Re: 異世界大戦記7 ( No.214 ) |
- 日時: 2010/12/22 22:08:24
- 名前: ミクニップ
エリー『もし私のもう一つの拠点に付いたら、そこで現在隊長を勤めているアニッシュという男に会え。彼奴は指揮能力や人望にも優れている。お前でも信用に値できるに値する人材だ』
ラジエイを出発する前に聞いたエリーの言葉を思い出す氷牙。隊長室に入った途端に臭った、まるで何かが腐っているような異臭。そして隊長室とは到底思えないほど質素な部屋・・・。
氷「(何だよ此・・・。一体何がどうなってるんだ?)」
異様な光景に眩暈すら覚える氷牙。そんな時・・・
???「あ、お待たせ致しました」
そんな時、ドアから黒い軍服で金髪の少女が入ってくる。
アニマート「初めまして。私は時空監理局、第108陸部隊の隊員をしています、アニマート・スパーク曹長です。隊長の代理ですが、お会いできて光栄です、氷牙・アンヴィレント提督」 氷「氷牙でいい。その呼び方はあまり好きじゃ無いからな、アニマート曹長」 アニマート「でしたら私もアニーと及び下さい。氷牙様」
少女、アニマートの丁寧な言葉使いと親しみやすさに、親の教育の成果を垣間見る氷牙。
アニー「・・・申し訳ありませんでした。此方が受け入れ可能と言った癖に突然受け入れ拒否など・・・」 氷「仕方がないさ、誰だってあの状況では受け入れは難しいからな。・・・で、実際何があったんだ?詳しく話してほしい」 アニー「はい・・・。あれは受け入れ要請を受け取った一昨日の事です・・・」
その時、私はある任務で近くの村に物資を運び終えて、数人の部下と一緒に一段落した後でした。その後、私達は何事も無く、無事に帰路についていた時です。
アニー『・・・な、何ですか、此は・・・?』
やっと帰ってきた私達が目にしたもの・・・。それは大量の怪物達の襲撃により、炎上し、惨劇と化した拠点でした。民間人は迫り来る攻撃に逃げ惑い、応戦するも、無残に惨殺されていく兵士達・・・。私達も加勢して何とか応戦しようと思っていた時でした。
アニー『!隊長っ!?』
激しい戦火の中、私は負傷したアニッシュ大尉を見つけたんです。
アニッシュ『ぅ・・・、アニー・・・。戻っていたのか・・・?』 アニー『隊長!!一体何があったのですか!?』
隊長はもう助かりそうにありませんでした。
アニッシュ『ぐっ・・・!ハメられたんだ・・・。奴等・・・、秘密を知ろうとした俺たちを消そうと・・・ぐぁっ!?』 アニー『隊長!!しっかりして下さい!!隊長!!!』 アニッシュ『アニー・・・。お前に・・・部隊をまかせる・・・・。エリーさんの・・・娘のお前・・・な・・・ら・・・』 アニー『隊・・・長・・・?・・・たいちょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
アニー「・・・隊長は、そう言い遺して息を引き取りました・・・。その後、私は隊長の後を引き継いで代理になり、何とか生き残った兵士達や民間人達を纏めています」
悲痛な思いで、涙ながらに打ち明けた出来事。それを聞いた氷牙の顔も悲しみで歪む。だが・・・
氷「・・・だが、物資はどうするんだ?見た所届いてないみたいだが・・・?」 アニー「はい・・・。一昨日、一応要請はしたんですが・・・。どうやらあっちでいざこざがあって発注が遅れるみたい何です・・・」 氷「そうか・・・所で、アニッシュが言っていた『秘密』って何なんだ?」 アニー「それが、私にもさっぱり分からないんです。・・・ですが、何やら良い物では無いというのは確かですが」
アニッシュが死ぬ間際に呟いた『秘密』・・・。これが今後、氷牙達に深い関わりを持って行く事を、この時は知る良しも無かった。
氷「そうか・・・。あ、済まない。何時の間にか話が反れてしまったな」 アニー「こ、此方こそ御免なさい。此方も長々と・・・。あ、受け入れの件ですが、OKです。元々は此方がOKを出したのですから。・・・いやらしい言い方をしますが、人手がさらに増えるのは此方とも大助りです」 氷「ああ、こちらも無理を言って済まない・・・って『さらに』・・・?」 アニー「はい。実は先日、次元漂流者の方々を保護した際に、その方達が今も手伝ってくれてるんです。しかも氷牙さんが来る少し前には、数人程」 氷「・・・突かぬ所聞くが、そいつ等の人数と・・・あと名前は?」 アニー「全部合わせて・・・6名でしたね。名前は・・・あ、ちょっとお待ち下さい」
そう言ってアニーは席を立と机まで移動し、そこから数枚の書類を取り出して確認する。
アニー「あ、思い出しました!確か『藤枝淑乃』さん、『イクト』さん、『伊達政宗』さん、『片倉小十郎』さんにそして『近衛木乃香』さんと『獅子王凱』さんです」
