Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.19 ) |
- 日時: 2013/05/26 05:05:00
- 名前: 孝(たか)
- エヴァ「先攻は私だな。ドロー!行かせてもらうぞ!速攻魔法![手札断殺]!互いのプレイヤーは、手札を2枚捨て、2枚ドローする!私は2枚の[ギミック・パペット−ネクロ・ドール]を捨て、2枚ドロー!」手札5
氷牙「俺は、[チューニング・サポーター]と[ライトロード・ハンター ライコウ]を捨て、2枚ドロー」手札5
エヴァは早速キーカードであるネクロ・ドールを墓地に溜める。 そうして、ニヤリと笑みを浮かべる。どうやら今のドローで準備が整ったらしい。
エヴァ「手札から[アンブラル・グール]を召喚!効果発動!1ターンに1度、このカードの攻撃力を0にする事で、手札から攻撃力0の「アンブラル」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する!来い!「アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ」!」
グールATK1800→0 ウィスプATK0
エヴァ「[ウィル・オ・ザ・ウィスプ]の効果発動!このカードが場に出た時、私のフィールドか墓地の「アンブラル」と名のついたモンスター1体を選択し、そのモンスターと同じレベルになる!私の場には「アンブラル・グール」が居る。よってレベルを1から4へ変更!」
ウィスプ☆1→☆4
黒い綿の様な身体にあった1つの光が4つに増える。
エヴァ「更に、魔法カード[タンホイザーゲート]!攻撃力1000以下で同じ種族のモンスター2体を選択する。そのモンスターのレベルは2体のレベルを合計した数値になる!2体のレベルは共に4。よって、その合計は8となる!墓地の[ネクロ・ドール]の効果発動!片方のネクロ・ドールを除外し、もう片方のネクロ・ドールを特殊召喚だ!」
グール☆4→8 ウィスプ☆4→8
エヴァ「行くぞ氷牙!レベル8のネクロ・ドール、アンブラル・グール、ウィル・オ・ザ・ウィスプでオーバレイ!三体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!”王者の前にひれ伏すが良い”!現れよ!《No.88 ギミック・パペット−デステニー・レオ》!」
運命獅子ATK3200 ORU3
エヴァ「[デステニー・レオ]のモンスター効果発動!私の場に、魔法・罠が無い時に発動できる。オーバーレイユニットを一つ使い、このターンのバトルフェイズを放棄する事で、このカードにデステニーカウンターを1つ置く。三つ目のデステニーカウンターが置かれた時、私の勝利が確定する!残り、2ターン。耐えられるかな?カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」手札1
亮の時よりも1ターン速く・・・先攻1ターン目でレベル8のモンスターを3体揃え、早くもナンバーズを召喚して見せたエヴァ。 先程のデュエルよりも、本気の程が伺える。
氷牙「俺のターン。ドロー!・・・行くぞ!チュナーモンスター[ジャンク・シンクロン]を召喚!召喚時に効果発動!俺の墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効化して守備表示で特殊召喚する!更に、速攻魔法[地獄の暴走召喚]!相手の場に表側表示でモンスターが存在し、俺の場に攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚された事で発動できる。同名カードをデッキ・手札・墓地から攻撃表示で可能な限り特殊召喚する!ただし、相手は自分の場の表側表示モンスター1体を選択して、同名カードを可能な限り特殊召喚出来る。だが・・・」
氷牙は先程のエヴァと同じようにニヤリと笑みを浮かべる。
エヴァ「あぁ。当然、ナンバーズに同名カードなど、ありはしない。」 氷牙「だろうな。デッキから2体の[チューニング・サポーター]を特殊召喚だ![チューニング・サポーター]は、シンクロ素材となる時、そのレベルを2として扱う事が出来る。レベル2のチューニング・サポーター2体と、レベル1のチューニング・サポーター1体に、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!!”集いし想いよ!力と成せ!シンクロ召喚”撃ち砕け![ジャンク・デストロイヤー]!」
☆2+☆2+☆1+☆3=☆8
5つの光の玉が1列に並び、3つの光の輪を通る。 合わせて8つの光が、新たなモンスターへと進化合成を果たす。
屑物破壊者ATK2600
エヴァ「ふん。その程度の攻撃力で、破壊者だと?笑わせてくれるな?」 氷牙「甘いぜエヴァンジェリン。[ジャンク・デストロイヤー]のモンスター効果!このカードがシンクロ召喚に成功した時、シンクロ素材となったチューナー以外の素材の数まで、場のカードを破壊できる!チューナー以外の素材は3枚のチューニング・サポーター!よって、3枚まで破壊できる!」 エヴァ「なんだと!?」
よもやあの程度の雑魚共が、一度に3枚ものカードを破壊できる強者となろうとは思いもしなかった様だ。
氷牙「そして、チューニング・サポーターはシンクロ素材となって墓地に送られた時、デッキから1枚ドローする効果を持っている。よって3枚ドローだ!そして、デステニー・レオとそのリバースを破壊だ!”タイダル・エナジー”!!」手札7
手札消費2枚の筈が、逆に初手より1枚多くなるとは思いもしないだろう。
ジャンク・デストロイヤーから放たれる破壊のエネルギーがエヴァの場を破壊しつくしていく。
氷牙「バトル!ジャンク・デストロイヤーで、ダイレクトアタック!”デストロイ・ナックル”!!」 エヴァ「させん!手札から[バトルフェーダー]の効果発動だ!直接攻撃宣言時に攻撃を無効にして特殊召喚し、バトルフェイズを強制終了だ!」手札0
ジャンク・デストロイヤーがエヴァに飛びかかり、その剛腕を振り降ろそうとした瞬間、ボーン・・・ボーン・・・と鐘の音を響かせ、闘気を静めさせるバトルフェーダー。
氷牙「チッ・・・カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」手札5
たった1順。たったそれだけしか経っていないのにも関わらず、エヴァはナンバーズを召喚して見せ、氷牙は返しのターンでそれを破壊し、手札を増やし、リバースを仕掛ける。
たった1順、されど手に汗握る逆転劇を披露して見せた氷牙。
エヴァ「私のターン。ドロー!・・・私は、2体目の[アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ]を召喚。効果は使わない。レベル1のウィスプと、バトルフェーダーでオーバレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!”怠惰にして強力な魔力を秘めし魔術師よ!我が僕となりて、偉業を成せ!”現れよ!『シャイニート・マジシャン』!」
シャイニートDEF2100
エヴァの前に怠けきった少女が気だるげに氷牙とジャンク・デストロイヤーに視線を向けるが、どうでもいい様な死んだ魚の様な眼で見た後、物凄くメンドクサイ眼でエヴァに視線を向ける。
エヴァ「ターンエンドだ。」手札0
そんなシャイニート・マジシャンを無視してターンを終えるエヴァ。
氷牙「俺のターン。ドロー!魔法カード[シンクロ・キャンセル]を発動!フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスター1体を選択してエクストラデッキに戻す。さらに、エクストラデッキに戻したそのモンスターのシンクロ召喚に使用したシンクロ素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールド上に特殊召喚できる!舞い戻れ!ジャンク・シンクロン!チューニング・サポーターズ!」
ジャンク・シンクロンATK1300 チューニング・サポーターDEF300×3
氷牙「更に、[ネクロ・ガードナー]を召喚!」
ガードナーATK600
十代やライも御世話になっている、墓地に居れば攻撃を一度無効にしてくれるモンスターを召喚する氷牙。
氷牙「レベル3のネクロ・ガードナーと、レベル2となったチューニング・サポーターに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!”集いし光が、夜空に瞬く星となる。全てを照らす光りと成せ!シンクロ召喚!!煌めけ!『スターダスト・ドラゴン』”!!」
☆3+☆2+☆3=☆8
星屑竜ATK2500
再びレベル8になる様にシンクロし、氷牙の切り札たるスターダスト・ドラゴンを呼び寄せた。
氷牙「そして、チューニング・サポーターの効果で1枚ドローだ。」手札5 エヴァ「おぉ・・・なんと、美しい・・・その名に恥じぬ、星の煌きを宿す竜・・・氷牙、益々貴様を私のモノにしたくなったぞ。」
スターダストに対して素直に美しいと述べるエヴァ。しかし、より一層氷牙に興味を持ってしまったようだ。
氷牙「・・・俺の場に、レベル8以上のシンクロモンスターが表側表示で存在する時、コイツは手札から特殊召喚出来る。チューナーモンスター[クリエイト・リゾネーター]を特殊召喚!」
クリエイトATK800
またもレベル3のチューナーを呼び出す。
氷牙「レベル2のチューニング・サポーター二体に、レベル3のクリエイト・リゾネーターをチューニング!”雷纏いし戦士よ!その雷を持ちて、眼前の敵を殲滅せよ!”シンクロ召喚!轟け![ライトニング・ウォリアー]!!」
☆2+☆2+☆3=☆7
雷光戦士ATK2400
氷牙「そして、2枚ドロー。」手札6
先程からガンガンデッキは減っていくが、手札が殆ど減っていない。まさに、ドロー狂である。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.20 ) |
- 日時: 2013/06/01 06:43:56
- 名前: 孝(たか)
- 氷牙「バトルだ![ライトニング]で攻撃!”サンダースマッシャー”!!」
ライトニング・ウォリアーが胸の前で両手を構えると、バチバチと雷光が弾けながら集束されていく。 バレーボールほどの大きさになると、身体を捻り、両手を右の腰辺りに移動させて構え・・・一気に突き出すと同時に砲撃の様に発射された。
エヴァ「甘いぞ氷牙!シャイニート・マジシャンは、1ターンに1度、戦闘では破壊されない!」 氷牙「ならば[スターダスト]で追撃!”シューティング・ソニック”!!」
やる気のなさそうなシャイニート・マジシャンは、ライトニング・ウォリアーの攻撃を虫をはたき落とすような軽い動作で防いで見せた。
それに続いて、スターダスト・ドラゴンが音速のブレスを打ち込むと、それに対しては至極どうでもいいやという表情で、甘んじて粉砕されたのだった。
氷牙「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」手札5
3枚目の伏せカードを仕掛けてターンを終える氷牙。
エヴァ「私のターン。ドロー!ふははは!どうやら恋の女神は私に味方しているようだ!魔法カード『天よりの宝札』を発動!互いのプレイヤーは手札が6枚になる様にドローする!私は6枚!」 氷牙「俺は1枚。」
一気に手札を補充してきたエヴァ。ここからどう巻き返すのだろうか?
