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異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕
日時: 2013/04/02 00:26:38
名前: 孝(たか)

シンクロ解禁。
遂にはエクシーズ解禁?

一応GXなので…

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラマジガール。

D・HERO系

などのカードは原作キャラのみ使用出来る様にしてありますので、お気を付けください!!

特定のキャラの好感度次第でそれ系統のカードを受け取るのはありです。

以前まではモンスター・エクシーズは、召喚方法が特殊な融合モンスターカードでしたが、今幕よりエクシーズが解禁し能力覚醒によりエクシーズモンスターカードに進化しました。

そして、このリレー内では……

"表側守備表示での通常召喚"も可能です。

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.40 )
日時: 2013/09/04 04:21:50
名前: 孝(たか)

それから更に3日が経過した。

??『へぇ〜来週学園祭なんだ?面白そうぉ!』

テレビ電話による通信で金髪の女性が羨ましそうに呟く。

氷牙「ああ。それで、よかったらお前らも来ないか?来るなら招待状送ってやるぜ?」シュバババババババババババッ!!
??『勿論行く!絶対行く!必ず行く!!イクイクイクイクゥl!!!!』

なんだかちょっと卑猥に聞こえるのは気のせいだろうか?
氷牙も氷牙で、何故か手元が霞む程の動きで何か作業をしている。

凛「では、招待状は2人分追加ですね。会えるのを楽しみにしてますよ?」シュルシュルシュルシュルルルルルル・・・

凛の方はなんだか懐かしそうな朗らかな笑顔で楽しみと言いつつ、氷牙と同じようにテキパキと作業している。

剣一「旦那ぁ!差し入れ持ってきたぜぃ。お、久しぶりだな。元気してッか?」

どうやら休憩がてらに差し入れを持ってきた剣一も、通信相手を知っているのか気楽に挨拶している。

??『やっほぉピカちぃ!おっひさぁ〜♪・・・ところでさぁ?』
「「「ん(はい)?」」」

剣一との挨拶もそこそこに、気になっている事を尋ねてみる事にした。

??『2人はさっきから何してるの?』
氷牙「なにって・・・見て分からんか?レッド寮恒例の出し物。コスプレデュエルの衣装作りだ。」シュババババババババッ!!
凛「私が型作りと採寸と切り出しで、氷牙様が裁縫と修繕です。」

2人とも自然体で話しているが、腕だけは止めない。それどころかよそ見をしながらでも速度が落ちないのにミスもしない。

??『あはは(汗)相変わらずの絶技だねぇ〜』

苦笑しながら頬をポリポリと掻きながら驚きよりも呆れの溜め息を吐いていた。

一方その頃・・・

鏡夜「ハッ!セイヤ!ホイサ!エイサ!」カン!キン!カン!キン!
レオ「ホッ!テヤァ!オリャ!ヨイショ!」キン!カン!キン!カン!

2人揃って槌を持って振り降ろして鉄を打つ。

鏡夜「ふぅ〜〜〜ん〜〜?」
レオ「どおっすか?」

数日かけて10数本の刃物を打ち終えると、選別して行く。

鏡夜「・・・・・・まぁまぁかなぁ・・・本当は、刃を潰す事前提で作るのって嫌なんだけどね。」

ジト〜〜〜っとした視線をレオに向ける鏡夜。

レオ「アハハハ(汗)その辺の文句は氷牙先輩に言ってくださいよ。飾りとは言え、本格的にしたいって事ですし・・・」

苦笑いしながらお手上げの状態で矛先を自分から逸らそうとするレオであった。

鏡夜「分からないでもないけどね・・・刃を潰してるって言っても、危ない事には変わりないから、子供達には扱いには十分気を付ける様に言っておいてね?」

仕方ないなぁと言いつつも、どこか楽しそうに作業している鏡夜とレオだった。

更にその頃子供達はというと・・・

十代「もうすぐ学園祭かぁ・・・」
ヴィオ「そうだねぇ・・・レッド寮は何をするのかな?」

学園祭が目前に迫っているのに、レッド寮生は特に何か準備がある訳でもないらしい。
因みに今居る場所はレッド寮近くの木々が並ぶ涼しげな木陰。

翔「他の所は色々やってるみたいっすけど・・・正直ブルー寮は意味が判らないっす。」
美海「男子は、ダンスパーティー。女子は、劇をする。」

翔の腕に自身の腕を絡めて身体を預ける様に抱きつく美海がどうでもいいように話している。

三沢「イエローは出店だ。縁日でやるみたいな普通の奴だ。まぁ食い物ばっかだけど。」
風華「ままま、まぁお祭りと言えば出店って定番と言えば定番だよね」

すぐ近くに三沢が居る事でドギマギしながら話に加わる風華。

吹雪「や。みんな揃ってどうしたんだい?」
サラ「・・・・・・」

そこに、数日前に意識を取り戻した吹雪が松葉杖片手に、サラの肩を借りて仲間に入ってきた。しかも仲睦まじく見える。

十代「吹雪さん!身体はもういいのか!」
吹雪「まぁ、一応ね。」
サラ「散歩ぐらいなら良いと、氷牙殿から許可も出ている。私は付き添いだ」

そう言いつつもどう見ても嬉しそうに眼を細めているのは気のせいではない筈だ。

亮「なんだ。こんなところに居たのか?」
明日香「皆で何してるのかしら?」

そこに、闇のデュエルの傷が癒えた亮と、明日香のブルートップ達がやってきた。

神楽坂「カイザー達も来たのか?・・・なんだかまだ集まりそうな気がしてきた」汗

ここまで来ると七精門の鍵の守護者全員が集まるんじゃないかと思い始める神楽坂も現れる。

その後も、ライと焔が万丈目の両肩を持って連行気味に来るわ。カイとカノンノがラブフィールド(無自覚)を展開しながら合流し、彼らの前をラルフが女子から必死で逃げる様を見つつ、一時の平和を満喫していたのだった。

因みに、クロノスが一番遅く眼を覚ましたが、既に普通に生活している。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.41 )
日時: 2013/09/04 13:43:19
名前: カイナ

それからまた数日が経過する。

レオ「おらああぁぁぁっ!」
ライ「たああぁぁぁっ!」

カイ「……何してんだ?」

レッド寮前、普段ならデュエルを行っているだろう雰囲気の中レオとライはそれぞれ木刀の一刀流と二刀流でバトルを繰り広げていた。それにカイが尋ねるとアルフが口を開く。

アルフ「カイ君、コスプレデュエルって知ってる?」
カイ「なんだ、それ?」
隼人「レッド寮の伝統で、その名の通りデュエルモンスターズのコスプレをしてデュエルするんだな」
カイ「ふ〜ん……で、それとこの状況となんの関係があるんだ?」

アルフの問いにカイが首を傾げるとここにいる生徒の中では一番学園生活の長い隼人が説明、それにカイはふ〜んと頷いた後また尋ねる。それにアルフが苦笑を浮かべた。

アルフ「それが、カオス・ソルジャーの衣装で取り合いになっちゃって……剣士らしく剣で勝負だって」
メリオル「まったく、レオは妙なとこ子供なんだから。大人気ない」
カイ「というより、この前ようやく退院できたのに大丈夫なんですかね?」
メリオル「まあ、リハビリにはちょうどいいんじゃないかしら?」

アルフの説明の後メリオルが呆れたように首を横に振って呟くとカイがぼそりと呟き、その言葉を聞いたメリオルは苦笑を漏らす。

レオ「冥空斬翔けえぇぇん!!!」
ライ「緋王絶炎しょおぉぉ!!!」

氷牙「おいおいおいおい!!!」

アルフの言葉にメリオルが呆れたように呟いている間に剣士同士の戦いは佳境、なんかとある輝ける物語の剣士と双剣士の秘奥義をぶちかましており思わず氷牙がツッコミを入れていた。そして二つの技がぶつかりあった後、立っていたのはレオだった。