拠点・中央広場
木乃香「プラクテ・ビキ・ナル。汝が為に(トゥイ・グラーティアー)ユピテルの王の(ヨウエス・グラーティア)恩籠あれ(シット) [治癒(クーラ)]」
パァァァァ・・・
額に大きな傷のある女の子を暖かな光が包み込む。此方は、隊長室より離れた位置にある広場。此処で木乃香は、民間人達の治療に専念していた。
木乃香「はい、治ったえー?」 女の子「わぁ〜〜♪ありがとうお姉ちゃん♪」
額の傷が治り、嬉しそうに笑いながら走り去る女の子。それを微笑みながら見ていた木乃香だが、軽い眩暈を覚え、近くにあった木箱に座る。
木乃香「あやや・・・。ちょっと魔力使いすぎてもたかな・・・?」 ???「おいおい。あんまり無理すんじゃねぇぞgirl?」 ???2「そうだぞ?無理しすぎると、体を壊しちまうぞ?」
そんな時、木乃香の実を案じ、眼帯の男と傷のある男が声をかける。
木乃香「あはは・・・。心配してくれて有難うな政宗さん、小十郎さん。だけどこの力を必要としてる人も居るし、第一政宗さん達が頑張ってるのに、うちだけ休んでるのはちょっと気が引けるんや」 政宗「HAっ!そん位気にすんじゃねぇよ。元々手伝うと言い出したのは俺達だったんだしな。all right?」 小十郎「そうだ、別にお前が気にする事じゃねぇ。だから今はゆっくりと安め。後は俺と政宗様、それからトーマや獅子王がやる」 木乃香「あはは・・・。じゃ、じゃあお言葉に・・・甘え・・・て・・・」
こてっ
大分疲れが溜まっていたのであろう。音も立てずに木乃香はそのまま寝てしまう。
政宗「やれやれ・・・。頑固なお姫様だぜ」 小十郎「何処か政宗様に似ておりますが?」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.216 ) |
- 日時: 2010/12/31 02:37:17
- 名前: 孝(たか)
- なんか増えてるし!?
門前…
門番A「は。了解しました!許可が下りた。受け入れを許可します。」
門番B「どうぞ…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
明日菜「さ、行きましょ。」
明日菜を先頭に拠点内に入っていった。
兵士5「こちらが集中治療室になります。」
氷牙「あぁ、助かる。」
兵士5「衛生兵からの連絡によりますと、お仲間の重症者はすぐに着くそうです。」
氷牙「判った。すぐに緊急手術だ!誰か手を貸してくれ!」
魔法医師一同「我々がお供します!」
そういって、拠点内の名医が4人程集まった。
氷牙「感謝する。」
衛生兵「お連れしました!」
明日菜「氷牙!」
絵美里「お願いします。氷牙さん!勇輝を…」
修治「お願いします!」
章悟「勇輝を助けてください!」
三人が深々と頭を下げる。
氷牙「……全力は尽くす…だが…」
言い淀む氷牙。
氷牙「勇輝の命を救う事、腕や足、内蔵それらは再生させる事は出来る…だが、勇輝が目覚めるのには……恐らく半年はかかるだろう」
絵美里「半…年?」
氷牙「…そして、もし半年経っても目を覚まさなければ……」
章悟「ま、まさか…」
氷牙「勇輝は二度と目を覚まさない…いや、最悪の場合…」
修治「なんとか…なんとかならないのかよ!?なぁ!氷牙さん!!」
氷牙「俺達医者に出来る事は…命を繋ぎ止める事までなんだ…目を覚ますかどうかは…患者の心次第だ…」
章悟「……俺は信じる」
修治「章悟?」
章悟「勇輝は…こんな所で死ぬような奴じゃない…まだ、親父さんだって見つけてない…世界を救ってもいない…三邪神を倒してもいない…それに…それに…絶対に帰るって約束したんだ!!勇輝は、絶対に親父さんを見つけて、自分達の世界に帰るって!だから…俺は勇輝を信じる!!!だから氷牙さん!」
氷牙「あぁ…絶対に勇輝を救ってみせる!!」
氷牙は身を翻して集中治療室…手術室へと足を進めた…
そうして……30時間にも及ぶ大手術が実行された……
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Re: 異世界大戦記7 ( No.217 ) |
- 日時: 2011/01/04 00:43:25
- 名前: ミクニップ
- その頃・・・
木乃香「あはは♪まさかせっちゃんに会えるとは夢にも思わなかったなぁ〜♪」 刹那「はい。まさか私も、このような場所でお嬢様達と再会できるとは思いませんでした」
あの後、そこら辺を歩いていた刹那と再会した木乃香。現在幼馴染二人は、話をしながら歩いていた。
刹那「しかし・・・、お嬢様は何故こんな所に?」 木乃香「実はな〜?あの後氷牙さんの魔法で魔法世界の山の中に来てしもたんよ・・・」
回想・・・