エヴァ「私は、魔法カード[魔法石の採掘]を発動!手札の[ギミック・パペット−マグネ・ドール]2枚を捨て、墓地から[天よりの宝札]を手札に加える。更に2体目の[アンブラル・グール]を召喚!効果で[アンブラル・アンフォーム]を特殊召喚!更に、2枚目の[タンホイザーゲート]を発動し、2体のアンブラルのレベルを合計させる!」
エヴァのフィールドに、レベル8のモンスターが2体揃う。
氷牙「またランク8のエクシーズか!?」 エヴァ「2体のレベル8モンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!“その剣を持って、敵を斬り潰せ!”『No.40 ギミック・パペット−ヘブンズ・ストリングス』!!」
ヘブンズATK3000
氷牙「くっ・・・また攻撃力3000のモンスターだと!?」 エヴァ「行け![ヘブンズ・ストリングス]!スターダスト・ドラゴンを切り裂け!“ヘブンズ・ブレード”!!」 氷牙「応戦しろ!スターダスト!!」
片翼を羽ばたかせ、右手に構えた大剣でスターダストに斬りかかる。 しかし、落されてたまるかとスターダストもブレスで応戦する。
片翼しかないというハンデがありながらも、スターダストのブレスを簡単に避けてみせると、すれ違い様にスターダストを横一文字に斬り裂くのだった。
氷牙「スターダスト!!っ!?ぐあああああああ!?」LP4000→3500
たかが500ポイントのダメージと思っていたが、やはりナンバーズの攻撃による闇のデュエルの衝撃は他のモンスターから受けるダメージとは比べ物にならないようだ。
エヴァ「私はこれで、ターンエンドだ。さぁ、観念して私のモノとなれ!」手札1(宝札)
クククッと悪の笑みを浮かべながらターンを終えるエヴァ。戦闘を行うのは必ずと言っていいほどナンバーズ1体のみを場に残す事が多い。 どうやら相当手札消費の激しい構築なのだろう。
氷牙「お、俺のターン。ドロー!・・・もう勝った気でいるのか?だとしたら興醒めだ。魔法カード[ワン・フォー・ワン]!手札のモンスターカード[救世竜 セイヴァー・ドラゴン]を捨て、デッキからレベル1のモンスター・・・チューナモンスター[エフェクト・ヴェーラー]を特殊召喚だ!」
ヴェーラーDEF0
氷牙「レベル7のライトニング・ウォリアーにレベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!今再び飛翔せよ![スターダスト・ドラゴン]!!」
2体目のスターダストが氷牙の場に舞い降りる。
エヴァ「・・・なるほど、伊達に綺麗なだけではない。と言うことか?だが、それでは先程と何も変わらんな」
エヴァは嘲笑の笑みを浮かべながら挑発する。
氷牙「エヴァンジェリン。俺は、まだ終わらせていないぞ?」 エヴァ「うん?」
片眼を細め、何をする気だと動作で訴えるエヴァ。
氷牙「俺は、スピリットモンスター[金華猫]を通常召喚!効果発動!このカードが場に出たとき、墓地からレベル1のモンスターを特殊召喚する!力を貸してくれ![救世竜 セイヴァー・ドラゴン]を蘇生!」
蛹のような姿をした赤き竜の力の一端が氷牙の場に顕現する。
エヴァ「まさか・・・レベル10のシンクロ召喚をするつもりか!?」 氷牙「その、まさかだ!レベル1の金華猫とレベル8のスターダスト・ドラゴンに、レベル1の救世竜セイヴァー・ドラゴンをチューニング!!」
スターダスト・ドラゴンと金華猫が直列で並びながら飛行していくと、救世竜セイヴァー・ドラゴンが2体を包み込み、己が力を貸し与える。
氷牙「“集いし星の導きが、新たな未来を照らし出す!光さす道となれ!”シンクロ召喚!未来へ導け![セイヴァー・スター・ドラゴン]!!」 エヴァ「ぐぅっ!?眩しい・・・さ、流石にこの光は堪えるぞ・・・?」
セイヴァー・スターATK3800
セイヴァー・スター・ドラゴンの放つ輝きは、いくら太陽の光を克服した真租の吸血鬼でも辛い様だ。 そして、真租の吸血鬼ではないカミューラは嫌な予感がしたので物陰に隠れていた。 恐らく、カミューラではセイヴァー・スター・ドラゴンの光を直接浴びていれば浄化されていた事だろう。
氷牙「[セイヴァー・スター]のモンスター効果!相手モンスター1体の効果を無効にし、その効果をコピーする!“サブリメイション・ドレイン”!!」
『キュオオオオオオオオオオオオン!!!!』 『ぐお・・・うおおおおお・・・・』
先程まで仁王立ちしていたヘブンズ・ストリングスも、力を奪われては成す術も無い。
エヴァ「効果を奪う能力だと!?荘厳な見た目の癖に、やる事はシーフ(盗賊)か」 氷牙「やかましい!せめてラーニング(学習)と言え![セイヴァー・スター・ドラゴン]の攻撃!“シューティング・ブラスター・ソニック”!!」
スターダストの時のブレスとは比較にならない威力で、ヘブンズ・ストリングスに攻撃を仕掛けた。
氷牙「効果を失ったナンバーズなど、恐れるに足らん!ぶちぬけえええええ!!!」 エヴァ「ちぃ!?ぐぅうううう!?」LP4000→3200
先程のお返しとばかりにダメージを与え、再びナンバーズを倒して見せた。もし、氷牙がシグナーとして覚醒していなければ、ナンバーズを2度も続けて破壊できたかは正直わからない。
氷牙「ふぅ・・・あと何体残っているかは知らんが、少なくともあと1体[ジャイアント・キラー]が残っていたな。お前のナンバーズは、全て打ち倒してやる!ターンエンド!そしてこの瞬間、[セイヴァー・スター]のもう一つの効果が発動する。」手札5
ターンを終えると同時に、セイヴァー・スターから光が失われて行き、最後には破裂するように光が飛び散る。そして、弾けた光の中から、スターダスト・ドラゴンが姿を現した。
氷牙「エンドフェイズに、力を使いきった[セイヴァー・スター]はエクストラデッキに戻り、墓地から[スターダスト]1体を蘇生させる。」
スターダストATK2500
心なしか、スターダストも強大な力を酷使したのか疲れているように「ぐるるる」と、喉を鳴らしていいた。
エヴァ「くっ・・・よもや2度も続けて私のナンバーズを破壊して見せるとは・・・流石とい言っておくべきか?」 氷牙「ふん。嘗めるな。」
エヴァはだんだん楽しくなってきたのか、口数が増えてくる。
エヴァ「さぁ!もっともっとぶつけ合おうではないか!?私のターン、ドロー!ふふふ・・・望みとあらば見せてくれよう!私は、墓地の[ネクロ・ドール]の効果を発動する!「ギミック・パペット」である墓地の[マグネ・ドール]を除外し、墓地から特殊召喚!そして、相手の場にモンスターが存在し、私の場に「ギミック・パペット」のみが存在する時、[マグネ・ドール]は手札から特殊召喚できる!」 氷牙「またレベル8が2体か!?お前のデッキは重量級か!?」
マグネ&ネクロATK0
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.21 ) |
- 日時: 2013/06/12 01:50:42
- 名前: 孝(たか)
- エヴァ「仕方なかろう。私のナンバーズは全てレベル8なのだから。さぁ、私の最後のナンバーズを見よ!レベル8のモンスター2体で、オーバーレイ!!」
フィールドの中心に銀河に煌めく渦が現れ、2体のモンスターが吸い込まれる。
