Re: 異世界大戦記7 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/06/30 18:24:17
- 名前: カイナ
- カイナ「すいませんが、こっちはこっちで本編進ませてもらいますね?思いつきましたし」
―――――――――――――――――――― カイ「はいはい、うっさいぞ海星」 Dゼロ「だから俺は海星じゃねえ!! つかてめえ何しに来た!?」 カイ「からかいの空気を感じ取ったからその相手をからかいに来たと言ったら?」 Dゼロ「この場で殺してやるよ!!!」
突然入ってきた青年―カイにDゼロが叫んだ後問いただすとカイはふっとサディスト的な笑みを浮かべながら言い、Dゼロはさらに怒鳴り散らす。ちなみにカイが来た瞬間ミリファはさりげなくカイに背を向けていた。
カイ「まあ冗談はさておき、エリーさんに言われておやつを作ってきた。時間がなかったから簡単なもんだけだが遠慮せずに食え。おい、持って来い」
カイはDゼロに背を向けてヴィヴィオ達にそう言い、そう思ったらカイの影分身ががらがらがらと高級料理店で食事を運ぶ時に使うような台車を押してやってくる。そこに乗っているのはおやつの基本かクッキーに各種タルト、クレープにパフェ、フルーツ盛りだくさんのフルーツケーキ、エトセトラエトセトラ……。
Dゼロ「……ってどこが時間がなかったから簡単なやつなんだよ!? めちゃめちゃ手ぇ込んでんじゃねえか!?」 カイ「え、そう?」
Dゼロの言葉にカイはこれ以上ないぐらい真顔で返し、Dゼロは思わず黙り込む。それからカイはお菓子と子供達を見比べながら言った。
カイ「少し多すぎたか?……じゃああんたらも子供達の分を取らない限りは好きに食っていいから。そんじゃ」
カイは手をひらひらと振ってそう言うと部屋を出て行き、Dゼロ達はお菓子を見る。既にヴィヴィオ達はお菓子に噛り付いていた。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.4 ) |
- 日時: 2010/06/30 19:21:12
- 名前: ミクニップ
ヴィヴィオ「〜〜〜♪」 Dゼロ「・・・旨いか?それ?」 ヴィヴィオ「うん♪」
会議室・・・
ここはDゼロ達が居る部屋より少し遠い位置にある会議室。此処では、エリー、氷牙、鏡夜、ピチュー、カービィの5人が、簡易ながら会議を始めていた。
エリー「・・・さて、今回お前らに集まってもらったのは他でもない」
そう言ってエリーはモニターを起動させる。
エリー「現在、現実世界では、あるテロ組織が活動しているのは知っているな?」
モニターに様々な世界で起こっているテロ活動を見せるエリー。
エリー「実は先ほど、現実世界から、ある情報がよせられたのだ」 氷「どういう事だ?確か現在の次元状況では通信は不可能な筈だが・・・?」 エリー「解らん。もしや敵方が流した偽の情報かもしれん。とりあえずその流れた情報が之だ」
そう言ってエリーはモニターを操作する。すると全員の前に設置されているモニターにある映像が映し出される。
とある森林地帯、5人1個小隊の部隊が森の中を探索している中、無線機から通信が入る。
『・・・こ・らはブ・・ー1・・・此方はブラボー1!!』 『此方はラフター2、如何した、ブラボー1』 『目的エリア探索中に未確認生命体を確認!!チームは全滅・・・あ・・・ああああ・・・・ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』 『ブラボー1・・・?如何したブラボー1!応答しろ!おい!!』
突然の悲鳴と銃声を聞いて叫ぶ男性。しかし流れてくるのはノイズだけで、男性は驚愕の顔を露わにしている。そんな時・・・
ドサッ・・・!
『!な、何だ・・・!?』
突然、無効で何かが落ちた音がした。慌てて5人が駆けつけ、音の正体を確かめると・・・・
『・・・・こ、これは・・・・』
5人の目の前に映ったもの・・・それは、骨や内臓が剥き出しの状態になり無残にも原型を留めてすらいなかった、人間の死体であった。
ドシュっ!!
『ぎゃあああああああああ!!!』 『!?』
突如、肉を引き裂くような嫌な音と断末魔が聞こえ、4人(・・)は慌てて後ろを向いた。そしてそこに居たのは・・・・
・・・グチュ・・・ぐしゃ・・・・ぶちぶちっ・・・・!