レオ「っしゃあ! 俺の勝ちだ!!」
ライ「きゅうぅ〜……」

メリオル「もう……」

レオは刀を掲げながら声を上げ、ライは二刀を手放して目を回していた。

氷牙「カオス・ソルジャーはレオっと。んじゃライはこの衣装かな? おい、十代達も衣装は準備できたから好きなの選んどけよ」
子供達『はーい』

氷牙はそう呟いた後十代達子供達に衣装を選んでおくよう指示、子供達もそれに返事を返すと一時的に衣装を入れている食堂へと入っていった。

それから数日の後、学園祭当日。コスプレ衣装に着替え終えた子供達メンバーは寮の前に出る。

レオ「カオス・ブレード!!!」

そこではレオがデモンストレーションに刃引きした刀で立ち木を一刀両断にしていた。ちなみに既にカオス・ソルジャーの衣装――本物の鎧の製法で作り、持っている剣もカオス・ソルジャーの剣を完全再現――に着替えている。

翔「化け物っす……」
十代「そうか?」

思わずそう呟いてしまう翔。しかしその横に立つ十代は見慣れた様子を見せており、翔は呆れたようにがくっと頭を下げた後十代を見る。

翔「ところでアニキ、なんなんすかその格好……」

翔の呟きももっとも。彼はエルフの剣士に闇・道化師のサギー、魔導戦士ブレイカーに鉄の騎士ギア・フリードの衣装がごちゃ混ぜになったものを着用しているのだ。

十代「え? かっこよくね?」
翔「……まあ、いいんすけど」

しかしその呟きを聞いた十代は首を傾げてそう尋ね返し、翔は再び呆れたようなため息を漏らした。

ライ「ふっはっせりゃあっ!」
エルフィ「せいっ!」

翔「って何やってんすかあんたらも!?」

その横ではライとアルフがそれぞれライは太刀と小太刀の二刀流、エルフィは少々細いが一般的なスモールソードで若干斬り合いに近い剣舞を行っており、それを見た翔が思わずツッコミを入れると二人はぴたりと動きを止め、それぞれ剣を帯刀して礼を行ってから翔の方を向く。

翔「礼儀正しい!?」

きっちりとした稽古の手順に翔はついさらなるツッコミを入れてしまった。

ライ「何って、稽古を兼ねた剣舞」
翔「何故に今!?」
エルフィ「やっぱこう、デュエルだけじゃなくこういう点で客寄せもした方がいいんじゃないかって」
三沢「まあ確かに客寄せにはなっているが……」

ライの言葉に翔が声を上げ、エルフィが説明すると三沢――何故かアマゾネスペット虎の着ぐるみ、なおメイクもされている――が辺りを見回しながら呟く。

ライ「あ、でも翔達武器を持ち慣れてない奴はあんま触るなよ? 危ないから」
翔「どの口が言ってんすか……そう言えばライ君とエルフィさん、そのコスプレって切り込み隊長と荒野の女戦士っすよね?」
ライ「おう!」
エルフィ「クィーンズ・ナイトと迷ったんだけど。こっちの方が動きやすいから」

ライの念押しの言葉に翔はぽつりと呟いた後二人のコスプレを評価する。ライはメッキ製の鎧を着て、隻眼は再現できずとも片目につけられた刀傷はメイクで再現した切り込み隊長のコスプレをしており、エルフィは荒野の女戦士のコスプレに身を包んでいた。

翔「あ、そ、そうだ! 明日香さんにもブラマジガールのコスプレでもお願いして――」
隼人「あ、いや、それは……」

翔は思いついたようにそう言おうとするがそこに隼人が頬を引きつかせながらそう漏らし、そう思うと女性用更衣室にしていた一室が開く。そこから出てきたのは水色が基調となっている服を着て魔術師風の帽子を被り、くるくるとした先端の杖を持っている女性。

トメ「うふ〜ん」

ブラック・マジシャン・ガールのコスプレをしている購買のおばちゃん、トメさんだった。

翔「うわあああぁぁぁぁっ!!! どうしてトメさんがブラマジガールなんすかー!!??」
隼人「言いそびれたけど、毎年ブラマジガールはトメさんが……」
翔「うううぅぅぅ、聞いてないっす、聞いてないっす……」
トメ「なによ失礼ね〜。ブラック・マジシャン・ガールは私の十八番(おはこ)だよ?」

翔の泣き叫びながらの悲鳴にトメは心外だといわんばかりに眉を吊り上げ、次に左手でピースサインを作ると目の横に持っていってポーズを決める。その時衣装の左脇下部分がビリビリと音を立てて破れた。

トメ「あ、あれ? おかしいわねぇ、この衣装去年まではぴったりだったのに、縮んだかねぇ?……氷牙ちゃん、悪いけど直してくれない?」
氷牙「はいはい。じゃあとりあえず着替えてください」
トメ「はいよー」

トメは氷牙に衣装の手直しをお願いし、氷牙も苦笑しながら頷くとトメは一度更衣室に引っ込む。

翔「氷牙せんせ〜」
氷牙「まあ気持ちは分からんでもないが、トメさんは初代ミス・デュエルアカデミアで当時ブラマジガールそっくりと話題の人だったんだからな。その頃からの隠れた伝統だ」
翔「いらないっすそんな伝統……ううう、ブラマジガール〜」
鏡夜「心配しなくてもちゃんと会えるよ〜」

翔は半泣きになりながらそう呟いており、それを聞いた鏡夜がそう呟いていた。

それから彼らはグラウンドの方に向かう。

メリオル「万丈目君、どう? 腕とか動かせる?」
万丈目「あ、は、はい。まあ、なんとか……」

と、そこにはXYZ−ドラゴン・キャノンのコスプレに身を包んでいる万丈目とその横で何かのセッティングをしているメリオルの姿があった。

翔「え、XYZ−ドラゴン・キャノン……」
隼人「それ、素人の仕事じゃ無いんだなぁ」

翔と隼人の呟きにメリオルがふふっと笑う。

メリオル「私の自信作。もちろんキャタピラ稼働で動きも楽々よ。万丈目君、テスト走行お願い」
万丈目「はい!」

メリオルの言葉に万丈目は頷くと両手の平に装着されているスイッチを押す、とキャタピラが動き万丈目の身体が前進した。

メリオル「右折」
万丈目「はい!」

彼女の指示に万丈目は頷いて右手の平のスイッチのみを押す、と左側のキャタピラだけが稼働、万丈目の身体が右に曲がる。

メリオル「左折」
万丈目「はい!」

今度は左手の平のスイッチを押す、と今度は右側のキャタピラだけが稼働し、左に曲がった。その後にはバック走行の確認も行い、一通りのテスト走行が終わるとメリオルは満足そうに頷いた。

メリオル「うん、上出来上出来。あ、ちなみに肩のスイッチだけど――」
万丈目「これですか?」

メリオルの補足らしい説明を聞いた万丈目は両手で両肩に取り付けられているスイッチを押す、とドンッという音が彼の両肩――正確に言うと両肩に装着されているキャノン砲から響き、数メートル先の地面に拳大の二つの穴が開きキャノン砲からシュ〜という感じで煙が出てくる。

万丈目「……」
メリオル「エルフィが制作した特製エアガンを組み込んでるから下手に触らないでねって言おうと思ったんだけど……」
翔「遅いっすよ!!」
十代「つーかなんでそんなもん入れたんですか!?」

唖然としている万丈目の横でメリオルが説明を続けると翔と十代が二段ツッコミを叩き込む。それにメリオルとエルフィはえへんと胸を張った。

メリオル・エルフィ「「装飾とロマン」」

十代・翔・万丈目「「「そうですか……」」」

その言葉にそうとしか返せない三人であった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.42 )
日時: 2013/09/05 07:18:54
名前: 孝(たか)

