Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.81 ) |
- 日時: 2009/09/16 21:13:43
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
一方、レイディアント・ワールドの地底では………
WOC『…むう?あのクェイドというモノ…、まさか我に感づいているとでも…。ふん、我が能力(ちから)の前では究極魔王神とて小さい存在よ…?この我に甘美なる混沌を捧げればそれで良いのだ!!この我を封じた貴様等なぞ、我が手の平で踊るだけだ!!!…貴様等人間が、自分等の都合でこの我を…[神]を創造したのだぞ?それを封じるなど、我は…許さんぞ…!?未来永劫、我が手の上で踊れ!!我に混沌を捧げよ!?我が能力を蘇らせる為に動くがいい!!!それが貴様等の罪だ!!抗い様のない大罪なのだ!!?』
ザイル「…ど、どうされました?我等が主よ…。」 WOC『…む、すまんな。つい、激昂してしまった…ともかく、ここ最近は奴等の邪魔で我に供給される混沌の質が少々荒くなっておるな…?』
ザイル「…申し訳ありません…。予想以上に相手の戦力がかなりのモノだった様で…しかし、一度黄泉の門が開いてしまえば…カオス・ツリーが折られようと亡者が黄泉帰る勢いは、ほんの少ししか変わりません。」 WOC『…ならば良いが…。』
・ ・ ・
シェリー「……ん〜…あっち。」 ルイギ「おおっ、ライナスを感知したか!!さすがシェリーだぁ〜♪」 シェリー「…ブイ…♪」
カイ「こっちでホントに合ってんのか?」 カノンノ「ホントにライナスってば…、一体何を考えてるのかなぁ〜…?」
ルイギ「まあ…この前の吸血鬼野郎の仲間んトコだろうよ…。それであいつらの仲間になるってのはねえと、俺は思うぜ?」
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.82 ) |
- 日時: 2009/09/16 21:28:40
- 名前: ていと
- ライナス「おい。ひとつ聞くぞ。殺戮を呼び出させるのは・・・その台本ってやつの中に入っていたのか?」
クェイド「ククク・・・。それだよ。君たちは、台本をひとつひっくり返したんだ!!だからこそ、君と話したかった!!だからこそ!!」
ライナス「・・・・・・おい。結界を張れ」
クェイド「・・・・・・。やるのかい?一度負けた、この僕と?」
ライナス「・・・俺は、あいつらにこの姿を見せたくはない。あいつらが求めているのは・・・うっとうしいが、偽者の俺なんでね」
クェイド「・・・・・・係数を代入。13、49、99」
結界が、展開される。 空間にいるのは、二人のみ。
クェイド「さあ、踊ってもらおうか、すばらしき名優よ!!」
ライナス「・・・救われないな・・・。俺も、お前も。・・・さあ、殺しあおう」
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.83 ) |
- 日時: 2009/09/17 17:56:38
- 名前: カイナ
- シェリー「……あれ?」
ルイギ「ど、どうした?シェリー?」
突然シェリーの動きが止まり、それにルイギが声をかけるとシェリーは少し黙ってから続けた。
シェリー「気配が分かんなくなっちゃった……」 ルイギ「なにぃっ!?」 カイ「気配を感知できない……結界の類か?」 カノンノ「何で!?」
シェリーの言葉にルイギは驚き、カイは冷静に判断する。それに対しカノンノが言うとカイは続けた。
カイ「ライナスの事だから俺達に見つかりたくないってとこだろ。あいつは俺が倒すとかそう言うとこだ……馬鹿野郎」
カイは最後にぼそりと呟くと何かの印を組む。それはルイギはもちろん今までずっと一緒に戦ってきたカノンノすら見たことの無い印、それを組み終えるとカイから明らかな闇の気配が表れ始めた。
カイ「獄龍、力を貸せ……」 獄龍『人探しねぇ……戦いじゃねえんだからやる気は出ないが……やってやるよ』
突然カイの背後から黒い龍のような者が半透明の姿で現れ、カイと会話する。それから龍が消えてから少しするとカイは一つの方向を指し示した。
カイ「……あっちからほんの僅かだけど闇の気配を感じ取れる……それにライナスのだと思う気配も……僅かすぎるから断定は出来ないが……」 カノンノ「でも行くしかないよ!」
カイの言葉にカノンノが返し、カイはそれを聞くと僅かに微笑んだ。
カイ「ああ……あの馬鹿を今度こそ連れ戻さないとな」
カイはそう言うと一番に歩き出し、カノンノ達もその後を追うように歩いていった。
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.84 ) |
- 日時: 2009/09/17 18:08:03
- 名前: ていと
- 結界の中は、ただ、音と破壊で埋め尽くされていた。
ライナス「・・・どうした?結界が効果を為していない。お前はそんなに貧弱か?」
クェイド「クハハッ!!君の高速の斬撃を避けながらここまでやっていることを褒めてほしいくらいだがね!?」
ライナス「あっそ。・・・時間がないな。限界まで飛ばすか」
クェイド「ククク・・・。さあ、幕開けだ!!」
ライナス「仕留めるか」
二人を中心に、強烈な力が巻き起こる。
クェイド・ライナス「「殺す!!!」」
戦いは、ラストスパートに差し掛かっていた・・・。
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.85 ) |
- 日時: 2009/09/17 18:56:34
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- だが、そこに割り込む者がいた。
ルイギ「ちょい待ったぎゃあああああああああああああああああ!!?」
ゴギャッッ!!!