エヴァ「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!出でよ![No.15 ギミック・パペット−ジャイアントキラー]!」
ジャイアントキラーATK1500 ORU2 カタカタカタと玉座に座った巨大な人形が現れた。
エヴァ「[ジャイアントキラー]のモンスター効果!メインフェイズ1に、オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスター1体を破壊する!氷牙の[スターダスト・ドラゴン]を食いちぎれ!ジャイアントキラー!!」
ジャイアントキラーの腕から無数の糸が放たれ、スターダストの四肢と翼と首に絡まる。
グイグイと自らの高速回転するローラーへと引きずり込もうとする。
氷牙「待っていたぞ。その瞬間を!」 エヴァ「なんだと!?」
氷牙の顔が苦痛に歪むと思われたその瞬間、氷牙はニヤリと口端を持ち上げると、スターダストに命令する。
氷牙「[スターダスト]のモンスター効果発動!フィールド上のカードを破壊する効果が発動した時、このカードをリリースして発動!そのカードの効果を無効にし、破壊する!”ヴィクテム・サンクチュアリ”!」 エヴァ「なんだと!?」
スターダストは最後の力を振り絞る様に自らを発光させると、ジャイアントキラーをその翼で包み込み、道ずれにする様にフィールドから消え去った。
エヴァ「馬鹿な・・・私の全てのナンバーズを、打ち砕いただと?」 氷牙「言った筈だ。全て打ち砕いてみせると。」
エヴァは信じられないという表情で氷牙を見る。しかし、すぐに表情をニヤリと口端を歪ませる。
エヴァ「く、クハハハ・・・あっはははははは!!流石だ氷牙。よもやこうも簡単にナンバーズを蹴散らすとは思っても見なかった。ならば、私も、全力で行くぞ!!」 氷牙「何?」
エヴァには、ナンバーズをも超えるカードがあると言うのだろうか? 今のエヴァを見る限り、未だ余裕を持っていた。
エヴァ「魔法カード[天よりの宝札]を再び発動だ!私は6枚!」 氷牙「俺は1枚だ。」
まるで、先のターンの焼き回しの様に同じ枚数をドローする2人。
エヴァ「更に、魔法カード[貪欲な壺]を発動!墓地のモンスター5枚をデッキに戻し、シャッフルした後に2枚ドローする!」
エヴァは墓地の『アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ』『シャイニート・マジシャン』『アンブラル・グール』『アンブラル・アンフォーム』『ギミック・パペット‐マグネ・ドール』をデッキに戻すと、2枚ドローした。
エヴァ「まだだ!魔法カード[強欲な壺]!更に2枚ドローだ!」
手札が0の状態から、9枚まで増やして見せた。 デッキを信じている。というよりは、必ず氷牙をモノにして見せると言う執念の方が強い気がする。
エヴァ「魔法カード[異次元からの埋葬]を発動!除外されているモンスター3枚を持ち主の墓地に戻す。私は、除外されている[マグネ・ドール]と[ネクロ・ドール]を墓地に戻す。」
ネクロ・ドールの効果で除外されていたギミック・パペット達が墓地へと帰還する。
エヴァ「そしてこいつだ。魔法カード[悪夢再び]!墓地から守備力0の闇属性モンスター2枚を手札に戻す。[ネクロ・ドール]と[バトルフェーダー]を手札に戻す。更に魔法カード[ジャンク・パペット]を2枚発動。墓地から[ギミック・パペット]一体を蘇生させる!来い![ネクロ・ドール]![マグネ・ドール]!」手札7
またも墓地から復活するネクロ・ドール。そうして、エヴァはもう一枚の手札を手に取る。
エヴァ「そして、[バトルフェーダー]を召喚。これで終いだ。魔法カード[星に願いを]!私の場に居る攻撃力、または守備力が同じモンスター2体を選択する。私は、攻撃力が0の[ネクロ・ドール]と[バトルフェーダー]を選択。そして、選択したモンスターのレベルをどちらかと同じ数値にする。[バトルフェーダー]のレベルを[ネクロ・ドール]と同じ8に変更する!」手札5
バトルフェーダー☆1→☆8
氷牙「またレベル8が3体・・・!?」 エヴァ「レベル8のモンスター3体で、オーバーレイネットワークを構築!”さぁ、舞い踊れ我が分身!その力で、舞台を終幕へと誘え!”エクシーズ召喚!我が分身![人形使い ギミック・パペット−マスター・ドール]!!」
現れたのは、黒いゴスロリ服を身に纏った小学生くらいの少女だった。
マスター・ドールATK3000
氷牙「攻撃力・・・3000」
またもや3000を超えるギミック・パペットが呼び出された。
エヴァ「[マスター・ドール]のモンスター効果発動!エクシーズ召喚に成功した時、デッキか墓地から、[ドール]または[パペット]と名のついたモンスターを”可能な限り特殊召喚する”」 氷牙「なんだと!?」
エクシーズ召喚時に特定のモンスターを可能な限り特殊召喚するという効果。そして、エヴァの墓地には、ギミック・パペットと名のついたナンバーズが3体存在している。
エヴァ「人形達よ、私に従え!!”パペット・リボーン”!!」
マスター・ドールが両手を伸ばすと、両手の五指から魔力で編まれた糸が墓地へ吊るされた。
10の指から伸ばされた糸が、ピン!と伸びきると墓地から複数のモンスターを引き上げた!
エヴァ「我が下僕達よ、今再び付き従え!!《No.88 ギミック・パペット−デステニー・レオ》!《No.40 ギミック・パペット−ヘブンズ・ストリングス》!《No.15 ギミック・パペット−ジャイアントキラー》!」
墓地に存在していたギミック・パペットは全部で3体。そして、全てがナンバーズであった。
運命獅子ATK3200 ストリングスATK3000 巨大殺DEF2500
攻撃力が3000を超えるモンスターが3体。更には、ナンバーズ以外では戦闘破壊されないモンスターが3体。
対して、氷牙の場にはモンスター0、伏せが4枚。
エヴァ「食らえ!魔法カード[大嵐]!魔法・罠を全て破壊だ!」 氷牙「させるか!カウンター罠![マジック・ジャマー]!手札1枚をコストに、魔法カードの発動と効果を無効にする!」手札5 エヴァ「ならば速攻魔法![サイクロン]!右端のカードを破壊だ!」
カウンターで大嵐を防がれてしまったが、もう一枚の破壊系カードで1枚を破壊するエヴァ。
氷牙「しまっ!?」
氷牙の破壊されたカードは、『攻撃の無力化』だった。
エヴァ「バトルだ。行け!我が下僕共!!」
ギミック・パペット3体によるダイレクトアタック。
それも、どれもこれもが攻撃力3000を超える最上級モンスター。
合わせて、9200の直接攻撃である。
氷牙「・・・・・・すまない、亮。クロノス教諭。仇は取れなかった。・・・ぐあああああああああああああああああああああああ!??!!?!(鏡夜、後は、頼んだ・・・)」LP3500→−5700
氷牙はデステニー・レオとヘブンズ・ストリングの2体に×の字に剣で斬られ、マスター・ドールの闇の魔法に飲み込まれるのだった。
エヴァ「これで、氷牙は、私の・・・ククク・・・あーはっはっはっはっはっは!!!!」
氷牙が仰向けで倒れている前で、エヴァは歓喜の笑いを高らかに上げるのだった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.22 ) |
- 日時: 2013/06/13 06:21:34
- 名前: 孝(たか)
- ジジジジジ・・・ヴゥン!!