木乃香『いやぁ〜〜ん!助けてぇ〜〜!(泣)』 グランクワガーモン『ガォォォォォォォ!!(怒)』
そん時な、どうやら寝てたデジモンちゃんを起こしてもてな?怒ったデジモンちゃんに追い掛けられてたんよ。そしたらな・・・
政宗『DEATH FANG!!』 ガオガイガー『ブロウクン・マグナム!!』
何処からか政宗さん達がやってきて、デジモンちゃんを追い払ってくれたんや。
木乃香「その後イクト君や吉野さん達がやって来て、そしてそのまま待ってたら、この基地の可愛い隊長さんがウチらを見つけてくれたんや♪」 刹那「そ、そうでしたか・・・。ですが、お嬢様が危険な目にあっていたのにも関わらず、私めはうつつを抜かしていました・・・。桜咲刹那、一生の不覚!!」 木乃香「あん。ええよ〜せっちゃん。せっちゃんがそこまで心配してくれてたんやから、ウチは許したるよ?」 刹那「お嬢様…!」
何だか桃色の空間でも漂いそうな雰囲気である。そんな時
???「…これはどういう事ですか姉様!?」
突然、路地裏で子供の怒鳴り声が響き、それを聞いた二人は身を潜めて路地裏を伺う。見るとそこには、面食らったような顔をしたアニーと、何やら凄い剣幕で彼女を怒鳴ったと思われる、黒い士官服を着込んだ、黒い片眼鏡(モノクル)の少年がそこに居た。
???「…前回の戦闘で、只でさえ物資と兵力が著しく少ないのに、何故受入要請を断らなかったのですか!?」 アニー「…言いたいことは分かるわ、シャープ。…だけど此方が受入要請を申し出た以上、断る何てできる訳が無いじゃないですか!」
シャープと呼んだ少年に対し、何やら悲痛な顔をして宥めているアニー。だがシャープは、そんな彼女の言葉にすら耳を傾けない。
シャープ「巫山戯るな!!只でさえ厄介事が残っているのに、これ以上増やすなんて言語道断です!今すぐにでも追い出して貰いますよ姉様!」 アニー「何馬鹿な事を言ってるのシャープ!!そんな事、できる訳が無いじゃない!!」
段々と空気が悪くなり、アニーの言語も荒くなる。
木乃香「はわわわ・・・!」 刹那「・・・」
木乃香達が見ている中、色々怒鳴っていたシャープはそのまま背を向けて歩き出す。
シャープ「兎に角。今すぐにでもあの人達には出て行くように言ってください。異論は認めません」 アニー「っ!!待ちなさい、シャープ!!」
咄嗟にシャープを止めようとするアニー。だがシャープは、そのまま路地の奥へと行ってしまう。そして彼の姿が見えなくなるまで見ていたアニーが溜め息をつき・・・
アニー「・・・そこのお二人方。折角ですから出てきて下さい」
『!?』
何と二人が居たのを解っていたらしく、そのまま刹那達に声を掛ける。そして突然声を掛けられて驚く二人だったが、そのままいそいそとアニーの前までやって来る。
アニー「ぁぁ、貴方達でしたか・・・。申し訳ありません、お見苦しい所を見せてしまいました・・・」 木乃香「え、ええよ?ウチらだって盗み聞きしてたんやから・・・。むしろウチらに責任があるえ!?」
急に謝られ、慌てて取り繕う木乃香。
刹那「それにしても・・・、あの子は一体誰なんでしょうか・・?代理とはいえ、この拠点の隊長に対しての態度といい・・・」 アニー「・・・私の弟です」 木乃香「え?弟さん・・・?」 アニー「はい、シャープって名前何です。あの子、昔から融通が効かないって言いますか・・・。元々、この受入要請は、あの子やその一派からは反対意見が出ていたんです。ですが、私が隊長権限を使い、無理やり受入許可を推し進めたので・・・。それがあの子にとっては不満だったようでして・・・」 刹那「ですが、それによって此方の負傷者が何名も助かってるのは確かですが?」 アニー「しかし、物資が足りない時にこれを進めてしまったために、何名もの民がさらにひもじい思いをさせてしまう結果にもなります。・・・結局、賛成しようが反対しようが、どちらにも正解何てありません。あるのは犠牲を払って手に入れた偽善的な結果だけです」 木乃香「アニーちゃん・・・」 アニー「・・・あ、いえ!・・・済みません近衛様に桜咲様。何も悪くないのに私は「木乃香でええよ?」え?」
突然、手を握られてさらにそんな事を言われて戸惑うアニー。
木乃香「・・・アニーちゃん?確かにアニーちゃんが受け入れたから、ここに居た人達は、さらに辛い思いをするかもしれへん。けどな?そのお陰で、せっちゃん達が助かったのは事実や」 刹那「そうですよ。ですから、そんなに自分を責めないで下さい。例えそれが間違っていたとしても、それが本当に大事な事だったら貴方は誇ってもいいんです!」 木乃香「せやから、ウチらの事。名前で呼んでほしい。そして友達になってほしいんや」 アニー「近衛様・・・、桜咲様・・・」
二人に励まされ、目頭が熱くなるのを感じるアニー。
ビーー!ビーー!!
