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異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕
日時: 2012/01/06 13:14:25
名前: 孝(たか)

とうとうシンクロ解禁。

一応GXなので…

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラマジガールは不可。

雲魔物系はOK

ブラックマジシャンはOK

古代の機械系は神楽坂編が終了したので使用可能。

エレメンタルヒーロー系はOK

イービルヒーローは不可。

D・HERO系不可

モンスター・エクシーズは、召喚方法が特殊な融合モンスターカードとしています。

などのカードは原作キャラのみ使用出来る様にしてありますので、お気を付けください!!

特定のキャラの好感度次第でそれ系統のカードを"魂のカード"として受け取るのはありです。


そして、このリレー内では……

"表側守備表示での通常召喚"が可能です。

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.153 )
日時: 2012/09/07 08:03:09
名前: 孝(たか)

鋼希「俺のターン。ドロー!…俺は、永続魔法『スクラップ・オイルゾーン』を発動する。
バトルフェイズを破棄する代わりに、墓地からスクラップモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。俺が選ぶのは、[スクラップ・デスデーモン]」

廃棄されていたデスデーモンがオイルまみれで復活する。

鋼希「更に、チューナーモンスター『スクラップ・ワーム』を召喚。
レベル7の[スクラップ・デスデーモン]に、レベル2の[スクラップ・ワーム]をチューニング!唸れ。
『スクラップ・ツイン・ドラゴン』!」

S2DATK3000

鋼希の場に双頭のスクラップドラゴンが舞い降りる。

ヴィオ「攻撃力3000…」
鋼希「これは、才覇お祖父ちゃんから譲られたカードの1枚。カードを1枚伏せて、[スクラップ・ツイン・ドラゴン]のモンスター効果。
俺の場のカード1枚を選択し、相手の場のカードを2枚選択して発動する。」

鋼希は伏せカードを用意し、スクラップ・ツイン・ドラゴンの効果を発動する。

ヴィオ「[聖王竜]に、破壊効果は効かないよ。それでもその効果を使うの?」
鋼希「ヴィヴィオ、一つ言っておく。自分のエースを信頼するのは良い。しかし、その特性を教えるのは、軽率だ。」

ヴィヴィオの迂闊な発言に、忠告をする鋼希。
そもそも、鋼希はヴィヴィオのエース…聖王竜の特性は以前アカデミアの友好デュエル選抜戦を見ていた時に記憶している。

それでも効果を発動したと言う事は…

鋼希「[スクラップ・ツイン・ドラゴン]の効果は、選択した俺のカードを破壊し、選択した相手のカードを手札に戻す。
所謂”バウンス”能力。よって、[聖王竜]の特性範囲外。恐るるに足らない。」

効果の範囲外となる効果を持ったモンスターだったからだ。

ヴィオ「そっか。でも、それなら対処するまでだよ!
手札からモンスター効果発動!『エフェクト・ヴェーラー』!この効果は相手ターンのメインフェイズに発動できる効果。
この子を手札から墓地に送る事で、相手モンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にするよ!対象は勿論、[スクラップ・ツイン・ドラゴン]!」

しかし、ヴィヴィオも負けじと聖王竜の弱点を他のカードで補う。
自身の使うエースモンスターの弱点を知らずして、何がデュエリストであろうか。

鋼希「…やるな。ならば俺は、これでターンを終える。」手札0

鋼希はここでターンを終える。
聖王竜には、自身をゲームから除外する事で相手モンスター1体の攻撃を無効にし、エンドフェイズに特殊召喚する効果を持つ。

故に、相討ち狙いで攻撃しても無駄であるし、そもそもこのターンはスクラップ・オイルゾーンの効果でバトルフェイズを行えないからだ。

ヴィオ「私のターン。ドロー!……永続罠『DNA改造手術』!このカードが発動された時、種族を1種類選ぶ。
このカードが存在する限り、フィールド上の表側表示モンスターは私が宣言した種族になる。
私は、”魔法使い族”を選択!」

お互いの場に居るモンスターの種族が変更される。
二人の場に居たドラゴンが魔法使い族となる。

ヴィオ「この瞬間、[聖王竜セイバー・ドラゴン]のもう1つの効果が発動するよ。
このカードが表側表示で存在する限り、私の場の「戦士族」と「魔法使い族」モンスターは私の墓地のモンスター1体につき、攻撃力が200ポイントアップするよ!
私の墓地には4体のモンスターが居るから、魔法使い族となった[聖王竜]の攻撃力は、800ポイントアップ!」

聖王竜ATK3000→3800

ヴィヴィオの墓地から、身体が透けて見える「ジャンク・シンクロン」「アーカナイト・マジシャン」「THE トリッキー」「ナイトエンド・ソーサラー」が現れ、聖王竜に力を分け与えた。

鋼希「……厄介な。」

鋼希は冷や汗を流し、表情を険しくする。
先程伏せたカードは所詮はスクラップ・ツイン・ドラゴンの効果コストとして伏せた、いわばブラフ。
攻撃反応型のカードでもなければ、召喚反応型ですら無い。

つまり、いま鋼希の場には聖王竜の攻撃を防ぐ手段が無いのである。

ヴィオ「バトル![聖王竜]で、[スクラップ・ツイン]に攻撃!”セイクリッド・クラスター”!」
鋼希「ぐうぅ!?」LP4000→3200

聖王竜の周りに浮いていたクリスタルがスクラップ・ツイン・ドラゴンを取り囲み、聖王竜が口からレーザーの様なブレスを吐き出すと、無数のクリスタルに乱反射する。

滅茶苦茶な軌道を描きながら縦横無尽にスクラップ・ツイン・ドラゴンを翻弄していき、死角となりうるであろう方角から貫いた。

『ぐぎゃあああああああああああああ!?』

その一撃が致命傷となり、スクラップ・ツイン・ドラゴンは断末魔を挙げながら爆散する。

鋼希「くっ…しかし、破壊された[スクラップ・ツイン・ドラゴン]の効果が発動する。
相手によって破壊され墓地へ送られた時、墓地からシンクロモンスター以外の[スクラップ]と名のつくモンスター1体を選択して特殊召喚する。
瓦礫の中より蘇れ。[スクラップ・ゴブリン]!」

スクラップ・ゴブリンDEF500

ヴィオ「あちゃぁ〜チューナーを残されちゃった。…カードを1枚伏せて、ターンエンド!」手札0

忘れていたが、ヴィヴィオの着ている浴衣は、黒い生地に赤い宝石を中心に白い翼が生えた物が描かれている物だった。

鋼希「俺のターン。ドロー!俺は、[スクラップ・ゴブリン]をリリースし、『スクラップ・ゴーレム』をアドバンス召喚!」

スクラップ・ゴーレムATK2300

鋼希の場に、電子レンジの頭と冷蔵庫のボディに、扇風機だか換気扇だかわからないがプロペラが先端に付いた右手のあるロボットが現れる。
見た目は完全に機械の筈だが、岩石族である。

鋼希「[スクラップ・ゴーレム]のモンスター効果。
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル4以下の[スクラップ]と名のつくモンスター1体を選択し、
自分または相手の場に特殊召喚する事が出来る。俺は再び、[スクラップ・ゴブリン]を特殊召喚。
レベル5の[スクラップ・ゴーレム]にレベル3の[スクラップ・ゴブリン]をチューニング!吼えろ。『スクラップ・ドラゴン』!」

スクラップ・ドラゴンATK2800
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.154 )
日時: 2012/10/05 07:21:06
名前: 孝(たか)

