Re: 新リレー小説[ディスガイア ( No.21 ) |
- 日時: 2009/07/09 04:40:29
- 名前: 孝
- 黒装束1「ふん、貴様に我らを始末する事などできまい!我らを始末すれば、目的を果たせぬのだからな…出来るものなら始末してみせろ!」
?「ほう?なら、死んでもらおうか?」
黒装束1「何奴!?」 氷牙?「破・壊・神♪」 黒装束3「ふ、ふざけた事を「ザシュッ」…え?」 ぼと…
突然、黒装束3の視界が斜めにズレ…絶命した。
スティル「氷牙…何故…」 殺した?そう聞こうとした。
しかし…
ザシュッ! ドシュッ!
聞く前に残りの二人も、一瞬の内に胴体を引き裂かれ、絶命した。
氷牙?「くくく…我ら、メイガス・グループに役立たずは必要ない…これで、貴様等ネクロス・グループに情報は渡るまい…あばよ?」
シュンッ!
一瞬でスティルの前から姿を消した氷牙と思われる人物。
スティル「氷牙…なのか?奴は…?いや、そんな筈はない…あれは偽物…そうだ。そうに違いない。」
スティルはあれは氷牙ではないと思いたい一心だった。
だが、本物の氷牙は数日前から行方不明になっている事は、スティルの耳にも入っていた。
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.22 ) |
- 日時: 2009/07/09 18:39:42
- 名前: ミクトラン二世
- ?「お、スティルじゃねぇか!」
ふと、横から声がした。見てみると、一人の男が窓を開けて此方を見ていた。 スティル「?お前は・・・・・もしかしてピk[スコーンッ!]アガンッ!!!」
ドサッ!
名前を出そうとした瞬間、スティルの顔面にパンに使う麺棒がダイレクトに直撃し、スティルは地面に落ちる。 雷「今の俺は雷堂剣一だ、本名出すんじゃねぇよクルピラ野郎、罐に入れて焼くぞ」 スティル「い・・・・イェッサァ・・・・・・ガク・・・」
スティル「で?何だ急に、帰っていいか?」 あれから数分後、スティルはパン屋雷堂の二階に上がりピカとちゃぶ台を囲んでソフト裂きイカをつまみに酒を飲んでいる。 雷「まぁまて、実はお前と話がしたかったんだよ」 スティル「俺に?」 雷「ああ、実はうちらが探している奴のことでな・・・」 すると雷堂の表情がさっきまでのヘラヘラ顔から真剣な顔つきになる。
雷「お前等、あれを手に入れた後どうする気だ?」
スティル「・・・・は?」 雷「お前等は例の物手に入れた後それをどうする気だと聞いてんだよ」 スティル「・・・・・どういう意味だ」 雷「まんまの意味だ、お前等、アレを処分するのか?それともアレを使ってなんかすんのか?」 スティル「・・・・だとしたら?」
雷「今ここで任務を止めて帰れ、そしてこの一軒は俺等がやる。」
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.23 ) |
- 日時: 2009/07/09 19:10:22
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- スティル「…残念だけど、これはあいつらをその行動にまで発展させた原因を作った俺らにも責任あるんでね?あれを取り返したら、うちの社内に永久封印するまでだ。…何せあのスミヨシですら躊躇した程だからねえ?…よく言うだろ?[触らぬ神に祟り無し]って。」
雷「…ほう、ずっとそのカプセルの中に一生眠らせ続けるってのか…!?偶然で生まれたにしろ、あいつだって一人の生きた存在だろうがっ!!」 スティル「…ぬうう〜、しかしねぇ?うちだって、[アレ]を目覚めさせられたらどうなるか分かんない訳で…もし、目覚めた時に周囲のもの全てを破滅に導く様なモノだったら、あんたらはどうするよ!?」
ピカ「…むむむ…」
・ ・ ・
????「…さて、これでこちらの…[メイガス・グループ]の情報は漏れる事はない…。しかし念には念を入れて、取引の準備をしておきましょうか?向こうがどう動くか、分かりませんしね…。」 氷牙?「…そうですね、メイガス社長…。」 メイガス「くくくく…この取引が成功すれば莫大な富が手に入る…!!それを元手に我が社はネクロス・グループ以上の軍事会社に成長する!!我々をクビにした奴等に思い知らせてくれようぞ!?はっはっはっはっ♪」