『・・・な、何だ・・・コイツは・・・!?』
紫色のぶよぶよとした皮膚、血の付着した爪、大型肉食獣を連想させるような牙、白く濁った眼球・・・そこに居たのは、先ほどまで話していた同僚の喉元を食い千切り、腹を引き裂き、肉や内臓、眼球を食い散らかす、生物学上有り得ない姿をした、謎のモンスター其処に居た。
『・・・う、うわあああああああああああああああああああああああああ!!!!』
ドドドドドドドドドッ!!
あまりにも凄まじい光景に、男の一人は恐怖で持っていた銃を乱射する。が・・・
シュっ!!ドスッ!!!ブシャァァァァァァッ!!
それは一瞬の出来事であった。死体に食らい付いていた謎の生物は瞬時に弾を避けると、乱射した男の前まで移動し、右肩から左のわき腹まで、その爪で男を轢断する。
『ひぃっ!?』 『ぶ、ブラボー3!?』
そんな光景を見て驚愕する男達。しかしそんな暇も無く、瞬時にその2人もいつの間にか謎の生物により、喉から血を吹き出しながら絶命する。そして生物は残り1人となったカメラを持った男性に向き直ると、その白く濁った目を光らせる。
『や・・・やめろ・・・!!来るな・・・・来るな・・・・!!』
震えながら、生物から遠ざかる男。そんな姿を楽しむかのように1歩、また1歩と歩を進める怪物。そして男の逃げ場は無くなり、怪物は男の前まで来ると、その爪を振り上げ・・・
ザシュっ!!ブチブチブチィッ!!ザァァ・・・・・・
肉や神経を引き裂く音が聞こえた後、画面が砂嵐になる。そして映像はそこで終わりらしく、自動的に消える。
氷牙「・・・」 鏡夜「・・・」 カービィ「・・・」 ピチュー「・・・な、何だよ之・・・」
暫しの沈黙の中、ピチューは最初に声を上げる。
ピチュー「何なの、今の映像・・・一体あっちでは何が起きてるの・・・?」 エリー「解らん・・・しかし之だけは言える・・・」
そう言ってエリーは一声おくと、真剣な顔つきで語る。
エリー「我々は一刻でも早く現実世界に行かねばならん。私の勘が正しければ、これは一刻を争う事態だ」 カービィ「・・・だけどどうするの?僕らには移動する手段が・・・」 エリー「方法ならある。実は先ほど、新型艦が完成した。それで現実世界に向かう」 ピチュー「でもどうやって?現在空間状況は不安定なんだよ?それに戦力だって・・・」 エリー「先ほど捕まえた奴らと交渉する。どうやらこんな状況下でも移動できる術を持っているらしいからな。それとさっきお前の仲間から連絡が入って、リンクやほかのメンバーを見つけて此方に向かっているそうだ」 カービィ「・・・で?他の皆は?」 エリー「残念だが発見できなかった。だが、この際贅沢は言ってられない。残りの部隊がそろった後、すぐさま準備に取り掛かり、現実世界に向かいたい。異論は無いか?」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.5 ) |
- 日時: 2010/07/01 01:35:02
- 名前: 孝
- 氷牙「すまないが、俺は当分の間はこの世界に残る。」
まさか、あの氷牙が残るといいだした!?
エリー「なん…だと?……!!貴様!今の現実世界がどういう状況かわかっているのか!?」
ガッ!
エリーは氷牙の胸座を掴んで壁に叩き付けつつ詰め寄る。
氷牙「先程、お前も言った通り、この情報は不確かなのだろう?……それに、危険なのが現実世界だけだと思うな!」
氷牙は冷静にエリーに問う。
エリー「……どういう事だ?」
そんなエリーに、氷牙は溜め息を尽きつつ答える。
氷牙「忘れたか?この世界は、魔法世界とデジタルワールドが無理矢理に融合された世界だと言う事を…それはつまり、いつ何時結合が解け、世界が崩壊するかも知れない危機にもあるという状況が!」
鏡夜と氷牙以外の者達がハッとなる。
ドーパントが現れたり、古代獣が現れたり、氷牙が暴走したり、ダークゼロ達が侵入してきたりで忘れていた。
この世界も、異常な危機に晒されていることを……
氷牙「ふたつの世界を融合させてしまった責任が、俺にはある。その問題を放り出していく訳にはいかない。……自分の尻拭いが出来ない者に、他人を守る事など出来るか…」
ギリギリと手を握り、爪が食い込んで血が垂れる。
氷牙だって、本当は現実世界に戻り、麻帆良にいる者達の安否を確かめたいという思いもある、しかし、それと同じ様に、この融合世界にも、沢山の命がある。
ならば、自分はここに残り、他の実力者達に現実世界に行ってもらうしかないではないか?