アニー「!?」 木乃香「な、何何や!?」
『緊急事態発生!緊急事態発生!至急拠点内の兵士は、速やかに戦闘配置について下さい!!』
突如、警報と共にアナウンスが流れる。それを聞いたアニーは血相を変えてそのまま走り出そうとする。だが・・・
グラッ…
刹那「!!」
突如、アニーの体がフラつき、そのまま倒れようとする。しかしそれを見た刹那が、彼女を支える。
刹那「だ、大丈夫ですか!?何処か怪我でも・・・!?」 アニー「だ、大丈夫ですよ。何時もの事ですから・・・」
支えてくれている刹那をやんわりと押しのけ、フラつきながらも司令塔へと向かうアニー。だが、そんな彼女を見て、何やら刹那は同様していた。
刹那「(ど、どういう事だ・・・?あの人のアレは・・・!?)」 木乃香「せっちゃん!!うちらも行こう!!」 刹那「え?あ、はい!」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.218 ) |
- 日時: 2011/01/04 04:46:32
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「……………」
鏡夜は一人、拠点の門の上に立っていた。
鏡夜「無粋だね……」
警報が鳴る30分ほど前から門上で立っていた鏡夜。
鏡夜の感覚は常人のそれとはかけ離れている。
その為、拠点にある警報装置よりも早く敵を感じ取っていた。
鏡夜「物資が少ないって言うから、わざわざこの僕が食料だけでも集めようと思ったのに…それを邪魔するなんて……」
拠点に向かってくる敵……デジモン軍団だ。
それも…
鏡夜「グランクワガーモンX抗体ね…ざっと200体…虫風情が…」
鏡夜の周りの空気が変わる。
『『『『『!?!?』』』』』
グランクワガーモンX軍団が虫の知らせというのか?野生の勘で鏡夜の存在を感じ取った。
しかし、彼らは構わず拠点を目指す。
鏡夜「……そう。折角警告してあげたのに…向かってくるなら、"容赦してあげない"よ?」
シャープ「ちぃ!!またあの生物か!?何度倒してもどこからか沸いてきやがって…迎撃準備だ!!」
兵士「で、ですがシャープ小隊長…我々には、既に戦える兵力はありません…兵士の回復にも、数時間はかかります。」
シャープ「構うものか!ここで出ていかなければ、全滅だ!さっさと兵を…」
ドグシャ!!!!!!
シャープ「ぐはっ!?」
突然シャープが横に吹っ飛んだ。
幸村「お主…それでも隊を率いる者か!!」
真田幸村だ。
彼がシャープの良い草に腹を立てたのだ。
幸村「仲間を護れずして、民を護れるものか!!貴殿も武士の端くれであるならば、自ら戦場に立ってみせよ!!」
そういって、幸村は指令室を出て行こうとする。
オペ「小隊長!門上に膨大な魔力を察知しました!」
シャープ「なに!?モニターに映せ!!」
オペ「り、了解しました!」
ピコン…
映し出されたモニターには鏡夜の背中が…
幸村「おお…鏡夜殿ではござらんか…ならば、拙者らが出る幕はござらんな」
シャープ「貴様、何を言っている!あの生物の大群を一人で…」
兵士「小隊長!!!大変です!検出された魔力は、SSSSSランクを超えました」
シャープ「何だと!?」
鏡夜視点に戻る。
鏡夜「一撃で…仕留めてあげるよ…悪夢の王のひと欠片よ、天空の戒め解き放たれし、氷れる黒き虚無の刃よ…」
鏡夜が両手を剣を持つ仕草で掲げる。
呪文詠唱中に両手に闇色の魔力が集まりだし、少しずつ剣の形をとる。
鏡夜「我が力、我が身となりて、ともに滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き。」
そして、全てを抹消する力が解放される。
鏡夜「神滅斬(ラグナ・ブレード)!!」
掲げた闇色の魔力の剣…神々すらも切り裂く殲滅剣…ラグナ・ブレードを横に一閃した。
シュピンッ!!!
チュイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!
チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!
シャープ「な…なんだ…この力は…このような強大な力、見た事がない。」
幸村「あのお方は鏡夜・D・フラグリアス…魔王殿でござる。」
シャープ「魔…王…!(こ、この力があれば…は、ハハハハ…鏡夜・D・フラグリアス…俺は、貴様を…フハハハハハ!!!)」
鏡夜の力の一端を垣間見たシャープの心に、どす黒い思いが湧き上がる。
鏡夜「……ちょっとやり過ぎたかなぁ?」
鏡夜の位置から見渡せる場所…拠点の両脇には深い森があったのだが、加減を間違えたせいか、森の端っこが少々削り取られてしまったのだ。
鏡夜「……うん。一匹残らず消し去ったみたいだね♪じゃ、食料調達に出かけますかね…」
その後、鏡夜は一時間ほど森を探索する事で、"食用の竜"を10匹ほど狩ってきた。
どの竜も20メートルはくだらないのだが…
鏡夜「ふふっ♪大量大量♪」
現在、拠点に居る民間人や負傷兵等を全て含めて700名程、しかし、鏡夜の狩ってきた竜達は隅々まで食べる事が出来るので、少なくとも3日は食い繋げる。
鏡夜「さて…どんな料理を作ろうかなぁ…竜鍋もいいけど…丸焼きもおいしいよね?」
はいそこ、"共食い"なんて言ってはいけません。
魔界では高級料理として有名です。
龍人に分類される鏡夜達は弱肉強食の世界で育っているので、共食いも珍しくないのです。
と、いうか、獲物を引きずらずに両手で全て掲げて歩いている人が居る光景に唖然とする門番だった。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.219 ) |
- 日時: 2011/01/05 14:46:03
- 名前: ミクニップ
- ・・・そろそろ、他のストーリーも始めようかな・・・?次辺りで
???「クククッ・・・、予想以上の力だ・・・!」
鏡夜のギリギリ感知外に存在する丘の上。そこで一人の中年男性が笑っていた。
???「私が故意に放ったグランクワガーモンの群れをああも簡単に消し去るとは・・・。素晴らしい、素晴らしいぞ・・・!」
両手を広げて高笑いする男性。これが街中なら残念なあたまの人と思われるのだが、生憎丘の上だからそうはいない。
???「ふはは・・・!だが、真の最強など先ず存在はしない!聞けば奴は闇と炎の使い手!つまり、『その二つの属性の弱点を突けばよい』だけだ!」
パチンっ!
男が指を鳴らした瞬間、その周りに無数の魔方陣が出現する。
ナイトメア「さぁ始めよう!『悪夢の支配者』ナイトメアによる、悪夢と狂乱の宴を!!ふはははははははははは!!ひゃははははははははははは!!!」
狂ったように高笑いを上げ、まるで蜃気楼の如く、溶けるように消える男性・・・ナイトメア。そして消えたと同時、魔方陣からは無数のデジモンやポケモン等が出現してゆく。
ビーーーー!ビーーーー!
シャープ「今度はどうした!?」 兵「だ、大規模な転移動作を確認!!数は100…200どんどん増えています!!」 シャープ「何!?(チッ・・・!次から次へと・・・!!どうやら『アレ』を出す時が来たみたいだな・・・!)」
鏡夜「・・・またなのか?」
少しうんざりしたような顔つきで遠くを見つめる鏡夜。
・・・とりあえず、次は鏡夜休ませて刹那達に戦わせようか・・・?