十代[あ、動いた!]
鏡夜達が脱出してから、通信機の調子が悪くなったので右往左往していた一同だったが、鏡夜達が合流して周波数などの調整を行うとどうにか城の中の通信機と繋がった。
どうやら通信機の故障ではなく、電波の通りが悪くなっていただけの様だ。映像の映りは時々ノイズが走るが概ね問題は無い様だった。
しかし、通信機に映ったのは、衝撃的な映像だった。
氷牙[・・・・・・すまない、亮。クロノス教諭。仇は取れなかった。・・・ぐあああああああああああああああああああああああ!??!!?!]LP3500→−5700
氷牙はデステニー・レオとヘブンズ・ストリングの2体に×の字に剣で斬られ、マスター・ドールの闇の魔法に飲み込まれるのだった。
エヴァ「これで、氷牙は、私の・・・ククク・・・あーはっはっはっはっはっは!!!!」
氷牙が仰向けに倒れている前で、エヴァは歓喜の笑いを高らかに上げるのだった。
十代[氷牙、さん?] ヴィオ[パ、パ・・・?]
一同の目に映ったのは、氷牙が2体のナンバーズと、エヴァンジェリンに良く似たモンスターが放つ闇の魔法により沈められた瞬間だった。
凛「いや・・・いやあああああああああああああ!!!!!」
凛はその衝撃的映像を見て両手で顔を覆いながら叫ぶと、気を失ってしまった。
メリオル「凛!凛!しっかりしなさい!凛!」
すぐにメリオルが気絶した凛を抱き寄せて声をかけるが、凛は完全に意識を失ってしまい、目を覚ます様子は無かった。
十代も、ヴィヴィオも、万丈目も、剣一も、ライやアルフ、エルフィすらも、信じられないという表情で、茫然と、愕然としてその映像を見ているしかなかった。
鏡夜「エヴァン、ジェリン・・・!」
鏡夜の握りしめた手から血がポタリと流れ落ちる。 鏡夜は確かに見た。氷牙が、最後に通信機越しにこちらを見た事に・・・。
そして、氷牙の目が語っていたのだ・・・『後は頼む』・・・と。
鏡夜「・・・みんな。一旦、退却だ。一度戻って、作戦を、練るよ」 十代「な!?なんでだよ鏡夜さん!今すぐ氷牙さんを助けに・・・」 鏡夜「いいから戻るんだ!!!!」
珍しく鏡夜は怒鳴って二の句を塞ぐ。そして、十代達も気付く。 鏡夜の足元に、小さな血溜まりが出来ている事。それが握りしめた手から流れている事。
そして、今この場で一番命令権の強い自分を落ち着ける為に、歯を食いしばって口の端から血が流れている事も・・・。
鏡夜「全員。レッド寮の地下大広間に集まる事。そして、作戦が決まるまで、待機。これは絶対だ。」
鏡夜は1人で先にレッド寮に向かう。それに続いて、1人、また1人、重い足取りでレッド寮へと向かうのだった。
亮とクロノスを保健室で安静にさせると、鏡夜はいつもとは違う、第3のデッキを持って、カイの下へと向かうのだった。
保健室第一病室・・・カイ&レオの部屋。
鏡夜「カイ君。話がある」
鏡夜はいつものポヤポヤとした表情を一切見せずにカイに話しかける。
カイ「・・・カノンノに・・・話は聞きました。氷牙さんが、負けたって・・・」 鏡夜「うん。それで、君に折り入って頼みが・・・」
しかし、カイは鏡夜の言葉を手で制して止める。 そして、懐から手の平サイズの鉄製のケースを取り出し、鏡夜に差し出した。
カイ「・・・大体の予想は出来てます。これは、俺が所持しているエクシーズモンスターとナンバーズが、合わせて30枚入っています。使って、下さい。」 鏡夜「・・・ありがとう。大事に、使わせてもらうよ。」
鏡夜は申し訳なさそうにそのケースを受け取り、頭を下げる。 そうして、病室から出て行った。
カイ「・・・・・・レッド・デーモンズ・ドラゴン様。鏡夜さんに、竜の御加護を・・・」
カイは、鏡夜の背中を見送ってから朱に染まり始めた空を見上げながら、鏡夜のシグナー竜である[レッド・デーモンズ・ドラゴン]に祈りを奉げるのだった。
鏡夜side‐
カイ君。ごめん。折角借りたけど・・・これは、僕だけが使う為に借りた訳じゃないんだ。
本当は、子供達を巻き込みたくない。・・・だけど、未来は、子供達が切り開いてこそ、意味がある。
病室を出た鏡夜は、心の中でカイに謝罪しながらレッド寮へ向かう。
そして、向かう前にカノンノに連絡してカイの部屋で待っていてもらっていた。
side out
コンコン!
カノンノ「あ、はい。開いてますよ。」 鏡夜「ごめんね。待たせちゃったかな?」
カノンノに詫びを入れ、しかしカノンノはそれ程待っていないと返す。
カノンノ「・・・行くんですね?」 鏡夜「・・・ま、判っちゃうよね?」 カノンノ「・・・これは、私が持っている分。合わせて20枚のエクシーズとナンバーズです。どうぞ。」
そう言って、カノンノはカイとは色違いの鉄製のケースを鏡夜に渡す。
鏡夜「うん。じゃぁ、早速・・・。」
鏡夜はカイから預かったケースと、カノンノのケース。 二つのケースを開けて、合わせて50枚あるカードを、1枚1枚確認していく。
そして見つけた。5種類のエクシーズカードを。そう、ナンバーズではないカードを・・・。
鏡夜「・・・ありがとう。このカード達。使わせてもらうね?」
鏡夜は選び抜いたカードをカノンノに確認させると、使わない分のカードをカイから預かった分と合わせてカノンノに返す。
鏡夜「もし・・・もし、”俺”も負けてしまう事態に陥ったら、2人の持つエクシーズとナンバーズの力を、みんなに貸し与えてほしい。」 カノンノ「それは・・・構いませんけど。でも、ナンバーズは使い手を自ら選ぶ特殊なカードです。使い手足り得なければ、手に取る事も出来ないでしょう。今の鏡夜先生の様に・・・。」
そう。鏡夜はナンバーズを選ばなかったのではない。選べなかったのだ。 まるで、鏡夜を拒否するように、テキストを見る事さえ出来なかった。
鏡夜「・・・うん。どうやら、君達の持つナンバーズは、僕とは相性が悪いみたいだから・・・他のナンバーズなら使えるかもしれない。もしかしたら、ナンバーズ全てを使う事が出来ないかもしれない。だけど、それでもいい。あの子達の誰かが、ナンバーズの使い手に選ばれる。そんな気がするから。」 カノンノ「鏡夜先生・・・」
カノンノは二の句を告げる事が出来ないでいた。なんと声をかけるべきか判らなかったから・・・。
カノンノ「気を付けてください。彼女の使っていた複数のナンバーズすら操るエクシーズモンスター・・・”アレ”は、何か別の力を感じるんです。」 鏡夜「・・・胸に刻んでおくよ。」
そうして、鏡夜はレッド寮を後にした。 カイとカノンノ以外のモノ達には何も告げずに・・・。
1時間後・・・鏡夜は城の扉をくぐり抜けていた。
鏡夜「真祖・エヴァンジェリン!ヴァンパイア・カミューラ!七精門の鍵をかけて、俺とデュエルだ!!」
乗り込むと同時に、鏡夜は宣戦布告を叫んだ。
しかし、そこで鏡夜を待ち受けていた者は、エヴァンジェリンでも、カミューラでもなかった。
氷牙「・・・・・・・・・」
そこに居たのは、タキシードを着込み、ボロボロのマントを纏い、虚ろな瞳で佇む氷牙の姿だった。
鏡夜「!?・・・氷牙?」 氷牙「・・・・・・デュエル。」
ピピ!!ガシャン!