ヴィオ「[スクラップ・ドラゴン]の効果は、自分と相手のカードを1枚ずつ破壊する効果…」
鋼希「そう。だが[聖王竜]に破壊効果は意味が無い。
なら俺は、俺の場の伏せカードと、ヴィヴィオの[DNA改造手術]を選択して破壊する!」

少しでも攻撃力を下げる手段としては最適だろう。
しかし、鋼希はここで更に一手を加えた。

鋼希「この瞬間、[スクラップ・ドラゴン]の効果にチェーンする。[スクラップ・ドラゴン]をリリースし、罠カード『バスター・モード』を発動する!」
ヴィオ「[バスター・モード]!?まさか…[スクラップ・ドラゴン]の[バスター・モード]が!?」

ここにきてまさかのスクラップ・ドラゴンの進化。
それには観客も驚きの声を挙げるしかない。

鋼希「今こそジャンクパーツを脱ぎ捨て、真の龍へと昇華せよ!
モードチェンジ!『スクラップ・ドラゴン/バスター』!」

スクラップ・ドラゴン/バスターATK3300

スクラップ・ドラゴンの身体に罅が入り、装甲が弾け飛ぶ。
すると、全身を真紅に染めた生々しい肉体と、
所々に血管の様なパイプが名残の様に残っているスクラップ・ドラゴンが現れた。

鋼希「チェーン2の[バスター・モード]の効果処理を終了し、チェーン1の[スクラップ・ドラゴン]の破壊効果を処理。
ヴィヴィオの[改造手術]は破壊される。」

聖王竜ATK3800→3000

鋼希「[スクラップ/バスター]の効果発動。相手の場のカード1枚を墓地へ送る。”焼却処分”!」

スクラップ・ドラゴン/バスターが超高熱のブレスを吐き出し、聖王竜を一瞬で蒸発させる。

ヴィオ「うぇぇぇぇ!?破壊効果じゃなくて、強制墓地送り!?ある意味鏡夜叔父さんの[レッド・デーモンズ・ドラゴン]より性質が悪いよ!?」
鋼希「だが、この効果を使用したターン。コイツは攻撃宣言を行えない。」
ヴィオ「あ、そう言う制限は付くんだ。よかった…」
鋼希「強力な力には相応のリスクがある。ターンエンド。」手札0

心底危なかったと安堵するヴィヴィオと、厄介な聖王竜を処理できた事に安堵する鋼希だった。

ヴィオ「私の手札は0。ここで逆転の一手を引かないと…お願い。私のデッキ……私のターン、ドロー!!」

シュピーーーン。という鋭い音と共にカードをドローするヴィヴィオ。

ゆっくりと、スローモーションの様に遅く流れる時の中で、ヴィヴィオはドローカードをその視界に収める。

ヴィオ「私は……魔法カード『強欲な壺』を発動!!」

観客『『『『『おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?!?!?』』』』』

ここにきてドロー補助の強欲な壺を引き当てたヴィヴィオに観客から歓声が沸く。

ヴィオ「更に2枚ドロー!更に、魔法カード『壺の中の魔術書』を発動!お互いにデッキから3枚ドローする!」

ヴィヴィオ手札0→4
鋼希手札0→3

鋼希「くっ。連続でドロー強化カードを引き当てるとは…
だが、俺の手札も補強して貰ったのには礼を言う。」
ヴィオ「まだだよ!魔法カード『魔法石の採掘』を発動!
手札を2枚捨てて、墓地の魔法カード1枚を手札に加える。
私は、[壺の中の魔術書]を手札に加えて、もう一度発動!」

鋼希手札3→6
ヴィオ手札4

驚異的な引きを見せるヴィヴィオにより、両者の手札は充分に補充される。

ヴィオ「揃った……私は、2体目の[ジャンク・シンクロン]を召喚!
その効果で、墓地からレベル2以下のモンスター…『ジェスター・コンフィ』を守備表示で特殊召喚!」
鋼希「……なるほど、[魔法石の採掘]で捨てていたのか。」

鋼希はヴィヴィオの一連の行動を振り返り、当たりをつける。

ヴィオ「レベル1の[ジェスター・コンフィ]にレベル3の[ジャンク・シンクロン]をチューニング!
シンクロ召喚!おいで!『アームズ・エイド』!」

ヴィヴィオは右腕だけのモンスター…アームズ・エイドを呼びだした。

鋼希「他にモンスターが居ない状況で、[アームズ・エイド]だと?……まさか!?」
ヴィオ「そのまさかだよ!手札から、魔法カード『星屑のきらめき』を発動!私の墓地からドラゴン族のシンクロモンスター[聖王竜 セイバー・ドラゴン]を選択。
選択したモンスターと同じレベルになるように、墓地のモンスターを除外する事で、選択したモンスターを特殊召喚する!
私は、レベル7の[アーカナイト・マジシャン]とレベル3の[ジャンク・シンクロン]を除外する!蘇生召喚![聖王竜 セイバー・ドラゴン]!!」

『ぎぃがああああああああああああああああああああああああ!!』

聖王竜が高らかに復活の雄叫びを挙げ、歓喜の様相を顕わにする。

ヴィオ「[アームズ・エイド]の効果!モンスター1体に装備して、装備モンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップ!」

アームズ・エイドが聖王竜の腕に自分をはめようとするが…聖王竜には腕が無い。
腕が無いモンスターにどう装備するつもりなのか、観客も何やら期待する様に、ソリッドビジョンのエフェクトをじっと見つめる。

すると……

『……ガブッ!!』

一同『『『『『食べたああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?』』』』』

まさかの捕食。
アームズ・エイドもまさか食われるとは思ってもみなかっただろう。

そして、よく見ると、聖王竜の牙のカラーリングがアームズ・エイド仕様となっていた。

聖王竜ATK3000→4000

鋼希「攻撃力…4000。」

つつぅ…と、汗を垂らす鋼希。
今のコントの様な装着に関しては見なかった事にして、冷静に自分の場と手札を見やる。

鋼希「俺の場には攻撃力3300の[スクラップ・ドラゴン/バスター]のみ。手札にも、このタイミングで発動できる迎撃用のカードもない。
そして、[アームズ・エイド]を装備したモンスターは戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える効果を付加する。
……ヴィヴィオ。こんなに強かったんだな…」

ちょっと羨ましそうにつぶやき、観念する鋼希だった。

ヴィオ「いっくよぉ!![聖王竜AM装備]で、[スクラップ/バスター]に攻撃!”アームド・ファング”!!」

聖王竜は大きく口を開くと、スクラップ/バスターに突進!
間髪いれずにその首筋に勢い良く噛みついた。

『があああああああああああああ!?!?!』

スクラップ/バスターは激痛に抗い、反撃を試みる。
しかし、そんな隙は与えないとばかりに顎の力だけでスクラップ/バスターを持ちあげる。

『グルルルルル……グルガアアアアアアアアアア!!!!』

スクラップ/バスターを加えたまま、ゼロ距離で口から極太のレーザーを放ち、塵へと還した。

鋼希LP3200→2400→0
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.155 )
日時: 2012/10/30 05:22:56
名前: 孝(たか)

剣一「勝者!ヴィヴィオ!さぁ!これにて第一回戦の全てが終了し、二回戦の発表だ!」

エデン・レディアントVS琴吹紬
遊城十代VS平沢唯
ヴィヴィオVS秋山澪

剣一「第二回戦はこの通りだ!おおっと!これは…元々少なかった男子がたった一人!見ようによってはハーレム状態!男達は嫉妬に狂っているぞぉ!!」

十代「ちょっ!?剣一さん!?煽んないでくれよ!?」
ヴィオ「そうだよ!代ちゃんは私のなんだから!」

嫉妬に燃える男達の視線が剣一の一言で十代に向く。
十代が剣一に文句を言うと、すかさずヴィヴィオが爆弾発言。
これには一瞬固まるが、男共の嫉妬ゲージは三倍に増した。