ヴィオ「代ちゃ―――ん!」
十代「おっと。ヴィオ?着替えてきたのか?」

後ろから十代の背中に飛び乗るヴィヴィオ。その姿は・・・。

翔「え〜っと・・・その格好って確か・・・サイレント・マジシャンっすか?」
ヴィオ「うん!因みにLv8バージョンだよぉ!」

『『『おおおおおおおお〜〜〜〜〜!!!/////////』』』

杖を持ち、白い魔導師服と帽子を着こなしたヴィヴィオが可愛くウィンクすると、自己主張の激しい一部分が揺れた事で周りに居たレッドのモブ男子から感嘆の声が上がる。

ヴィオ「ね。ね。似合う?似合う!?」
十代「おう。似合ってるぜヴィオ!」
ヴィオ「えっへへぇ〜〜////」

ヴィヴィオを褒めつつ頭を撫でる十代。因みに、十代の衣装の事はスルーである。

氷牙「お〜〜い、翔。そろそろお前も着替えたらどうだ?」
翔「え?僕もっすか??」
氷牙「ああ。これならお前も気に入る筈だ。」

そういって衣装室の方へ連れて行かれる翔。十数分程して出てきた翔の姿は・・・

ガシャン・・・ガシャン・・・ババーーーーン。

翔「ど、どうっすか?////」アーマロイドガイデンゴー
十代「おお!翔がでかくなった!?」
ヴィオ「って言うかそれもう衣装じゃなくてロボットだよ!?」

実は中で翔がパワー・〇イザーの様に操縦してました。

氷牙「乗り心地はどうだ?」
翔「良好っす!なんだか本物の勇者になったような・・・」

因みの因みに、翔は中で雷をイメージしたどこぞの高校生勇者の衣装に身を包んでいたりする。
・・・実は最初、大徳寺先生が乗る予定だったと後に語られた。


氷牙「うむ。流石は鏡夜の渾身の出来。いい仕事してる。」

そう言う氷牙の方も衣装に着替えている。
紫のボディーに白いウィングと背中のブースターに長いマフラー、腕のガントレットに、赤いゴーグルとヘルメット。

そう、みんな大好きジャンク・ウォリアーである。

十代「おおお!氷牙さんはジャンク・ウォリアーか!」
ヴィオ「こっちも本格的だねぇ。これも鏡夜叔父さんの?」
氷牙「ああ。その通りだ。しかも・・・」キィィィ・・・ドウウウンッ!!

背中のロケットエンジンが着火すると、氷牙ウォリアーは空を舞った。

氷牙「わっははははははははははは!!!!そぉぉぉい!!」

右腕を突き出しながらバレルロールして立たせてあった一枚のコンクリートへ突進。

氷牙「スクラップ・フィストオオオオオオオオオオオオオ!!!」

ズゴオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

キィィィィィィィン・・・スタッ!

コンクリートを打ち砕くとゆっくりと着地した。

氷牙「・・・・・・うむ。」

ニギニギと腕の感触を確かめて一度頷いてレオにサムズアップすると、レオもサムズアップで返すのであった。

翔「・・・うわぁい。コンクリートが木端微塵に吹き飛んだっす〜〜」
カイ「・・・ああ。粉々だな。」

2人して遠い目で黄昏てしまっていた。

ピンポンパンポーーーーン・・・『それでは、デュエルアカデミア本校。学園祭を、開催しますにゃぁ!!』

大徳寺先生の放送宣言により、学園祭が開始したのだった。

学園祭開始から1時間もしない内に、大賑わいになっている。

ただし、ブルーの男子寮を除いて・・・。

イエロー寮で行われている大食い大会が催されている場所では、他校の学生服を着た白髪のメガネの高校生が凄まじいペースで平らげ圧勝していたり・・・。

同じくイエロー寮で行われている射的屋ではなぜかプロのスナイパーが狙い打ちしていたり・・・。

レッド寮では小学生くらいの少年少女達がXYZな万丈目や、ガイデンゴーな翔をジャングルジムの様に登って居たり、ジャンクな氷牙は子供を1人ずつ抱えて速度を落としつつ飛びまわって居たり・・・。

カオスソルジャーなレオにデッキ構築の基礎を習う中学生くらいの子達が居たりと賑やかだった。

凛『はあ〜〜い!それでは、レッド寮主催!コスプレデュエルを開催します!こちらで用意したコスプレデュエリストが挑戦者を待っております!ご要望があれば、挑戦者の方もコスプレ衣装を貸し出しております。もしも挑戦者が勝利したあかつきには・・・着用した衣装を記念にプレゼントいたします!』

アーカナイト・マジシャンの衣装を着た凛がマイク片手に司会をしていた。

凛『惜しくも敗退してしまった挑戦者には、参加賞としてこちらに並んでいるカードトレーダーを1回だけ回してください。出てきたカード3枚をプレゼントいたします!必ず、モンスター・魔法・罠が1枚ずつのセットになっています!』

カノンノ『し・か・も!これらのカードトレーダーに入っていますのは、今月発売の新作カードです!参加するだけでまだ誰も手に入れる事の出来ないカードを一足先にゲットのチャンスです!』

客「質問良いですかぁ!!」

カノンノの説明が終わったところで、外部参加の子連れの男性から質問が来る。

カノンノ『はい!なんでしょう?』
客「勝った方は衣装を貰えるだけで、カードの方は引けないんですか?」

勝ったら衣装、負けたら最新カード3枚・・・負けた方が得なのでは?という質問が来たので、カノンノは・・・

カノンノ『いいえ!勿論勝者の方も引く事が出来ます。しかも!勝者の方は2回引けますよ!同じトレーダーで引くもよし。別のトレーダーで引くもよしです!』

と、勿論勝者も引ける事をキチンと説明するのだった。

凛『ですが、お時間の関係上、挑戦はお1人様1日1度とさせていただきます!ですが、我がデュエルアカデミアの学園祭は、4日間続きますので、次の日にまた挑戦する事が出来ますよ!』

カノンノ『因みに、もしも参加出来なかったお客様の為に終了時にこちらのパック。トレーダーに入っているモノと同じですが、中身は2枚入りとなってます。ですので、参加出来なかったお客さまもガッカリしないでくださいね♪』

人差し指を立てながら、首を傾けてウィンクしてアピール。

凛&カノ『『それでは・・・ルールを守って、楽しくデュエルです!』』

『『『『『おおおおおおおおおおおおおお!!!』』』』』

レッド寮も、毎年恒例の行事を開始するのだった。

さて・・・最初の挑戦者は誰を指定するのでしょう??
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.43 )
日時: 2013/09/05 07:57:43
名前: カイナ

アルフ「ごめん、遅れちゃった」
ライ「遅いぞ」

と、そこに今日に限って珍しくうっかり寝坊したためまだ着替えていなかったアルフが更衣室から出てくる。と、女性客の視線がアルフに定まった。アルフのコスプレはヴァンパイア・ロード、元々のイラストとアルフの髪色、髪型がマッチしている他アルフの中性的な顔立ちに残るあどけなさと付け歯を使って再現している八重歯が貴族らしからぬギャップを見せ、どちらかと言えば再現と言うよりヴァンパイア・ロードの息子が無理して父親の真似をしているような出来のコスプレになっていた。

アルフ「どう? 似合うかな?」

アルフ自身もあまりコスプレに自信がなかったのか不安げな様子で自分のコスプレを見せる。

アルフファンクラブメンバー『きゃあああああぁぁぁぁぁっ!!!』

と、初々しさが受けたのかそれともお祭りという普段とは違う空気でタガが外れたのか暴走したアルフファンクラブメンバーに囲まれる。それにアルフは引きつった笑みを浮かべ、流石の彼も本能で危険を感じたのかライ達の方を向いて声を上げた。

アルフ「に、兄さん! 十代! ヴィヴィオちゃん! た、助けてー!!!」

しかしそれに対し全員距離を取って苦笑いするのみ、アルフはすぐさま孤立無援を悟った。するとそこに一人の女性の声が入る。

??「アールフー!!」
アルフ「う、わっ!?」

その言葉の直後一人の女性がアルフに抱きついた、彼女は水色が基調となっている服を着て魔術師風の帽子を被り、くるくるとした先端の杖を持っている。トメさんとは違って美少女、しかしトメさんの若い頃にそっくりな姿。

翔「ブ、ブブブブラック・マジシャン・ガール!?」
アルフ「ネ、ネラ!?」

それをメインカメラで見た翔がガイデンゴーの顔をそっちに向けながら驚いたように声を上げると同時にアルフも声を上げる。その美少女――ブラック・マジシャン・ガールことネラは幸せ満面の表情でアルフの顔を自分の豊満な胸元に抱き寄せて頬擦りを行っており、アルフは照れたように顔を赤くする。