氷牙の掛け声と共に、氷牙と鏡夜のデュエルディスクが反応し、デュエルモードへと移行したのだ。
鏡夜「な!?」
そして、鏡夜は理解する。 今の氷牙は・・・操られている事に・・・。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.23 ) |
- 日時: 2013/06/14 06:09:51
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「氷牙!!目を覚ませ!」
氷牙「先攻。ドロー。フィールド魔法。[ダーク・ゾーン]。発動。」
鏡夜は叫ぶも、まるで聞こえていない様にデュエルを始める氷牙。
発動されたフィールド魔法により、世界が暗闇に閉ざされる。
氷牙「エクストラデッキ。シンクロモンスター。[スターダスト・ドラゴン]除外。手札[Sin スターダスト・ドラゴン]特殊召喚。」
氷牙は自分の相棒であるスターダスト・ドラゴンを除外する事で、Sin・・・罪の名を持つ鎧を装着した新たなスターダスト・ドラゴンを呼び出した。
Sin『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』 氷牙「ダーク・ゾーン効果。闇属性、攻撃力500、強化。守備力400、弱化。」
Sin星屑竜ATK2500→3000 DEF2000→1600
鏡夜「Sin・・・スターダスト・ドラゴン、だと?氷牙!君は、自分の相棒に何をしたか判っているのか!?」 氷牙「モンスター、セット。2枚伏せる。終了。」手札2
しかし、やはり鏡夜の声は氷牙自身には届いていない様だ。
鏡夜「この・・・馬鹿野郎がああああああああああああああ!俺のターン!ドロー!永続魔法![陽炎柱]発動!このカードは、「陽炎獣」と名のついたモンスターのリリースを1つ少なくできる!更に、[陽炎獣スピンクス]をリリースを減らして召喚だ!」
スピンクスATK1900
炎を身に纏ったスフィンクスに似たモンスターが氷牙の前に出現する。
鏡夜「効果発動だ!魔法・罠・モンスターのいずれかを宣言し、デッキトップを墓地に送る。宣言した種類のカードだった場合、墓地か手札から炎属性モンスター1体を特殊召喚する![スピンクス]の効果は、1ターンに1度しか発動できないがな。俺が宣言するのは、罠カード!デッキトップを墓地へ!」
デッキトップのカードは・・・スキル・サクセサー。
鏡夜「[スキル・サクセサー]は罠カード。よって手札から、炎属性モンスター・・・[陽炎獣ペリュトン]を特殊召喚だ!」
ペリュトン・・・かつて、アトランティス大陸に生息したと言われる伝説級の動物。炎を身に纏った鳥の胴体と翼、牡鹿の頭と脚を持った怪鳥が現れる。
鏡夜「[ペリュトン]の効果!手札から炎属性モンスター1体を墓地へ送り、このカードをリリースして発動する。手札の炎属性、[フレムベル・ベビー]を墓地へ!そしてデッキから「陽炎獣」2体を特殊召喚!来い![陽炎獣サーベラス]![陽炎獣メコレオス]!」
鏡夜の場に、更に2体の陽炎獣・・・ケルベロスのの様なモンスターと、マンティコアの様なモンスターが現れた。
鏡夜「更に、手札の[陽炎獣グリプス]を2体特殊召喚![グリプス]は、相手の場にモンスターが存在し、俺のフィールドと墓地に炎属性以外のモンスターが存在しない時、手札から特殊召喚出来る!」手札0
鏡夜の場に、レベル6の炎属性モンスターが一気に5体も出現したのだった。
鏡夜「5体のレベル6の炎属性モンスターで、オーバーレイ!!(カイ君。君の力、借りるよ!)5体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!”陽の光浴びる炎の獣よ!力を束ね、全てを灰塵と化せ!”顕現せよ!《陽炎獣 バジリコック》!!」
バジリコックATK2500→3500 ORU5
鏡夜「バジリコックは、オーバーレイユニットが3つ以上ある時、その数×200ポイント攻撃力が上がり、4つ以上の時、相手からのカード効果の対象にならず、5つある時、カード効果では破壊されない!更にモンスター効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手のフィールドか墓地のモンスター1体を、除外する!!”石化の瞳”!」
バジリコックORU5→4 ATK3500→3300
バジリコックがSinスターダスト・ドラゴンを睨みつけると、Sinスターダスト・ドラゴンの身体が徐々に石化して・・・
氷牙「罠[亜空間物質転送装置]。[Sinスターダスト・ドラゴン]除外。」
しかし、石化すると思われた時、亜空間へと逃がす事でそれを回避して見せた。
鏡夜「ちぃっ!?ならば[バジリコック]で裏側モンスターに攻撃!”ファイヤーブレス”!」
バジリコックは氷牙の場の裏側モンスターに炎の息吹を放つ。
『プシュ〜〜〜〜〜』
焼かれたのは、サクランボの様なモンスター・・・ナチュル・チェリーだった。
氷牙「[ナチュル・チェリー]。効果。デッキ、同名2体。裏側、特殊召喚。」
氷牙の場を空けるつもりが、逆に増やしてしまった。
鏡夜「くっ・・・ターンエンド。」手札0 氷牙「[亜空間物質転送装置]効果。[Sinスターダスト・ドラゴン]帰還。」
そして、鏡夜のターンが終わると同時に、Sinスターダスト・ドラゴンが氷牙の場に帰還するのだった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.24 ) |
- 日時: 2013/06/15 16:36:04
- 名前: カイナ
- 氷牙「……ドロー……[ジャンク・シンクロン]守備表示……効果、墓地、レベル2以下、[ナチュル・チェリー]、守備表示……レベル1、ナチュル・チェリー、三体……オーバーレイ……三体、モンスター、オーバーレイネットワーク構築……エクシーズ召喚……[No.83 ギャラクシー・クィーン]」
No.83 ギャラクシー・クィーン 守備力:500
氷牙の場にエヴァから渡されたのだろうか銀河の女王という名のナンバーズが姿を現す。
氷牙「ギャラクシー・クィーン、効果発動……エクシーズ素材、一つ、取り除き、自分、場、モンスター……戦闘破壊されず、貫通効果を与える……Sinスターダスト、守備表示……終了」手札二枚 ジャンク・シンクロン 守備力:500→100 Sin スターダスト 攻撃力:3000→守備力:1600 No.83 ギャラクシー・クィーン エクシーズ素材数:3→2
鏡夜「俺のターン、ドロー! 魔法カード[強欲な壺]! カードを二枚ドロー! 俺は陽炎柱の効果でリリースを一体少なくし、[陽炎獣 ヒッポグリフォ]を攻撃表示で召喚!」 陽炎獣 ヒッポグリフォ 攻撃力:2100
鏡夜の場に身体の前半身が鷲、後半身が馬になっている珍獣が姿を現し、翼をはためかせながらいななく。
鏡夜「バジリコックの効果発動! オーバーレイユニットを一つ使い、相手のフィールドか墓地のモンスター一体を除外する!! ゆけ、石化の瞳!」 陽炎獣 バジリコック 攻撃力:3300→3100 オーバーレイユニット数:4→3
鏡夜が指示を出すと共にバジリコックの瞳が怪しく光り始め、今度こそ罪の鎧をまとったスターダストを砕く。
鏡夜「リバースカードを一枚セットし、ターンエンドだ」手札零枚
そして鏡夜は再びハンドレス状態になってターンエンドを宣言した。
氷牙「……ドロー……[ダーク・バグ]守備表示……レベル1、昆虫族、ダーク・バグ……レベル3、闇属性、ジャンク・シンクロン……チューニング……」
その言葉と共に二体のモンスターが闇に覆われていく。
氷牙「シンクロ召喚……[漆黒のズムウォルト]」 漆黒のズムウォルト 攻撃力:2000→2500
氷牙の場に姿を現すシンクロモンスター。それは禍々しい邪気を放っており、鏡夜は咄嗟に身構えてしまう。
氷牙「バトル。漆黒のズムウォルトでバジリコックを攻撃……」 鏡夜「何!?」 氷牙「漆黒のズムウォルト、効果発動。このカード、攻撃宣言時、攻撃対象モンスター、攻撃力……このカード、攻撃力、高い場合……攻撃対象モンスター、攻撃力、バトルフェイズ終了時まで……このカード、同じ数値」 鏡夜「っ!?」 陽炎獣 バジリコック 攻撃力:3100→2500