それに……
氷牙「………それにな、今の俺が、現実世界に行く訳にはいかない。」
ピチュー「…え?」
氷牙「……先程報告したと思うが、俺はこの世界に来てから、魔力を暴走させ、更には感情を暴走させて龍神形態にもなってしまった。」
ビキッ!!
突然、何かが破裂したような、折れたような音が響く。
その発生源たる場所……氷牙の右腕に視線を向ける氷牙以外の4人。
「「「!?!!」」」
鏡夜「………」
鏡夜以外の三人は目を見開き、鏡夜は悲しげな表情を浮かべる。
氷牙「龍神形態……それは俺の龍としての元々の姿でもある。だが、俺は龍神形態に戻る事は許されない」
自らの腕を眺めながら答える氷牙。
エリー「何故だ?」
氷牙「それは……俺が俺を制御仕切れないからだ。今は、なんとか人間体を維持しているが、それはこの世界が半分、データ化しているからだ。だからこそ、今の俺は人間体を維持している。しかし、今現実世界に戻れば、たちどころに肉体が暴走…また龍神形態になり、破壊の権化と化す。」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.13 ) |
- 日時: 2010/07/19 03:11:49
- 名前: 孝(たか)
- 氷牙「だから…すまない。俺の代わりに、みんなを…現実世界のみんなを護ってくれ!…頼む。」
氷牙は、エリーに縋り付くようにしゃがみ込み、エリーの両腕を掴んで懇願する。
エリー「……判った。現実世界は私達に任せろ。だから…」
氷牙「…あぁ。この世界は俺や勇輝達に任せてくれ!」
ウィィィィン…
突如会議室の扉が開き、そこから現れた人物は…
ガノン「なら、俺はこっらに残ろう。」
ガノンだった。
氷牙「ガノン…身体はもういいのか?」
ガノン「ふん。あぁ…俺はミュウツー程やられてはいないしな?この部隊の腕の良い医療班のおかげで全快だ。それに、俺も伊達に鍛えてないしな。」
ガノンは気にするほどでもないという風に返事を返す。
ガノン「んで、今の氷牙は現実世界では役に立たんと言っていたが、この世界でも、暴走しないとも限らないのだろう?」
氷牙「あ、あぁ…あの時は咄嗟の事で冷静な判断が出来なかった事もあるが…もしまた古代獣が現れたら、あの時程ではないが、興奮状態に陥るかもしれない…いや、きっと軽い暴走状態になるだろう…」
ガノン「その為の抑止力も必要だろう。俺なら、他の奴らが避難するまでの時間稼ぎくらいなら出来るはずだ。」
氷牙「あぁ…その時は頼む。」
ガノン「…ふん(俺様も、甘くなったものだな。)」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
ビー!!ビー!!ビー!!