『『『『『羨ましいぞコンチキショオオオオオオオオオオオオオオオ!?!?!?!』』』』』

十代「意味わかんねええええええ!?!」

別に何かした訳でもないのに嫉妬の視線を向けられて十代は頭を抱えて叫ぶしかなかった。

剣一「さて、思春期真っ盛りな少年少女をからかうのはこのぐらいにして…」
十代「最初から真面目にやってくれよぉ〜〜」

ズーーーーンと暗い影を背負いながら剣一に文句をたれるが当の本人は聞いちゃいない。

剣一「さぁ!第二回戦!第一試合!琴吹紬選手とエデン・レディアント選手の対決だ!!」

紬「宜しくお願いしま〜〜す」
エデン「こちらこそ。手加減しないよ〜!」

ニコニコ笑顔で礼をする紬と、天真爛漫な笑顔で迎えるエデン。

美少女と美女の輝く笑顔はモテナイ男共の癒しの的であった。

「「デュエル!!」」

紬「先攻は私ですね!ドロー。私は、魔法カード『強欲な壺』を発動して、2枚ドローします。そして、『マドルチェ・ミィルフィーヤ』を守備表示で召喚します。」
『ミャ〜〜ン』DEF300


眠そうな鳴き声と眠そうな表情のピンクの毛色を持った猫がパズルピースの形をしたミルフィーユの上で寛ぐ様に現れる。

紬「この瞬間、[ミィルフィーヤ]の効果が発動します。
召喚に成功した時、手札から『マドルチェ』と名のつくモンスター1体を特殊召喚出来ます。
私は、『マドルチェ・メッセンジェラート』を攻撃表示で特殊召喚!」
『お届け物でーーーす!』ATK1600

ポストマンの恰好をした少年がパズルピースの形をしたジェラートを乗せたウェハースの上に現れ、それと同時に配達物である手紙を紬に渡す。

紬「更に、[メッセンジェラート]の効果も発動しまーす!
この子が特殊召喚された時に私の場に獣族モンスターが居る時、
デッキから『マドルチェ』と名のつく魔法・罠を1枚手札に加える事が出来ます。」

そうして、紬はメッセンジェラートから渡された手紙を開く。
中から1枚のカードが出てくる。

紬「私はデッキから永続魔法『マドルチェ・チケット』を加えて、そのまま発動しますね。
カードを3枚伏せて、ターンを終了します。」手札2
エデン「それじゃ、私のターン!ドロー!ん〜と…私は『魔導召喚師テンペル』ちゃんを攻撃表示で召喚!」
『ム〜〜〜〜〜』ATK1000

茶色のローブで顔を隠した魔導師が現れる。

エデン「更に、魔法カード『グリモの魔導書』発動!デッキから同名カード以外の『魔導書』と名のついたカード1枚を手札に加えるわね。
あ、このカードは1ターンに1度しか発動できないから。」

ウィンクしながら説明するエデン。
ん〜〜と人差し指を顎に当てながら少し考えると、何を加えるか決めた様だ。

エデン「私はデッキから『トーラの魔導書』を手札に加えるわよ!更に、[テンペル]ちゃんのモンスター効果発動!
『魔導書』と名のついた魔法カードを発動したターンのメインフェイズに発動できる。
この子をリリースして、デッキから光属性または闇属性のレベル5以上の魔法使い族を特殊召喚する!」

そうして、エデンは不敵な表情に変えると高らかに宣言する。

エデン「来なさい!最強の魔法使い!『ブラック・マジシャン』!」
『・・・・・・・・・・・・』ATK2500

六芒星の魔法陣から凛々しい佇まいで、貫禄を持った高位の魔導師……武藤遊戯の最強の僕と名高い黒魔術師……ブラック・マジシャンがその姿を現した。

エデン「バトル!ブラック・マジシャンちゃんで、メッセンジェラートを攻げ」
紬「させません!罠発動!『和睦の使者』!このターン、モンスターの戦闘破壊と、ダメージをゼロにします!」

紬はエデンの攻撃宣言に割り込むようにリバースを発動。
メッセンジェラートを守った。

エデン「やるわね。カードを2枚伏せてターンエンド」手札3
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.156 )
日時: 2012/11/11 11:34:00
名前: カイナ

十代「ブ、ブラック・マジシャン……な、なんで……」

エデンがブラック・マジシャンを召喚した姿に十代は驚いたように声を漏らす。と氷牙は腕を組んだ。

氷牙「ブラック・マジシャンは魔法使い族の中ではレアカードだが、遊戯だけのカードというわけではない。事実、バトルシティではブラック・マジシャンを使ったデュエリストとも遊戯はデュエルしていたからな」
鏡夜「まあ……正規のデュエリストと言えるかは微妙だけどね」

氷牙の言葉に続けて鏡夜が肩をすくめて首を振りながら言う。それに十代達は首を傾げた。


紬「私のターン、ドロー! 私は[マドルチェ・バトラスク]を召喚します。そしてバトラスクが召喚に成功した時、フィールド上にこのカード以外のマドルチェモンスターが存在する場合、デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える事ができます。私は[マドルチェ・シャトー]を手札に加え、発動します!」
マドルチェ・バトラスク 攻撃力:1500

紬の言葉と共に彼女の場にお菓子のバトラーが現れた後、場がお菓子の城へと変化していく。

紬「レベル4のマドルチェモンスター、メッセンジェラートとバトラスクをゲームから除外して、[クイーンマドルチェ・ティアラミス]を特殊召喚します! マドルチェ・シャトーはマドルチェの城。マドルチェの攻撃力・守備力が500上昇します!」
クイーンマドルチェ・ティアラミス 攻撃力:2200→2700

カノンノ「攻撃力がブラック・マジシャンを上回った!?」

紬の場に現れたマドルチェの女王の力が最強の黒魔術師を上回り、カノンノが驚きの声を上げる。

紬「クイーンマドルチェ・ティアラミスでブラック・マジシャンを攻撃します!」
エデン「トラップ発動[ガガガシールド]! このカードは発動後装備カードとなって自分フィールド上に表側表示で存在する魔法使い族モンスター1体に装備! 装備モンスターは1ターンに2度まで、戦闘及びカードの効果では破壊されない! ブラック・マジシャンちゃんにガガガシールドを装備!」LP4000→3800

マドルチェの女王の攻撃はブラック・マジシャンの前に現れた二枚重ねの魔力障壁の一枚で阻まれてしまう。がその余波がエデンにダメージを与えることには成功した。

紬「うぅ……ターン終了です」手札二枚

紬は悔しそうな声を漏らした後、ターン終了を宣言した。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.157 )
日時: 2012/11/12 05:03:53
名前: 孝(たか)

エデン「それじゃ、私のターン。ドロー!ふふ。私は『ガガガマジシャン』ちゃんを召喚![ガガガマジシャン]ちゃんの効果発動!
1ターンに1度、私のターンのメインフェイズに時に、この子のレベルを1〜8までの任意のレベルに変更できる!私が選択するのは、”レベル7”!」
『ハッ!!』ATK1500

エデンはブラック・マジシャンに似た若い魔導師…ガガガマジシャンを呼びだす。
そして、エデンの宣言と同時に、ガガガマジシャンのベルトについている星が4つから7に変化する。

