジシャン/バスターとアルティメットサイキッカーを呑み込み辺りに煙が漂いだす。

ヴィヴィオ「これで守りは消えた! 黒翼の魔術師でダイレクトアタック!」
澪「ぐぅっ!」LP1900→100

煙の中響くヴィヴィオの追撃の言葉と煙の中から放たれた魔力弾に澪のライフがぎりぎりまで削られる、が澪はまだ諦めた様子を見せていない。

澪「まだだ、まだ私のライフは0では……」

澪がそう呟いている内に煙が晴れていく。と、澪は驚愕に目を見開いた。ヴィヴィオの場にアーカナイト・マジシャンが立っている。

澪「な、何故だ……」
ヴィヴィオ「アーカナイト・マジシャン/バスターが破壊された時、墓地のアーカナイト・マジシャンを一体特殊召喚する!」
アーカナイト・マジシャン 攻撃力:400
澪「何……! そうか、だから敢えてアーカナイト・マジシャン/バスターにワンダー・ワンドを装備させなかったのか!!」

澪はヴィヴィオの説明を受けるとヴィヴィオの不可解なプレイングの謎を解く。

十代「どういうことだ?」
カイ「アーカナイト・マジシャン/バスターにワンダー・ワンドを装備させアルティメットサイキッカーとバトルを行った場合、アルティメットサイキッカーのみが戦闘破壊され秋山さんには500のダメージがいき、続けて黒翼の魔術師のダイレクトアタックで1300のダメージがいく。しかしこれでは秋山さんのライフは100残ってしまい、今のヴィヴィオのように次のターンでなんらかの逆転が来ないとも限らない。だが今回、ヴィヴィオは敢えてアーカナイト・マジシャン/バスターを強化せずにアルティメットサイキッカーとの相打ちに持ち込ませ、自身の効果でアーカナイト・マジシャンを特殊召喚。追撃のチャンスを作ったんだ。この効果で特殊召喚されたアーカナイト・マジシャンの攻撃力は400、だが秋山さんの残るライフ100ポイントを削るには充分だ」

一方十代は首を傾げており、カイがすらすらと説明を並び立てる。

ヴィヴィオ「アーカナイト・マジシャンでダイレクトアタック! アーカナイト・マジック!!」
澪「きゃあああぁぁぁぁっ!!」LP100→0

そしてカイの説明が終わるのを待ってからヴィヴィオがラストアタックを指示、このデュエルに終止符を打った。

剣一「ヴィヴィオ選手の勝利! さあ次は十代選手VSエデン選手だ!!」

十代「よっしゃ! いっくぜー!!」

剣一の言葉を聞いて十代が勢いよく駆け上がり、既にフィールドに上がっているが暢気にそこの出店で買ったフランクフルトを齧っているエデンと対面する。

十代「へへっ、よろしく頼むぜ!」
エデン「むぐむぐ……ごっくん。うん、よろしく!」

十代が鼻の下を擦りながら言うとエデンはフランクフルトを飲み込んでからよろしくと返す。

剣一「さあ、お互いデュエルスタンバイオーケー!?」

十代「おう!」
エデン「オッケー!」

剣一「では、デュエル開始!!」

十代・エデン「「デュエル!!!」」

剣一の宣言の直後、十代とエデンの叫びが重なり合った。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.165 )
日時: 2013/01/18 07:18:27
名前: 孝(たか)

十代達がデュエルを開始する少し前・・・

澪「ふぅ、残念。負けてしまった」
律「お疲れ〜。惜しかったな。」

帰ってきた澪を律が苦笑しながら労う。最初こそ押されていたが、後半は一気に巻き返す勢いだった澪。

しかし、ヴィヴィオ等のアカデミー生はどう言う訳かピンチに陥ると天性のドロー力を発揮する。今までもそのドローによって窮地を脱してきた事が多い。

澪「今度は、勝って見せるさ。」
ヴィオ「澪さーーん!」

律と話していると、先程対戦していた件のヴィヴィオが小走りで会いに来た。

澪「えっと、ヴィヴィオ・・・さんで良いのかな?」
ヴィオ「はい!あ、でも、呼び捨てで良いですよ。私の方が年下ですから。」

ヴィヴィオはポワポワと温かい笑顔で返事をする。

澪「年下って・・・君はいくつなんだ?」

澪はヴィヴィオを頭の先から足の先まで見る。身長は160前後はあるし、胸の辺りも自分より大きいと思える。

ヴィオ「14です。」

沈黙・・・いや、空気が死んだ。
眼の前の少女は、自分達と変わらない背格好をしているのに、4つも下・・・近くに居た律や梓など、絶望している。

梓「ま、負けた。年下に・・・」
律「ちくしょう!中学生に負けた!?」

何が負けたのかは、彼女達の視線を見れば分かる。自分達のある部分と、ヴィヴィオのある部分を見て落胆しているのだ。

澪「14!?という事は、中学生か?」
ヴィオ「普通ならそうなんですけど・・・私、デュエルアカデミアに通ってまして・・・一応、高一という事になります。」

まさかの飛び級と聞いて更に驚きの連発だった。

澪「アカデミアに!?それはすごいな・・・っと、そう言えば、私に何か用があったのか?」
ヴィオ「あ、はい。澪さん達が、パパに誘われて参加したって聞いたので、親交を深めようかと・・・」
澪「・・・・・・パパ?」

澪は、何を言っているのか判らなかった。自分達は氷牙に誘われてこのトーナメントに参加した。
そして、目の前の少女・ヴィヴィオは自分達が彼女の父に誘われたと言った。氷牙はどう見ても20過ぎくらいの成人にしか見えない。
こんな、14の娘を持っている様な人には思えなかった。

澪「えっと・・・ヴィヴィオちゃんのお父さんって・・・」
ヴィオ「はい。氷牙・アンヴィレントって言います。かき氷屋に居たと思いますけど・・・?」
澪「ほ、本当に?兄妹とか、親戚とかじゃなくて?」
ヴィオ「あ、あはは・・・よく言われますけど、正真正銘、血の繋がった親子です」

ヴィヴィオは苦笑しながら、しかし、誇らしげに親子と断言する。

澪「もしかして、氷牙さんって出来婚だったり・・・?」
ヴィオ「・・・?いえ。普通に恋愛結婚ですよ?結婚したのが22位と言ってましたから・・・もう24年くらいですね」

澪「ってことは・・・46!?全然見えないんだけど!?」
ヴィオ「よく言われます。でも、私のお祖父ちゃんを見たら、もっと驚きますよ?」
唯「え?なんで?」
ヴィオ「もう70程になるんですけど、パパと並んでも兄弟と言った方が説得力あるくらい若々しいんです・・・」

唖然。 文字通り開いた口がふさがらない状態だった。

氷牙「おーす。んあ?どうしたお前ら?女の子がしてはいけない様な顔だぞ?」

話題の張本人たる氷牙がやってきて、指摘されるとすぐさま表情を戻す。

澪「ひ、氷牙さん!?46歳って本当ですか!?」
氷牙「お?おう。そうだが?やっぱ驚くか?」

いきなり澪が至近距離まで近づいてきて少しばかり体を仰け反らせる氷牙。一瞬、澪の身体がぶれた様にも見えるくらいの速さだった。

律「いやいや驚くだろ普通!?どう見てもその辺歩いてそうな兄ちゃんだぞ!?」
氷牙「まるでフラフラしてる人みたいに言うなよ・・・これでも3人の子持ちなんだぜ?」

律の問いに苦笑しながら答える氷牙。内心ちょっと傷ついてたりする。

梓「三人!?ヴィヴィオちゃんには、ご兄弟が居るんですか?」
ヴィオ「うん。お兄ちゃんと、お姉ちゃんが1人ずついるよ。お兄ちゃんは留学中であんまり会えないけど・・・」