エリー「なんだ!?」
兵士「大変です!報告にあった、デジモンと思われる生物達が大量に攻めてきました」
エリー「デジモンが!?」
兵士「はい、それも…あ、悪魔のような醜悪な物です!!」
エリー「モニターに出せ!」
兵士「はっ!」
ピチュン…
エリー「なんだ…こいつらは…これも…デジモンなのか?」
氷牙「こいつは…!?」
エリー「知っているのか?」
氷牙「あぁ…この灰色の大柄な悪魔は、ベリアルヴァンデモン。究極体で、魔王型に属されている。」
鏡夜「こっちの、キューブみたいなのが、アポカリモン。究極体。恐らくはウィルス種…人間の負の感情や、進化の過程で消えていったデジモンたちの怨念が集結した存在。デジモンなのかすら不明で、消えて行ったデジモン達の必殺技なら全て使用できる厄介な相手。本体は、頂上に出てくる小さめの身体だよ。」
エリー「この山のようにでかいのはなんだ?」
氷牙「ガルフモンだな。アポカリモンの残留思念、メフィスモンが進化した究極体の魔獣型デジモン、下半身には全てを吸い込む口が付いていて、飲み込んだデジモンのコアを破壊する」
エリー「な、なぁ…こ、この、いかにもあれな姿をした奴らは…まさか…」
そこには、他のデジモン達が異様にでかいせいで余計に小さく見えるが、凡そ2000体は居るのではないかと思われる黒光りしたデジモンが居た。
氷牙「ゴキモン…察しの通り、主婦の天敵・ゴキ〇リの姿をした成熟期の昆虫型デジモン。カサカサと素早く動き回り、強いデジモンに会うとすぐに逃げ、戦闘力は低い。だが、生命力は凄まじく高く持久戦に強い。どのくらいかと言うと、究極体に迫る凄まじい生命力だ。俺でも、一撃じゃ倒せん。」
エリー「そ、そんなにか?」
氷牙「元が元だからなぁ…」
カービィ「あ〜じゃぁ、この異様な雰囲気を発している凶悪そうなデジモン達は?」
鏡夜「七大魔王デジモンだね。まだ残ってたんだ?」
カービィ「七大魔王?」
氷牙「この、如何にも悪魔なデジモンが憤怒のデーモン。羊のような角を生やした巨大な奴は、怠惰のベルフェモン・レイジモード。こっちの花魁のような姿をしたのが、色欲のリリスモン。」
鏡夜「こっちの、一番大きな鰐のようなのが、嫉妬のリヴァイアモン。お爺さんのような姿をしたのが、強欲のバルバモン。三つ目で銃を持ったのが暴食のベルゼブモン。そして最後に、堕天使型の…」
「「傲慢のルーチェモン・フォールダウンモード」」
ガノン「憤怒・怠惰・色欲・嫉妬・強欲・暴食・傲慢……まさか、七つの大罪!?」
鏡夜「そう…七つの大罪。別名七つの罪源とも呼ばれ、「罪」そのものというよりは、人間を罪に導く可能性があると(伝統的にキリスト教徒により)みなされてきた欲望や感情のこと。」
氷牙「それを司るのが…」
カービィ「七大、魔王…」
氷牙「そうだ。そして、このルーチェモンは、"完全体"でありながら、ここにいる究極体のデジモンを遥かに上回る力を持っている。進化して、サタンモードになると、一筋縄ではいかない。」
鏡夜「でも、この間闘った時は、そこまで強くは無かったけど…」
氷牙「そりゃおめぇが強すぎるだけだ。」
ガノン「氷牙、このウサギのような黒いデジモンは何だ?」
氷牙「あ?あぁ…こいつは、ケルビモン・悪だな。三大天使の一体で、「神」の智の側面を与えられている。デジタルワールドのカーネル(中核)を守護する存在で、究極の「善」に位置するが、それゆえに、その反対である究極の「悪」にも染まりやすい性質を持つとされるデジモンだ。これは本来の姿ではない。多分、ルーチェモン辺りに洗脳されているんだろう。」
エリー「くっ…こんな時に…!!」
ダンッ!と、会議室のテーブルを強く叩くエリーだった。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.18 ) |
- 日時: 2010/07/19 23:34:44
- 名前: ミクニップ
- そうですね。ちなみにメンバーはデジモンはかなり知っている設定でもありますし、ガノンやクッパはヴァンデモンやアルケニモンたちと手を組んでいた設定で行きたいです。
???「リーリ〜!」
エリーが毒づく中、突如まるでミサイルを連想させるような姿をしたデジモン入ってくる。
エリー「な、何だコイツ・・・?」
ミサイモン・・・ミサイルボディのマシーン型デジモン。ミサイモンに進化した瞬間からミサイルに点火されるため、次のデジモンに進化するまで飛び続ける。多少のスピード調整は出来るようだが、かなりのスピードで飛んでいないと墜落してしまうため、一箇所にとどまることは不可能である。そのスピードを利用した体当たりの『ミサイルクラッシュ』は破壊力満点だが、コントロールが今ひとつの為、ほとんど当たることはない。この作品でのミサイモンはエリーのパートナーであり、何でも突撃してみる癖がある。しかも幼年期Uのためか鏡夜の脅しすら右から左にスルーする。
ミサイモン「にゃ〜にゃ〜!」
ぽすぽす!
突如現れてエリーの頭に突撃するミサイモン。あまりにも突然なため、判断に困るエリー。
エリー「えっと・・・如何すればいいんだ?」 ピチュー「いや僕に聞かれても困るし「ミサイルクラッシュ!」ぶっ!?」 ミサイモン「にゃ〜〜〜!」
げしっ!げし!