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.24 ) |
- 日時: 2009/07/12 22:23:27
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- メイガス「では、明後日の深夜…例の場所にて取引を致しましょう。大丈夫です、我等の手にかかれば邪魔者は一瞬で一掃できますから…。」
メイガスは取引先と携帯で連絡していた。例の[転生の器]の取引についてである。
・ ・ ・
純「くのっくのっ!!」 一方、もう一人の主人公はゲーセンにて格闘ゲームをやりまくっていた。
・ ・ ・
忠「…ミクニさんにバトンタッチ。よろしくお願いします!!」
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.25 ) |
- 日時: 2009/07/17 20:26:26
- 名前: ミクトラン二世
- 雷「とにかくだ、もしお前らが例の物を永久封印するってんなら俺がお前より先にブツを手に入れるだけだ」
スティル「ほぅ、だったらそれで世界滅亡にでもなったら、お前どうする気だ?」 雷「そん時はそん時だ、俺でけじめをつける」 スティル「・・・・そうか」 そう言ってスティルは立ち上がり、部屋を出ようとする。 雷「・・・何処へ行く気だ」 スティル「仕事を続ける、焼酎ありがとな」 そう言って出ようとしたとき
ドンッ!
スティル「ぷっ!?」 何かにぶつかり、スティルは仰け反る。 スティル「いててて・・・・何だよいきな・・・・」 そう言って前を見たスティルは絶句した。そりゃあ目の前に身長2メートルもあっても可笑しくないくらいの全身マッチョで子供見たら絶対泣きそうなくらい怖い強面の男がジーンズとシャツの上にこれまた可愛らしいエプロン着けて立っていたらそら絶句もするわ。 雷「お〜蠍山!どうした?なんかあったか?」 蠍山「ハイ、実はさっき役員の方が来まして、明日のお祭りにパンを2000個ほど作って欲しいと頼まれたんですけどどうしましょう」 蠍山と呼ばれた強面の男は体格に全く似合わない愛らしい声で雷堂に話す。 スティル「オイ!誰だよこの屈強筋肉ゴリラはよぉ!!!めがっさ怖いんですけどぉ!?」 雷「あぁ、この子は従業員の蠍山毒三郎(さそりやまどくざぶろう)君、この子の作る動物パン子供に大人気なんだよこれが(笑)」 蠍山「蠍山です、世間では僕猛毒の鬼蠍呼ばれてます」 雷「蠍山君ね、昔はヤクザの跡取り息子だったんだけどね、この子子供とか好きなんだよ」 蠍山「僕昔から子供好きだったんですけど、こんな顔ですから怖がられて・・・・・ですから僕雷堂さんに出会って子供の笑顔を作れるこの仕事をしたくなったんです。しかもお父さんもお母さんも賛成してくれて」 雷「この子の家、地域密着型の極道だからね、最近お菓子屋始めたらしいしよぉ」 スティル「ちげぇよ!俺が聞きたいのは何でこんな奴がパン作ってんだって聞いてんだよ!」 雷「ウチ外見より中身重視だからよぉ、強面だろうがオカマだろうが甘いパン作れんなら採用するのが俺流だ♪」 スティル「たまには外見も注意しろよ!つぶれるぞ此処!!!」 蠍山「ですけどここ、毎日2000人位当たり前に買いに来てる人いますよ?家見かけによらずパン美味しいですから」 スティル「可笑しい!!それ絶対おかしいぞ!」 雷「そんな事より、ホイ」 そういって雷堂は白いエプロンを一枚取り出す。 スティル「・・・何だよコレ」 雷「エプロンだが?」 スティル「そうじゃねぇよ、何でエプロンだよ」 雷「流石に2000個はきついから手伝え」
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.26 ) |
- 日時: 2009/07/20 18:00:04
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- スティル「………社長に連絡して、了承を得てもらってからにするよ…それと、例の[アレ]を盗み出した[メイガス・グループ]のボス…そいつについての情報、提供していいかも聞いてみるよ…。」