紬「まぁ、上に二人もいるんですね・・・」
ヴィオ「はい!とっても優しくて、頼りになる二人です!(・・・神鈴お姉ちゃんは鏡夜叔父ちゃんの事になると手がつけられないけど・・・)」

氷牙「そろそろもう一人作ろうかなぁという話も出てたり・・・」
唯「お〜じゃぁヴィヴィオちゃんには弟か妹ができるんだね!」

ヴィオ「パパ!恥ずかしいよ!それに、家にはムックルも居るから寂しくなんかないよ!代ちゃん達とも兄弟みたいに育ったようなものだし!」

ヴィヴィオは何やら恥ずかしがっているが、表情は満更でもなさそうだ。

梓「ムックル?・・・ペットでも飼ってるんですか?」
ヴィオ「はい!ホワイトタイガーのムックルです!」
梓「虎!?犬とかじゃなくて虎!?」

よもや虎を飼っているとは誰も予想できないだろう。それも、希少種たるホワイトタイガーなら尚更だ。

氷牙「いやぁ〜前にアフリカ横断してたら逸れて餓死しそうだったから連れ帰ったんだ。今じゃぁ家の番犬みたいなもんだな。」
梓「番犬って・・・(泥棒とかが逆に可哀想に思えるかも・・・)」

ヴィオ「でも、すっごく人懐っこい子だから、この街じゃぁ人気者なんですよ?」
唯「人気者?」
氷牙「あぁ。散歩とかしてる時に、子供を乗せてやるんだよ。」
ヴィオ「困っているお年寄りとかも乗せるよ。」

唯達はその場面を想像して少し安心した。

風華「でも不良とかヤンキーには容赦なく噛みつくけどね。」

折角の和やかな想像が一変して惨劇に変わった。

澪「ひいいいいいいいいいいい!?」

風華の一言で両手で耳を塞ぎながらガクブルしだす澪。

氷牙「怖がらせるな馬鹿者」ポカッ
風華「テッ!?う〜〜」

そんないきなり現れた風華に軽く拳骨を落とす氷牙。折角の和やかムードが台無しだった。

氷牙「全く。そんな事言って、ムックルの機嫌損ねたら一日中鬼ごっこの刑にされるぞ?」
風華「大丈夫大丈夫。だって、ムックルは今アカデミアの方に居るんだから、平気だも〜〜ん」

ムックル「ヴぉふ」
風華「・・・・・・・・・・・・ゑ?」

聞きなれた。しかし聞こえる筈のない鳴き声が背後から聞こえる。
ギ・ギ・ギっと錆びついた機械の様に振り返る風華。

そこには・・・・・・

ムックル「ヴぉふ」

片方の前足を上げて、「よっ」とでも言いたげな挨拶をする件のホワイトタイガー・ムックルが当たり前のように居た。

風華「・・・・・・・・・・・・・・なんでいるの!?!?!」
神鈴「そりゃぁ、ムックルも家族ですもの。連れて帰るに決まってるでしょう?」
ヴィオ「あ、神鈴お姉ちゃん!」
神鈴「はぁいヴィヴィオ。半月振りね。鏡夜兄様と一緒に帰ってきたわ。」

そしてムックルの上には神鈴が腰かけていた。

神鈴「と、言う訳で・・・ムックル・・・?」
ムックル「ヴぉふ?」
神鈴「楽しんできなさい♪」
ムックル「グルル〜グル」

神鈴がムックルの背から降りるのを確認したムックルは、目を爛々と輝かせて風華を見る。

風華「あ、やば・・・戦略的撤退!!!」

脱兎の如く風華はムックルの前から逃げ出した。

しかし、ムックルはすぐ追いかける様な事はせず、辺りを見回す。
そうして、人気のない林を見ると、そこから迂回して獲物・・・風華の臭いを追って荒野の狩人の名に恥じぬスピードで先回りをし、たった3分で風華を捕獲した。

風華「ぴにゃああああああああああああああああ!?」

因みに、ムックルに捕まった風華は、ざらついた舌で嘗めまわされ、素肌はヒリヒリと痛み、涎でべたつく運命になるのだった。

風華「ふぇ〜〜〜〜ん。またやられた〜〜〜。」ベタベタ
ヴィオ「噛まれないから良いじゃない。」
風華「う・・・でも涎まみれも嫌だよぉ〜〜」ベトベト
氷牙「自業自得だ。諦めろ。」

ちゃんちゃん♪
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.166 )
日時: 2013/01/24 04:39:31
名前: 孝(たか)

さて、十代達の方に視点を戻そう。


『『デュエル!!』』

エデン「先攻は私の様ね!ドロー!・・・『魔導召喚師テンペル』ちゃんを召喚!」
十代「そいつはあの時の!?」

澪とのデュエルでブラック・マジシャンを呼び寄せた効果モンスターだ。

エデン「効果は判っているよね?私は、魔法カード『グリモの魔導書』を発動!デッキから「魔導書」と名のついたカード1枚を手札に加える。デッキからフィールド魔法『魔導書院ラメイソン』を手札に加えます。そして、[テンペル]ちゃんのモンスター効果発動!「魔導書」魔法カードを発動したターンのメインフェイズに、この子をリリースして発動するわ。デッキから、光または闇属性のレベル5以上の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚します。来なさい!闇属性・レベル7!『ブラック・マジシャン』ちゃん!!」」

『・・・・・・・』ATK2500

そして前回と同じように溢れ出る魔力を抑えもせず悠々と佇む最高位の黒魔術師が現れた。

十代「[ブラック・マジシャン]・・・」ゴクリ

十代は生唾を飲み込んで慄く。
神楽坂の時より、ブラック・マジシャンの威圧感が強く感じられる。

エデン「カードを2枚伏せて、ターンを終了します。」手札3
十代「お、俺のターン。ドロー!くぅ〜〜!いきなり[ブラック・マジシャン]が相手か!燃えてきたぜ!!」

先程まで震えていたと思ったら、ただの武者震いだったようだ。

十代「魔法発動!『大嵐』!フィールドの魔法・罠を全て破壊するぜ!」
エデン「マズイ!?きゃぁっ!・・・うぅ〜いきなり対処してくるとは思わなかったわ」
十代「へへ!更に、『E・HEROバブルマン』を守備表示で召喚!効果発動!このカードが場に出た時、俺の場に、他のカードが無い場合、デッキから2枚ドロー出来る!ドロー!」

呼び出されたバブルマンは守りの態勢を取る。

十代「更に、魔法カード『二重召喚』を発動!このターン、通常召喚を二回まで行えるぜ!『E・HEROスパークマン』を攻撃表示で召喚!更に魔法発動!『ミニマム・ガッツ』!俺の場のモンスター1体をリリースして、相手モンスター1体を選択して発動する。[バブルマン]をリリース。選択したモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで0にする!」
『ぐぅっ!?』ATK2500→0

攻撃力が0になり、威圧感が消え去る。

十代「更に、[ミニマム・ガッツ]の効果対象になったモンスターが戦闘で破壊された時、元々の攻撃力分のダメージを与える!」
エデン「なんですって!?じゃぁ[スパークマン]の攻撃が通ったら・・・」
十代「合計で4100ポイントのダメージでワンターンキルだぜ!」

よもや、ブラック・マジシャンを出した事が仇になるとは思いもしなかっただろう。

十代「バトルだ![スパークマン]で攻撃!”スパーク・フラッシュ”!!」

スパークマンの突き出した手の平から電撃が迸り、ブラック・マジシャンに直撃する。

と、思われたが、ブラックマジシャンの前に三人のローブを着た女性が立ちはだかり、スパークマンの電撃をかき消した。

十代「な、なにぃっ!?一体なんで・・・」

十代は訳が判らなかった。何故なら、自分は先程大嵐でリバースカードは一掃した筈なのだから。

エデン「それはね・・・貴方が[大嵐]を発動した時、このカードを発動していたからよ!」

そう言って、エデンは墓地のカードから1枚のカードを抜き取る。

十代「それは・・・和睦の使者ぁ!?」
エデン「勿論、効果は知っているわよね?発動ターン、戦闘ダメージは0モンスターも戦闘では破壊されない。故に、[ブラック・マジシャン]ちゃんを守れた。」
十代「くっ・・・やっぱそう簡単には勝たせてくれないよな。俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」手札2