アルフ「ちょ、ちょっとネラ、止めてよ……」
ネラ「もーそんな事言ってー、昔はよく甘えてきてた癖に〜。ね、ね、また一緒にお昼寝しよ〜?」
アルフ「いつの話!? は、恥ずかしいから離れてよ……」

アルフの言葉にネラがそう言うとアルフはすぐさまツッコミを入れ、そう続ける。それを見た翔は一度ガイデンゴーから下りて――オートパイロット機能も完備のためしばらくは大丈夫だ――慌てた様子で十代に話しかけた。

翔「あの、アニキ……あの人は?」
十代「あぁ、ネラさん? 氷牙先生達の知り合いでさ、昔からお世話になってんだ」
翔「へ、へぇ〜……それにしちゃ若い……あ、でも氷牙先生達の知り合いっていうなら別に不思議じゃないか」

翔の言葉に十代がそう言うと翔は自分達と同い年、言っても一、二歳年上くらいな外見である彼女を見ながら首を傾げる。でも同じく年齢不相応な外見の氷牙達を思い出すと自己完結を行った。その間にもネラはアルフに抱きつき頬擦りをしていたがついにその均衡が崩れ去る。

ラルフ「……いい加減にしやがれこの発情女ぁっ!!!」
ネラ「きゃわっ!? あー出てきたなお邪魔虫っ!!!」

アルフのもう一つの人格――ラルフだ。彼がネラを引き剥がすと彼女はそう叫んで杖を構え、ラルフも睨みをきかす。

ラルフ「昔から隙あらばアルフに抱きつくわ頬擦りするわセクハラするわ、アルフが女性恐怖症になったらどうしてくれんだこの万年発情女!!!」
ネラ「誰が発情よこの一心同体ブラコン男!! あんたこそいい加減アルフから自立したらどうなの!? アルフにボディガードなんて必要ないわよ!!」
ラルフ「テメエみたいなのがいるからアルフを守る必要があるんだ!!」
ネラ「うっさい! とっととアルフを出しなさい!!」

ラルフとネラは顔を合わせて早々ぎゃーぎゃーわーわーと口喧嘩を始め、それを見た翔は苦笑を浮かべた。

翔「お、お二人って仲悪いんすか?」
氷牙「あぁ、まあな。そりが合わないのか顔を合わせればいつも口喧嘩。とはいえネラもアルフの身体を傷つけるわけにいかない、ラルフもなんだかんだで女性に暴力を振るうわけには行かないから口喧嘩止まり、まあ小学生の言い争いだ」

ネラ「バーカバーカ! このおジャマ!!」
ラルフ「誰がおジャマだ! あんな雑魚と一緒にすんな!! それとバカって言う方がバカなんだよ知っとけアホ!!」

ネラとラルフは圧倒的に幼稚な口喧嘩を行っており、十代やライ達は慣れているのか呆れたように苦笑して顔を見合わせ肩をすくめる。しかしカイとカノンノは唖然とした表情をしていた。

カノンノ「カイ……あの人……」
カイ「ああ、まさか俺達と――」
????「あいにく我らはまだ精霊だ。君達と違ってな」
カイ・カノンノ「「!?」」

ネラを見たカノンノが唖然としてカイに尋ねると彼もこくんと頷いて返す、しかしそれを遮るように男性の声が聞こえ、二人はびくりとして声の方を向く。そこに立っていたのは紫色の服を纏い同じく紫色の帽子を被った、長い杖を持った、所謂ブラック・マジシャンのコスプレをしている男性だ。

メリオル「あらヴァルツ、あなたも来たの? いらっしゃい」
ヴァルツ「私が知らない間にネラがここへの招待状を入手したせいでな。無下にするのも悪いだろう」

メリオルの驚いたような言葉にヴァルツと呼ばれたブラック・マジシャンのコスプレをしている男性は肩をすくめてそう返す。と、メリオルはくすくすと笑う。

メリオル「よくお似合いよ。ブラック・マジシャンのコスプレ」
ヴァルツ「褒めてもらったと解釈していいのだろうか? まあ、メリオルもよく似合っているよ」
メリオル「あら、ありがとう」

二人は互いに微笑を浮かべながらそう互いの格好を褒め合う。メリオルが扮しているのは桜姫タレイア。和装が意外とよく似合っている上に扇子もかなり持ち慣れた様子を見せている。まあ彼女は武術での武器に鉄扇を選んでいるため慣れていて当たり前なのだが。と、そこでラルフとネラの喧嘩に新たな動きが出てくる。

ネラ「いいわ! じゃあデュエルよ!」
ラルフ「おーやってやらぁ!!」

氷牙「結局これか……」

ネラとラルフはデュエルでの決着を選び、氷牙はいつもの事なのか呆れ気味に漏らした後凜に目配せした。

凜「それでは、本日最初のコスプレデュエルはブラック・マジシャン・ガールさんVSヴァンパイア・ロードさん! デュエルスタンバイ!」

ネラ・ラルフ「「デュエル!!!」」

凜の言葉の後に二人の声が響き渡った。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.44 )
日時: 2013/09/05 13:09:47
名前: ハイパーカイザー

その少し前・・・・

銀河「・・・うまい!イエローの出店、美味いもの揃ってたな。」

聖夜「ブルー女子の劇もなかなかだったな・・・・男子のダンスパーティーは微妙なところだったが・・・・」

林華「チョコバナナおいしー!」

三人の少年少女・・・銀河、聖夜、林華が食べ歩きをしていた。

銀河「やっぱり来て正解だったぜ。いろんなこともわかったしな。」

聖夜「・・・・そもそも、お前らが駄々をこねて、妥協案で受験勉強の息抜きとして来たわけだからな?」

林華「あ、あっちがレッド寮みたいね。」

銀河「よし行こうか。」

聖夜「・・・お前ら・・・」

ため息をつきながらついていく聖夜をよそに、レッド寮に向かう二人。そして・・・

銀河「おおーーーーー!!!『アーマロイドガイデンゴー』に『XYZ−ドラゴン・キャノン』!!!」

林華「ほんと、スーパーロボットの事になるとテンション上がるわねあんた・・・・というか、『アーマロイドガイデンゴー』ってコスプレの枠を超えているような・・・・」

聖夜「・・・こっちは『ジャンク・ウォリアー』が本当に空を飛んでいるんだが・・・・」

テンションがリミットブレイクしている銀河はともかく、他の二人はコスプレとはいえるようでいえない物を見て呆然としていた。

林華「・・・ところであんた達デッキ持ってきてる?私、慌ててて忘れてきちゃったんだけど・・・・」

聖夜「一応あるが・・・・調整中だからな・・・デュエルはしないつもりだ。」

銀河「え!?お前らこんな面白そうなことやんないの!?」←市販されているデュエルディスクとデッキを見せながら

二人「「なんで準備万端なんだよお前(あんた)!?」」

銀河「いついかなる時でも、外に出るときはデュエルの準備をしておくもんだぜ」キリッ

林華「ドヤ顔しないで!!」

聖夜「・・・・はぁ・・・・シャル、早くこっちに帰ってきてくれ・・・癒しがお前しかいないんだ・・・」

そんなドタバタ騒ぎを、最初のコスプレデュエルが開始されるまで続くのだった。

____________________________

一応、「IS」のシャルロットもいることにします。(聖夜とは遠距離恋愛中)
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.46 )
日時: 2013/09/05 21:18:23
名前: カイナ

ラルフ「俺の先攻、ドロー! 俺は[エーリアン・ソルジャー]を攻撃表示で召喚!」
エーリアン・ソルジャー 攻撃力:1900

ラルフの場に現れるエーリアンの兵士、とその姿を見たネラがジト目を見せた。

ネラ「ちょっとラルフー、ヴァンパイア・ロードのコスプレしといて【エーリアン】って、空気読めてないんじゃない?」
ラルフ「黙れ。ヴァンパイアカードなんざ持ってねえ!」