エデン「レベル7の魔法使い族2体を除外し、『魔導法皇 ハイロン』ちゃんを特殊召喚!」
『・・・・・・・・・・・・・・』ATK2800

ブラック・マジシャンとガガガマジシャンが次元の渦に飲み込まれると、司祭長の資格を持つ魔導師が現れた。

エデン「あはは!更に[ハイロン]ちゃんの効果発動!1ターンに1度、この子の融合素材となって除外されたカードを1枚墓地に戻す事で発動!
素材になった[ブラック・マジシャン]ちゃんを墓地に戻すわ。そして、私の墓地の『魔導書』と名のついた魔法カードと同じ数まで相手の魔法・罠を選んで破壊するわ!
私の墓地にある魔導書は1枚。右側の伏せカードを破壊するわ!」

紬「させません!その効果にチェーンして、罠発動『強制退出装置』!お互いはそれぞれフィールドのモンスター1体を選んで、デッキに戻します。私は、[マドルチェ・ミィルフィーヤ]を選択します!」

しかし、エデンの選択したカードはモンスターをデッキに戻すカードだった。
エデンの場にはハイロンのみ。だが、エデンは最初のターンであるカードを伏せていた。

エデン「なら私は、更にそれにチェーンしてリバースカードオープン!速攻魔法『トーラの魔導書』を発動!フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して、選択したモンスターに魔法耐性か罠耐性を付与するわ!勿論。私が選択するのは罠耐性!つまり、[ハイロン]ちゃんがデッキに戻る事は無いわ。」
紬「では、私は[ミィルフィーヤ]をデッキに戻します。そして、[マドルチェ・チケット]の効果で、デッキから『マドルチェ・プディンセス』を選択します。更に、[マドルチェ・チケット]第2の効果発動です!
場に「マドルチェ」の天使族である[ティアラミス]が居る事で条件を満たします。第1の効果で選択したカードを手札に加える代わりに、表側表示で特殊召喚します!おいで![マドルチェ・プディンセス]!」

『えへへ!』ATK1000→1500 DEF1000→1500

パズルピースの形をしたプディングの上に、マドルチェの姫が笑顔で現れる。

紬「更に、[プディンセス]の効果です。私の墓地に、モンスターが存在しない場合、攻撃力と守備力が800ポイント上昇します」
『えっへん!』ATK1500→2300 DEF1500→2300

自身の効果と、フィールド魔法の効果により、攻撃力が倍以上に上昇する。

エデン「あらら…まさかチケットにそんな効果があったなんてね…なら私は魔法カード『死者蘇生』!墓地から[ブラック・マジシャン]ちゃんを特殊召喚!」
『・・・・・・・・・・・』ATK2500

エデンはハイロンの効果で墓地に戻したブラック・マジシャンを蘇生させる。
最上級魔導師が2体、エデンのフィールドに佇む。

エデン「バトルよ![ハイロン]ちゃんで、[ティアラミス]に攻撃!”教皇の裁き”!!」
紬「させません!手札を1枚捨てて、罠発動!『ライジング・エナジー』!」
エデン「うぇ!?それって、確か・・・!」

ここにきて、エデンは初めて呆けた表情を見せた。
そう、よく忘れる人が居るが、何も罠カードは相手を阻害するカードばかりではない。
自身を強化する罠装備もあれば、ドーピング系もあるのだ。

紬「私は、[ティアラミス]を選択!ライジング・エナジーの効果で、[ティアラミス]の攻撃力は、1500ポイント上昇します!」
エデン「あっちゃ〜〜!やっちゃった…」
『はぁぁぁっ!』ATK2700→4200

雷のエネルギーを纏い、ティアラミスはその能力を飛躍的に上昇させる。

『ハアァァァァッ!!』
ティアラミスは自らが携えている杖を大きく掲げ、ハイロンの放った魔導波を自身の魔力と、雷のエネルギーを掛け合わせて押し返す。

『ぐあああああああ!?』
エデン「きゃああああああああ!?」LP3800→2400
紬「やりましたぁ!」

強敵な1体であるハイロンを下し、エデンに対して大ダメージを与えた紬は、軽音部の皆に満面の笑顔を向けた。

エデン「ううう…でも、まだ[ブラック・マジシャン]ちゃんが居るわよ![ブラック・マジシャン]ちゃんで、[プディンセス]に攻撃!”黒・魔・導”!!」
『オオオオオ・・・ハッ!!』
『ううう…えーーーーい!』

最初は抵抗していたが、最高位の魔導師たるブラック・マジシャンには敵わなかった。
しかし、プディンセスは最後のあがきを見せる。

紬「[プディンセス]の効果発動です!この子が戦闘を行った時、相手の場のカードを1枚破壊します!」LP3100→2900
エデン「えええええ!?!自身を強化するだけじゃなくて、除去まで行うの!?」
紬「エデンさんの場に残ったカードは、[ブラック・マジシャン]のみ!よって、[ブラック・マジシャン]を破壊します!そして、破壊された[プディンセス]は墓地からデッキに戻りますが、フィールド魔法[マドルチェ・シャトー]の効果で、デッキに戻す代わりに手札に戻します!」手札2

紬の劣勢かと思われたが、冷静な判断力により、エデンに仕える魔導師達を撃破して見せた。

エデン「うう〜〜〜〜カードを2枚伏せて、ターンエンド」手札0

目の端に涙を溜めながらエンド宣言をするエデンだった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.158 )
日時: 2012/11/14 20:09:38
名前: カイナ

紬「私のターン、ドロー! 私は[マドルチェ・シューバリエ]を攻撃表示で召喚します!」
マドルチェ・シューバリエ 攻撃力:1700→2200

その言葉と共に紬の場に姿を現すお菓子の騎士、そして紬はぐっと身構えた。

紬「この攻撃が通れば私の勝ちです! ティアラミスでダイレクトアタック!」
エデン「おっとそうはいかない! リバースカードオープン[ガード・ブロック]! その戦闘ダメージを0にしてカードを一枚ドロー!」
紬「なら少しでもダメージを与えます! シューバリエでダイレクトアタック!」
エデン「いっつつつ……」LP2400→200
紬「ターン終了です!」

マドルチェの連続攻撃をエデンはさばききれず、ついに残りライフが500を切る。それに紬は小さくガッツポーズを取ってターンエンドを宣言した。

エデン「私のターン、ドロー! 私は魔法カード[強欲な壺]を発動し、カードを二枚ドロー! さらに魔法カード[天使の施し]! カードを三枚ドローし、その後に二枚捨てる。そしてリバースカードオープン[魔法石の採掘]! 手札二枚をコストに墓地から魔法カードを一枚選択し、手札に加える! 私は死者蘇生を手札に加え、発動! 墓地から[魔導冥士 ラモール]ちゃんを特殊召喚!!」
魔導冥士 ラモール 攻撃力:2000

その言葉と共にエデンの場に死神のようなモチーフの魔導師が姿を現す。

エデン「ラモールちゃんの召喚・特殊召喚に成功した時、私の墓地の魔導書魔法カードの種類によってラモールちゃんの効果は増えていく! 私の墓地にある魔導書魔法カードはグリモ、トーラ、アルマ、セフェルの魔導書、そして魔導書院ラメイソンの五種類!」

氷牙「さっきの施しと採掘で捨てまくったか……なんて荒業だよ……」

エデンの宣言に氷牙は唖然とした様子で呟き、ラモールに魔力が集中していく。

エデン「ラモールちゃん第一の効果! 魔導書魔法カードが三種類以上ある時このカードの攻撃力は600ポイントアップ!! 第二の効果! 魔導書魔法カードが四種類以上ある時デッキから魔導書魔法カードを一枚手札加える! [ネクロの魔導書]を手札に加える!! 第三の効果! 魔導書魔法カードが五種類以上ある時デッキから魔法使い族・闇属性・レベル五以上のモンスター一体を特殊召喚する!! 出でよ、[コスモクイーン]ちゃん!!!」
魔導冥士 ラモール 攻撃力:2000→2600
コスモクイーン 攻撃力:2900
紬「っ!?」