そう言って、その場を後にするスティル。その後ろ姿からは、何か未だに納得できずにいる感が出ていた。
・ ・ ・
メイガス「…今回の祭りの夜は、殆どの住人が街からいなくなっている…。そこの一部の区域にて取引を行う。もちろん、人払いの呪符を周囲に貼り付けておけば大丈夫だ…さて、早速例の[アレ]をいつでも運んで行ける様にしろ。」 「ははっ。…しかし、例のあの偽氷牙ですが…あそこまでそっくりとは…素晴らしいですよ、メイガス社長…。」 メイガス「…私とて、最初は信じられなかった…。だが、あの者から譲り受けたこの水晶玉…これの持つ能力は凄まじい…。本物ほどとはいかんが、あれほどに強い偽者を造り出せるのだからな!?」 「ええ…。これがあれば、我等の邪魔をする者はそうそういませんよ…?」
メイガス「ああ…。さあ、急ぐぞ!!今回の祭りの日の深夜に…例の場所にて取引を開始する。ネクロス・グループには絶対に気取られてはいかんぞ!?」
「「了解ですっ!!!」」
・ ・ ・
ネクロス『…仕方があるまい。ここは、共同戦線を組まざるを得んな…メイガスについての情報提供及び店の手伝いを許可する…。ところで、スティル…足元にしがみついてる子供達は何だ?』 スティル「…いや〜…、何故でしょ…?」
・ ・ ・
忠「…一部を修正致しました。ホントにすんません…。あと、できれば更新を早めに…お願いします…。」
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.27 ) |
- 日時: 2009/07/23 01:37:22
- 名前: 孝
- 深い深い闇の中…そこに、氷牙が鎖で雁字搦めに拘束されていた。
氷牙「う…ぐ…ここは?」 深淵の闇で何も見えない。
氷牙「確か…なのは達にヴィヴィオの誕生会に誘われて地球に向って…プレゼント渡して…それから…ヴィヴィオが…ヴィヴィオ?…!?!!?ヴィヴィオ!!そうだ!?突然次元断層がダイレクトに出現して、何者かがヴィヴィオを攫って纏めて次元断層に引きづり込まれたんだ!」
ガシャッ!ガシャッ!!
鎖が邪魔で力が入らない。
氷牙「くっ…ヌゥォォオオオオオオオッ!!」
ギシッ…ミシミシ…パリッ ズシャアアアアアアアアアアアアン!!
氷牙「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
突然、数百の鎖の先端から超高圧電流が流れだした。
氷牙「ヌゥッガアアアアアアアアアアアッ!?(な、なんだ!?この電流…いや、違う…これは…)」
エネルギー・ドレイン。
氷牙はそう直感した。
氷牙「ガハッ…はぁ…はぁ…(この鎖…常に微量のエネルギー・ドレインで対象のエネルギーを奪い、無理に解こうとすれば、強力なエネルギー・ドレインに変わり、激痛をも引き起こす。…か?)厄介…だな…」
???−
??「くくくく…素晴らしい…彼一人で、本当に素晴らしい量のエネルギーが手に入ってきます。まだ二割程度ですが…人間共から集めるよりは…ずいぶん早い速度で溜まっていきます。この魔力を…聖王の器を経由し、この"新たな聖王のゆりかご"に注ぎ込めば…私の計画も…ふふふ…フハハハハハハハハハハハハハハッ!!精々利用させてもらいますよ?ブラッディ・ロード…聖王…メイガス・グループ…彼、復活の…礎となるのです!!フハハハハハハハハハハハハハハハッ!アーハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」
謎の男の歪な嗤いが響いていた。
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.28 ) |
- 日時: 2009/07/23 07:38:21
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- メイガス・グループ社印(MG社員)1「…しかし、この[転生の器]とやら…ホントに多額で売れる代物だとはな…。」