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Re: 異世界大戦記7 ( No.220 ) |
- 日時: 2011/02/08 15:12:12
- 名前: ミクニップ
- がやがやがや・・・
カノンノ「ふわぁ〜・・・、いっぱい居るねぇ〜・・・」 エネコ「にぃ〜…」
ダークゼロに食事に誘われ、とりあえずホールにやって来るカノンノ。予想以上のい人の多さに少し驚いている。そしてカノンノの腕の中ではエネコが興味津々で見ている。
Dゼロ「ここの飯作ってるおばちゃんの飯は美味いからなぁ。何故か飯の時間になると、畧全員が集まるんだよなぁ、これが何故か」
嬉々として語り出すダークゼロ。何だか現金な感じである。そして気がつけば、カウンター後しにちょっとぽっちゃりした割烹着姿のおばちゃんが居る。
おばちゃん「はい、いらっしゃい!今日は何にするんだい?」 Dゼロ「今日のお薦め定食は何?」 おばちゃん「今日はいい豚ロースとヒレが手に入ったのよ!だから今日はそれを使ったカツ丼と生姜焼き定食だよ」
めっちゃ普通のメニューが出ました。いろんな意味で驚きです。
Dゼロ「うっはぁマジで!?そりゃあ楽しみじゃねぇかよ!じゃあ俺はカツ丼とサラダ1つずつ!!・・・で、お前は何にすんだ?」 カノンノ「え、私?」 Dゼロ「ったりめぇだろ?とりあえず何か奢ってやるから気にせず何か頼めって!」 カノンノ「は、はぁ・・・?じゃ、じゃあ私はこの焼き魚定食で」 おばちゃん「はいはい。ちょっと待っててね?・・・はい!カツ丼とサラダ一つと焼き魚定食1丁!!」
『へいっ!姉御ぉ!!』
・・・私の耳がおかしいのかな?今さっきこのムードに相応しくないようなドスの効いた声が数人ほど・・・それに見てみると厨房ではヤのつく仕事が凄く似合いそうなおじさんたちが包丁とかフライパン操って料理してるし・・・。
Dゼロ「・・・とりあえず気にせず食おうぜ。腹が減っては戦なんてできねぇしよ!」 カノンノ「は、はぁ・・・」
いまいち納得できないカノンノだが、とりあえず料理が乗ったトレイを受け取り、同じくカツ丼とサラダ受け取ったDゼロの後ろについて行き、とりあえず空いていたテーブルにトレイを置き、そのまま椅子に座る。
ヴィヴィオ「あ、お姉ちゃんだ!」 02「やっと来たか・・・」 6つ子『やっほ〜〜!』 カノンノ「あれ?ヴィヴィオちゃん?」
席には先客がいました。子供達(10歳組と15の二人)と02です。
Dゼロ「お?お前らも来てたんか」 02「ああ。とりあえずこの子達も連れて腹ごしらえでもしようと思ってな。今アリシアとクイントが其々昼食を取りにいってる所だ」 Dゼロ「あぁ?クイントはともかく、アリシアは大丈夫なんかよ?」 02「医師が言うにはもう大丈夫らしい。リンカーコアにも異常は無かった」
『お待たせ〜〜!』
二人が会話してるときに、丁度件のアリシア達がやって来る。しかもアリシアはともかく、クインとの持っているお盆には大量に盛り付けされた料理が・・・
Dゼロ「オイオイ・・・。相っ変わらずすげぇ量だよな、それ・・・(汗)」 クイント「あら?今日は少し食欲が無いから少なめにしたつもりだけど?」
『(どれだけ食べる気・・・?)』
やはり子供が子供なら、親も親である。クイントのそんな言葉を聞いて苦笑する一同。そんな時である
ヴィヴィオ「・・・フェイトママ?」
アリシア「え・・・?」
先ほどからアリシアを見て、驚きいた顔で彼女を凝視するヴィヴィオ。無理もない、元々フェイトは彼女の細胞から作られたクローン・・・。それを知らないヴィヴィオとしてはアリシアをフェイトと間違えるのも無理もない話である。無理は無いのだが…
ヴィヴィオ「フェイトママだよね…?どうして此処にいるの?なのはママ達は?」 アリシア「え!?えっと〜…」
服の裾捕まれ、困惑するアリシア。…言い辛い。私はフェイトじゃない何て凄〜く言い辛い。しかも隣ではダークゼロが定食食いながらこっち見てニヤニヤしてるし…。あ、02に殴り倒された。
02「…あ〜、済まないがヴィヴィオよ。そいつはテスタロッサでは無いぞ?」 ヴィヴィオ「え…?」
さらに助け舟も出してくれた。有難う、今度お礼するわ
アリシア「ご、御免ねヴィヴィオちゃん。私はアリシア・テスタロッサ。フェイトの双子のお姉さんなの」 ヴィヴィオ「フェイトママの…お姉さん?」 アリシア「うん。だ、だからよろしくね〜…」
…あ、フェイトじゃないと知ってヴィヴィオちゃんが悲しそうな顔を…。これ見てると私の心がチクチクと…
赤「ヴィヴィオちゃ〜ん。とりあえずご飯食べようよ」 ヴィヴィオ「…フォルテ君?」 赤「とりあえずさぁ、その人はフェイトさんじゃないのは解った。じゃあそれだったらこれから見つければいいだけじゃん。父ちゃんが言ってたよ?探し物は必ず見つかる。絶対見つからないなら、それは自分が信じてないからだって。だからご飯食べて、かならず見つかるよう信じながら気長に待とうよ。ね?」 ヴィヴィオ「フォルテ君…。うん!そうだね」
涙を拭い、満面の笑みで答えるヴィヴィオ。そしてそれを見ていたダークゼロ達にも、自然と笑みが零れる。そんな時…
ビー!ビーー!