ラモールの魔力が解放され、一気にラモールの攻撃力上昇、エデンの魔導書サーチ、さらに上級魔法使いリクルートを済ませる。とんでもないコンボだ。

エデン「墓地のテンペルちゃんを除外して手札のヒュグロの魔導書をオープンして魔法カード[ネクロの魔導書]を発動! 墓地の魔法使い族モンスター一体を特殊召喚し、このカードを装備! 装備モンスターのレベルはこのカードを発動するために除外した魔法使い族モンスターのレベル分だけアップする! テンペルちゃんの魔力を得てよみがえれ、[ブラック・マジシャン]ちゃん!」
ブラック・マジシャン 攻撃力:2500 レベル:7→10
紬「そんな……」

ワンターンで上級、最上級魔法使いを三体も揃えた豪快なプレイング、それに紬は唖然とした声を漏らしていた。

エデン「魔法カード[ヒュグロの魔導書]を発動! このカードは私の場の魔法使い族モンスター一体の攻撃力を1000ポイントアップさせ、そのモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、デッキから魔導書魔法カードを一枚手札に加える。ラモールちゃんの攻撃力をアップさせるわ!」
魔導冥士 ラモール 攻撃力:2600→3600

駄目押しの攻撃力アップ、紬は顔が真っ青になっていた。

エデン「バトル! コスモクイーンちゃんでシューバリエに攻撃!!」
紬「くううぅぅぅっ!」LP2900→2200
エデン「次にラモールちゃんでティアラミスを攻撃!!」
紬「うううぅぅぅぅっ!」LP2200→1300
エデン「ヒュグロの魔導書の効果でデッキからトーラの魔導書を手札に加えるわ」

二体の魔法使いの連続攻撃が紬の場のマドルチェ達を破壊、そして最上級黒魔術師が紬に杖を向け、エデンも右腕を紬の方に突き出してびしっと彼女を指差し凛々しい目と声で宣言する。

エデン「そしてブラック・マジシャンちゃんでダイレクトアタック!! 黒・魔・導!!!」
紬「きゃああああぁぁぁぁぁっ!!!」LP1300→0

最上級黒魔術師の魔導波が紬を呑み込み、デュエルに終止符を打った。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.159 )
日時: 2012/11/18 07:07:21
名前: 孝(たか)

剣一「決着ううううううう!!二回戦第一試合を制したのは、エデン選手だあああ!!」
エデン「イッエエエエイ!!!」

『『『『おおおおおおおおおお!!!!』』』』

エデンは両手を広げながらジャンプする。

見えそうで見えない浴衣の絶対領域は男心を擽ったらしい。

紬「負けちゃいましたぁ〜」

紬は紬で残念そうに肩を落とす。

エデン「いやぁ〜危なかったよ。あそこでラモールちゃんが引けなかったら私の負けだったよ。」

うんうんと頷きながら勝因を挙げる。

エデン「また、機会があったら勝負しましょ!」
紬「はい!その時は、私が勝ちます!」
エデン「次も、負けないからね!」

二人は笑顔で握手すると、舞台から降りて行った。

剣一「さぁ続いては第二回戦第二試合!驚異の連続融合!HERO使いの遊城十代VS可愛い外見に侮るな!ナチュル使いの平沢唯選手だあああ!なんだか分からないが!熱い展開になりそうだ!!!!」

『『『『『うおおおおおおおおおおお!!!負けるな唯ちゃあああああああん!!』』』』』

早速唯にはファンが出来たらしい。

いや、女性陣全員にファンが出来ている事だろう。

唯「いや〜どうもどうも////」

えへへ〜〜と照れながら歓声に答える唯。

十代「よっしゃぁ!良いデュエルにしようぜ!勝ち負けはその後だ!」
唯「まっけないよぉ!!りっちゃんの仇は私がとーる!」

剣一「決闘開始!!!!」

『『デュエル!!』』

唯「先攻は私だね!ドロー!ん〜〜と・・・私は、モンスターをセット。カードを2枚伏せて、ターンを終了するよ!」手札3

先程とは打って変わり、オーソドックスな動きをする唯。

十代「俺のターン!ドロー!・・・俺は、『E・HERO バブルマン』を守備表示で召喚!バブルマンが場に出た時、自分の場に他のカードが無い場合、デッキから2枚ドローするぜ!」
『ムン!!』DEF1200

強欲の泡男で有名な彼だが、それ以外に活躍する事は無いだろう・・・

唯「おお!?いきなりそれを引くの!?」
十代「へへ!俺にとって、バブルマンは[強欲な壺]より強力だぜ!早速行くぜ!魔法カード『融合』発動!手札の『E・HERO ネクロダークマン』と、場の水属性[バブルマン]を融合!来い!氷結の英雄!『E・HERO アブソリュートZero』!!」
『ムゥッ!!・・・・・・』ATK2500

唯「罠発動!『奈落の落とし穴』!攻撃力1500以上のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、そのモンスターを破壊して、除外するよ!」
十代「うわぁっ!?やるな!だが、[アブソルート]のモンスター効果だ!フィールドから離れた時、相手の場のモンスターを全て破壊するぜ!」

唯はアブソルートの効果を知っていた筈なのに、敢えて破壊してきた。
確かに、除外してしまえば回収は容易ではないが・・・。

唯「この瞬間、破壊されて墓地に送られたモンスター効果が発動するよ!」
十代「なにぃ!?」
唯「破壊されたのは、『ナチュル・チェリー』ちゃん!」
十代「んな!?そいつは、氷牙さん達も使ってるリクルート型のモンスター!?」

そう、唯が狙っていたのは、十代のモンスターを除去しつつ、自分の場を整える為だったのだ。

唯「相手によって破壊され、墓地に送られた時、デッキから同名カードを裏守備表示で2体まで特殊召喚するね。デッキから[ナチュル・チェリー]ちゃん2体を伏せるよ。」
十代「くっそ〜〜なら俺は、魔法カード『二重召喚』発動!このターン、通常召喚を2回まで行えるぜ。『E・HERO エアーマン』を攻撃表示で召喚だ!」
『ウウウウ・・・タァッ!』ATK1800

唯「じゃぁその瞬間、手札からモンスター効果発動するね。チューナーモンスター『ナチュル・コスモビート』ちゃん!相手が通常召喚した時、このカードを特殊召喚出来るよ!」手札2
『フ〜〜』DEF700

丸く小さなモンスターが場に出てくる。
小さな体を丸めて、一生懸命に防御態勢をとる。

十代「レベル2のチューナー・・・確か、チェリーはレベル1のチューナーだったよな・・・シンクロモンスターは5・6・7・9があった筈だし・・・あ〜〜迷っても仕方ねぇ!エアーマンの効果発動!場に出た時、2つの効果から一つを選んで、発動する。俺は第2の効果で、デッキから新たな『HERO』を呼ぶぜ!『E・HERO エッジマン』を手札に加える。バトルだ!エアーマンで、コスモビートを攻撃!”エアーストーム・ドライバー”!」