MG社員2「でなきゃ、メイガス社長にはついて行けないって。…確かに俺ら、兵器開発続行を唱えた者達ではあるが…」 MG社員3「…だが、このカプセルの中のこいつは…とてもスミヨシが封印する程の白物にみえないけどな?だって人間の、しかも女の子だぞ…。」
メイガス・グループのアジト内。そこで数人の社員達が[転生の器]を収納しているカプセルにいつでも運び出せるよう、準備を施していた。 カプセルの中には、社員達が言う通り黒髪(髪先が少し黄色い)の少女が入っていた。
MG社員1「とにかく、取引の期日は迫ってる。いつでも運べる様にしなきゃ、給料もらえないからな?」 MG社員2「ベラル達一部の魔族は、依然としてネクロス・グループの方にいる様だが…」 MG社員3「いいから、さっさと…っ!?」
突然、社員の一人がカプセルから後ずさる。それを見て他の社員達は…
MG社員1「どうした?」 MG社員3「いいい…いま、そいつの…めめめ目が…あ、開いて…こっちを見たんだ…!!」 社員2「な、何っ!?」
すぐさまカプセルの方を向くが…依然として中の少女は眠っている様である。
社員1「…目の錯覚じゃないのか?ここ最近、有給休暇取らせてもらってないだろ…。」 社員3「あ、あれ?…おかしいな…。」
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Re: 新リレー小説[ディスガイア・オルタナティブ〜第一幕〜] ( No.29 ) |
- 日時: 2009/07/23 12:50:10
- 名前: ミクトラン二世
- ???「ちょっとぉ〜〜〜!何してるのよ!」
ふと、後ろから小さな少女が姿を現す。しかし、陰のせいで顔が見えない。 社員1「あ!隊長!何時からお帰りに?」 ???「さっきよ、全く、メイガスの奴も人使い荒いもん」 そういって少女は三人の前に歩き出す。 社員2「それにしてもお疲れ様です、うまく言ったんですね」 ???「当たり前よ、私を誰だと思ってるの?」 そしてその少女の顔は・・・・・・ ???「メイガス・グループ西方のカーリー様よ?私に無理なんて字は無いわ!」 金髪に赤と緑のオッドアイ・・・・・・ヴィヴィオと全く瓜二つであった・・・・・!
名前:西方のカーリー メイガス・グループに所属する〔暗黒四神将〕が一人で、ヴィヴィオと同じく聖王の器となるために生まれた人造魔道師素体。ヴィヴィオと違い自信家で我がままな所があり、背中に装備した大剣を振り回して攻撃するくらいの怪力。四神将の中では最年少。
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Re: 新リレー小説[ディスガイア ( No.30 ) |
- 日時: 2009/07/23 13:45:31
- 名前: 孝
- 氷牙「ガッ…ハァッ…はぁ、はぁ…」
あれから、何度も鎖を破壊しようと挑戦し、その度に強力なエネルギー・ドレインが氷牙を蝕む。
氷牙「くっ……はぁ、はぁ…早く、ヴィヴィオの元へ…はぁ、はぁ…」
半ばやけくそに鎖を引き千切ろうとしている…
氷牙「………あまり、使いたくは無かったが…背に腹は…変えられねぇ…リミッター…1、2、3、4、5、6……10、11、12、13…全リミッター…解放…リミットリリース!賢者の石(黒い核鉄)よ…力を貸しやがれ…能力第一段階…解放!……ヴィクターW!!」
氷牙の蒼い髪が、蛍火を放つ髪に変わり、肌色だった身体は赤銅色に変色していく。
薄蒼色だった瞳が、蛍火色に変色し、桃色の闘気が、肉眼で捉えることができる。
氷牙「アァァァァアアアアアアアアアアアッ!エネルギー……全開!全開!全開!ウォォォォォオオオオオオオオッ!!」
ミシリ…パリッ…バリバリ……
ピシャアアアアァァァァァァッ!?
負けじと、雁字搦めの鎖が強力なエネルギー・ドレインで氷牙に襲いかかる。
氷牙「ァァァァアアアアアアアッ!!嘗めるなぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
雁字搦めの鎖を、ぶちぶちと引き千切る!
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