十代は若干悔しそうな表情をするが、すぐに面白くなってきたとワクワク感を募らせてターンを終了した。

ブラック・マジシャンATK0→2500

そして、それと同時にブラック・マジシャンも力を取り戻す。

エデン「私のターン。ドロー!私は、手札の「魔導書」と名のついた魔法カード3枚を見せて、モンスター効果を発動!」
十代「なんだ?」

そういって、エデンは手札の3枚を十代に見せる。

「魔導書院ラメイソン」「ヒュグロの魔導書」「アルマの魔導書」

エデン「来なさい!『魔導法士ジュノン』ちゃんを特殊召喚!」
『・・・フゥ』ATK2500

ブラック・マジシャンと同等の攻撃力を持つ女性型魔法使いモンスターが現れた。

十代「んな!なんでいきなり!?」
エデン「ジュノンちゃんは、手札の「魔導書」と名のついた魔法カード3枚を相手に見せる事で、手札から特殊召喚出来るのよ。そして、ジュノンちゃんの効果発動!私の墓地の「魔導書」魔法カード1枚をゲームから除外して、フィールド上のカード1枚を破壊する!墓地の[グリモの魔導書]を除外して、右側の伏せカードを破壊するわ!」
十代「うわっ!?・・・くそっ「ミラーフォース」が!」

攻撃反応型の中でも特に愛され、しかし、成功する確率が低いミラーフォースは役目を果たす事無く十代の場から消え去った。

エデン「ラッキー!続いて、魔法カード『アルマの魔導書』を発動!除外されている「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。さっき除外した[グリモの魔導書]を手札に加えて、効果発動。デッキから「魔導書」と名のついたカードを1枚手札に・・・そうね。今回はこれ。『魔導書の審判』を手札に加えるわ。」手札3

これだけの事をしておいて、手札消費はたったの1枚だけ。
既に、デュエルの流れはエデンに傾きつつある。

エデン「バトル!ブラックちゃんで、スパークマンを攻撃!”黒・魔・導”!」
十代「ぐあああああああああ!?・・・ぐぅっ!?と、罠発動『ヒーロー・シグナル』!モンスターが破壊された時、デッキか手札からレベル4以下の「E・HERO」1体を特殊召喚する。俺は、『E・HEROエアーマン』を守備表示で特殊召喚!」LP4000→3100
『ヌン!』DEF300

スパークマンのSOSにより、エアーマンが駆け付け、十代を守る様に腕をクロスさせる。

十代「そして、「エアーマン」が場に出た時、効果発動!俺は第2効果を選択。デッキから「E・HERO」1体を手札に加える。俺は、『ネクロ・ダークマン』を加えるぜ」
エデン「あらら〜。なかなか思い通りにいかないみたいね。なら、ジュノンちゃんで、エアーマンに攻撃!”裁きの光を”!」

片手を掲げながらジュノンがぶつぶつと呪文を呟く。
詠唱が終わると、同時にジュノンは上げていた手を振り下ろす。
その瞬間、天空から光の柱がエアーマンに直撃し、一瞬にして浄化してしまった。

エデン「1枚伏せて、ターンエンド」手札2
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.167 )
日時: 2013/01/29 21:40:54
名前: カイナ

十代「俺のターン、ドロー! 俺は魔法カード[融合]を発動! 手札のE・HEROネクロダークマンと炎属性のバーストレディを融合! 現れろ、[E・HERO ノヴァマスター]!!」
E・HERO ノヴァマスター 攻撃力:2600

十代の言葉と共に姿を現す炎の属性英雄。と十代の背後に闇の英雄が半透明の状態で姿を現した。

十代「ネクロダークマンが墓地に存在する時、一度だけレベル5以上のE・HEROをリリースなしで召喚できる! 来い、[E・HERO エッジマン]!!」
E・HERO エッジマン 攻撃力:2600

その言葉と共に現れる刃の属性英雄。一気にエデンの場の魔導士二体の攻撃力を僅かに上回った英雄を二体も呼び出した。しかしエデンは笑みを崩していない。

十代「バトル! ノヴァマスターでブラック・マジシャンを、エッジマンでジュノンを攻撃!!」
エデン「くっ……」LP4000→3800
十代「ノヴァマスターが相手モンスターを戦闘によって破壊した時、デッキからカードを一枚ドロー!」

十代の場の英雄の攻撃が一気にエデンの場の魔導士を破壊し、さらに十代は手札増強まで果たす。

十代「俺はカードを一枚セットして、ターンエンドだ!」手札零枚
エデン「私のターン、ドロー」

十代が最後の手札を伏せてターン終了を宣言するとエデンは静かにカードをドローし、クスクスクスと楽しそうな笑みを見せる。

エデン「楽しいわね……」
十代「ああ!」

エデンの笑みを見せながらの言葉に十代も元気よく頷く。そしてエデンは笑みを見せたまま、伏せカードを翻らせる。

エデン「今、神々より審判が下される! 復活のため魔力を捧げよ! 速攻魔法、[魔導書の審判]!!」
十代「さっきサーチしたカード……」
エデン「このカードはこのカードを発動したエンドフェイズ時、このカードの発動後に発動された魔法カードの枚数までデッキから魔導書の審判以外の魔導書魔法カードを手札に加え、さらにその後、手札に加えた魔導書の数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター一体をデッキから特殊召喚するカード!」

万丈目「デッキからの手札増強という点では俺の使う超再生能力のようなもの、というところか……」

エデンは台詞を決めながらカードを発動し、その効果を説明。それに万丈目が自身の使うカードの中から効果を近いものを思い返しながら分析した。

エデン「魔法カード[強欲な壺]を発動し、カードを二枚ドロー!……才能、創造、そのエネルギー今爆発せよ! 出でよ、[魔導書士 バテル]ちゃん!」
魔導書士 バテル 攻撃力:500

その言葉と共に左手に魔導書を持った若い魔術師が姿を現す。

エデン「バテルちゃんの召喚に成功した時、デッキから魔導書魔法カードを一枚手札に加える。私はグリモの魔導書を手札に加え、[グリモの魔導書]を発動! デッキから魔導書魔法カード、ネクロの魔導書を手札に加える」

バテルの効果で魔導書で直接サーチせず敢えてグリモの魔導書を挟んでのサーチで、一枚でも多く魔導書の審判の効果を手伝っておく。

エデン「墓地のブラック・マジシャンちゃんをゲームから除外し、手札の魔導書魔法カード魔導書院ラメイソンを見せることで装備魔法[ネクロの魔導書]を発動! 墓地から魔法使い族モンスター魔導法士 ジュノンちゃんを特殊召喚し、このカードを装備する! 知性と優しさを兼ね備える清純なる魔導士、[魔導法士 ジュノン]ちゃん!」
魔導法士 ジュノン 攻撃力:2500 レベル7→14
十代「くっ……」
エデン「ジュノンちゃんの効果を発動! 墓地のアルマの魔導書をゲームから除外し……伏せカードを破壊する!」
十代「トラップ発動[和睦の使者]!! このターン発生する戦闘ダメージは0になり、俺の場のモンスターは戦闘によって破壊されない!」

