 Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.51 ) |
- 日時： 2009/08/15 19:03:05
- 名前： 忠タロウ＋その他の皆様
- 忠「…さて、純一君編より閉休題話…ゼロム君はその後どうなったかだけ書きます。その後で、また純一君のほうのプロローグを終わらせて次に進めたいと思います。」
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トボトボ…
ゼロム「…ハアァ…。食糧や資金の入ったリュックを盗まれて…剣だけは無事だったからよかったものの…、このままじゃ飢え死にだよぉ…  」
林道で先の出来事を呟きながら、トボトボと歩くゼロム。確かに資金まで盗まれては、餓死するのも時間の問題であった。ところが…
ゼロム「…えっ？あれって…」
道の真ん中にポンと置かれていたのは、紛れも無くフィアリス達に盗まれたぜロムのリュックであった。
ゼロム「僕のリュックだー♪…でも、何でこんな所に…あれ？手紙がついてる…。」
その手紙を広げ、読んでみるゼロム。その内容は………
[剣士様へ。先ほどの銃魔神との戦いぶり、まことに見事でした。たった一撃で殲滅するほどのその実力に敬意を表し、お荷物はお返しいたします。まことに申し訳ありませんでした。フィアリス]
ゼロム「…あの娘、ホントは…ってあれ？」
[ＰＳ.その代わり、お荷物の半分以上はうちのプリニー達の食糧・給料としていただいてきますので♪かしこ…]
最後の一行を見て、すぐさま中身を確認するぜロム。確かに食糧と資金が、三分の一にまで減っていた。それを見て、愕然とするぜロム。
ゼロム「…酷いよぉ… 」
…ドドド…
ゼロム「ん？」
後ろからの音に振り向いてみたぜロム。その目に映る光景は…、森を荒らす者を倒そうと猛進する数十匹もの猪(ワイルド・ボアー)の大群であった。
ゼロム「…い、いやあああああああああああああああああああああああああ！！？」
すぐさま、リュックを背負い走るぜロム。その後を、猪達が追い続けて行く。
ゼロム「やっぱり僕は…不幸だぁああああああー！！」
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忠「…では、純一君編に話を戻しましょうか♪ミクニさんにバトンタッチ！」
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.53 ) |
- 日時： 2009/08/16 22:09:20
- 名前： ミクトラン二世
・・・・またあの夢か・・・・
その夜、純一はまたあの夢を見ていた・・・・黒髪の少女が出るあの夢を・・・・
にしてもなんで俺はこの夢を頻繁に見るんだろう・・・・・てか誰なんだ？なんで俺に手を差し伸べようと・・・・・
そう思ったそのとき、突然目の前が鏡が割れるみたいに複数に分割され、その一つ一つに全て全く違う顔が写る。
！？・・・・・な、なんだよこれ・・・・・
気がつくと、自分は周りが割れた鏡で覆われた踊り場にパジャマ姿で立っていた。
純一「・・・・・・何処だ？ここは・・・・・」
純一は辺りを見渡し、とりあえず出口を探すが見当たらない。
パキッ
ふと後ろで何かが割れる音がした。純一が体ごと振り返ると、そこにいたのは・・・・・
純一「・・・・琴子・・・？」
琴子「ふえ？純・・・・ちゃん？」
そう、それはまぎれもなく幼馴染である琴子であった。しかし彼女の姿はいつもの制服ではなく下着が見えてる透け透けのネグリジェであった。しかも胸の大きい琴子だけにラインもくっきり出ており･･･
純一「おまっ・・！何時もそんな格好で寝てんのかよ！！！」
琴子「お？とうとう純ちゃんもおじさんの魅力に気がつきましたか?うりうり～～～♪」
そういって琴子は腰を振って純一を挑発する。
純一「ばっ・・・！やめろオイッ！！！」
なお純一は見えないように顔を隠す。
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.54 ) |
- 日時： 2009/08/17 13:49:11