行き成りピチューに必殺体当たり『ミサイルクラッシュ』を食らわせるミサイモン。しかも今度は鏡夜に照準を変えて食らわせている。
鏡「・・・ねぇ、辞めないと怒るよ?「ミサイルクラッシュ!」ぶ!?」
『ええええええええええええええええ!!??』
ドスの利いた声で怒ろうとした鏡夜に対し、再度アタックするミサイモン。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.19 ) |
- 日時: 2010/07/20 02:05:56
- 名前: 孝(たか)
- ガシッ!
ミサイモン「にゃ!?」
鏡夜「僕の話の腰を折るなんて…いい度胸だね?」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
ニコニコ笑顔で威圧感丸出しの鏡夜。
ミサイモン「に…にゃ〜…」
鏡夜「少し…僕と"OHANASI"しようか?おチビちゃん?それとも…分解してあげようか?」
ミサイモン「にゃ〜〜〜!!!」
氷牙「おおお、おち、落ち付け鏡夜!?」
鏡夜「ああん?」
氷牙「(ひっ!?)あ、相手は、こここ、子供なんだし…れ、れ、冷静になれ!!」
鏡夜「……」
ミサイモン「にゃ〜〜(泣)」
鏡夜「…はぁ〜…判ったよ…ちぇ…初めて見る"デジモン"だから解析してみたかったのに…」
氷牙「お前、デジヴァイス持ってんだからデジタライザー機能を使えば判るだろうが…」
鏡夜「む〜…デジモンデジタライザー起動。」
『ミサイモン…幼年期U。ミサイルボディのマシーン型デジモン。ミサイモンに進化した瞬間からミサイルに点火されるため〜略〜』
鏡夜「ふぅ〜ん…何に進化するんだろう?」
氷牙「マシーン型なんだし、ガードロモンとかじゃねぇの?」
鏡夜「こんなミサイルみたいなのがガードロモンになったら、それこそどんな進化体系なのさ…」
エリー「なぁ、鏡夜?その、デジモンのデータを表示しているのは何だ?」
鏡夜「これ?デジヴァイスだよ?」
エリー「デジヴァイスだと?だが、拓也や泉達の持っているものとは大分形が違うようだが?」
鏡夜「まぁデジヴァイスにもいろいろあるからね。聖なるデバイス・デジヴァイス、デジヴァイス01、D3、ディーアーク、拓也君達が持っているディースキャナ、大君や、トーマ君の持っているデジヴァイスicとデジヴァイスバースト、デジモンクロスローダー、そして、僕と氷牙の持っている、デジヴァイスクロスアーム。」
エリー「そんなに様々な物が?」
鏡夜「まぁね。因みに、一番扱いが難しいのが、ディーアーク。これは、側面にカードリーダが付いていて、デジタルモンスターカードゲームのカードを通す(カードスラッシュする)事でパートナーを強化したり武器を装備させたりする事ができる。その反面、パートナーとの絆が浅いと、一生成長期のままとかがざらにあるみたいだよ?」
エリー「ほぉ…」
鏡夜「でも、絆が深いと、デジモンと一緒に戦う事が出来るようになる。」
エリー「ん?どういう意味だ?」
鏡夜「究極体に進化させる際に、テイマーがデジモンと一体化出来るんだよ。」
エリー「……危険ではないのか?」
鏡夜「まぁ…パートナーが完全体以上の場合、受けたダメージの幾分かがフィードバックするみたいだけどね。シンクロしているようなものだから…」
エリー「う、むぅ…」
鏡夜「次に、ディースキャナは、拓也君を含めた6人しか持っていない物で、大昔の古代デジモン、エンシェントデジモン達のスピリットを使って、人間がデジモンに進化するんだ。」
エリー「なるほど、あれはバリアジャケットではなく、デジモンに進化していたのか…なんともまぁ面妖な…」
鏡夜「そして、大君達が使っているデジヴァイスバースト。デジヴァイスicが究極のデジソウルによって進化したデジヴァイスで、デジソウルをデジヴァイスに注入する事によって、デジヴァイスを介してデジモンを進化させるんだ。」
カービィ「デジソウル?」
ガノン「デジソウルってのは、簡単に言えば欲望みたいなものだ。」
カービィ「欲望って…そんな」
ガノン「勘違いするな。別に悪いもんじゃない。誰かを守りたい、何かを成し遂げたい。その願いもまた欲望であり、それがデジソウルだ。デジモンってのは、人間の欲望に答える生物だ。言いかえれば、デジモンは人間の心に、深く影響するってことだ。様は心の持ちようで、良いデジモンにも、悪いデジモンにもなるって事だよ。」
鏡夜「説明ありがとう、ガノン。そして、最後に、僕たちのデジヴァイスクロスアーム。これは、ある意味では、ディースキャナとD3とディーアーク、デジモンクロスローダーが合体したようなものかな?」