エデンが呼び出した女魔導士が再度十代の伏せカードを破壊しようとするが、その前にヒーローを守るように修道女が姿を現して結界を張る。

エデン「むぅ……」

それにエデンは少し考える様子を見せる。そして手札の一枚を手に取った。

エデン「装備魔法[ワンダー・ワンド]をバテルちゃんに装備し、ワンダー・ワンドの効果発動! 装備モンスターを墓地に送り、デッキからカードを二枚ドロー!」

氷牙「ほう、残していては大ダメージ必至の低ステータスであるバテルを上手く処理したか」
鏡夜「強欲な壺でこの二枚を引き当てるなんて。引きが強いねあの人」

エデンのプレイングに氷牙と鏡夜はふむふむと頷く。

エデン「私の場には魔法使い族のジュノンちゃんが存在する。この時手札の魔導書魔法カード、魔導書院ラメイソンを相手に見せることで魔法カード[セフェルの魔導書]を発動! このカードの効果は墓地の魔導書通常魔法カードと同一となる。私が選択するのはグリモの魔導書、セフェルの魔導書の効果によってデッキからゲーテの魔導書を手札に加える!」

エデンはさっきと同じプレイングを再現して見せる。そしてまた別のカードを手に取った。

エデン「フィールド魔法[魔導書院ラメイソン]を発動! 災害と悲劇の塔、神の家を目指して今伸び建て!!」

その言葉と共にエデンの背後に空中に呪文のような文字の浮かぶ近未来的な建物が建つ。

エデン「カードを二枚セットしてエンドフェイズ、魔導書の審判の効果によりこのターン発動した魔法カード枚数、六枚分デッキから魔導書魔法カード、グリモ、トーラ、セフェラ、ヒュグロ、ネクロ、アルマの六枚の魔導書魔法カードを手札に加えるわ」
十代「あ、でもこれで手札は七枚ですよね?」
エデン「うん、分かってる。でも魔導書の審判のもう一つの効果、このカードの効果で手札に加えた魔導書の数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター一体をデッキから特殊召喚する効果により、レベル6の[魔導冥士 ラモール]ちゃんを特殊召喚! 汝、終末と破滅、そして決着の申し子なり!」
魔導冥士 ラモール 攻撃力:2000

エデンは審判の魔術によって一気に魔導書を手札に六枚も呼び込み、その後で十代が指摘するとエデンは頷いてから審判の力により死神の魔導士を呼び出す。

エデン「ラモールちゃんの特殊召喚に成功した時、墓地に三枚の魔導書が存在することで効果発動! ラモールちゃんの攻撃力を600ポイントアップ!」
魔導冥士 ラモール 攻撃力:2000→2600

その言葉と共にラモールから魔力があふれ出し、攻撃力が上昇。それからエデンは一枚手札を取った。

エデン「そして、エンドフェイズ時に手札が六枚以上あることから、手札が六枚になるよう捨てなければならない。私の手札は七枚、よってこの一枚、[Prophecy Destroyer]を捨てるわ」

カイ「なっ!? あのバカ!?」

十代「Prop?……聞いたことねーカードだな?……」

エデンが捨てたカード名を聞いたカイはぎょっとした表情を見せ、十代はきょとんとした表情で首を傾げていた。

エデン「私はこれでターン終了よ」手札六枚

そしてエデンはそ知らぬ顔でターンエンドを宣言した。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.168 )
日時: 2013/02/05 21:05:06
名前: カイナ

十代「俺のターン、ドロー! 俺は魔法カード[天よりの宝札]を発動! 互いのプレイヤーは手札が六枚になるようにドローする! カードドロー!!」手札六枚
エデン「私の手札はもう六枚、よってドロー出来ないわ……」


律「おー! あれが最強のドローソースカード天よりの宝札! 初めて見たぜ!」
澪「わ、私は一応ヴィヴィオちゃんとのデュエルで見たけど……実際に使うところを見るとすごいな、手札がハンドレスから一気に六枚に……」

十代の引き当てた最強のドローカードに律が目を輝かせ、澪も驚いたように声を漏らした。

十代「魔法カード[闇の量産工場]を発動! 墓地の通常モンスター二体、スパークマンとバーストレディを手札に加えるぜ! そして魔法カード[融合]を発動! 手札のE・HEROバーストレディと光属性スパークマンを融合! 輝け、[E・HERO The シャイニング]!!」
E・HERO The シャイニング 攻撃力:2600

その言葉と共に十代の場に光の英雄が現れて光を放つ。

十代「バトル! ノヴァマスターでジュノンを攻撃!」
エデン「リバースカードオープン! 速攻魔法[ゲーテの魔導書]! 墓地の魔導書魔法カード、魔導書の審判、グリモの魔導書、セフェルの魔導書の三枚をゲームから除外することでノヴァマスターちゃんをゲームから除外する!」
十代「くっ!? でもE・HEROであるノヴァマスターが除外された事によりシャイニングの攻撃力が上昇するぜ! エッジマンでジュノンを攻撃! パワー・エッジ・アタック!!」
E・HERO The シャイニング 攻撃力:2600→2900
エデン「ぐぅっ!」LP3800→3700

十代の炎の英雄の攻撃は魔導書の魔力によって開いた異次元に炎の英雄ごと呑み込んで防ぐが、刃の英雄の追撃はしのぎきれずに魔導法士は斬り倒されてしまう。

十代「さらにシャイニングでラモールを攻撃! オプティカル・ストーム!!」
エデン「迎え撃って、ラモールちゃん!」

光の英雄の放つ光線を魔導冥士は鎌を一振りして放った刃型の衝撃波で迎え撃つが衝撃波は光線の前にかき消されてしまい、ラモールは光線に呑み込まれエデンも光線に貫かれる。

エデン「ぐうう……」LP3700→3400
十代「俺はリバースカードを一枚セットして、ターンエンドだ!」手札三枚

そして十代はカードを一枚伏せてターンを終える。

エデン「私のターン、ドロー! スタンバイフェイズにラメイソンの効果発動! 墓地の魔導書魔法カード、ゲーテの魔導書をデッキボトムに戻すことでデッキからカードを一枚ドロー! 次に魔法カード[アルマの魔導書]を発動して、ゲームから除外されている魔導書の審判を手札に加えるわ。そして[魔導書の審判]を発動!」
十代「またかよ……」
エデン「まあ、このターンのエンドフェイズがあるかは知んないけどね」
十代「え?」

エデンは魔導書院の効果でドローを加速した後、さっき手札に魔導書を大量にサーチさせた審判のカードを発動。それに十代が思わず呟くとエデンはさらりとそう言い、それに十代は声を漏らした。

エデン「魔法カード[グリモの魔導書]を発動して、デッキからゲーテの魔導書を手札に加える。さあ、出でよ! 強固な意志、不撓不屈の精神を持つ勇気ある戦士! [魔導戦士フォルス]ちゃん! 私の場に魔法使い族のフォルスちゃんが存在し、手札のゲーテの魔導書を見せることで魔法カード[セフェルの魔導書]を発動! このカードの効果は墓地の魔導書通常魔法カードと同一となる。私が選択するのはグリモの魔導書、セフェルの魔導書の効果によってデッキから魔導書の名のつくカード、[魔導書士バテル]ちゃんを手札に加える!」
魔導戦士フォルス 攻撃力:1500
十代「わ、なんかずりい!」
エデン「名前に魔導書ってついてるもん!」

エデンの場に姿を現したのはライオンの頭を象った戦斧を持った女性戦士。そこから続くエデンのプレイングに思わず十代が声を出すとエデンは頬を膨らませながら返す。

エデン「さて、私は墓地のバテルちゃんをゲームから除外して手札の魔導書魔法カード、ゲーテの魔導書を見せることで装備魔法[ネクロの魔導書]を発動! 墓地から魔法使い族モンスター魔導法士 ジュノンちゃんを特殊召喚し、このカードを装備する! もっかいお願い! [魔導法士 ジュノン]ちゃん!!」
魔導法士 ジュノン 攻撃力:2500 レベル7→9