胸のプロペラを高速回転し、竜巻を起こしてコスモビートを上空に吹き飛ばす。
そのまま落下してきたコスモビートをアッパーで止めを刺す。

十代「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」手札2(1枚はエッジマン)
唯「私のターン。ドロー!ん〜と、ナチュル・チェリーちゃんを1体リリースして、『ナチュル・バンブーシュート』ちゃんを攻撃表示でアドバンス召喚!」
『ブンブーーン!』ATK2000

タケノコの様な姿をしたモンスターが両手をパタパタさせながら出現した。

唯「バンブーシュートちゃんは、「ナチュル」と名のついたモンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功したこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は魔法・罠カードを発動する事ができないよ」
十代「なんだって!?」


カイ「上手いな・・・E・HEROは、基本的にサポートカードや融合があってこそ真価を発揮するカード軍。魔法・罠の発動が出来なくされれば、モンスター効果で対処するしかない。」
カノンノ「アレだと、十代君のドロー運でも対処は難しいかもね・・・」

万丈目「アブソルートの素材に、ネクロダークマンを墓地に、エアーマンの効果でエッジマンを回収していたが・・・問題は、彼女のあの伏せカードが何かで決まるな。」

いきなり十代の真骨頂を潰してきた唯。可愛い顔してエゲツナイ事をしてくる。

唯「バトルだよ。バンブーシュートちゃんで、エアーマンを攻撃!”回転ロケットずつき〜〜”!」

バンブーシュートはドリル回転しながらロケットの如き速度で頭突きを放ち、エアーマンを撃ち貫いた。

十代「うああああああああ!!?」LP4000→3800
唯「1枚伏せて、ターンエンドだよ」手札1

更に1枚伏せて終了する唯。

十代「俺のターン。ドロー!俺は、墓地のネクロダークマンの効果発動!墓地に存在する時、一度だけ、レベル5以上の「E・HERO」をリリース無しで召喚出来る!『E・HERO エッジマン』!」
『ウオオオオオオオオオ!!』ATK2600

黄金の巨体に、牛の頭を持つ刃の名を冠するHEROが現れる。

十代「いけ!エッジマンで、バンブーシュートを攻撃!”パワー・エッジ・アタック”!!」

エッジマンはショルダータックルの要領でバンブーシュートに突進していく。

唯「罠発動〜!永続罠『安全地帯』!フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動するよ。選択したモンスターは相手の効果の対象にならず、戦闘及び相手の効果では破壊されない。
代わりに、選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできなくなるよ。私は、バンブーシュートちゃんを選択するね。」
十代「なんだってぇ!?だけど、超過分のダメージは受けてもらうぜ!」

唯「わわっ!?そうだった!あきゃん!?」LP4000→3400
十代「ターン、エンドだ。」手札2

十代は苦悶の表情を浮かべる。
しかし、心の中ではワクワクが溢れだしそうな程熱く滾っている。z
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.160 )
日時: 2012/12/28 04:22:26
名前: 孝(たか)

唯「私のターン。ドロー!えーと、『ナチュル・パンプキン』ちゃんを攻撃表示で召喚!相手の場にモンスターが居る状態で、パンプキンちゃんが召喚に成功した時、手札から「ナチュル」を1体特殊召喚出来るよ!チューナーモンスター『ナチュル・ローズウィップ』ちゃんを守備表示で特殊召喚!」

『フ〜〜〜〜』DEF1700
『プ〜〜〜〜〜』ATK1400

十代「3のチューナーと4の地属性・・・アイツか!?この瞬間、手札からモンスター効果発動!『エフェクト・ヴェーラー』!」
唯「ええええ!?」


カイ「まさか十代が、あのカードをデッキに入れてるなんてな・・・」
カノンノ「でも、なんでこのタイミングで?パンプキンの効果にチェーンして居ればローズウィップが出る事は無かったと思うけど?」

カイの疑問ももっともだが、カノンノの方は何故パンプキンの効果に対して使わなかったのかが気がかりであるようだ。

万丈目「恐らく、十代の狙いはパンプキンとローズウィップからなるランドオルス・・・ではなく、バンブーシュートの方が狙いなんだろうな。」
カイ「・・・そうか!バンブーシュートの効果を無効化すれば、一時的ではあるが魔法・罠が発動できる!」

万丈目がある程度の予想をたてると、カイも思い至った様だ。

カノンノ「と、言う事は…あの伏せカードに逆転の一手があるかもしれないって事?」
万丈目「恐らく、な…」


十代「この効果で、バンブーシュートの効果をこのターンのエンドフェイズまで無効化させて貰うぜ!」
唯「むむ…これだと迂闊に攻撃できないよぉ〜・・・じゃぁこうしよう!”レベル4のパンプキンちゃんに、レベル1のチェリーちゃんをチューニィング!” シンクロ召喚! 吼えて! 『ナチュル・ビースト』ちゃん!」

『グルルルルルルルル・・・・・』ATK2200


万丈目「ナチュル・ビーストか…確か、デッキの上から2枚のカードを墓地に送る事で、魔法カードの効果を無効にし、破壊する効果を持っていた筈…」
カイ「更に、ローズウィップは、表側表示で存在する限り、相手は魔法。罠を1ターンに1度しか発動できない行動制限効果を持っていた筈だ。」

二人は冷静に状況を整理していく。
もしも自分がこの状況に置かれたら、どう対処するか?と言うところまで思考が飛んでいる。


唯「ん〜〜〜バトル!ビーストちゃんで、エッジマンを攻撃!」
十代「攻撃力が低いのに攻撃だって!?」

ここから考えられる事は一つ。
唯の場に残った伏せカードは、ステータスアップダウン系のカード!

唯「トラップ発動!『幻獣の角』!発動後、獣・獣戦士族にのみ装備でき、攻撃力を800ポイントアップさせるよ!更に、装備モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊して墓地に送った時、デッキから1枚ドロー出来るよ!」
十代「それを、待ってたぜ!!!トラップ発動!『邪神の大災害』!相手の攻撃宣言時に発動できる。フィールド上の魔法・罠を全て破壊するぜ!」
唯「うえええええええええええ!?!?」

唯はてっきり攻撃阻害かモンスター破壊系の罠だと思っていた。しかし、ふたを開けて見れば大嵐級のリセット系のカードであった。

十代「これで、幻獣の角、安全地帯、俺の伏せカードが破壊される!つまり、ビーストの攻撃力は変更されない。しかも、安全地帯が無くなった事で、安全地帯のもう一つの効果が発動する。装備対象となったバンブーシュートが破壊されるぜ!」
唯「ああああ!?バンブーシュートちゃんが!?」

安全地帯に居た筈のバンブーシュートは、突然の大災害によって巻き込まれ、破壊された。

十代「そして、ナチュル・ビーストの攻撃は止まらない。迎撃しろ!エッジマン!”ブレーン・バスター”!!」

突進してきたナチュル・ビーストを両手で押しとどめるエッジマン。
そしてそのままプロレス技のブレーン・バスターで持ち上げてから頭から落とした。

唯「きゃあああああああ!?」LP3400→3000
十代「よっしゃああああ!!!ロックを崩したぜ!」

圧倒的不利の状況から一転。一気に形勢を逆転させてみせた。

唯「あ〜〜う〜〜・・・みんなやられちゃった〜〜」

唯は自分の場ががら空きになり、しかも手札も無くなってしまい、半泣きしてしまう。

唯「うう。ターンエンド〜」
十代「俺のターン!ドロー!『E・HERO スパークマン』を攻撃表示で召喚!二体のモンスターで、ダイレクトアタックだ!”スパーク・エッジ・アタック”!」