カービィ「どう言う事?」
鏡夜「僕達のデジヴァイスはね。D−ターミナルに収納されたデジメンタルを使って、パートナーをアーマー進化させる力があるD3、そして、デジモンとの絆によって力を高めるディーアーク。最後に、デジモンのスピリットで自分をデジモンに進化させるディースキャナ、そして、デジモン同士を合体(デジクロス)させて、武器や防具、強化を行えるクロスローダーの4つの能力を混ぜ合わせたような力があるんだ。」
ピチュー「…つまり、どう言う事?」
氷牙「あ〜簡単に言うとだ。パートナーデジモンをデジヴァイスに収納し、それをデジメンタルまたはスピリットに変換、それを使って、デジモンとの融合進化…ハイブリットエヴォリューションって所かな?」
ピチュー「ふんふん。」
鏡夜「因みに、融合と言っても、一方的な物じゃないよ?絆が深くなければ出来ないしね。しかも、融合している分、デジモンが受けたダメージは全部テイマーにも反映されるんだ。そして、デジクロスでデジモン同士を合体させて、武器として扱ったりも出来る。絆が無ければただの玩具みたいなものかな…結構扱いずらいんだよ?」
ピチュー「へぇ…ん?ちょっと待て。」
鏡夜「ん?何?」
ピチュー「その…デジヴァイス…クロスアームだっけ?二人がそれを持ってるって事は…テイマーって事?」
鏡夜「そうだけど?」
ピチュー「二人のパートナーデジモンは?」
鏡夜「僕のパートナーはギルモンだよ?単体での最終形態はエグザモンとメギドラモン(黒)。マトリクスでカオスデュークモン、ハイブリットで、カオスデュークモン・クリムゾンモード。」
エリー「メギドラモンと言えば…」
氷牙「あぁ、こっちの世界に来た時に、進化して真っ赤な凶悪な奴が居ただろ?あいつだ」
エリー「………似合いすぎだな」
氷牙「鏡夜のは結構気の良い奴だったぞ?まぁ、俺達が出会ったメギドラモンが普通のなんだがな…鏡夜のメギドラモン(黒)は立派に意識があるからなぁ…」
エリー「で?お前のパートナーはどんな奴なんだ?」
氷牙「あ?俺の?ブイモンとクダモンだが?」
ガノン「二体のパートナーだと?」
氷牙「あぁ…テリアモンとロップモンみたいに、双子のデジモンならまだしも、全く関連性のないデジモンが、一つのデジタマから生まれたんだよ。吃驚だぜ。」
ガノン「不思議な事もあるもんだな。」
氷牙「まぁな…今頃、どこで何してんだか…」
ガノン「……は?」
氷牙「なんだよ?」
ガノン「お前テイマーなんだろ?なんでパートナーデジモンがどこにいるか判らないんだ?」
氷牙「お前な…俺が今いくつか知ってるだろうが。」
ガノン「2525だろ?」
氷牙「デジモンだって生き物だぞ。寿命があるに決まってんだろうが…俺が出会ったのは本当にガキの頃。300の時くらいだな。もう何百回もデジタマになってんじゃねぇか?流石に…あいつらも覚えてないだろうな…」
どこか寂しそうに呟く氷牙だった。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.20 ) |
- 日時: 2010/07/21 20:02:23
- 名前: ミクニップ
- ピチュー「・・・って!そんな場合じゃ無いでしょ!?」
ふと、先に我に返ったピチューの言葉を聴いて現実に戻る一同。
エリー「そ、そうだったな・・・!」
そう呟くと、エリーはマイクを手に取り、大声で怒鳴る。
エリー「MS部隊、及びバルキリー部隊に告ぐ!!これから数分以内に、全機はラジエイの護衛を行え!!繰り返す!!全機、ラジエイの護衛に当た[キュゴォォォォォォォォンッ!!]!?な、何だ!?」
突如聞こえた爆音に驚く一同。そんな中、モニターにラジエイの兵士が映し出される。
ラジエイ兵『た、大変です隊長!!』 エリー「どうした!!何があった!?」 ラジエイ兵『じ、実はこの騒ぎの中、突然半数の兵士が裏切り、市街地エリアで反乱を・・・!』 エリー「何だと・・・!?」
あまりにも予想外な出来事に驚愕を隠せないエリー。そして兵士の後ろでは、まるで狂ったかのように銃を乱射し、民間人に無差別攻撃を図る数対のMSやバルキリーの姿や交戦する兵士たちの姿が映し出される。
ラジエイ兵『げ、現在反逆兵士達は大半のMS,及びバルキリーを強奪して民間人を無差別に襲撃中!至急応援を・・・グアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
ザザザァァーーーー・・・・
エリー「おい!!どうした!!返事をしろ!!クソォッ!!」
ダンッ!!