その言葉と共に三度姿を現す魔導法士。しかし気のせいかその顔には少しばかり疲労の色が浮かんでいるように見える。

エデン「手札のヒュグロの魔導書を捨てて[THE トリッキー]ちゃんを特殊召喚! フォルスちゃんの効果発動! 墓地の魔導書魔法カード、ヒュグロの魔導書をデッキに戻す事で魔法使い、フォルスちゃんの攻撃力を500ポイントアップさせレベルを一つ上げるわ」
THE トリッキー 攻撃力:2000
魔導戦士 フォルス 攻撃力:1500→2000 レベル4→5

エデンの場に不思議な奇術師が現れ、魔導の戦士が攻撃力とレベルをアップさせる。

エデン「レベル5のトリッキーちゃんとフォルスちゃんをゲームから除外し、繁栄と豊穣の女帝、[魔導皇聖 トリス]ちゃんを特殊召喚!! トリスちゃんの攻撃力は素材となってゲームから除外されているモンスターの数×300ポイントアップするわ。さらにトリスちゃんの効果発動! 素材となって除外されているモンスターを墓地に送り、デッキの上から五枚のカードをめくり、その中の魔導書カードの数までフィールドのモンスターを破壊するわ!」
魔導皇聖 トリス 攻撃力:2000→2600→2300

その言葉と共にまるで魔法のようにエデンのデッキの上から五枚のカードがソリッドビジョンに浮かび上がる。

エデン「[エフェクト・ヴェーラー]ちゃん、[魔導弓士 ラムール]ちゃん、[魔法石の採掘]、[魔導書整理]、[魔導教士 システィ]ちゃん。この中の魔導書魔法カードは魔導書整理の一枚、よってシャイニングちゃんを破壊させてもらうわ!」
十代「ぐぅっ!? だがシャイニングの効果発動! このカードが破壊されて墓地に送られた時、ゲームから除外されているE・HEROを二枚まで手札に戻す! 俺はノヴァマスターをエクストラデッキに戻すぜ!」

エデンの言葉と共にトリスの放った魔導弾が光の英雄を撃破し、しかし英雄の最後の光が炎の英雄を異次元から呼び戻す。

エデン「リバースカードオープン、魔法カード[ヒュグロの魔導書]。魔法使い族のジュノンちゃんの攻撃力を1000ポイントアップさせるわ。そしてジュノンちゃんの効果発動! 墓地のヒュグロの魔導書をゲームから除外して、エッジマンちゃんを破壊!」
魔導法士 ジュノン 攻撃力:2500→3500
十代「ぐぅっ!!」

とりあえずぶつぶつと呪文を唱え、魔術を発動する魔導法士。その魔力の一撃が刃の英雄を破壊した。

エデン「バトルフェイズ。魔導法士ジュノンちゃんでダイレクトアタック!」

エデンの宣言と同時にジュノンが魔力を溜め始め、十代はぐっと唸る。もう事実上勝負は決まっている。しかし十代は諦めなかった。

十代「リバースカードオープン[クリボーを呼ぶ笛]! デッキからハネクリボーを特殊召喚!」
ハネクリボー[クリクリー!]
ハネクリボー 守備力:200

十代の言葉と共に翻ったカードか笛の音が聞こえ始め、それに導かれるように彼の相棒が姿を現す。しかしそれを見たエデンは、ただ一つふっと笑みを浮かべた。

エデン「Congratulations、十代君。いいデュエルだったわ」
十代「はい……」

エデンは穏やかな笑みを浮かべて彼の健闘をねぎらうようにそう言い、十代も笑みを浮かべてそれに頷いて返すとエデンは手札を一枚取った。

エデン「速攻魔法[ゲーテの魔導書]を発動! 墓地のグリモの魔導書、アルマの魔導書、セフェルの魔導書の三枚をゲームから除外することでハネクリボーをゲームから除外!」
ハネクリボー[クリー!?]
エデン「ハネクリボーちゃんの効果は破壊され墓地に送られた時に発動する。よって除外された今回はその効果の発動範囲外。改めてジュノンちゃんでダイレクトアタック! ジャッジメント・シャイニング!!」

またもや発動した魔導書の魔力が今度はハネクリボーを主を守ることすら許さない異次元へと消し去り、エデンの改めての指示にジュノンは両手に光の魔力を集中し、十代目掛けて光を放つ。

十代「うわあああぁぁぁぁっ!!!」LP3100→0

その一撃が、一瞬で十代のライフを奪い去った。

剣一「勝者! エデン選手! よって決勝戦はエデン選手VSヴィヴィオ選手に決定!!」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.169 )
日時: 2013/02/05 21:05:51
名前: カイナ

十代「あーっ! くっそーくやしー!!」

剣一の宣言の後、デュエル場を降りた十代は心底悔しそうに声を上げる。が、それに対しカイははぁと息を吐いた。

カイ「いや、まあしょうがないだろ。むしろ母さんに僅かとはいえ本気を出させるだけ――」
エデン「カァーイィー!!」
カイ「――すごへぶぐっ!?」

カイがそう言っているところにエデンが乱入、カイをぎゅーっと抱きしめる。その顔は完全に豊満な胸の谷間に挟まるように抱きしめられており、モブ男性陣は例外なく血涙を流している。まあ一応念のため、この二人は血の繋がった実の親子である。と説明を挟んでおこう。

エデン「ねえねえカイ! 決勝まで残ったよ! 私ってすごい!? 私ってBest!? 私ってGreat!?」

エデンは目をキラキラと輝かせ無邪気に微笑みながらカイに尋ねる。ちなみに流石英語圏の人間かベストとグレートの発音が無駄にいい。

カイ「むぐぐぐ……は、な、せこのバカ親っ!!」

カイは気合と根性でエデンの拘束から抜け出ると窒息しそうになったのかぜえぜえと息を荒げ、次にエデンの前に立ちなおすとその頭にごつんっと拳骨を叩き込む。

エデン「いた〜い」
カイ「お前、何日本未発売カードを使ってんだよ!? ここ日本だぞ!?」
十代「未発売カード?」
カイ「[Prophecy Destroyer]だ! 母さんが手札制限で捨てたやつ!」

エデンは拳骨を叩き込まれた場所を両手で押さえて涙目になっており、カイが声を荒げると十代が首を傾げ、カイが説明を行う。とエデンは涙目で口を開いた。

エデン「でもさ〜、この国じゃ発売されてないなんて理由で使わなかったらカードだって悲しむと思わない?」
十代「大賛成!! 見たことないカード、どんな効果なのか見たかったぜ!」

エデンの言葉に十代が一番に賛成し、カイはぐっと唸り声を上げる。するとその隙にエデンがヴィヴィオに尋ねた。

エデン「ね、ヴィオちゃんだっけ? 決勝戦、日本未発売カードも思いっきり使っていいかな?」
ヴィヴィオ「え?……あ、えーっと……」

エデンの言葉にヴィヴィオは少し考える様子を見せ、やがてうんと頷いた。

ヴィヴィオ「いいですよ。代ちゃんが凄い見たがってるし……私も、興味ありますから」
エデン「オッケー! カイ、対戦相手の許可は取ったわ。これで文句ないでしょ!?」

ヴィヴィオの言葉にエデンは勢いよく頷いた後カイに向けてどや顔を見せる。それにカイは頭を押さえてため息をついた後こくんと頷いた。

カイ「分かった。もううるさくは言わない……だが」

カイはそう言うと彼女を睨む。

カイ「そこまでやるからには勝て。世界の広さを日本デュエルアカデミアの学生に見せてやれ」
エデン「もっちろん!」

カイの言葉にエデンはにっと微笑んで頷き、二人はデュエル場に上がる。

剣一「さあついに決勝戦! なんと年齢最年少VS最年長の対決だぁー!!」
男性陣『うおおおぉぉぉぉっ!!!』

剣一の実況にモブ男性陣が盛り上がる。片や発育がいいがまだあどけなさも残している美少女、片や妖艶でありながらどこか若々しさも残した瑞々しい肉体の美女。二人とも着物を着ていることもあって男性陣からすれば眼福である。