- 名前： 忠タロウ＋その他の皆様
- スティル「…ハアア～…、何で俺がパン作りに精を出さなきゃならないんだ…。しっかし、その祭りは何の意味があって…」
一方、パン屋[雷堂]にて雷堂剣一―もといピカチュウの仕事の手伝いをしていた。
雷堂「いいから、さっさと作る！！二千個までもう少しだから、な！？」
スティル「…イエッサー…。」
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同時刻。ネクロス・グループ本社(クロノディア世界・総本部)では………
ネクロス「…それは本当か？ディロム。」
ディロム『はい、スティルが潜入した世界の近くの次元に特殊な空間が発生しております。私の作った探査装置が撮った映像を、すぐそちらにお送りします。』
社長室にて、ディロムの報告を受けているネクロス。すぐさま目の前に大型モニターが映し出された。
そこは、周囲が鏡だらけの異空間だった。一つ一つに、別々の世界の姿が映し出されている。
ネクロス「…ディロム。この様な空間を作り出せる者に、心当たりは…？」
ディロム『…検索してみた結果、この独特の空間を作り出せるのは…異世界の[仮面ライダー]の一人で、人間の中で数少ない[異世界を渡る能力]を持つ者…[ディケイド]と見て、間違いないかと…』
ネクロス「…む？人間の少女と少年が見えるが…約一名身に着けてる物が問題だが…、彼等は？」
ディロム『分かりません。ですが、[ディケイド]とは無関係な者達かと思います…。』
ネクロス「…そうであればいいが…。」
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.55 ) |
- 日時： 2009/08/21 20:57:34
- 名前： ミクトラン二世
- ???『・・・だと言いのだがな・・・』
ふと、ディロムの写っているモニターの隣に、魔力で生み出された小型モニターが出現し、白髪で赤眼の男が映る。
ネクロス「・・・・マスターハンド・・・」
マスター『久しいな、１０００年ぶりだったか？』
ネクロス「いや、おそらくお前と久しぶりに会ったのはたった５０年前だったと思うが・・・・それよりどうした、あの空間について知っているのか？」
マスター『・・・・[鳴滝]だ・・・・』
ネクロス「！・・・・そうか・・・奴か・・・」
マスター『ああ、奴だ・・・・』
ネクロス「そうか・・・・あの預言者が・・・・・」
純一「にしても・・・・ここ何処だ？」
とりあえず挑発してくる琴子をチョップで黙らせて、純一は辺りを見渡す。
『・・・・・けて・・・・・』
琴子「？純ちゃん、今何か言った？」
純一「はぁ？いきなり何言って・・・」
『・・・たす・・・・・けて・・・・・』
純一「！？」
突然、頭の中に少女の声が響く。
『・・・助けて・・・・・苦しい････』
純一「な・・・・何だよ・・・・これ・・・」
『・・・痛いよ・・・・暗いよ・・・・・』
琴子「・・・・何か痛がってるよ・・・・・」
『・・・・出して････ここから・・・・・出して・・・・』
純一「オイ・・・・・お前は一体・・・・」
？？？「其処で何をしているッ！！！！！！」
突然、後ろから男の怒鳴り声がした。振り返ってみるとそこにはベージュの帽子とコートで全身を包んだ中年で眼鏡の男がすごい剣幕で立っていた。
？？？「お前達・・・！どうして此処に・・・・！」
琴子「あ、いえ！別に怪しい物では・・・・」
？？？「何故[破壊者]の末裔どもがこんな所に存在するのだッ！！！！」
突然何を言われたのかワケが分からなかった。
？？？２「へぇ～・・・この子達が？」
ふと、二人の上をこうもりのような生物が通り過ぎ、コートの男の周りを飛び回り男の肩に乗る。
純一「えっと・・・・此処に勝手に来たのはすみません・・・実は俺達此処が何処だか・・・「そんなことはどうでも良いッ！！！！」・・・へ？」
？？？「破壊者どもめ・・・！貴様等は[ディケイド]同様世界を滅ぼす存在だ・・・・！今すぐここから消え去れ・・・！」
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.56 ) |