『はあああああああッ・・・はッ!!』ATK1600
『とあああああああっ!!』ATK2600

スパークマンがエッジマンに己の雷の力を纏わせる。エッジマンはバチバチと全身をスパークさせながら唯に突撃していった。

唯「きゃあああああ!?」LP3000→0

剣一『そこまで!!!!勝者!遊城十代!!』

十代「ガッチャ!!楽しいデュエルだったぜ!またやろうな!」

毎度おなじみの勝利のポーズ・ガッチャを宣言して唯に告げる。

唯「う〜〜〜今度は負けないよ!」

そう言って、半泣きから一転して笑顔で十代と握手を交わす唯だった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.161 )
日時: 2013/01/01 07:06:23
名前: 孝(たか)

剣一「さぁさぁ!このトーナメントもいよいよ大詰め!この戦いで、ベスト3が決まる事になる!果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのか!まずは、数々の危機的状況を覆した金色の乙女!ヴィヴィオ選手!」

『『『『『ヴィヴィオちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!』』』』』

ヴィオ「やっほおおおおお〜〜代ちゃん、皆!見ててねぇ!!」

元気よく活発な動作で観衆のファン共を無視して親しい者達に告げるヴィヴィオ。

十代「おお!頑張れよ!」
鋼希「・・・・・・俺の分まで、頑張れ。」

カイ「さて、今度はどんなデュエルが見れるかな・・・」
カノンノ「頑張って、ヴィヴィオちゃん!」

風華「負けるなヴィヴィオ!私の分まで突き進めぇ〜〜!」
ツァン「・・・ボクも参加すればよかったかな?」
紫「私は、見てるだけでも楽しいですよ。賑やかですし。」

それぞれがそれぞれの反応を返す。因みに、此処に居ない者達は皆店番中である。

女子達に見せ番が回る事は無い。有っても売り子と客呼びが精々。

剣一『続いて!血気盛んな対戦相手のせいでシード権を得た華麗なる黒髪の乙女!秋山澪選手!!』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沈黙。

呼んでいるのに姿を現す気配が無い。

剣一『アレ?澪選手!澪選手!!』

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ・・・・・・

澪「ははは、恥ずかしくて、出れない」

ズコーーーーーーーーーーーーッ!!!

どうやら極度の上がり症らしい。

そんな時・・・

氷牙「おい澪。」

トントンと澪の肩をつついて振り向かせる氷牙。

澪「は、はい。すすす、すいません!折角誘っていただいたのに、こんな・・・」

しょぼんと肩を落とす澪。しかし、氷牙は澪の肩に手を置くと・・・

氷牙「澪。俺の手をよく見ろ。」
澪「・・・はい??」

意味がよくわからなかったが、言われるままに氷牙の手を見つめる澪。

氷牙「上がり症なんて事実は無かったんだ。」

パチンッ!

一言呟いてから指を鳴らす氷牙。

澪「・・・・・・あ、あれ?私、なんで緊張してたんだっけ?」
氷牙「さぁな。気のせいじゃないのか。さぁ、澪。出番だから行ってくるといい。”家の娘”は強いぞ。」
澪「あ、はい。行ってきます。」

そのまま澪は舞台に上がっていった。

氷牙「・・・・・・ふむ。俺の催眠術もまだまだ捨てたもんじゃないな。」
律「催眠術使えたのかよ!?」
唯「す、すごい。澪ちゃんの上がり症をなくしちゃった!?」

梓「良かったじゃないですか!これなら、次の学園祭のライブも大丈夫ですよね!?」
紬「澪ちゃんもこれで普通に過ごせるのね!」

皆は大手を挙げて喜んでいる。しかし、世の中そんなに甘くは無い。

氷牙「まぁ明日くらいには解けてるけどな。」
律「マジで・・・あ、でも、緊張する度にやれば・・・」
氷牙「因みに、俺の催眠術は同じ内容は二度と効かない。」
律「駄目じゃん!?」

ジト目で氷牙を見やる律を、氷牙はどこ吹く風の様に流すのだった。


澪「すみません。お待たせしました!」
ヴィオ「大丈夫ですよ。お互い、楽しくデュエルしましょう!」

漸く舞台に来た澪は待っていたヴィヴィオと剣一に対して頭を下げて謝罪するが、気にしなくていいと返されホッとする。

剣一「それでは、澪選手も落ち着いたところで、第二回戦第三試合!決闘開始!!!」

『『デュエル!』』


澪「先攻は私だな。ドロー!私は、『サイキック・ビースト』を守備表示で召喚!効果発動!召喚に成功した時、デッキからサイキック族モンスター1体をゲームから除外する!」

『ガオオオオオオオ!!!』DEF500

サイキック・ビーストが召喚と同時に雄叫びを上げると、澪のデッキから1枚のカードが除外される。

澪「私は、チューナーモンスター『メンタルシーカー』を除外。そして、[サイキック・ビースト]はこの効果で除外したモンスターと同じレベルになる。よって、[サイキック・ビースト]のレベルは[メンタルシーカー]と同じレベル3になる。」

サイキック・ビーストに表示されているレベルが1つ追加される。

澪「そして、手札を1枚捨てて、装備魔法『D・D・R』を発動。私の除外されているモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚してこのカードを装備する。[メンタルシーカー]を特殊召喚!」

『ハァッ!!』ATK800

少年超能力者が次元の裂け目から抜け出してくる。

澪「更に、除外されていた[メンタルシーカー]が特殊召喚に成功した時、相手のデッキの上から3枚をめくり、1枚を除外する。他のカードはデッキに戻す。さぁ、めくってくれるかな?」

ヴィオ「うっ・・・いきなりデッキを削ってくるなんて・・・しかも除外。えっと、3枚ですね。」

ヴィヴィオは言われたとおりにデッキの上から3枚をめくる。その三枚とは・・・

天よりの宝札 死者蘇生 ジャンク・シンクロンの三枚であった。

澪「(あの子ここ一番でドロー系統を引き当てる・・・なら、私が取るべき選択は・・・)[天よりの宝札]を除外します。」
ヴィオ「うぅ・・・先攻だったら引けてたのに・・・では、除外しますね。」

まさか一発目から最強のドローソースを除外されるとは思いもしなかったとヴィヴィオは残りの二枚をデッキに戻し、シャッフルしながら苦心する。

澪「行くぞ!レベル3のサイキック・ビーストに、レベル3のメンタルシーカーをチューニング!”雷纏いし悪魔よ!その魔力を以って制圧せよ!”シンクロ召喚!ひれ伏せ『サイコ・デビル』!」

『ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』ATK2400

全身に雷を纏った悪魔が雄叫びを上げながらフィールドに降臨した。

ヴィオ「攻撃力2400・・・」

一筋の汗を流し、注意深く見据えるヴィヴィオ。

澪「[サイコ・デビル]のモンスター効果発動!1ターンに1度、自分のメインフェイズに発動する事ができる。相手の手札をランダムに1枚選択し、そのカードの種類を当てる。当たった場合、このカードの攻撃力は次の相手のエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。」


万丈目「ほぉ・・・ギャンブルブーストか・・・しかも、ノーコストで発動でき、当たれば相手ターン終了時まで1000アップ。たとえ外したとしても、選択した相手の手札1枚を確認できる。メリットしかないな・・・」

完全にメリットしかない効果だ。まさに外れ無しのルーレットではないか。

澪「・・・私は、真ん中の手札を選択。種類は・・・モンスターカードを指定する」

ビシッと澪はヴィヴィオの手札を指差し宣言する。

ヴィヴィオ「う・・・選択された手札は、『THE・トリッキー』モンスターカードです。」
澪「よしっ!これにより、[サイコ・デビル]の攻撃力は、君のターン終了時まで1000ポイントアップだ!」