剣一「まずは最年少! この身体で実は14歳! 将来が楽しみな――」
氷牙「剣一、それ以上ヴィヴィオにセクハラ働いたら容赦しねえぞ」
剣一「……ヴィヴィオ選手ー!!!」

剣一は悪ノリしたように選手紹介を進めようとするがそこに聞こえてきた氷牙のドスの効いた声を聞くと沈黙、選手紹介を終わらせる。

剣一「さ、さあ続いて! 風のように現れて飛び入り参加! 魔法を華麗に操って決勝まで上り詰めた、実力未知数の正に謎の美女エデン選手! その年齢なんとうおあぁっ!?」

剣一はまたもや熱く悪ノリしたように叫ぶが年齢に入ろうとすると突然上半身をのけぞらせ、直後彼の後ろに立っていた木に焼き鳥の串が突き刺さる。しかも一本どころではなく、一パック分まるまるだ。剣一はそれを見ると串の刺さり具合から飛んできた方向を予測しそっちを見る。

カイ「……」

そこにはカイが謎のオーラを放ちながら串をペン回しのペンのように凄い勢いでぎゅおおおぉぉぉぉっと回している光景があり、こっちももしエデンにセクハラを働いたら容赦しないといわんばかりだ。やはり彼は隠れマザコンなのだろうか?

剣一「さ、さあ! 片や現役デュエルアカデミア学生! 片や日本未発売、未知のカードをも使いこなす外国のデュエリスト! 一体どのようなデュエルを見せてくれるのか楽しみです! さあ、スタンバイオーケー?」

剣一の言葉が終わるのに合わせて二人はデュエルディスクを展開する。

剣一「デュエルスタートー!!」
ヴィヴィオ・エデン「「デュエル!!!」」

そして剣一の号令と共に二人の声が重なり合った。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.170 )
日時: 2013/02/07 04:28:16
名前: 孝(たか)

ヴィオ「えっと、先攻は私です。ドロー!私は、モンスターをセット。カードを2枚セットして、ターンを終了します」手札3

今のヴィヴィオの手札は充実していたが、先攻で場を整えすぎるのは時に窮地に立たされることもある。

相手の戦略は2度程見たが、それでも未だ明らかにされていない日本未発売のカードも使用してくると言うのだ。
軽率な行動は取れない為、いつものオーソドックスな陣営でターンを終えるのだった。

エデン「じゃぁ、私のターン。ドロー!『魔導書士バテル』ちゃんを守備表示で召喚!効果で、デッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加えるよ。私が加えるのは、「グリモの魔導書」。そして、装備魔法「ワンダー・ワンド」をバテルちゃんに装備。そして、ワンドとバテルちゃんを墓地に送って、デッキから2枚ドロー!」手札7

エデンの方は2枚のカードで手札を7枚に増やして見せた。
さらに・・・

エデン「そして、手札から3枚の「魔導書」を見せるわ。」

そう言って、エデンは先程手札に加えた「グリモの魔導書」と他の二枚「アルマの魔導書」「ネクロの魔導書」をヴィヴィオに見せた。

エデン「手札公開効果により、手札から「魔導法士ジュノン」ちゃんを特殊召喚!更に永続魔法『一族の結束』を発動!墓地に存在するモンスターの元々の種族が1種類のみの場合、私の場の同じ種族のモンスターの攻撃力が800ポイントアップするわよ!私の墓地には魔法使いのバテルちゃんのみ。よって、場の魔法使い族であるジュノンちゃんの攻撃力がアップ!」
『はぁあああっ!!』ATK2500→3300

いきなり攻撃力3300という最上級クラスのモンスターが顕現される。

エデン「ん〜さっきまでのデュエルから推測して、戦士と魔法使いの混合デッキ。それもファンデッキに近いカテゴリ「霊使い」を使ってくるコントロール奪取系に、ジャンクを織り交ぜた感じだったよね?・・・「霊使い」は彼の決闘王・武藤遊戯の持つ神のカード以外の属性が全て揃ってる。でも、全属性を入れると結構重くなるんじゃないかなぁ?」
ヴィオ「ん〜ノーコメントとお答えします♪」

ヴィヴィオの方も心理戦には乗らない様に心がける。

エデン「ふふ・・・じゃぁ、対策は練っておこうかな?魔法カード「グリモの魔導書」を発動。デッキから、「トーラの魔導書」をサーチしておくわ。そして、ジュノンちゃんの効果発動!墓地のグリモの魔導書を除外して、ヴィヴィオちゃんのモンスターを破壊させてもらうわ!」
ヴィオ「させません!罠発動!カウンター罠「天罰」!手札1枚をコストに、相手のモンスター効果を無効にして、破壊します!」手札2
エデン「にゃ!?ジュノンちゃんが!?む〜じゃぁ、墓地のバテルちゃんを除外して、手札のアルマの魔導書を見せて、装備魔法「ネクロの魔導書」を発動!墓地からジュノンちゃんを特殊召喚してこのカードを装備!除外したバテルちゃんのレベル分、レベルを上昇!」

ジュノンATK2500→3300 ☆7→9

エデン「カードを2枚伏せて、ターン終了。」手札2
ヴィオ「いきますよ!私のターン。ドロー!「強欲な壺」を発動して、デッキから2枚ドローします。速攻魔法「サイクロン」発動!右側のセットカードを破壊します!」
エデン「ならチェーン発動!速攻魔法「魔導書の審判」!効果は、知ってるわね?」

先程、十代とのデュエルで使った魔導書サーチカード。
しかし、その為にはこのカードの後で発動される魔法カードの発動数が鍵となる。

ヴィオ「問題ありません!私は、チューナーモンスター「ジャンク・シンクロン」を召喚!効果で、墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効にして表側守備法事で特殊召喚します!来て!チューナーモンスター「サニー・ピクシー」!」
『はっ!』ATK1300
『うふふ』DEF400

エデン「なる程、さっきの天罰の時に・・・このタイミングで呼ぶって事は・・・」
ヴィオ「はい。お察しの通りです。私は、「光霊使いライナ」を反転召喚!リバース効果発動!相手の場の光属性モンスターのコントロールを奪います!」
エデン「あ〜らら・・・ちょっとやばいかも?」

エデンから奪ったこのジュノンは、レベル9。そうやすやすとはシンクロ素材にはされないだろうと思っていた。
しかし、それは間違いだと思いなおす。
何故なら、ヴィヴィオのデッキにそれが存在するのだから・・・

ヴィオ「エデンさんが、ジュノンのレベルを9にしてくれたおかげで、更に良い展開に持って行けそうです。
レベル9のジュノンに、レベル1のサニー・ピクシーを!レベル3のライナに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!頼りにしてるよ!私のお友達!シンクロ召喚!「聖王竜セイバー・ドラゴン」!「エクスプローシブ・マジシャン」!」
『ギュワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』ATK3000
『ふん!』ATK2500

2体の上級と最上級モンスターが1度に顕現する。

ヴィオ「更に、サニー・ピクシーの効果発動!光属性のシンクロモンスターの素材に使われた時、1000ポイントライフを回復します!
そして、聖王竜の効果!このカードが場に居る限り、私の場の戦士族と魔法使い族の攻撃力は私の墓地の数だけ200ポイントアップします!
墓地のモンスターは3体。600ポイントアップです!」LP4000→5000
エクスプローシブATK2500→3100

ヴィオ「更に、フィールド魔法『魔法都市エンディミオン』を発動します。そして、『魔力掌握』を発動します。魔力カウンターを乗せる事の出来るカード1枚選択し、魔力カウンターを1つ乗せます。
魔法都市に一つ乗せ、魔法都市自身の効果で更にもう一つ乗せます。そして、デッキから魔力掌握の効果でデッキから同名カードをサーチします。」手札1

このターンで決めるつもりでいる為、魔導書の審判の効果が適用されていようとも魔法を発動するヴィヴィオ。
しかし、ヴィヴィオはこのターンで決着がつくとは思わなかった。
それは、相手が強敵だとわかっているからだ。