砂嵐のみになったモニターを見て、テーブルに拳を打ち付けるエリー。
エリー「どう言う事だ・・・!?何故こんな事に・・・!?」 ガノン「わからん・・・だが、早くせねばこの基地が危ういのは確かだぞ」 エリー「そんなのは解っている!!・・・だが、一体どうすれば・・・」
突然の危機の中、エリーは頭を高速回転させ、ある事を思い出す。
エリー「そういえば・・・おい、お前ら!!今から言う事をよく聞け!!」 氷「・・・何か勝算があるのか?」 エリー「実はな、第5エリアにある研究所の地下に数機、ある理由で格納してあった機体が存在するんだ」 ピチュー「機体・・・?どういうこと?」 エリー「半年前だ、上層部の指示で様々な世界にあった機体の製作を頼まれたのだ。私は指示を受け入れ、様々な場所で作っていたのだ」 氷「・・・で?その格納されている機体の名前は・・・?」 エリー「確か私が覚えているのでも3機、クロスボーンガンダム、ストライクガンダム、グレートマジンガーが存在したな・・・」 ピチュー「な、何でそんな機体作ったの!?全部かなりの名機体じゃないか!?」 エリー「知るか!!とにかくその機体が存在するのだ。だからそれを使って、民間人を護衛しながら、搭載しているアウムドラで脱出させてくれ!頼む!!」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.21 ) |
- 日時: 2010/07/22 00:01:06
- 名前: 孝
- 氷牙「ピチュー達はすぐに地下へ行け!その間、俺と鏡夜で守りを固める!」
ガノン「だが、今のお前は……!?」
氷牙「グダグダ言ってねぇでさっさと行け!!俺様を誰だと思っている!?全魔界最強の防御魔法の使い手だ!俺が出るからには、誰一人死なせはせん!!」
一同は氷牙の一括に心を震わせる。
ガノン「……わかった。行くぞ!?」
会議室をダッシュで離れ、反乱軍の方へ向かう氷牙と鏡夜。
鏡夜「氷牙!魔力のストックは十分かい!?」
氷牙「おうよ!いざとなったらエネルギードレインで反乱軍からダイレクトに吸収してやるぜ!?」
鏡夜「暴走衝動は!?」
氷牙「バッチリスッキリなんともねぇ!!」
ダダダダダダダダッ!
鏡夜「なら……」
氷牙「おう!一人残らず……」
「「ぶっ壊す!!」」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.25 ) |
- 日時: 2010/07/24 13:59:23
- 名前: ミクニップ
- 女の子「ぅぅ・・・ぅぇ・・・(泣)」
銃声が聞こえ、ビルや居住区が瓦礫と化していく居住エリア。そこの一角のある場所で、女の子が一人逃げ遅れていた。そして遠くでは強奪された数機のMSが辺りを蹂躙しながら俳諧していた。
ベキベキベキ・・・・ガラッ・・・!!
女の子「っ!!」
案の定、目の前で歩いていたMSが、瓦礫が崩れた音を聞きつけて此方を振り向く。そして女の子を見つけると、無情にも持っていたマシンガンの銃口を女の子に向ける。
女の子「ひぃ・・・!!」
恐怖で顔を引きつらせ、その場で蹲り目を瞑る女の子。そしてそんな女の子に対し、MSはそのトリガーを引く。が・・・
ヒュッ!!ギンッ!!ギンッ!!ドゴンッ!!