氷牙の操る闇のシンクロモンスターがバジリコックを不思議な闇で弱らせ、ズムウォルトの闇の波動とバジリコックの炎がぶつかり合い、相殺。バジリコックの身体が吹き飛び木端微塵となる。
鏡夜「く……!? なんで漆黒のズムウォルトが破壊されてないんだ!?」 氷牙「漆黒のズムウォルト、効果、戦闘、破壊されない……さらに、このカード、戦闘、相手モンスタ、破壊、墓地、送った時……相手、デッキ、上、カード、三枚、墓地、送る」 鏡夜「なっ!?」
氷牙の言葉に鏡夜は驚きの声を上げ、同時にズムウォルトから発された闇の瘴気が鏡夜のデッキを蝕む。
氷牙「カード、一枚、セット……終了」手札一枚
そして氷牙はカードを一枚伏せるとターンを終えた。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第X幕 ( No.25 ) |
- 日時: 2013/06/22 04:11:27
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「俺のターン。ドロー!・・・よし!陽炎柱の効果でリリースを1つ減らし、2体目の[陽炎獣スピンクス]を召喚!そのまま効果発動!俺は・・・(どうする?デッキはおよそ30枚弱。その内、モンスターはあと15、魔法は7罠は7くらいか?ズムウォルトの効果で罠を3枚も落とされたのは痛いな。可能性が一番高いのは・・・)モンスターを宣言!デッキトップを墓地へ!」
モンスターを宣言し、勢い良くデッキトップを引き抜く鏡夜。
そこには・・・
鏡夜「・・・・・・来たぜ!モンスターカード![暗黒のマンティコア]!よって、墓地から炎属性モンスター・・・[陽炎獣サーベラス]を特殊召喚!」
スピンクスATK1900 サーベラスATK2000
鏡夜「レベル6のスピンクスとサーベラスで、オーバレイ!2体のモンスターで、オーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!光の獣戦士![フォトン・ストリーク・バウンサー]!」
ストリークATK2700 ORU2
『グルルルルルルルル・・・』
鏡夜の場に、赤と黒の2色の鎧を纏った獣戦士が氷牙の場のモンスターに威嚇するように構える。
鏡夜「バトル![ストリーク・バウンサー]で漆黒のズムウォルトを攻撃!”俊迅強撃”!!」
ストリーク・バウンサーがズムウォルトの周りを残像が残る程のスピードで駆け回る。
遂にズムウォルトがストリーク・バウンサーを見失った瞬間、ズムウォルトの背後から大きく振りかぶった右腕の鋭い爪で引き裂いた。
『アオオオオオオオオオオオオオン!!!!!』
狼の様な雄叫びを上げながら身体を仰け反らせて勝利のポーズ! しかし、ズムウォルトは戦闘では破壊されないせいか、手傷を負わされたのが気に食わない様でストリーク・バウンサーを睨みつけていた。
氷牙「・・・・・・」LP4000→3800 鏡夜「ターンエンド!この瞬間、墓地に送られた[暗黒のマンティコア]の効果発動!手札かフィールドから獣・獣戦士・鳥獣のどれかを墓地に送る事で、墓地から蘇生できる!ヒッポグリフォを墓地に送り、復活!」手札0
マンティコアATK2300
場に強力なモンスターを揃えはしたが、戦闘破壊できない2体のモンスターをどう攻略するかで表情を歪める。
氷牙「ドロー。・・・・・・モンスター、セット。バトル。ズムウォルト、攻撃。効果、発動。」 鏡夜「その瞬間、[ストリーク・バウンサー]の効果発動!相手がモンスター効果を発動した時、オーバーレイユニットを1つ使う事で、そのモンスターの効果を無効にし、相手に1000ポイントのダメージを与える!”ハウリング・キャノン”!」
ストリーク・バウンサーORU2→1 『グラァ・・・ゴアアアアアアアア!!!!』
ストリーク・バウンサーの超音波の如き衝撃が口から放たれる。 それを受けたズムウォルトは攻撃の途中で後ずさり、その隙を突かれてストリーク・バウンサーに引き裂かれた。
氷牙「・・・・・・」LP3800→2800→2600
ストリーク・バウンサーの効果は、効果を無効にしてダメージを与えるモノであり、破壊する効果は無い。攻撃時に発動された場合、攻撃を止める訳でもない為、バトルは継続される。 故に、攻撃宣言時に効果を発動する類のモンスターにとっては、天敵と言えるだろう。
鏡夜「まずは1体!」 氷牙「・・・終了」手札1
氷牙は特に何かをする事も無くターンを終える。
鏡夜「俺のターン。ドロー!・・・良し!魔法カード[貪欲な壺]を発動!墓地のモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドローする!」
鏡夜は墓地から『バジリコック』『スピンクス』『サーベラス』『メコレオス』『ヒッポグリフォ』をデッキに戻す。
鏡夜「ドロー!どんどん行くぞ!速攻魔法[サイクロン]!右側のセットカードを破壊する!」 氷牙「チェーン。罠[和睦の使者]。戦闘ダメージ、戦闘破壊、無効。」
しかし、指定したカードはフリーチェーンのカードだったらしく、呆気なくかわされる。しかも、戦闘破壊は出来ず、戦闘ダメージも与えられない和睦の使者を発動されてしまった。
鏡夜「ちっ・・・1枚セットして、ターンエンドだ」手札0 氷牙「・・・ドロー。カード、伏せる。チューナー、[インフェルニティ・ビートル]召喚。効果、発動。手札、0の時、このカード、リリース。デッキ、同名、2体。特殊召喚。」 鏡夜「またチューナー・・・つまり、前のターンに伏せたモンスターは、やはりリバースモンスター・・・」
鏡夜はダメ元で攻撃しておけばよかったと後悔する。恐らくだが、氷牙の場に伏せてあるあのカードは、モンスター効果を無効にするカードではないかと・・・そして、伏せモンスターは、ドロー系か、サーチ系の能力を持ったリバース効果モンスターではないかと予想を立てる。
氷牙「モンスター、反転。[メタモルポット]。お互い、手札、全て捨てる。5枚、ドローする。」手札5 鏡夜「ドロー。」手札5
自分も手札は0なので、ストリーク・バウンサーの効果を使わず、ありがたく引かせてもらう。
だが、それは氷牙も同じ事。
氷牙「メタモルポット、インフェルニティ・ビートル。チューニング。シンクロ、召喚。[魔界闘士バルムンク]。」
氷牙の場に、闇色の鎧をまとった戦士がガイナ立ちで出現した。 しかも、闇属性である為、ダーク・ゾーンの恩恵を受け、攻撃力は上級モンスター並みである。
バルムンクATK2100→2600
氷牙「魔法、[ワン・フォー・ワン]。クロスソード・ハンター捨てる。デッキ、[ダーク・バグ]、特殊召喚。ダーク・バグ、インフェルニティ・ビートル。チューニング。シンクロ、召喚。[霞鳥クラウソラス]。守備表示。」
クラウソラスDEF2300
鏡夜「なっ!?レベル3のシンクロモンスターだって!?」
流石の鏡夜も、レベル4より低いシンクロモンスターは未だにみた事は無かった。
氷牙「クラウソラス、効果。相手、表側モンスター、選択。ターン終了時まで、攻撃力0。効果、無効にする。」 鏡夜「な!?させない![ストリーク・バウンサー]の効果で無効にして1000ポイントのダメージだ!」
レベル3でありながら、守備力は2300もあり、しかもモンスターの攻撃力を0にする効果まで持っている。 今、ストリーク・バウンサーを破壊される訳にはいかない為、それを無効にする。
氷牙「手札、1枚、捨てる。カウンター[天罰]。発動。効果モンスター、効果、無効。」
しかし、嫌な予感は当たる様で、予想通りモンスター効果を無効にするカウンターを伏せられていた。
鏡夜「こっちもカウンター![盗賊の七つ道具]!ライフ1000ポイントを払って、相手の罠を無効にして破壊する!」LP4000→3000 氷牙「・・・・・・」LP2600→1600
だが、鏡夜も負けじと伏せていたカウンターでそれを消し去り、ストリーク・バウンサーを守った。
氷牙「・・・2枚、伏せる。・・・ギャラクシー・クィーン。効果。オーバーレイユニット。1つ使う。戦闘破壊、無効。貫通、付加。・・・終了」手札0
銀河女王ARU2→1
ここにきて更に2枚も伏せてきた氷牙に、多少だがたじろぐ鏡夜だった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.26 ) |