ネラの言葉にラルフは開き直ったように叫ぶ。

エヴァ「呼んだか?」
十代「呼んでねえって」

と、そこにエヴァがヴァンパイアという言葉に反応したのかどこからともなく美しい金髪を惜しげもなく日光で輝かせながら現れ、そう問うが十代は気にせずツッコミを返す。

ヴィヴィオ「……ってあれ!? エヴァンジェリンさん!?」

と、少し経ってヴィヴィオが気づく。彼女は吸血鬼のはずなのに直射日光に平然と当たっていた。

エヴァ「真祖の吸血鬼を舐めるな」

エヴァはヴィヴィオの驚いた理由を見透かしたように、どこかドヤ顔気味で返す。

ラルフ「さらに[カゲトカゲ]を特殊召喚! このモンスターは俺がレベル四モンスターの召喚に成功した時、手札から特殊召喚出来る!」
カゲトカゲ 攻撃力:1100

十代「おぉ! レベル4モンスターが二体!」

と、その間にラルフは新たなモンスターを特殊召喚し、彼のフィールドに十代が歓声を上げる。

ラルフ「俺はレベル4のエーリアン・ソルジャーとカゲトカゲをオーバーレイ! 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!! 来い、[キングレムリン]!!」
キングレムリン 攻撃力:2300

二体の爬虫類が光に包まれ、地面に空いた穴に吸い込まれていく。そしてその穴の中からグレムリンの王が姿を現した。

ラルフ「キングレムリンの効果発動! このカードのオーバーレイユニットを一つ使い、デッキから爬虫類族モンスター一体を手札に加える! 俺はエーリアン・ソルジャーを使い、デッキから[エーリアンモナイト]を手札に加える! カードを一枚セットし、ターンエンドだ」手札四枚
キングレムリン オーバーレイユニット数:2→1

ネラ「私のターン、ドロー! 私は[ホーリー・エルフ]を召喚し、速攻魔法[ディメンション・マジック]発動! 私の場に魔法使い族モンスターが存在する時、私の場のモンスター一体を生け贄に捧げ、手札から魔法使い族モンスター一体を特殊召喚する。私はホーリー・エルフを生け贄に捧げ、私自身、[ブラック・マジシャン・ガール]を特殊召喚!!」
ブラック・マジシャン・ガール 攻撃力:2000

その言葉と共に聖なる妖精魔術師が棺の中に入り、その棺からネラとまったく同じ姿をした魔法少女――ブラック・マジシャン・ガールが姿を現す。

ネラ「イェイ☆」

男性客『うおおおおぉぉぉぉぉっ!!!』

そしてファンサービスにかネラは左手でピースサインを作ると目の横に持っていってポーズを決める。ソリッドビジョンのブラック・マジシャン・ガールも全く同じポーズを取り、男性客から歓声が上がった。そしてネラは決めポーズを終えるとラルフの場のキングレムリンをビシッと指差す。

ネラ「さらにその後、フィールド上のモンスター一体を選んで破壊できる! キングレムリンを破壊!」
ラルフ「ちぃっ!?」

さらに彼女がそう続けると共にキングレムリンの背後に棺が現れ、キングレムリンを吸い込んで扉を閉めるとなんと棺が自爆した。その爆風から顔を少し庇いつつラルフは舌打ちを叩く。

男子A「いいぞーブラマジガールー!」

男子生徒の一人が歓声を上げ、ネラはその相手にウィンクで返した後ふっと笑う。

ネラ「私自身でダイレクトアタック! ブラック・バーニング!!」
ラルフ「リバースカードオープン! 永続罠[デモンズ・チェーン]!! フィールド上の効果モンスター一体を選択、選択したモンスターは攻撃できず、効果は無効化される! 俺が選択するのは当然、ブラック・マジシャン・ガール!!」
ネラ「くっ!?」

攻撃の瞬間ラルフの場の伏せカードが翻り、カードから放たれた鎖が四方八方からブラック・マジシャン・ガールを襲う、次々と魔の鎖がブラック・マジシャン・ガールの四肢を捕らえ、まるでX字の磔のような状態になった。

男性客『うおおぉぉぉっ!!??』

どこか背徳感のある光景に男性客は嬉し恥ずかしという様子を見せる。

ネラ「あちゃ、そうくる? 私はリバースカードを二枚セットして、ターンエンド」手札一枚

ネラは苦笑を浮かべてカードを伏せるとターンを終え、それからちらっと周りを見る。

ネラ「でも、この攻防でなんか周りから見る役割決定しちゃったね」
ラルフ「……そうだな」

その言葉にラルフも同意する。

男の子「ブラマジガールー! がんばれー!」
女の子「わるい吸血鬼なんてたおしちゃえー!」
男性客『ファイト! ブラマジガール!!』

主に子供達、そして大きなお友達がネラを応援。完全に仲間の力を借りて戦う正義の魔法少女と異生命体を操る悪の吸血鬼という構図になってしまっていた。と、ラルフはふっと笑う。

ラルフ「なんなら観客の思う通りに悪者を演じてやろうか?」
ネラ「じょーだん。そっちこそどんでん返しにしたいなら協力してあげてもいいわよ?」
ラルフ「お断りだ。テメエに勝ちを譲られてたまるか」
ネラ「同意見だね」

二人はそう言い合い、互いに睨み合う。

ラルフ「俺が――」
ネラ「私が――」
ラルフ・ネラ「「――勝つ!!!」」

ラルフ「俺のターン、ドロー! 俺は[エーリアンモナイト]を召喚し、効果発動! このカードが召喚に成功した時墓地からレベル4のエーリアンを特殊召喚出来る! 戻ってこい、[エーリアン・ソルジャー]!!」
エーリアンモナイト 攻撃力:500
エーリアン・ソルジャー 攻撃力:1900

彼の場にアンモナイト型エーリアンとエーリアンの兵士が並び、その二体が光に包まれる。

ラルフ「俺はレベル4のエーリアン・ソルジャーにレベル1のエーリアンモナイトをチューニング! 異星の使者よ、今ここに出でて我が敵を蹂躙せよ! シンクロ召喚!! 侵略せよ、[宇宙砦ゴルガー]!!!」
宇宙砦ゴルガー 攻撃力:2600

エーリアンモナイトが一つの緑の輪に、エーリアン・ソルジャーが四つの星となり、光を放つとその光の中から宇宙砦が姿を現す。

ラルフ「手札から永続魔法[「A」細胞増殖装置]を発動し、宇宙砦ゴルガーの効果発動! 一ターンに一度、フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カードを任意の数持ち主の手札に戻し、その数だけAカウンターをフィールド上に存在するモンスターに置く事ができる。俺は「A」細胞増殖装置とデモンズ・チェーンを俺の手札に戻し、ゴルガーにAカウンターを二つ乗せる!」
宇宙砦ゴルガー Aカウンター数:0→2

その言葉と共にゴルガーが不思議な光を発して魔法美少女を捕らえていた鎖を消し去り、術者の手に札として戻す。ちなみに男性客はブラック・マジシャン・ガールの拘束が解けて嬉しいような悲しいようなという様子を見せ、女性客に睨まれていた。

ラルフ「宇宙砦ゴルガー第二の効果発動! 一ターンに一度、フィールド上に存在するAカウンターを二つ取り除く事で、相手フィールド上に存在するカード一枚を破壊する! 俺はゴルガーのAカウンター二つを取り除き、ネラの俺から見て右の伏せカードを破壊!」
ネラ「くっ!? 魔法の筒が……」
ラルフ「相変わらず抜け目のねえ奴だな。バトル! 宇宙砦ゴルガーでブラック・マジシャン・ガールを攻撃!!」
ネラ「きゃああぁぁぁっ!!」LP4000→3400

ゴルガーの目から放たれた怪光線がブラック・マジシャン・ガールを破壊し、ネラにまでダメージを与える。

子供達『ブラマジガール!』
大きなお友達『大人気ねえぞー! 引っ込めー!』

正義の魔法少女が先に傷を負った事に子供達が悲鳴を上げ、大きなお友達がラルフにブーイングを送る。

ラルフ「改めて[「A」細胞増殖装置]を発動、カードを一枚セットしてターンエンドだ」手札三枚

しかしラルフはそれを無視して改めてさっき発動しすぐバウンスした永続魔法を発動、さらにカードを一枚伏せてターンを終えた。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.47 )
日時: 2013/09/06 04:13:36
名前: 孝(たか)