突然鳴り響くサイレン。全員に緊張が走る。そして02の目の前にはモニターが出現する。
『02様!転送先で大規模な戦闘が行われています!』 02「何…?状況は?」 『はっ。偵察部隊の報告によれば、現在東京湾で、連邦軍と未確認部隊による戦闘を確認した模様!あと数分で此方も巻き込まれます』 02「わかった。とりあえず我等は今からスタンバイする。転送完了を確認次第に出撃するぞ!」 『了解!』
モニターが消えたのを確認し、先ほどとは打って変わり、凛とした表情となり立ち上がる。
02「今のを聞いたかお前達?あと数分でこの艦は戦火に突入する。昼飯の途中だが、全員配置に着け!!」
『了解!!』
02「さて…、突然だがお前達の協力も必要だ。…かまわないか?ディゼンダー「カノンノです」うん?」 カノンノ「私の名前はカノンノ・グラスバレーです。次からはそう呼んで下さい」 02「…そうか、ではカノンノ・グラスバレー。…少しの間かと思うが、我等と手を組んでほしい。構わんか…?」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.221 ) |
- 日時: 2011/02/12 12:31:36
- 名前: ミクニップ
- …とりあえず変更しておきましょう。
カノンノ「…正直に言うと、私は貴方達を信用していません。だけど、もしこの戦いで人が苦しんでるのなら…例え貴方達と組んででもその人達を救ってみせる!」 02「(…フッ、中々良い目だな)カノンノ」 カノンノ「?」
シュッ
02はカノンノに何かを投げ渡し、カノンノはそれを見て慌てて受け取る。見ればそれは大きな箱であった。中身を確認すると、その中には手甲とショルダーアーマーをチューブで繋げたような形をした紅と翠の機械が二つずつ、そして様々な色をした待機状態のモンスターボールが其々6つずつ均等に入ったケースが入っていた。
02「…気に入った、それは私からの餞別だ」 カノンノ「えっと…。何ですか之?」 02「何。試作型だが、別に怪しい機械では無い。本当はあのバカ白衣さえ居ればもっとマシな奴が作れたけどな…。恐らく必要になる時もあるから、とりあえず持っていろ」
薄い笑みを浮かべながらそう言い残し、他の奴等と一緒にカタパルトまで移動する02。その姿をカノンノはポカンとした顔で見ていた。
東京湾・市街地
ドウッ!ドウンッ!!
???「クッ、しつこい…!」
逃げ惑う人々の悲鳴と爆風が木霊する市街地。その中で倒壊したビルでマシンガンの弾を回避しながら、1体の黒いモビルスーツが10体程のジムから逃走していた。
連邦1「た、隊長。これ以上の戦闘は市民にまで被害が及びます!」 リーダー「構わん!アレは軍内部で極秘扱いされている。あれを見た以上、例え民間人巻き込んででも殺せ!!」 連邦2「そ、そんなぁ〜…」
部下二人の意見すらまともに聞かずに抹殺命令下すリーダー格。そしてそれでも撃墜できないMSを見て何を血迷ったのか、こんな市街地のど真ん中に関わらず、ロケットランチャー何て取り出す。
連邦1「た、隊長!一体何を!?市街地でその平気は禁止されてる筈!」 リーダー「五月蝿い!!あの子鼠にこれをお見舞いしてやる!!」
そう言うや否や、ランチャーのトリガーを引き、無情にも8発のミサイルをを発射する。そしてそれを見た相手機体は、腰にマウントされていた2丁のビームライフルを構えて何発かミサイルを撃ち落とすが、運悪く1発が肩に被弾し、さらには残ったミサイルが誤爆してその衝撃で転倒する。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.222 ) |
- 日時: 2011/02/12 17:52:37
- 名前: カイナ
- カノンノ「えーっと、今回より私、カノンノはテイルズオブザワールドレディアントマイソロジー2ヒロインことカノンノ・イアハートからテイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3ヒロイン、カノンノ・グラスバレーとして扱われます。ご了承ください」
02「カ、カノンノ? 何を言っているのだ?」 カノンノ「あ、気にしないでください。カイナの都合上必要なメタ発言ですから。という訳でミク二ップさん、上のNo.220番の私の自己紹介をややっこしいからカノンノ・グラスバレーに訂正していただければありがたいです」 02「は、はぁ……本当に、何を言ってるんだ?……」
02はカタパルトに移動しようとした瞬間カノンノが言い出した意味不明の言葉を聞いて思わずツッコミを入れ、それにカノンノは反論を許さないような素晴らしい笑顔で返し、続ける。それに対して02はそうツッコミを入れるのが精一杯だった。するとその時食堂の外が騒がしくなる。