サイコ・デビルATK2400→3400

まさか先攻1ターン目で自身の切り札である聖王竜を超えるモンスターを配置されるとは思わなかったヴィヴィオは、驚きが前面に出てしまう。

澪「私は、カードを2枚伏せて、ターンエンド。」手札1
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.162 )
日時: 2013/01/02 08:57:29
名前: ヘルマン

ヴィオ「私のターン。ドロー!むむむ・・・私は、モンスターをセット、カードを3枚セットして、ターンを終了します。」手札2

今回は引きが悪かったのか?ヴィヴィオは守りの態勢でターンを終えた。
それと同時に、サイコ・デビルの攻撃力も元に戻る。

サイコ・デビルATK3400→2400

澪「(除去できる魔法を引けなかったのか?あるいは温存してるのか?)私のターン。ドロー!私は、『サイコ・ウォールド』を攻撃表示で召喚する。」

・・・・・・数秒の間を開けて沈黙する両者。

澪「(召喚反応型ではない。攻撃反応型かフリーか?ここは・・・)[サイコ・デビル]の効果発動だ。右側の手札を選択し、モンスターを指定する。」

澪は先程のターンでヴィヴィオの手札にはTHE・トリッキーがある事は確認できている。
更に、ヴィヴィオは3枚ものカードを伏せ、もう一枚のモンスターを伏せた・・・つまり、手札にあるのはモンスター2枚の確率が高い。
そうでなくとも、手札を確認できるのだ。使っておいて損は無いだろう。

ヴィオ「選択された手札は、先程と同じ[THE・トリッキー]です。」

サイコ・デビルATK2400→3400

澪「よし!続いて、[サイコ・ウォールド]の効果発動。ライフを800払い、このカードの攻撃を破棄する事で、私の場のサイキック族モンスター1体は1度のバトルフェイズ中に2回の攻撃ができる。」LP4000→3200


カイ「ウォールドの二回攻撃付与は強力だな。俺も一応サイドに入れてるし。」
カノンノ「サイキックはライフコストが掛る物が多いけど、能力の幅が多いからねぇ」

カイも”ガスタシリーズ”というサイキック族を使っているので、サイキック系統のカードにはある程度詳しい。
回し方が違うとしても、サポートカードはそう変わらないので対策を取られやすい弱点もあるが、それを逆手に変則的なデッキを組む者もいる。

澪「バトル。[サイコ・デビル]で裏守備モンスターを攻撃!”念導波”!」

澪の命令にサイコ・デビルは両手を掲げて魔力を集中させる。
まるで小さな太陽を作り出す様に力が圧縮され、それを、一気に解き放つ。

ヴィオ「この瞬間、罠発動!『和睦の使者』!このターン、私のモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージも0になるよ!」
澪「モンスターを守った?まさか、リバースモンスター!?」

澪は嫌な予感を覚えた。
澪はヴィヴィオのデッキはシンクロを多用し、聖王竜を呼び出して制圧する戦士&魔法使い族のビートダウン系のデッキと思っていた。

だが、ヴィヴィオの本来のデッキの回し方は、シンクロ多様ではない。

ヴィオ「私のモンスターは、『風霊使いウィン』!リバース効果発動!このカードが表側表示で存在する限り相手の場の風属性モンスター1体のコントロールを得る![サイコ・デビル]を洗脳!」

『ハァァァッ!!』DEF1500

ウィンの傍らに居たプチリュウがサイコ・デビルに憑依し、身体を乗っ取って洗脳する事に成功。
澪のサイコ・デビルはウィンの背後に立ち、主人である筈の澪に敵意を向ける。

澪「わ、私はこれでターンを終了する。」手札1

よもやファンデッキでしか見られない霊使いを使用しているとは思いもしなかったのだろう。
澪はそのままターンを終える。

ヴィオ「私のターン。ドロー!私は、手札のモンスターカードを捨て、魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動します。手札またはデッキから、レベル1のモンスターを特殊召喚します。デッキからチューナーモンスター『エフェクト・ヴェーラー』を守備表示で特殊召喚します!」

『フッ』DEF0

ヴィオ「[サイコ・デビル]の効果を発動します。澪さんの手札は1枚なので、必然的にその手札になりますね・・・私は、魔法カードを指定します。」

手札が1枚しかないのだから、無理して当てる必要も無いので、深く考えずに宣言するヴィヴィオ。

澪「私の手札は、宣言通りの魔法カード『サイコ・フィール・ゾーン』だ。よって、[サイコ・デビル]はさらに力を増す。」

サイコ・デビルATK3400→4400

まさか適当に宣言したのに当たってしまい、更に攻撃力が上がるとは思ってもみなかった。
このまま攻撃しても良いが、もし澪の伏せているのが反射系であったならば目も当てられない。
ならば、ヴィヴィオのとる行動は決まっている。

ヴィオ「攻撃力4400・・・魅力的だけど、このまま残しておいたら逆に不利になるかもね。レベル6のサイコ・デビルに、レベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!”雷の名を冠する戦士よ!その力を以って、凪払え!”シンクロ召喚!轟いて!『ライトニング・ウォリアー』!」

『オオオオオオオオオオッ!!』ATK2400

澪「くっ・・・躊躇なく[サイコ・デビル]を素材にするなんて・・・」
ヴィオ「もう一丁!チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を通常召喚!効果発動!召喚に成功した時、自分の墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚します![エフェクト・ヴェーラー]を再び特殊召喚です!」

『ハッ!』ATK1300
『フッ』DEF0

ヴィオ「どんどん行くよ!レベル3の風霊使いウィンに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!光臨!『エクスプローシブ・マジシャン』!」

『ハァッ!』ATK2500

ヴィオ「更に、レベル6のエクスプローシブ・マジシャンに、レベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!”白い悪魔は伊達じゃない!全てを貫く星となれ!”シンクロ召喚!降臨!『アーカナイト・マジシャン』!」

『ムン!』DEF1800

召喚したばかりの魔導師をすぐさま別の魔導師に置き換えるヴィヴィオ。

ヴィオ「[アーカナイト・マジシャン]の効果発動!シンクロ召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを2つ乗せるよ。そして、このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、攻撃力が1000ポイントアップします。更に、私の場の魔力カウンターを1つ取り除く事で、相手の場のカード1枚を破壊出来ます!2つとも取り除いて、澪さんの伏せカード2枚を破壊します!」

澪「そう易々と壊されてたまるか!リバースカードオープン!罠カード『サイコ・チャージ』!墓地のサイキック族モンスター3枚をデッキに戻してシャッフルし、その後で2枚ドローする!私は、墓地の[サイキック・ビースト][サイコ・ウォールド][サイコ・デビル]をデッキとエクストラデッキに戻し、シャッフル。2枚ドローだ!」手札3

澪もただではやられないとリバースを翻し、墓地のモンスターをデッキに回収し、手札を増やして見せた。

ヴィオ「むむ・・・これなら、[サイコ・ウォールド]を狙った方が良かったかな?」

アーカナイト・マジシャンATK2400→400

ヴィオ「バトルです![ライトニング・ウォリアー]で[サイコ・ウォールド]を攻撃!”雷鳴剣”!」
澪「うああああっ!?」LP3200→2800
ヴィオ「この瞬間。[ライトニング・ウォリアー]の効果発動!このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手の手札の数×300ポイントのダメージを与えます!」
澪「なんだって!?キャアアアアアッ」LP2800→1900

ライトニング・ウォリアーの効果を知らなかった為に、先程の手札増強が仇となってしまった。

ヴィオ「私はこれで、ターンを終了します」手札0

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