- 日時: 2013/06/25 07:12:12
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「俺のターン。ドロー!俺は、陽炎柱の効果でリリースを減らして2体目の[ペリュトン]を召喚!手札の炎属性モンスターを1体捨てて、リリース!デッキから2体の陽炎獣を呼ぶ!来い![メコレオス]![スピンクス]!デッキをシャッフル・・・そしてスピンクスの効果発動!宣言するのは、魔法!デッキトップを墓地へ・・・ちっ!墓地に送られたのは罠[ブレイクスルー・スキル]だ。」
流石に3連続で成功する事は無かった様だ。 しかし、先程のメタモルポットのおかげで、別の切り札を呼ぶ準備はできた。
鏡夜「手札からモンスターカードを1枚捨て、魔法カード[ワン・フォー・ワン]を発動!デッキからレベル1のモンスターチューナーモンスター[フレムベル・ベビー]を特殊召喚!」手札2
ここにきてレベル1のチューナーモンスターを呼び出す鏡夜。 氷牙の方は、リバースカードを発動する様子は無いが、油断はできない。
鏡夜「カードを1枚伏せ、魔法カード[天よりの宝札]!互いのプレイヤーは、手札が6枚になる様にドローする!俺は6枚!」 氷牙「・・・6枚。」
またもや互いの手札が潤う。そして、鏡夜は自分の手札よりも、寧ろ氷牙の手札が増えた事に不敵な笑みを浮かべる。
鏡夜「お前の手札が充実したこの瞬間を待っていた!レベル6の炎属性メコレオスに、レベル1の炎属性フレムベル・ベビーをチューニング!!”遥か古より封ぜられた神の炎よ!今こそ顕現し、その力を示せ!”シンクロ召喚!燃え上がれ![エンシェント・ゴッド・フレムベル]!」
AGフレムベルATK2500
『ごがあああああああああああああああああ!!!!!!』
鏡夜の場に、身体の各所から激しい炎を噴き上がらせる炎の魔神が雄叫びを挙げる。
氷牙「カウンター。ライフ、半分、支払う。[神の宣告]。特殊召喚、無効。」LP1600→800 鏡夜「させるか!同じくカウンター![魔宮の賄賂]!魔法・罠の発動と効果を無効にして、1枚ドローさせる!」 氷牙「・・・・・・ドロー」手札7
氷牙の手札が更に増える。そして、これこそが鏡夜が望んだ展開。
鏡夜「さぁ![エンシェント・ゴッド・フレムベル]の効果発動だ!コイツがシンクロ召喚に成功した時、相手の手札の数まで、相手の墓地のカードを除外する!氷牙、お前の手札は7枚!よって、墓地のカードを7枚除外する!」
[ナチュル・チェリ−][ダーク・バグ][漆黒のズムウォルト][ジャンク・シンクロン][メタモルポット][インフェルニティ・ビートル][ワン・フォー・ワン]
7枚ものカードを除外され、折角肥やした氷牙の墓地は一気に消されていく。
鏡夜「そして、この効果で除外したカードの数だけ[エンシェント・ゴッド・フレムベル]の攻撃力は、200ポイントアップする!200×7で、1400ポイントアップだ!」
AGフレムベルATK2500→3900
ここにきて、攻撃力が4000近い数値を叩きだした。 だが、前のターンで、ギャラクシー・クィーンの効果が適用されている為、戦闘ダメージを与えるのは難しい。
鏡夜「更に、レベル6のスピンクスとマンティコアでオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!2体目の[陽炎獣バジリコック]!効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手の場か墓地のモンスター1体を除外する![クラウソラス]を除外だ!食らえ”石化の瞳”!」
バジリコックATK2500ARU2→1
再びバジリコックをエクシーズ召喚し、厄介なクラウソラスを消し去る。
鏡夜「更に、[フォトン・ストリーク・バウンサー]で、オーバーレイネットワークを再構築!”エクシーズチェンジ”!!」
フォトン・ストリーク・バウンサーが渦に飲み込まれ、1体でネットワークを構築していく。
鏡夜「現れろ![迅雷の騎士 ガイア・ドラグーン]!!」 氷牙「・・・!?」
よもや、エクシーズモンスターを素材としてエクシーズ召喚する能力を持ったエクシーズモンスターが存在するとは予想できず、遂に氷牙の表情が僅かに強張った。
迅雷の騎士ATK2600 ORU1
鏡夜「[迅雷の騎士 ガイア・ドラグーン]は、ランク5・6のエクシーズモンスターに重ねてエクシーズ召喚を可能とする効果を持っている。そして、このモンスターの効果は、オーバーレイユニットを消費する必要のないカード。その効果は、貫通能力!」
攻撃力は、フォトン・ストリーク・バウンサーには及ばないものの、今のこの状況においては、貫通能力を持ったこちらの方が有利に進められる。
鏡夜「バトルだ![ガイア・ドラグーン]で、ギャラクシー・クィーンに攻撃!”迅雷槍殺(ライトニング・シェイバー)”!!」
雷を纏った槍を、ドリルの様に高速回転させながら、ギャラクシー・クィーンに突貫していくガイア・ドラグーン。
氷牙「カウンター。[攻撃の無力化]。バトル、強制終了。」
しかし、突然発生した空間歪曲により、攻撃を無効にされてしまった。
鏡夜「ちっ・・・そうやすやすとは通さないか。カードを2枚伏せて、ターンエンド!」手札4
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.27 ) |
- 日時: 2013/07/25 01:44:12
- 名前: 孝(たか)
- 氷牙「・・・ドロー。魔法、[異次元からの埋葬]。発動。除外モンスター、3体、墓地、戻す。」手札7
そう言って、氷牙は除外された『スターダスト・ドラゴン』『ジャンク・シンクロン』『ダーク・バグ』を墓地に戻した。
氷牙「魔法、[ミラクルシンクロフュージョン]、発動。自分、フィールド、墓地。指定モンスター除外。融合する。ドラゴン族、シンクロ。[スターダスト・ドラゴン]。戦士族、[ジャンク・シンクロン]。除外。融合、召喚。[波動竜騎士ドラゴエクィテス]。攻撃表示。」
波動竜騎士ATK3200
鏡夜「攻撃力、3200・・・」
ここにきて攻撃力3000を超えるモンスターを易々と呼び寄せた氷牙に、苦虫を噛み潰したような表情になる鏡夜。
エンシェント・ゴッドよりは低いが、それ以外のモンスターは容易に破壊できる攻撃力である。
氷牙「[甲虫装甲騎士]、召喚。攻撃表示。魔法、[死者蘇生]。墓地、[インフェルニティ・ビートル]、蘇生。」
装甲騎士ATK1900 ビートルATK1200
チューナーと、非チューナーが氷牙の場に揃う。
氷牙「・・・レベル4、昆虫族、甲虫装甲騎士。レベル2、闇属性、インフェルニティ・ビートル。チューニング。シンクロ、召喚。[地底のアラクネー]」
アラクネーATK2400 氷牙の場に、下半身が巨大な蜘蛛で、上半身が仮面をつけた女性型のモンスターが現れる。
氷牙「・・・[アラクネー]、効果。相手フィールド、表側モンスター、吸収。[エンシェント・ゴッド・フレムベル]吸収。」 鏡夜「なに!?モンスターを吸収する効果だと!?まるでペガサスのサクリファイスじゃないか!」
デュエルモンスターズの生みの親、ペガサス・J・クロフォードの切り札と言えるレベル1の儀式モンスター・・・サクリファイス。相手のモンスターを吸収し、その攻守を得て、更に破壊される時に吸収したモンスターを犠牲に生き残り、更には超過した自分へのダメージを同じ分だけ相手に与える効果を有していた。
鏡夜「・・・攻撃力に変化がない?もっと別の効果があるのか?」
ペガサスのサクリファイスとは違い、吸収して攻守を変動させる効果ではなかったようだ。
氷牙「・・・バトル。[ドラゴエクィテス]、[ガイア・ドラグーン]、攻撃。」
ドラゴエクィテスとガイア・ドラグーンはお互いに構えた槍で突きの応酬を繰り返す。
金属同士がぶつかり合い、甲高い音を数度響かせる。しかし、ドラゴエクィテスが遂にガイア・ドラグーンの槍を弾き飛ばすと、チャンスとばかりに己の槍を投擲する。
音速を超えて放たれた槍は、ガイア・ドラグーンを何の抵抗もさせずに貫いて見せた。
鏡夜「ダメージステップに罠発動![ガード・ブロック]!戦闘ダメージを0にし、1枚ドローする!」手札5 氷牙「・・・バトル。[バルムンク]、[バジリコック]、攻撃。」