ヴィオ「エクスプローシブの効果発動!私の場の魔力カウンターを2つ取り除き、相手の場の魔法・罠を1枚破壊します!」
エデン「あらあら・・・念には念をって事かしら?罠発動!「攻撃の無敵化」!私は、このターンの戦闘ダメージを0にする効果を選択するわ。」
ヴィオ「やっぱり、このターンでは終わらないみたいですね。ターン終了です。魔導書の審判の効果を処理してください。」手札1

魔導書の審判の効果の対象となったのは魔法都市と魔力掌握の2つ。
つまり、2枚の魔導書をサーチ出来るのだ。

エデン「それじゃぁ・・・「ヒュグロ」と「ゲーテ」の魔導書を加えるわね。」手札4
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.171 )
日時: 2013/02/13 14:45:50
名前: カイナ

エデン「そして、二枚のカードをサーチしたことで、レベル2以下の魔法使い族モンスター、レベル1の魔導術士 ラパンデ]ちゃんを特殊召喚するわ。汝、忍耐と努力を積みし修行の徒!」
魔導術士 ラパンデ 守備力:200

その言葉と共に彼女の場に両手に杖を持った魔導士が姿を現す。

エデン「私のターン、ドロー。私は魔法カード[天使の施し]を発動して、デッキからカードを三枚ドローし、その後手札を二枚捨てる。次に[アルマの魔導書]を発動してゲームから除外されている魔導書魔法カード、[グリモの魔導書]を手札に加え、発動! デッキから魔導書魔法カード、魔導書院ラメイソンを手札に加え、フィールド魔法[魔導書院ラメイソン]を発動!!」
ヴィヴィオ「フィールド魔法のラメイソンが発動したことでフィールドは上書きされ、エンディミオンが破壊される……」

エデンはドローした手札交換カードでを使用し、さらに魔導書のサーチ、フィールド魔法の上書きなどを行った後さらに別の手札を手に取る。

エデン「私の場には魔法使い族のラパンデちゃんが存在する。この時墓地の魔導書魔法カード、ネクロの魔導書、魔導書の審判、アルマの魔導書をゲームから除外して手札から速攻魔法[ゲーテの魔導書]を発動! 三枚の魔導書魔法カードをゲームから除外した事により、相手のカード、聖王竜セイバー・ドラゴンちゃんをゲームから除外する!」
ヴィヴィオ「っ! リバースカードオープンカウンタートラップ[封魔の呪印]! 手札の魔法カード、魔力掌握を捨てることで魔法カードの発動と効果を無効にし破壊! さらにこのデュエルにおいてこの効果で破壊された魔法カード及び同名カードの発動を封じます!」
エデン「む……」

エデンの発動した魔導書から発される魔導波をヴィヴィオは呪印で防ぎ、さらにこれ以後のゲーテの魔導書を封じる。それにエデンは僅かに顔をしかめた。


エデン「なら……魔法カード[死者蘇生]を発動! 墓地からジュノンちゃんを特殊召喚! さらにグリモの魔導書、ゲーテの魔導書、トーラの魔導書の三枚をゲームから除外して墓地の[Prophecy Destroyer]ちゃんの効果を発動!」
魔導法士 ジュノン 攻撃力:2500→3300
ヴィヴィオ「天使の施しで捨てたんですね……一体どんな効果が……」

エデンは女教皇の魔導士を呼び出し、さらにそう宣言。それを聞いたヴィヴィオはついにベールを脱ぐ日本未発売カード、自分にとっては未知のカードに身構えた。するとエデンの墓地から完全に悪魔としか言いようのない存在が半透明の姿で現れ、同じく墓地から出てきた、先ほどエデンが宣言した三枚の魔導書に宿る魔力の残滓を吸収。それと共にその存在の姿が実体を持ち始め、完全に実体化するとコウモリのような翼を広げて左手に剣を握った。

エデン「[Prophecy Destroyer]ちゃんを特殊召喚! このカードは墓地の魔導書魔法カード三枚をゲームから除外することで墓地から特殊召喚できる効果を持つ!」
Prophecy Destroyer 攻撃力:2500→3300
ヴィヴィオ「あ、悪魔あああぁぁぁぁっ!!??」
エデン「失礼ね! これでも魔法使い族よ!! ちゃーんと一族の結束で攻撃力上がってるでしょ!」

エデンが呼び出した存在にヴィヴィオが悲鳴をあげ、それにエデンがぷんぷんというような表情で怒る。

カイ「いや、どっからどう見ても悪魔族だろ」

それにカイがツッコミを入れた。

エデン「まーまー気になさるな。魔法カード[ヒュグロの魔導書]を発動! 私の場の魔法使い族モンスター、せっかくだからProphecyDestroyerちゃんの攻撃力を1000ポイントアップさせるわ! さて、バトルフェイズに入るわよ!」
Prophecy Destroyer 攻撃力:3300→4300

さらに悪魔のような魔法使いは魔導書によって攻撃力をアップさせ、ヴィヴィオはむっと声を漏らす。そしてエデンはヴィヴィオの場の聖王竜とエクスプローシブ・マジシャンを交互に見る。

エデン「うん、unknownのセイバー・ドラゴンちゃんは後回し! 確実にダメージを稼ぐわ! ProphecyDestroyerちゃんでエクスプローシブ・マジシャンちゃんを攻撃! デモンズ・ランス!!」
ヴィヴィオ「聖王竜セイバー・ドラゴンの効果発動! 相手モンスターの攻撃宣言時、このカードをゲームから除外し、相手モンスター一体の攻撃を無効にする事が出来ます!」
エクスプローシブ・マジシャン 攻撃力:3100→2500

エデンの言葉と共に悪魔のような魔法使いは闇の槍を生成し、エクスプローシブ・マジシャン目掛けて放つが聖王竜はその闇の槍を自らの身体ごと異次元へと消し去った。だがそのせいでエクスプローシブ・マジシャンの攻撃力がダウンする。

エデン「むっ!? そんな効果持ちだったのね……効果破壊耐性と言い厄介だわ……ならばジュノンちゃんで攻撃! ジャッジメント・シャイニング!!」
ヴィヴィオ「きゃああぁぁぁっ!!」LP5000→4200

そこに女教皇の魔導士が追撃、光の波動が今度こそエクスプローシブ・マジシャンを撃破した。

エデン「私はこれでターン終了よ」手札一枚
ヴィヴィオ「その前のエンドフェイズに、攻撃無効効果によって除外された聖王竜セイバー・ドラゴンが帰還します!」
エデン「わお」

そしてエデンはターンエンドを宣言、そこにヴィヴィオがそう言うと共に聖王竜が場に帰還し、エデンはわおと漏らす。

ヴィヴィオ「私のターン、ドロー。来た! 私は魔法カード[セイクリッド・クラスター]を発動! このカードは聖王竜セイバー・ドラゴンが存在する時のみ発動でき、二つの効果のどちらかを選択して発動する。一つはこのターン聖王竜の攻撃を封じる代わりに相手モンスターを全て破壊、もう一つは相手の魔法・罠を全て破壊する!」
エデン「つまりはセイバー・ドラゴンちゃんの攻撃封じのデメリットを持つサンダー・ボルトか、デメリット無しハーピィの羽箒ね」
ヴィヴィオ「そういうことです。私は聖王竜セイバー・ドラゴンの攻撃を封じ、相手モンスターを全て破壊します! セイクリッド・クラスター!!」

ヴィヴィオの引き当てた聖王竜専用カードの効果説明を聞いたエデンが簡潔に説明、ヴィヴィオはこくんと頷くと前者の効果を発動すると宣言し、同時に聖王竜のブレスがエデンのモンスターをなぎ払った。