凛『はい!それでは、デュエルの途中ですがキリの良い所で解説と行きましょう!』
カノンノ『今のデュエルで、観客の皆さんもお気付きになったと思います。彼の使ったこの黒いモンスターカード!』

そういって、カノンノは黒いカード・・・エクシーズモンスターを取り出して掲げる。

凛『お客様の中にも、このカードを見た事がある!という方は居ますかぁーー!』

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

子供「はーい!この前テレビでペガサスさんが話してるのを聞きました!!」
カノンノ『はい!その通りです!こちらの黒いカード・・・エクシーズモンスター。実はこのカード、融合モンスターが作られた時期から同時期に作られていたのです!(全くの嘘)』

どよどよ・・・どよどよ・・・

カノンノの説明に、観客一同がどよめき出す。
まさかそんな前から製作されていたとは思ってもみなかったのだから・・・。

凛『ですが、その時の状況ですとあまりにも困難を極めたのです。そこで!』
カノンノ『大企業・レディアントコーポレーションの現社長であるエデンさんが当時I2社の社員だった頃に”だったら最初は融合モンスターのままで出せば?”という案が可決され、全デュエリストの合計使用数が100万回を達成した時、仕掛けが作動する様に加工されていたのです!(という設定)』

『『『『『な、なんだってええええええええええええええええええ!?!?!?』』』』』

一同驚愕!よもやそんな仕掛けが施されていたとは夢にも思わなかったのだ。

カノンノ『同レベルモンスターを2体以上揃えるというのは、当時のカード群では難しく、あまり使われる事はありませんでした』

ちょっとしょんぼりした様な雰囲気で話を続けるカノンノ。
そこへすかさず凛が続きを話し始める。

凛『ですが、シンクロモンスターが登場してからというもの、レベル変換能力を持つカードや、召喚を補助するカードが次々と作られて来た為、一気に使用数が増え続け・・・遂に達成された為に限定解除されたのです!(で、良いんですよね?氷牙様?)』

『『『おおおおおおお〜〜〜〜!!』』』

パチパチパチと拍手が起こる。
拍手が止まるのを待って説明の続きをする2人。チラリと話し合いで決められた事を確認するように氷牙の方に視線を巡らせる。

因みにペガサスとエデンには話を通してある。快く協力してくれた2人に感謝を述べていた。

カノンノ『以前までは、同レベルモンスターを除外してエクストラデッキから特殊召喚される仕様でしたが、エクシーズ召喚が限定解除された為、ホンの少し変わりました。』

凛『それは、素材となったカードは除外ではなく、エクシーズモンスターの下に置く事。これをオーバーレイユニットと言います。この、オーバーレイユニットを使う事で、エクシーズモンスターは効果を発動する事が出来るのです。』

2人の説明に、フムフムと頷く観客達。デュエリストではない者達は良く分かっていない様だが・・・。

カノンノ『そして、オーバーレイユニットとなったカードが墓地に送られる時ですが、扱いが少々特殊なんです。』

凛『それは、”フィールドから墓地に送られた”という扱いにはならない。という物です。これにより、もしもオーバーレイユニットとなった素材カードがフィールドから墓地に送られた時に効果を発動するクリッター等の効果を発動できない状態になってしまうのです。』

客「つまり、リクルーターやサーチ効果を持つモンスター効果を持つモンスターとは相性が悪いって事ですか!」

そこまで聞いて、観客の一人が質問を投げかける。

カノンノ『はい。そう言う事になってしまいます。ですが、それを逆手に取る事で産まれるコンボも出来ました!』

凛『それが、こちら。ゾンビキャリアとボルト・ヘッジホッグの二枚によるコンボです。』

一同は首を傾げてどう言う事だ?と疑問に思うのだった。

カノンノ『この二枚のカードは、自身の効果によって墓地から特殊召喚された場合、フィールドから離れた時、除外されてしまう効果を持っているのですが、エクシーズ素材・・・オーバーレイユニットとなる事で、その残った効果・・・残存効果をリセット出来るのです。』

客「つまり・・・・・・どう言う事ですか?」

今の説明では分かりずらかったようで、説明を願う観客達がいた。

凛『つまりですね。エクシーズ素材となる事で、効果に使用する為のコストとなり、カードとして扱われなくなります。故に、残った効果を打ち消してしまう訳ですね。』

カノンノ『そして、コストエネルギーとして取り除いて墓地に送るので、フィールドから墓地に送られたではなく、いきなり墓地に送られたという感じになるので、ゾンビキャリアやボルト・ヘッジホッグの除外条件を満たしていないので、この二枚は除外される事が無いという訳です。』

客「なるほど。ありがとうございます」

なんとかそれで納得しいてくれたようだ。

凛『それでは、エクシーズ召喚の手順を紹介します。』

1.エクシーズ召喚するエクシーズモンスターに合わせたエクシーズ素材モンスターを自分フィールドから選択し、任意のモンスターカードゾーンに縦向きに重ねる。

2.エクシーズ召喚するエクシーズモンスターを相手に見せる。

3.ここでエクシーズ召喚(特殊召喚)を無効にする《ライオウ》・《神の宣告》・《昇天の角笛》・《王宮の弾圧》等の発動タイミングになる。

4.エクシーズ召喚(特殊召喚)を無効にされなかった場合、エクシーズ召喚が成功し、望む表示形式(表側攻撃表示か表側守備表示)で、エクシーズ素材の上に重ねてフィールドに出す。
ここで《ガチガチガンテツ》等の永続効果や、フィールド魔法・《DNA改造手術》等の永続カードの効果が適用される。

5.ここでエクシーズ召喚に成功した(特殊召喚に成功した)時に発動する誘発効果の発動と、《奈落の落とし穴》等のクイックエフェクトのカードの発動・効果の発動タイミングになる。

カノンノ『簡単に纏めると、この5つの手順を踏まえて召喚します。そして、いくつか注意する点もあります。それがこちらです。』

1.エクシーズ素材は墓地などを経由せず直接重ねられ、カードとして扱われなくなる。
よって、《次元の裂け目》や《マクロコスモス》などが存在してもエクシーズ召喚の処理には影響がない。

また、現時点で「エクシーズ素材に使用した時」に発動する効果を持つモンスターは存在しない。
例外的に、《ガガガガール》等の様にエクシーズ素材となった時に効果を付与するものは存在する。

2.モンスタートークンはエクシーズ素材に使用できないが、罠モンスターは使用できる。
基本的にエクシーズ素材として「重ねる」ことができるか否か(カードそのものが存在するか)、と覚えておくとわかりやすい。

3.一度エクシーズ召喚していればエクシーズモンスターは蘇生制限を満たし、墓地からの特殊召喚が可能となる。

しかし、当然エクシーズ素材は0の状態なので、かつては打点目的以外であえてエクシーズモンスターを蘇生させる意義はあまりなかった。
しかしエクシーズ素材の有無に関係なくメリット効果を使えるエクシーズモンスターや、エクシーズ素材を補充できるカードがあるため一概に無意味とは言えない。

凛『・・・と、以上が注意点となります。』

一つ一つ口頭で説明していく2人、その説明に観客達も感嘆の声を上げる。

カノンノ『それでは、この事を踏まえて・・・コスプレデュエルをお楽しみください!!』

『『『『おおおおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!』』』』

こうして、説明と解説の為に中断していた決闘の続きが開始される。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.48 )
日時: 2013/09/06 05:24:27
名前: 孝(たか)

ネラ「私のターン。ドロー!私は、永続魔法[魔法族の結界]を発動!フィールドの魔法使い族が破壊される度に魔力カウンターを1つ置く事が出来るよ!そして、[見習い魔術師]を守備表示で召喚!効果発動!この子が場に出た時、魔力カウンターを置く事の出来るカード1枚に、1つ置く事が出来るよ。魔法族の結界にカウンターを設置!」

魔法族の結界0→1

ネラ「私は、これでターンを終了するよ。」手札0
ラルフ「俺のターン。ドロー!・・・スタンバイフェイズに[「A」細胞増殖装置]の効果発動!相手フィールド上の表側表示モンスター1体にAカウンターを1つ置くぜ!」