- 日時： 2009/08/21 21:32:44
- 名前： 忠タロウ＋その他の皆様
- プルルルル…♪
スティル「ん？携帯が…社長からか？」
そう思い、スティルは一端仕事の手を休めて携帯のスイッチを入れた。
スティル「はい、もしもし？…社長、どうしたんスか？…えっ…！？」
ネクロス『いいか！？今すぐにこちらが出した次元座標へ向かうぞ！！あの少年達の命が危険だ！！』
スティル「ああ…はい。じゃあ雷堂さん達に説明しといてから、その次元座標に向かいます…はい、それじゃ。」
ピッ♪
スティル「(…しっかし、社長が言ってるその[鳴滝]って奴…何で雷堂さんのクラスの生徒を、[破壊者]と呼んでんのかな…？ああもう、[転生の器]の件と言い情報不足な事ばっかりだぜ…！！？)」
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一方、メイガス・グループの方でも変化が起きていた。
ＭＧ社員Ａ「ななな…、[転生の器]が…光ってる！？」
ＭＧ社員Ｂ「おいおい、どうなってんだよ…！？誰も封印何か解いてねえぞ！！」
メイガス「騒々しい！！一体何…が…！！？」
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.57 ) |
- 日時： 2009/08/23 22:05:18
- 名前： ミクトラン二世
- 蠍山「あ、ピカチュウさんならさっき自分のノルマ達成させてそのまま胃空間のあるエリアまで行きましたけど」
スティル「そうっすか・・・・ってあの人の本名知ってるんですか?」
蠍山「はい、実はココの従業員、バイトさん除いて全員管理局の人間なんです」
衝撃の事実発覚。
ピカ「チィ、あいつ等・・・・本当に心配かけさせやがって」
こちらは目的地に行くため、兆速で目的地にむかっているピカ。
？？？『にしても誤算だったよな。まさか別空間が現れるなんてな』
ピカ「全くだぜ。どうやらマスターもこのことは想定外だったみたいだしな」
突然聞こえた少女の声にピカは走りながら平然と答える。
ピカ「で？出現場所はＢ－２地区で合ってんだよなリアス」
ピカが名前を呼んだ瞬間、ピカの肩に静電気と火花が走り、そこから30ｃｍの大きさをし、タンクトｯプとジーンズの上に黒いベストを羽織った金髪ツインテールで耳にピアスを付けた小さな少女が出現する。
リアス「間違いないよ、さっきＱ姉ちゃんから連絡があったから」
ピカ「わかった。リアス、とりあえずその異空間にゲートを出現させることは？」
リアス「もうやってる、何時でもＯＫだよ」
ピカ「ＯＫ！じゃあお構いなく・・・・！」
瞬間、ピカの目の前にゲートタイプの魔方陣が出現し、ピカはその中に吸い込まれるように魔方陣ごと消える。
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.58 ) |
- 日時： 2009/08/24 18:47:43
- 名前： 忠タロウ＋その他の皆様
- ウィスター「…これは意外…。まさか[破壊者]まで現れる事になるとは…思いもしませんでした。それに加えて、今回の[転生の器]の暴走…そろそろ潮時かもしれませんね？メイガスの下で暗躍などしなくてもいい頃合いでしょうし…。」
グレイス「…では、[アレ]等は見捨てるのか？一応はうちの上司だろう…。」
ウィスター「ええ、そうですが？しかし、[転生の器]の強さがどれ程のものかデータ採取できるいい機会じゃないですか？これを逃すなんて愚か者のする事です。」
カーリー『ちょっとちょっとウィスター！？何かヤバそーな状況なんだけど…どうするの～！！』
ウィスター「もう彼等について行く理由などないです。…これからはメイガス・グループとしてではなく…、[アポカリプス・ナイツ]として活動をするんですから…。」
カーリー『…ふ～ん、じゃあすぐに戻るね～？じゃあ、社長さんさようなら～♪』
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア ( No.59 ) |
- 日時： 2009/08/25 02:57:45
- 名前： 孝