「「…え…?」」
ドゴロズザシャ〜ッッ!!!
何とかライナスの居場所に到着したルイギだが、両者の攻撃を左右から同時に喰らってしまい、そのまま数回回転しながら宙を舞う。そして、地に落ちたのである。
ルイギ「………ぐぐっ…、そこのお前…悲劇の主人公、気取ってんじゃ…ねえよ…!?その…神とやらが、誰なのかは知らんが…」
しかし、そこはさすが不死身。ダメージは少々脚に残っているものの、立ち上がってクェイドに言った。
ルイギ「サトリ・ブレインでてめえの頭ン中見させてもらったぜ。…今いるこの世界が演劇の舞台だぁ?…笑わせんな…。俺らがホントにその神様のシナリオ通りに動かされてるって証拠はあんのか!!?もしあるんなら、俺の知ってる属性魔王神達がぶち破るぜ!?あいつらも神クラスだからなぁ…、てめえの言う神様のシナリオをぶち破るぜ…。」
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.86 ) |
- 日時: 2009/09/17 19:06:28
- 名前: ていと
- クェイド「証拠・・・か・・・。じゃあ、君たちはこれを見てどう思う?」
一同「!?」
全員が息を呑む。 彼の体にライナスから刻まれた傷。そこから、ぜんぜん血が流れていなかった。 しかも。彼の腹にも致命傷のはずの傷がある。 なのに、彼は平然と立っている。
クェイド「ククク・・・。僕は、世界の台本を見た。普通の人間に、そんなことをして耐えられるわけがない。しかし・・・生き残ってしまったんだ。このような・・・怪物となって。台本を覗く、という、一番の台本をひっくり返す行為だ、これで生きているほうが・・・おかしい」
ライナス「・・・おい。ルイギ、下がってろ」
ルイギ「あん!?何言ってやがる!?無理に決まってぐぼはッ!?」
反論しようとしたルイギに、容赦ないこぶしが叩き込まれる。
ライナス「・・・・・・もう一度、言う。下がれ。これは俺とあいつの殺し合いだ。邪魔をするなら・・・殺す。何度でも。何百回でも」
本物の、純粋な殺気。 彼の、殺人鬼としての本当の姿だった。
ライナス「クェイド・・・。台本、お前の命・・・。ああ、確かに神がかり的だ。だから・・・」
人間とは思えないような目で、言う。
ライナス「殺しつくしてやるよ」
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.87 ) |
- 日時: 2009/09/17 20:28:31
- 名前: ミクトラン二世
- ゴッ!!ガッ!!