風を切る音と何かを裁断する音、そして何かがぶつかる音が聞こえ、女の子が目を開けたその前には・・・
カイ「・・・よぉ、怪我は無いか?」 スバル「大丈夫?怪我は無い?」
その目の前には、此方を見て無事を確認して微笑んでいるカイ、スバルが立っており、そしてその前には先ほど自分に銃口を向けていたMS・・・ジム改がマシンガンと腕を切り裂かれた状態で倒れていた。
女の子「・・・おねえちゃんたち、だれ・・・?」 スバル「ん?お姉ちゃんはね、君達を助けに来たんだよ?」
唖然とする女の子の頭を撫でながら、スバルは微笑む。
『ぐ・・・!貴様らぁ・・・!!何者だ!?』
立ち上がろうとするジム改から男性の憎憎しげな声が聞こえ、スバルは振り向いて真剣な顔で答える。
スバル「私は古代遺物管理部 機動六課所属、スバル・ナカジマ二等陸士です!貴方達の行動は既に知れ渡っています!!速やかに武装解除、及び任意同行に応じてください!!」
『機動六課・・・?ハッ!!用はあの犯罪者部隊長が作った能無し部隊の一員か!!』
機動六課の名前を聞き、嘲笑と侮蔑を込めた声で立ち上がるジム改。それを聞いたスバルは少し眉を吊り上げる。
『生憎俺達はこの機会を待っていたんだ!!今更投降なんぞするかよ!!』 『そうだそうだ!!やっとこんな部隊とおさらば出来るんだ!!止められるかよ!!』
突如出現したもう1体のMSがマシンガンを乱射し、スバルは女の子を抱き上げ、カイと共にそこから跳躍する。
『俺達はこの部隊の温いやり方が嫌だったんだよ!!早く自由になって好き勝手したかったんだよぉ!!』
スバル「そんな事のためにこんな真似を・・・!?」
『そんな事・・・?違うな!!俺らにとっては重要なんだよ!!』 『それに前から此処の隊長には不満があったんだ。出て行く前に憂さ晴らしをさせてもらうんだよ!』
カイ「・・・何つぅ勝手な・・・!」
あまりにも身勝手な理由を聞き、憤りを感じる2人。
ディーダ・ランスター・・・数十年前に殉職したティアナの兄。クイントと同じく他の者達と一緒に蘇るも、02と共に行動する事になる。愛機はティアナのクロスミラージュと同じ形をした黒いデバイス『シャドーミラージュ』。クイントと連携を組む事が多い。
神代剣(スコルピオワーム)・・・カブトの世界で死亡したスコルピオワームが再度神代剣として蘇った。変身ライダーはやはり前と同じサソード。アリシアが苦手らしい。
ザンキ・・・響鬼の世界で死亡したトドロキの師匠。やはりアグニムの力で蘇る。変身するライダーはやはり斬鬼。アリシア達の良き理解者でもある。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.26 ) |
- 日時: 2010/07/24 17:58:08
- 名前: ていと
- MSとやらについての情報、キャラ案のほうで情報求む!
知らないが、勢いをなくしたくないので、関係ない範囲で書きますね。
一方、カイやスバルと少し離れたところにある建物。 その影で、一人の少年が身を隠していた。 何が起こっているかぐらいわかる。 ズシン、ズシンと心臓まで響きそうな音、そして銃撃音。 さらには、ついさっき斬撃の音まで聞こえた。 心臓の音が、やたらとうるさい。
レイデスト「(く・・・こんなとこにいたって、気休めの時間稼ぎだ・・・!なんとかして、逃げないと・・・!)」
こんなところで、死ぬわけには行かない。 まだまだ、世界には、面白いことがいっぱいあるはずなのだから。
レイデスト「それらの80%くらい楽しまなきゃ、死んでも死に切れん・・・!」
しかし、ひとつ、悩みがあった。 こんな状況だ、否が応にも、戦闘は起こる。 すると、自分の力を使わねば、待っているのは、死のみ。 普通の人間ではない、それどころか、下手したら人間をやめているかもしれないこの力が、少しだけ、気に入らなかった。
レイデスト「って、そんなことで悩んでる場合でもないか・・・」
生き残るのが、まずは第一。 レイデストは、覚悟を決めると、右手に持っていた珈琲の空き缶を、銃に変形させた。
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