バルムンクはガイナ立ちを解くと、地に突き立てていた漆黒の大剣を片手で担ぎあげる。 すると、まるでその剣の重さなど気にならない程のスピードでバジリコックの懐に飛び込み、両手で持った剣を勢いよく振り上げると、バジリコックは斜めにバッサリと両断された。
鏡夜「バジリコック!!ぐうぅぅぅっ!?」LP3000→2900
たった100ポイントだが、とうとう鏡夜は戦闘ダメージを貰ってしまった。 どうやら闇のデュエルだったようで、たった100でも通常のデュエルで受けるピリッとした感覚ではなく、ナイフで刺されたかのような鈍い痛みを受ける。
氷牙「・・・バトル。[アラクネー]、直接攻撃。」
しかし、氷牙はそんな事は関係ないとばかりに直接攻撃をアラクネーに命令する。
鏡夜「と、罠発動!リビングデッ[ブゥェッ!]なっ!?く、蜘蛛の糸!?グアアアアアアアアアアアアッ!?!」LP2900→500
リビングデットの呼び声でアラクネーよりも攻撃力の高いフォトン・ストリーク・バウサーを呼び出そうとするが、アラクネーが鏡夜のセットカード全てに糸を絡ませてリバース出来ない様に縫い付けた。
そうして、セットカードを発動できなくされた鏡夜に、足と腕全てで鏡夜に抱きつくと、鏡夜の首筋にガブリッ!と噛みついた。
鏡夜「あ、ぐ・・・うぁっ・・・ア、アラク、ネーの、効果は・・・クロノス教諭の、古代の機械、と同じ類・・・なのか?」 氷牙「・・・アラクネー、効果。攻撃する、相手、魔法、罠、ダメージ終了まで、発動、出来ない。」
噛みつかれ、ソリッド・ビジョンで作りだされた流血がより生々しく見える。 痛みに耐えきれず、とうとう前のめりに倒れ伏す鏡夜だが、ゆっくりと・・・しかし噛みつかれた首辺りを片手で擦りながら起きあがる。
その最中に氷牙はアラクネーの効果を説明してくるが、どうせならもっと早く言えと内心毒づく鏡夜だった。
氷牙「・・・2枚、伏せる。・・・終了。」手札2
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.28 ) |
- 日時: 2013/08/03 07:40:19
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「俺のターン。ドロー!」手札6
鏡夜は勢い良くカードをドローする。この不利な状況を逆転できる一手を信じて・・・
鏡夜「・・・・・・はは。流石、デッキは・・・信じれば応えてくれる。魔法カード[ブラック・ホール]!!フィールドの全てのモンスターを破壊する!」
ブラック・ホール。それは、全てのモンスターを屠るリセットカードの1枚。この局面でそれを引き当てた鏡夜は、自身のデッキに感謝する。
氷牙「・・・罠。[スターライト・ロード]。2枚以上、破壊する効果、無効。エクストラ、[スターダスト・ドラゴン]、特殊召喚。可能。」
しかし、大量破壊が裏目に出たのか、それを防ぎつつ、更にモンスターを増やす結果を叩きだす羽目になろうとは・・・
鏡夜「カウンター罠[魔宮の賄賂]!魔法・罠の効果を無効にし、相手はカードを1枚ドローする。」
だが、鏡夜も負けじとそれを防ぎ、氷牙の手札を増やしてしまうが、場をリセット出来たのは運が良かったのだろう。
氷牙「・・・ドロー。」手札3 鏡夜「さぁ行くぜ!墓地の炎属性[陽炎獣サーベラス]を除外し、手札から[炎の精霊イフリート]を特殊召喚!」手札4
イフリートATK1700
鏡夜「更に、チューナーモンスター[復讐の女戦士ローズ]を召喚!」
女戦士ATK1600
鏡夜「レベル4のイフリートに、レベル4の女戦士ローズをチューニング!”闇の胎動、炎と共に顕現し、全てを焼き尽くす魔神と成れ!シンクロ召喚!!戦友を救え!レッド・デーモンズ・ドラゴン”!!そして、レッド・デーモンズ・ドラゴンも、闇属性だ!」
紅蓮魔竜ATK3000→3500
鏡夜「バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴンで、氷牙にダイレクトアタック!”アブソリュート・パワーフォース”!!」 氷牙「・・・罠。[攻撃の無力化]。攻撃、無効。バトル、終了。」
レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃が届く寸前、レッド・デーモンズ・ドラゴンの燃え盛る拳は時空の捻じれによって届く事は無かった。
鏡夜「クソッ!カードを2枚伏せて、ターンエンド!」手札1 氷牙「・・・ドロー。エクストラ、[スターダスト・ドラゴン]、除外。手札、[Sinスターダスト・ドラゴン]。特殊召喚。ダーク・ゾーン。適用。」
罪星屑ATK2500→3000
そして、三度、氷牙の場に罪の仮面を付けたスターダスト・ドラゴンが舞い降りた。
氷牙「・・・装備。[黒いペンダント]。Sinスターダスト・ドラゴン。装備。攻撃力、500上昇・・・バトル。[Sinスターダスト・ドラゴン]、攻撃。」 鏡夜「罠発動![和睦の使者]!モンスターの戦闘破壊を無効!更に、戦闘ダメージを0にする!」
Sinスターダスト・ドラゴンとレッド・デーモンズ・ドラゴンを同士打ちに持ち込もうとしたのだろうが、使者達によって守られたレッド・デーモンズ・ドラゴンは無傷。Sinスターダスト・ドラゴンのみが戦闘破壊された。
鏡夜「速攻魔法発動![神秘の中華なべ]!レッド・デーモンズ・ドラゴンをリリースして、攻撃力分のライフを回復する!・・・ふぅ・・・ぐうぅっ!?」LP500→4000→3500
念の為に伏せておいたライフ回復カード、神秘の中華なべによって、ライフを初期値に戻すと、破壊された黒いペンダントの効果ダメージを受ける鏡夜。 もし、ここで回復カードがなかったら、鏡夜は敗北していた事だろう。
氷牙「・・・バトル終了。エクストラ、[スターダスト・ドラゴン]、除外。[Sinスターダスト・ドラゴン]、特殊召喚。モンスター、セット。・・・終了」手札0 鏡夜「俺のターン。ドロー!・・・3体目のSinスターダスト・ドラゴン・・・もしやと思っていたが、氷牙がスターダスト・ドラゴンをSinスターダスト・ドラゴンにしたのではなく、別の要因でSinスターダスト・ドラゴンにされ、それが氷牙を操っているという事なのか?・・・まぁ、とりあえず・・・倒してから考えるぜ!!」
そう言うと、鏡夜は今引いた逆転のカードをデュエルディスクに挿入して発動させる。
鏡夜「罠発動![リビングデットの呼び声]!墓地からレッド・デーモンズ・ドラゴンを蘇生!更に魔法発動![アブソリュート・パワーフォース]!このカードは、俺の場にレッド・デーモンズ・ドラゴンが居る時のみ発動できる。レッド・デーモンズ・ドラゴン1体を選択し、発動ターンのみ、その攻撃力を倍にする!そして、相手のモンスター全てに1回ずつ攻撃が可能になる!ただし、その代償として、相手に与える戦闘ダメージは0になり、選択したレッド・デーモンズ・ドラゴン以外のモンスターは攻撃できないがな。」
紅蓮魔竜ATK3000→3500→7000
鏡夜「いけ!レッド・デーモンズ・ドラゴン!セットモンスターに攻撃!”アブソリュート・パワーフォース”!第一打!!」
炎を纏った拳が、伏せられていたモンスターを焼き潰す。
『ぎぎゃああああああああ!?』
セットモンスターは・・・クロスソード・ハンター。どうやらリクルートモンスターでは無かった様だ。
鏡夜「[Sinスターダスト・ドラゴン]に攻撃!第二打あああ!!」
クロスソード・ハンターを殴ったのとは逆の拳に炎を纏わせ、Sinスターダスト・ドラゴンに攻撃を加えた。
氷牙「・・・・・・!?」 鏡夜「とっとと・・・目を覚ませこの大ボケええええええええええええ!!!!!」
Sinスターダスト・ドラゴンを破壊した際に起こった煙を割いて、鏡夜が拳を振りかぶって現れる。
ズガンッ!!!!!!!
氷牙の左頬に鏡夜の右拳が突き刺さる。
これでもかという程に、氷牙の顔面を抉り込む様に放たれた拳。
数瞬送れて、氷牙が吹き飛ばされ・・・壁に激突した。
ボコォっ!!!!!という凄まじい音を鳴らしながら壁にめり込む氷牙。
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