ライナス「がっ・・・・!?」 クェイド「ぐ・・・・!?」 何と、ライナスが殺人宣告を語った瞬間、二人の間にクルミが割って入り、二人の顔に正拳を叩き込み、二人を地にふせた。 ライナス「て・・・てめぇ・・・・行き成り何しやがる・・・!」
クルミ「ふざけた事を言うなッ!!!」
ライナス「ッ!?」 カノンノ「え・・・・クル・・・・ちゃん・・・?」 ライナスすら恐怖する程の声で叫ぶクルミ。カノンノはあまりの彼女の変貌ぶりに驚く。 クルミ「さっきから聞いていたら、運命だとか台本だとか・・・・そんなのを語るほど貴方は偉いんですか?そんなに貴方は凄い人なんですか?私にはそうは見えません、それどころか私から見れば貴方はただの馬鹿にしか見えませんッ!!!」 クェイド「な・・んだと・・・?」 クルミ「ピチューさんやピカチュウさん達は言ってました。運命というのは貴方の言うように台本でしかないかもしれない。けどいくら台本でも台詞を消せばそこには何もない。だけどそこに別の台詞を書けばそのとおりの人生になるッ!!!つまり人生とは自分のがんばり次第で無限の可能性を作ることができる劇なんですッ!!!貴方が昔何があったかは知りません。けどこれだけはわかります!貴方はただの小物・・・それも自分の運命を変えようと努力もせず、運命がどうとか台本がこうとかただ単に文句言ってる腰抜け三下の弱小野郎ですッ!!!」 クェイド「ぐ・・・・小娘が・・・・」 クルミ「それにライナスさんッ!!」 ライナス「!」 クルミ「何が殺し合いですか?何が殺しつくすですか?貴方も貴方で怒りますッ!私は貴方の事も詮索しません。ですがそんな悲しいことを言わないで下さいッ!」 ライナス「うっせぇ・・・・アンタには関係・・・・」 クルミ「たしかに私にはないかもしれませんッ!!ですがこれだけは言わせてもらいますッ!!貴方は何のために戦うのですか?ただ単に暇だったたらですか?あの人が自分と同じで苛ついたからですか?だとしたらこれだけは言わせてもらいます・・・」
クルミ「ライナスさんッ!!この戦い、絶対貴方を戦わせるわけにはいけませんッ!!!」
突然何言われたかわからなかったライナスだが、すぐさま我に返り、クルミが言っている事を理解する。 ライナス「てめぇ・・・・自分が何言ってるのかわかってんのか・・・?そこを退け・・・!」 クルミ「退きませんッ!!貴方やクェイドさんに殴られようとも何言われようとも!!私は貴方を再起不能にしてでも貴方を止めますッ!!そしてクェイドさんは変わりに私が倒させていただきますッ!!」 ライナス「ざけんじゃねぇぞ・・・・・テメェから殺すぞ・・・・?」 クルミ「何度でも言ってください!それにやってみて下さい。どうぞご勝手に!だけど勝つのは私です!絶対私が勝ちますッ!!!」
あ、忠タロウさん?モンハン3のオンラインで一番上のルーキーのところで待ってます。モデスト4の外門5で部屋を作りますから今日か明日の8時ごろ来てみて下さい。ちなみに合言葉は『竜撃隊』です。
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.88 ) |
- 日時: 2009/09/17 20:51:13
- 名前: ていと
- ライナス「・・・お前にそんな目で見られてたとしたら、心外だな」
クルミ「・・・!?」
ライナス「暇だから殺す?むかついたから殺す?・・・ふざけるなッ!!!」
ライナスから殺気が吹き荒れる。
ライナス「殺すが悲しいことだと?・・・そんなことを・・・本気で言ってるのかお前はッ!!!?」
ライナスの目が・・・変わり始める。
ライナス「俺は・・・ずっと生きてきた。記憶をなくし、ある人に拾われ、ただ・・・殺すための道具として」
クルミ「だからこそ!!」
ライナス「うるさい!!」
ライナスは・・・泣いていた。ただ、死神の目をしながら。
ライナス「人を殺す・・・。ああ、悪いことさ。俺は、悪人なんだ。だが、それがどうした。だから、俺に殺しをやめろ?いい人になれ?善人なのは・・・偽者だけで十分だ!!!」
ただ、怒鳴りまくる彼の口調は・・・どこか・・・狂っていた。
ライナス「俺は・・・殺すことでしか・・・生きていられないんだ・・・。空っぽなんだよ・・・!!!人であることもやめてしまい、それでも、殺人鬼にも偽者は戻ろうとしない・・・!!!なんで・・・俺は・・・ッ!!!」
クェイド「係数を代入。・・・・・・1、2、3!」
その瞬間。 クェイドとライナスは、変な世界にいた。
ライナス「・・・ここは!?」
クェイド「最後の力を振り絞った、異空間さ・・・。ここなら・・・誰にも邪魔できない・・・」
ライナス「(クルミっつったか・・・。あの馬鹿が、心に響くむかつくこと言いやがって・・・!)ハハ、ハハハハハハハハ・・・ッ!!」