ラルフがニヤリと笑うと、増殖装置からA細胞が飛び出し、ネラの場の見習い魔術師に付着した。

まるで小さな肉片の様な細胞は、トクントクンと小さな鼓動を放ちながら見習い魔術師を侵食していく。

見習いAカウンター0→1

ネラ「うぇぇ・・・気色悪い。」

まるで黒いGを見る様な目でA細胞を見るネラ。これは女の子で無くても嫌である。

ラルフ「・・・・・・いや、すまん。俺もこの表現は無いわぁと思ってる。せめて液体であってほしかった。」

そんなネラをみてラルフ自身もちょっと嫌な目でA細胞から視線を逸らした。

ラルフ「ゴホンっ!じゃぁ続けるぜ。ゴルガーの効果で、増殖装置を戻し、見習い魔術師にもう一つAカウンターを乗せるぜ。そして、見習い魔術師のAカウンター2つを取り除き、[エーリアン・リベンジャー]を特殊召喚だ!」

見習いAカウンター1→2→0
リベンジャー ATK2200

腕が6本生えた怪獣型の宇宙生物がラルフの場に現れる。

リベンジャー『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!』

人とは違う言語で雄叫びを上げるリベンジャー・・・名の通り、何かを恨んでいる様な叫びは、周りを委縮させる。

子供「うぇぇぇぇん!怖いよパパァ!!」
父親「大丈夫、大丈夫。ブラック・マジシャン・ガールのお姉さんが倒してくれるからねぇ」

中には泣いてしまう子供もいたので、ラルフはちょっと罪悪感に襲われる。

ラルフ「・・・・・・り、リベンジャーの効果発動。相手の場の表側モンスター全てにAカウンターを1つずつ置くぜ。」

見習いAカウンター0→1

ラルフ「更に、手札から[エーリアン・スカル]の効果発動だ!相手の場のレベル3以下のモンスターをリリースして攻撃表示で特殊召喚させてもらうぜ!!」

スカル ATK1600

見習い魔術師がA細胞に浸食され、名前の通り髑髏そのままの様な頭部を持つ宇宙生物へと変貌してしまう。

客「うおっ!?融けた!?」
客「まるでバイオ〇ザードだな・・・」

まさか融けて変貌するとは思わなかったのだろう。しかし、エーリアンが寄生してしまう様な映画もあるので、納得している者もいる。

ラルフ「破壊された訳じゃねぇから、魔法族の結界にカウンターは乗らねぇ。戦闘を行った訳でもないから、見習い魔術師の効果も出ねぇ!ま、代償としてこのターン俺は通常召喚出来ないがな。そして、特殊召喚時、スカルにAカウンターが1つ乗るぜ」
ネラ「あちゃぁ〜〜折角のリクルートが・・・」

スカルAカウンター0→1

ネラは片手で頭を押さえて残念がる。

ラルフ「バトルだ![リベンジャー]で、スカルに攻撃!”復讐の惨劇”!!この瞬間、エーリアン共有能力が発動!Aカウンターが乗っている数だけ、エーリアンモンスターとの戦闘時、攻撃力が300ポイントダウンだ!」

スカルATK1600→1300

リベンジャーがスカルに肉薄すると、6本の腕でスカルの頭、両腕、両脚を鷲掴みにすると、ギリギリと引っ張り始める・・・そう、身体をバラバラに引きちぎるつもりなのだ。

ネラ「・・・・・・甘いよ。」

しかし、突如スカルから強力な覇気が溢れだす。

スカル『ウボアアアアアアアアアアア!!?!』

スカルATK1300→2300

ラルフ「なっ!?攻撃力が・・・」
ネラ「リベンジャーの攻撃宣言時に、このカードを発動させていたのよ。」

リベンジャーの巨体がネラのリバースカードを隠してしまっていた為に、ラルフはそれに気付けなかったのだ。

ラルフ「[虚栄巨影]・・・バトルフェイズの間、攻撃力を1000ポイントアップさせる速攻魔法・・・しくった!?」

攻撃力の上昇したスカルは、リベンジャーの6本腕からなる怪力を超える怪力で振り払い、手刀に構えた腕でリベンジャーの腕を全て切り裂き、心臓と思えるコアを貫いた。

ブシャアアアアアアアアアアアッっと、緑色の血を撒き散らしながらリベンジャーは息絶えた。

ラルフ「くっ・・・」LP4000→3900
ネラ「うわぁ・・・やっぱり血は赤じゃないんだ・・・」
ラルフ「因みに5以上は緑だが、4以下は紫の血だ。」

まさかレベルで血の色が違っているとは思わないだろう。
雑兵とボスとの違いだろうか?

ラルフ「バトルを終了。永続魔法[「A」細胞増殖装置]と[「A」細胞培養装置]を発動して、ターンを終了する。」手札1

スカルATK2600→1600
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.49 )
日時: 2013/09/07 00:31:39
名前: カイナ

ネラ「私のターン、ドロー! [強欲な壺]を発動! カードを二枚ドロー!……[見習い魔術師]を守備表示で召喚して、見習い魔術師の効果により魔法族の結界に魔力カウンターを乗せる……エーリアン・スカルを守備表示に変更してターンエンド!」手札一枚
見習い魔術師 守備力:800
エーリアン・スカル 攻撃力:1600→守備力:1800
魔法族の結界 魔力カウンター数:1→2

カノンノ[おっとブラック・マジシャン・ガール選手、ここは守りを固めるようです]

ネラは二体目の見習い魔術師を守備表示で出して守備を固めてターンを終える。

ラルフ「引きが悪いか? だが手加減はしねえぞ。俺のターンドロー! スタンバイフェイズに「A」細胞増殖装置の効果でスカルにAカウンターを乗せ、俺はゴルガー第一の効果発動! フィールドに表側表示で存在する魔法・罠を任意の枚数手札に戻しその枚数だけフィールド上のモンスターにAカウンターを乗せる。この効果は相手の場のカードも対象となる! 俺は「A」細胞増殖装置と「A」細胞培養装置、そしてお前の場の魔法族の結界を手札に戻させてもらう!」

エーリアン・スカル Aカウンター数:1→2

カノンノ[おっとヴァンパイア・ロード選手! ブラック・マジシャン・ガールさんのコンボを崩しにかかった!!]
男子生徒A「卑怯者ー!」
翔「外道ー!」

ラルフ「おいこら翔テメエどさくさに紛れて何言ってんだ!?」
ネラ「甘いね! 手札の[エフェクト・ヴェーラー]の効果発動! 手札からこのカードを捨ててゴルガーの効果を無効にする!」
ラルフ「チッ」

カノンノ[しかしブラック・マジシャン・ガール選手! 上手くかわしたー!!]

ゴルガーの光がネラの手札から現れた魔術師の魔力によって消されていき、ラルフは舌打ちを叩く。ちなみに観客からはネラを応援する歓声とラルフに対しての「ざまぁみろー」という暴言が上がっていた。

ラルフ「俺は[エーリアン・キッズ]を攻撃表示で召喚し、バトル! ゴルガーでエーリアン・スカルを攻撃し、この時キッズの効果でスカルの守備力はAカウンターの数×300ポイントダウン!」
エーリアン・キッズ 攻撃力:1600
ネラ「あちゃちゃー。ま、仕方ないか」
エーリアン・スカル 守備力:1800→1200
ラルフ「さらにキッズで見習い魔術師を攻撃!」
ネラ「ふふ、見習い魔術師の効果発動! このカードが戦闘によって破壊された時、デッキからレベル2の魔法使い族モンスター一体をセットする! 私は[マジカル・アンダーテイカー]をセット!」
ラルフ「……ターンエンド」手札一枚

ネラの場に残るのは一体のセットされた魔法使い。そんな状況に対しラルフは難しい表情でターン終了を宣言した。

ネラ「私のターン、ドロー! 私はセットしていた[マジカル・アンダーテイカー]を反転召喚して、リバース効果発動! 自分の墓地のレベル4以下の魔法使い族モンスター一体を特殊召喚出来る!」
ラルフ「……そういう事か! そうはいくか! リバースカードオープン永続罠[デモンズ・チェーン]! 相手効果モンスターの攻撃を封じ効果を無効にする!」
ネラ「そうはいかないよ! 速攻魔法[サイクロン]を発動! デモンズ・チェーンを破壊!!」
ラルフ「なっ!?」