- ゴロゴロ…ピシャアアアアアアアンッ！！
ドザザアアアアアアアアアアアアッ！
氷牙「はぁ…はぁ…はぁ…」
あれから、氷牙はヴィヴィオの魔力が脱出したのを感知し、早々に研究施設を抜け出し、ヴィクターⅣを解除した。
エネルギー・ドレインで幾許かの体力や魔力を回復したものの、研究施設の割に、生物が少なすぎた為、然程回復したようには思えない。
氷牙「はぁ…はぁ…はぁ…ぐっ」
ドシャッ…
激しい雨の降る森の中、氷牙は泥水に倒れこむ。
氷牙「は、ははは…ざ、ざまぁねぇなぁ…はぁ…はぁ…この俺が、地に這い蹲るなんて…よぉ。」
意識が朦朧としてくる中、氷牙は必死に結界魔法を構築し始めた。
氷牙「はぁ…はぁ…気配…遮断…結界…構築開始…魔力蓄積…掌握…ケホッ…はぁ…はぁ…気配、遮断。臭気、遮断。…魔力漏れ…遮断。ケホッ…結界魔法…イン…ビジ…ブル…発動。」
スゥゥゥゥ～
瞬間、氷牙の姿が消え、いままでそこにあった氷牙の気配、魔力、匂い、すべてが最初から無かった様に消え去った。
この結界魔法は、あらゆる機器や魔法、異能での探査が不可能となる究極の気配遮断結界である。
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.60 ) |
- 日時： 2009/08/25 12:57:05
- 名前： 忠タロウ＋その他の皆様
- ガリウス「(…む？極氷魔王神の魔力反応が消失した…！？どうやら結界を張った様ですね…。ですが、この施設は人員が少ないからして恐らくは完全に回復し切ってない…とすれば、その場からまだ動く事もままならないでしょうね。魔力反応が焼失した場所からそう遠くには行けないはず…！！)…しかし、[聖王の器]を逃がしてしまうとは…これは大失態ですね…。」
大半が破壊しつくされた、研究施設から出て来たガリウス。その周囲の惨状に目を見張りつつまずは氷牙を探そうかと思案していたその時………
ピーピーピー♪
ガリウスのポケットにしまってある通信端末が受信音を発していた。
ガリウス「む？…ウィスターですか…。どうしたんですか？」
ウィスター『それが、こちらでも色々と大変な状況になりました。…いよいよ[アポカリプス・ナイツ]として活動をする時になったんです…。ガリウス、あなたもその研究施設からデータのみを全て本部に送ってから引き揚げて下さい。』
ガリウス「…くくく、そうですか。それならすでにデータはそちらに送っておきましたよ？ただし、新たな[聖王のゆりかご]にはエネルギーとなる魔力が完全に充填されてないので…」
ウィスター『その点はご安心を。我々の作った転移装置で、本部の格納スペースに送っておきます。他の世界でエネルギー供給源を集める事にしますので…』
ガリウス「…分かりました。では、すぐにそちらへ戻りましょう。…この施設の[自爆装置]のスイッチを入れてから…ね？」
ウィスター『分かりました。なるべく早めに、お願いします…』
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| Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～] ( No.61 ) |
- 日時： 2009/08/27 16:12:50
- 名前： 忠タロウ＋その他の皆様
- 一方、スティルはパン屋の仕事を終わらせてネクロス・グループの転移装置ですぐに例の異空間へと向かっていた。
スティル「(…しかし、その[弥生純一]という少年が…鳴滝という男の言う[破壊者]と言ってるが、一体どういう理由でそう言ってるのか聞かなきゃね…。)」
スティルの前に転移陣が現れ、スティルはその中に飛び込んで行った。次に見える光景は、複数の鏡が周囲に点在する広場だった。すでにネクロス・マスクと雷堂剣一…ピカチュウが鳴滝に理由を説いていた。
スティル「…あ～あ、[神速]の俺が他より遅れてるなんてねぇ…？」
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新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ～第一幕～]