泣き笑いの表情。ライナスは、ただ泣き、ただ、笑う。
ライナス「殺しをそんな悲しい風に言うんじゃねえよ・・・。俺なりの・・・やり方だ・・・。これは俺の道。誰にも邪魔は・・・させる気はない!!!殺すことで・・・」
その言葉は、闇のごとく。
ライナス「生かすんだ」
そのナイフは、死神のごとく。
クェイド「それでいい!!さあ!!今度こそ!!」
ライナス「ここは・・・俺の闇、俺は心無き殺人鬼。ようこそ・・・このすばらしき殺戮の宴へ!!!そして、さあ・・・」
その目は、すべての命を見切る。
ライナス「殺しあおう」
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.89 ) |
- 日時: 2009/09/18 00:34:19
- 名前: カイナ
- 一方、カイ達はさっきまでライナスがいたところに全員集合していた、とはいえ異空間にまで行かれては流石にどうしようもない。しかしその中でもカイとカノンノだけは諦めずに考え続けていた。
カイ「異空間に行く方法……」 カノンノ「クレスさんにエターナルソードを借りる……」 カイ「あいつが今どこいるのか知らないし時間がかかる、却下……」 カノンノ「う〜ん……」 カイ「亜空間爆弾……」 カノンノ「そんなのないでしょ、却下……」
カイとカノンノは互いに案を出すがそれは互いの相棒にあっさり却下されていく。
クルミ「どうすれば……」 ルイギ「う〜っ……」
クルミも考え、ルイギも頭をかいて考え続ける。とカイがピクリと表情を動かし、印を結んだ。
カイ「獄龍!!」 獄龍『んだよ!?』 カイ「今この場にはまだあの異空間の気配がある。それの入り口の僅かな切れ目をお前の力でこじ開けられないか!?」 獄龍『……獄龍刀を解放して、その切れ目を寸分違わず斬れば……あるいはな……確証はねえが。それにそんな無茶やるには一太刀に全ての力を込めないといけない、チャンスは一回こっきりだ』 カイ「上等、やってやるよ……」
獄龍の言葉を聞いたカイはふっと笑みを浮かべて血桜を抜き、それに自分の中の闇を纏わせ始めた。
カイ「闇の龍よ、我に力を示せ……いくぜ、獄龍刀!!」
その言葉が終わると共に血桜は黒い刀へと姿を変え、カイはそれを両手で握り締めると目を瞑り、精神を集中し始める。
カイ「全員離れてろ、切れ目見つけたらその場所をぶった斬る。巻き込んでも責任取れねえぞ……」
カイの言葉に従うように全員カイから離れ、カイは全神経を集中する。
獄龍『ったく、何でわざわざこんな無茶するのかねぇ。出来るかも分かんねえのに』 カイ「決まってんだろうが。ライナスは仲間だ、俺らはライナスを連れ戻し、あの運命や台本どうのふざけた事言う野郎をぶん殴る……」
カイはそこまで言うとギンと目を見開き、一つの場所を見据えた。
カイ「俺達は運命なんかに踊らされた覚えは一秒たりともねえ!!んなもんがあるなら全部たたっ斬るまでだ!!!」
その声と共にカイは獄龍刀を虚空目掛けて振り下ろし、その切っ先から発される闇の波動がその場の空間を斬り裂いた。
|
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.90 ) |
- 日時: 2009/09/18 01:29:46
- 名前: 孝(たか)
- ピキ…ピキピキ…
カイ「やった!?」
獄龍『……いや、駄目だ。』
シュウウウウウン……
渾身の力で振り抜き、次元の裂け目を開けたと思いきや、即座に修復していく切れ目に、驚愕する一同。
カイ「く…くそぅ…」
ダンッ!
悔しさに苛まれ、拳を地面に叩きつけるカイ。
氷牙「随分諦めるのが早いな?カイ」
カイ「氷牙師匠!?何でここに!?」
氷牙「アホ、こんだけデカイ魔力やらなんやらが発生してる場所を、見落とすかよ。……異次元トンネルか?」
氷牙はカイから数歩離れたところに移動し、何かを探すように宙を手探りしだす。
氷牙「ん〜〜と…こっちか…?」
そこからまた数歩離れた場所で手を彷徨わす。
氷牙「……ここだな。むん!」
氷牙は両手で無理やり閉まった扉をこじ開けるように突き出し、それを両側に引き裂く。
グニャリ…
カイが渾身の力でやっと引き裂いた異次元トンネルを、意図も簡単に開けた氷牙。
氷牙「異次元トンネルを開けるなんざ、朝飯前だぜ?」
氷牙の得意とする魔法は防御魔法。 防御魔法は、言い換えれば空間に壁を発生させるような物。 それを応用すれば、空間の隙間に物を入れるような類いだ。 ならば、話は簡単、その隙間になにも入れなければ、穴ができる。
その穴は次元の亀裂…異次元トンネルだ。
氷牙「おら、モタモタすんな。ライナスを止めるんだろ?さっさと行くぞ?」
カイ「あ…はい!!」
一同は揃って、氷牙の開けた異次元トンネルを通った。
|