エデン「く……ラパンデちゃんが墓地に送られた時、デッキからレベル3の魔導モンスターを手札に加える。私が手札に加えるのは……[魔導召喚士 テンペル]ちゃん!」
ヴィヴィオ「他にやることもないので、ターンを終了します」手札零枚
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.172 )
日時: 2013/02/14 06:00:22
名前: 孝(たか)

エデン「私のターン。ドロー!テンペルちゃんを攻撃表示で召喚!永続魔法『Spellbook Star Hall』を発動!このカードは、「魔導書」と名のついた魔法カードが発動する度に、魔力カウンターを1つずつ追加していく魔導書(Spellbook)よ。魔力カウンターが乗っていない時は、他の効果は適用されないから、今は置いておくわね。そして、「魔導書」を発動したから、テンペルちゃんをリリースして効果発動!デッキからレベル5以上の闇または光属性モンスター1体を特殊召喚するわ!さぁ、本日初登場!『魔導獣士 ルード』ちゃん!!!」手札1
『・・・・・・・・』ATK2700→3500

ヴィオ「魔導獣士・・・ルード?ブラック・マジシャンじゃない!?」

今までの流れから、テンペル→ブラック・マジシャンが殆どであったが、ここにきて別の魔導師が現れた。

エデン「ルードちゃんのモンスター効果発動!魔法使いモンスターの効果で特殊召喚に成功した時、ゲームから除外されている「魔導書」を任意の枚数選択するわ。私は、アルマ・グリモを選択。選択したカードはデッキに戻し、残りの魔導書は墓地に戻すわ。よって、ゲーテ・審判・ネクロ・トーラは墓地へ、それ以外をデッキへ!」
ヴィオ「魔導書をデッキと墓地に戻すリサイクルモンスターだなんて・・・」

必要なカードをデッキに、不必要または圧縮したカードを最小限の数だけリサイクルする・・・魔導書限定ではあるが、この土壇場で再利用されるかも知れないと思うだけで気が滅入ると言うものだ。

エデン「さて、このまま攻撃した所で効果で無効にされるだけだし・・・カードを1枚伏せて、ターンを終了します。」手札0 デッキ枚数残り22枚(全40枚として計算してます)
ヴィオ「わ、私のターン!ドロー!・・・・・・来た!魔法カード[壺の中の魔術書]を発動!互いのプレイヤーは、デッキから3枚までドロー出来ます。私は3枚!」
エデン「同じく3枚。」残り19枚

最初こそエデンの場を掻き乱したヴィヴィオであったが、エデンに簡単に巻き返されてしまっていた。
しかし、ここにきて両プレイヤーの手札を増強する壺系カードを引き当てた。

ヴィオ「・・・私は、モンスターをセット。カードを2枚伏せて、ターンエンドです。」手札0

ヴィヴィオの場に居るのは聖王竜と裏側モンスターのみ。
聖王竜の攻撃力3000に対して、ルードの攻撃力は3500。
攻撃した所で返り討ちにあうだけで意味は無い。よって、そのままターンを終了するしかなかった。

エデン「私のターン。ドロー。ん〜とうとうデッキが半分切っちゃったなぁ・・・」手札4デッキ18枚。

未だ18枚のカードを残しているが、このままジリ貧になりかねない。
既に魔導書も底を尽きかけている。

エデン「(もう魔導書も結構使っちゃたしなぁ・・・リサイクルしたとは言え、後5〜6枚有るか無いか・・・勝負に出ようかしら?)速攻魔法『魔導書整理』を発動!デッキトップ3枚を、好きな順番で入れ替えるわ。ん〜〜〜・・・こことここを入れ替えて、デッキトップに戻す。更に魔法カード『Spellbook Library of the Heliosphere』を発動!墓地に「魔導書」魔法カードが5枚以上有る時のみ発動出来るわ。デッキトップ2枚をめくり、その中から「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加えて、残りをデッキに戻す。デッキトップ2枚を確認!」

エデンは1枚1枚素早くドローして、こちらに見せる。
そのカードは・・・・・・トーラの魔導書・グリモの魔導書だった。

ヴィオ「そんな!?2枚とも!?」
エデン「さっき、魔導書整理を発動していたおかげで、2枚とも加える事が出来たわ。「Spellbook Library of the Heliosphere」を発動したターン。私は、「魔導書」と名のついた魔法カード以外は発動できないデメリットがあるけど。無きに等しいデメリットね。グリモの魔導書を発動して、デッキからヒュグロの魔導書を加える。」手札4

これだけの事をしているのに、一向に手札が減る様子がない。デッキはガリガリ削られているが・・・

エデン「更に、手札の魔導書3枚・・・トーラ・ヒュグロ・ゲーテを見せて、またまたジュノンちゃんを特殊召喚!更に更に!墓地の魔導書3枚・・・ゲーテ・ネクロ・審判を除外して、墓地から[ProphecyDestroyer]ちゃんを再び特殊召喚!そして、[Spellbook Star Hall]の第2効果!このカードの持つ魔力カウンターの数だけ、私の場の魔法使い族モンスターの攻撃力が100ずつアップ!カウンターの数は3よって300ポイントアップよ!」手札3
『・・・・・・ふぅ』ATK2500→3300→3600
『グワアアアアアア!!!』ATK2500→3300→3600
ルードATK3500→3800


あの状況から更に2体の最上級モンスターを呼び出して見せた。
しかも、そこから更に攻撃力も上昇させ、それでいて手札消費を最小限に抑えてだ。

エデン「ジュノンちゃんの効果発動ね。手札のゲーテの魔導書を除外して、その伏せモンスターを破壊するわ!」手札2

ジュノンの効果により、ヴィヴィオの伏せたモンスターに裁きの光が降り注ぐ。

ヴィオ「きゃぁあ!?」
『ぎゃあああああああああ!?』

伏せられていたモンスターは『執念深き老魔術師』リバース時にモンスター1体を破壊するモンスターだ。

エデン「バトルよ!ジュノンちゃんで、聖王竜を攻撃!”ジャッジメント・シャイニング”!!」
ヴィオ「リバースカードオープン!速攻魔法『収縮』!ジュノンの元々の攻撃力を半分にします!」
エデン「無駄よ!速攻魔法!トーラの魔導書!ジュノンちゃんに対する”魔法カード”の効果を受け付けなくするわ!魔導書を発動した事により、更にカウンター追加!」

カウンター3→4
ルードATK3800→3900
ProphecyDestroyerATK3600→3700
ジュノンATK3600→2500

エデン「・・・・・・へ?」LP4000→3500

エデンの返しも空しく。ジュノンは聖王竜に美味しく食べられ・・・噛み砕かれた。

カイ「そらぁ・・・魔法カード効果を受け付けなくしたら、収縮だけでなく母さんの一族の結束やSpellbook Star Hallの効果も受け付けなくなるだろうな。まぁ使わなかったら余計ダメージ食らってただろうけども。と言っても50しか変わらないが・・・」

そう。トーラの魔導書の第1効果は相手からの魔法効果を受け付けなくするカードではなく、トーラの魔導書(このカード)”以外の魔法カード”の効果を受け付けなくする効果である。
故に、使おうが使うまいが、ジュノンの攻撃力は減っていたのだ。

エデン「う〜〜〜〜〜。油断したぁぁぁ〜〜」

ウルウルと眼に涙を大量に溜めながら悔しがるエデン。

エデン「バトル続行!ProphecyDestroyerちゃんで、聖王竜を攻撃!」
ヴィオ「罠発動!和睦の使者!戦闘ダメージ及びモンスターの戦闘破壊から守ります!」
エデン「ふぇええええええええええ!!!?ううう・・・ターンを終了します」手札1(ヒュグロ)

最後にはズ〜〜〜〜〜ンと闇を背負うエデンであった。

エデン「(ま、これでトーラを墓地に送れたわけだし良しとしますか。これで墓地に3種類の魔導書が残せたわけだし・・・ね。うふふふ・・・)」

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