ラルフは再び魔の鎖を発動するがその鎖が竜巻に弾かれ、媒体であるカードさえも破壊。その間に魔法の葬儀屋が詠唱を終えた。

ネラ「墓地から[見習い魔術師]を特殊召喚し、効果で魔法族の結界に魔力カウンターを乗せる。そして魔法族の結界の効果発動! 魔力カウンターが乗っているこのカードと自分フィールド上に表側表示で存在する魔法使い族モンスター一体を墓地へ送る事で、このカードに乗っていた魔力カウンターの数だけデッキからカードをドローする。私はこのカードとマジカル・アンダーテイカーを墓地に送り、魔法族の結界に乗っていた魔力カウンター数、三枚カードをドロー!」手札三枚
ラルフ「だがキッズの効果発動! 相手がモンスターを特殊召喚した時、その特殊召喚されたモンスターにAカウンターを一つ置く!」

見習い魔術師 Aカウンター数:0→1

カノンノ[ブラック・マジシャン・ガール選手、一気に三枚に手札を増やしました!]
凜[これ以上欲張っても次のターンはなすすべなくバウンスされますからね。いいプレイングです]

ネラは一気に三枚のカードをドローし、カノンノが実況、凜が解説する。

ネラ「私は魔法カード[死者転生]を発動! 手札を一枚捨て、墓地から私自身[ブラック・マジシャン・ガール]を手札に戻す。そして見習い魔術師を生け贄に捧げ、再び私自身を召喚!!」
ブラック・マジシャン・ガール 攻撃力:2000

ネラは再びブラック・マジシャン・ガールを呼び出す。しかし、まだ終わらない。

ネラ「装備魔法[ワンショット・ワンド]を私自身に装備! 攻撃力を800ポイントアップし、バトル! 私自身でゴルガーに攻撃!! ブラック・バーニング!!!」
ブラック・マジシャン・ガール 攻撃力:2000→2800
ラルフ「ぐううぅぅぅっ!」LP3900→3700
ネラ「さらにワンショット・ワンドの効果発動! 装備モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後、このカードを破壊してデッキからカードを1枚ドローできる! ワンドを破壊し、カードを一枚ドロー!」
ブラック・マジシャン・ガール 攻撃力:2800→2000

ネラはラルフの切り札の一体を破壊し、さらにドローに繋げる。

ネラ「む……ターンエンド」手札一枚

しかし引きが悪かったのかむっと唸った後ターンエンドを宣言した。

ラルフ「俺のターン、ドロー! スタンバイフェイズに「A」細胞増殖装置の効果でブラック・マジシャン・ガールにAカウンターを一つ乗せる」
ネラ「む……なんかやだな……」
ブラック・マジシャン・ガール Aカウンター数:0→1

ブラック・マジシャン・ガールの身体にA細胞がくっつき、自分の全く同じ姿のものにグロテスクな細胞がくっついたのが嫌なのかネラは身体を震わせる。

ラルフ「とっとといくぜ! 俺はエーリアン・キッズをリリースし、[エーリアン・マザー]をアドバンス召喚!」
エーリアン・マザー 攻撃力:2300

エーリアンの子供が光に包まれ、その光が闇に包まれたと思うと闇の中からエーリアンの母体が姿を現した。

ネラ「ぅえ……」
ラルフ「バトル! エーリアン・マザーでブラック・マジシャン・ガールを攻撃!!」

生理的嫌悪でも催したのかネラは少し引き気味の様子を見せ、そこを隙と見たかラルフは攻撃宣言。ブラック・マジシャン・ガールはマザーの四本の腕にとっ捕まるとそのままマザーに丸呑みされてしまった。

ネラ「た、食べられた……」LP3400→3100

ネラは自分自身が食べられたことに唖然とした様子を見せる、とラルフがものすっごく申し訳なさそうな表情を見せた。

ラルフ「あーその、なんだ……ネラ」
ネラ「なに?」
ラルフ「流石に先に謝っておく、すまない……バトルフェイズ終了、この時エーリアン・マザーの効果が発動する」

ラルフはすっごく気まずそうな様子を見せながら静かにバトルフェイズの終了を宣言。その時マザーの身体に埋め込まれた紫色の球体が輝き、そう思った時だった。

ネラ・観客『うぶっ!!!』

ネラ、そして観客が口を押さえる。マザーはなんとさっき食べたブラック・マジシャン・ガールを産み落としたのだ。その光景そのものはグロテスク以外何者でもないのだが、産み落とされたブラック・マジシャン・ガールの姿はマザーの体液だろうものでどろどろになって眠ったように目を閉じており、それを目の当たりにした思春期の男子生徒は思わず股間を押さえてしまった。

ラルフ「その、な……エーリアン・マザーはAカウンターの乗ったモンスターを戦闘破壊した時、バトルフェイズ終了時にそのモンスターを特殊召喚するんだ……あ」
ネラ「ちょ、ちょっとどうしたの!?」

ラルフはやはり気まずそうに説明した後虚空を見上げて「あ」と呟き、ネラが驚いたように声をかけるとラルフはぽりぽりと頬をかいた。

ラルフ「いや、今俺の心の世界にいるアルフが今のブラック・マジシャン・ガールの姿を見て鼻血吹いて気絶した」
ネラ「ひぃっ……」

ラルフの呟きにネラは顔を真っ赤にして自分の身体を抱きしめる。確かに今のブラック・マジシャン・ガールの姿は健全なる男子には目の毒な光景だろう、特に十代達幼馴染メンバーの中でアルフはトップクラスでそういうものに免疫がない。しかし目の毒な姿を公衆の面前に出しているにも関わらず何故かアルフが見た、という事を聞いてようやく彼女は顔を真っ赤にした。

ラルフ「まあ、なんだ……悪かった」
ネラ「いいよ別に、デュエルだもん……」

流石に申し訳なくなったのか心の底からすまなそうに謝るラルフにネラはず〜んと落ち込んでそう返す。

ラルフ「あー……俺はこれでターンエンドだ」手札一枚
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.50 )
日時: 2013/09/07 01:57:52
名前: ハイパーカイザー

・・・・・・・・・・・R15のタグでもつけます?(汗)
_____________________

聖夜「・・・・レベルが高いな・・・」

銀河「ああ・・・たけぇな・・・・」

林華「ええ・・・高いわね・・・」

三人は注目して見ていた・・・そう・・・・

聖夜「デュエルのレベルが。」

銀河「女子のレベルが。」

林華「コスプレの出来のレベルが。」

三人『・・・ん?』

・・・・完全に別々のものを見ていた・・・(汗)

聖夜「・・・なんでデュエル以外のものに注目するんだよ・・・」

林華「だ、だって『ヴァンパイア・ロード』や『ブラック・マジシャン・ガール』等々の完成度が高いからつい見ちゃうのよ!」

銀河「そうだそうだ!それに女子のレベルが高いからつい目で追っちまうんだよ!」

林華「とりあえず銀河。あんたはこっちに来なさい。」←銀河の洋服をつかみながら

銀河「ちょ、俺がなnグエッ!?首が絞まるってか引きずんなどこ連れて・・・!!」

林華によってずるずると森の方へと引きずられていく銀河。そして・・・・

−−−−−−−ギャアアアアアアアァァァァァ・・・・・

・・・そんな叫びが響いたが、ちょうど「エーリアン・マザー」の効果で「ブラック・マジシャン・ガール」が特殊召喚されたところだったので、聖夜とごく少数の人達以外は気にしている余裕がなかった。

聖夜「まったく・・・・(・・・それにしても。)」

聖夜は二人に呆れながらも、落ち込んでいるネラを見て疑問を抱く。

聖夜(・・・あの「ブラック・マジシャン・ガール」のコスプレしてるやつ・・・人とは違う感じがするな・・・・・なんでだ・・・?)

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