兵士?「な、なんだ貴様!? し、侵入者だぐはっ!?」 ???「アァ? うっせえよ。カイ兄はどこだカイ兄は?」 ???「おらルキ! ミアハ! ここにいんだろ!? とっとと出てこい!」 ???「カノンノ〜、どこ〜?」 ????「とっとと喋った方が身のためだと思うんだが……」 ??「ちょ、ちょっとあの……ご、ごめんなさい、皆さん……」
02「な、なんだ? 今度は?……」 カノンノ「あ、この声……」
突然聞こえてきた喧騒に02がまた呟くとメタ発言が終了したため正気に戻ったカノンノが気づいたように呟く。その次の瞬間食堂のドアが開いた。
???「っと、ここにもいね……おぉいたいた! カノンノ!」 ???「あ、カノンノいた〜」
02「知り合いか?」 カノンノ「はい。マーズさん、キュリー! シェニとアルミス、ネイも一緒なの?」
黒みがかった赤色の長髪を後ろで一つに纏めている切れ長の眼――ルビーレッドの瞳が僅かに見える――の男性は食堂内をきょろきょろと眺め回して呟くがカノンノを見つけてそう声を出し、その直後茶色い髪をポニーテールにした少女がぴょんぴょんと跳ねて手を振る。それを見た02が尋ねるとカノンノもまた笑いながら頷き、彼らを呼ぶ。そして水色の髪をざっくばらんな短髪にした少年――シェニが最初に尋ねた。
シェニ「んで、カイ兄は一緒じゃねえのか?」 カノンノ「えと、ここにはいないんだけど……」 カイ「どうした? 何か騒ぎがあったみたいだがってお前ら!?」
シェニの言葉にカノンノがそう呟くと転送装置でやってきたのかカイがやってきて男性達を見ると驚いたように声を出し、男性――マーズがようと手を上げて答える。
マーズ「エデンの野郎が私が行けないから代わりに助けに行ってくれだとよ。んで、やってきたんだが――」 兵士「02様! 一大事です! 訓練室で訓練していたはずの者達が突如何者かに奇襲をされた模様!」 02「何!?」
マーズの言葉を遮って一人の兵士がそう声を上げ、その言葉に02が驚いたように声を出すとシェニが言った。
シェニ「アン? 訓練室? ってえとそこ右に行って真っ直ぐ行って突き当たったとこ左に行くあそこか?」 02「あ、ああ……」 キュリー「あ、私達が転移して来たとこだ」 02「……はぁ!?」
シェニの言葉に02が頷くと茶髪のポニテ少女――キュリーが気づいたように言い、それに02が声を上げるとマーズが言った。
マーズ「エデンの奴転移座標を大雑把にやっちまってよ、転移してきたらその部屋のど真ん中。敵のスパイとか言われて攻撃されたから応戦した。正当防衛だ」 02「待て、そこには今確か数百人近い兵士がいたはずなんだが……」 アルミス「ああ、なかなか強かったな。いい訓練になった」
マーズの言葉に02が呟くと銀髪を短髪にした青年――アルミスが頷く。それに02がまさかと言わんばかりの表情を浮かべると金髪の少女――ネイが深く頭を下げた。
ネイ「ごめんなさい……全滅させました」
その言葉に02は既に何も言えなくなっていた。ちなみに何も知らないルキとミアハが食堂にやってくるのはこの数分後。
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Re: 異世界大戦記7 ( No.223 ) |
- 日時: 2011/02/13 00:00:17
- 名前: ミクニップ
- 「…鉄球粉砕!」
ドウッ!ベキベキッ
シェニ・マーズ『はがぁっ!?』
カノンノ「にゃぁ!?」
突然横から壁を突き破り、猛スピードに迫ってきた鉄球をモロに喰らって戦艦の外まで吹っ飛ばされるシェニとマーズ。そしてそれと同時に食堂のドア蹴り破り、そこから全身重装鎧で固めた人物…ファメールが凄まじい怒気を放ちながら入ってくる。
ファメール「…ようやく見つけたぞ貴様等ぁ…!」 キュリー「ゲッ!?もう来ちゃった!」 カノンノ「あの〜…、あの人は…?」 02「ふむ。カジオーの娘のファメールだ。…あ〜、そういえば訓練室の右って確か彼奴の部屋だったな。…もしかして、何かしたのか?」 キュリー「えっと…、暴れてる最中にシェニが壁壊した時に…」 02「もう言うな。それから先は大体予想が付く」
そう言ってる間にも、ファメールは凄まじい形相(鉄仮面着けてるから解らないが)で、外に放り出された二人を追いかけるかの如く外に飛び出して行った。
02「…さて、とりあえず彼奴等は放っておこうか」
『(スルーした!)』
Dゼロ「…まぁとりあえず、だ。今回の戦闘ではMSの戦闘が目撃されている。俺は専用のエステちゃんに乗って出撃するから、他の奴等はMS貸すからそれで乗ってくれ」 02「ちなみに私はベルディゴで出撃する。」 カイ「それって、あの緑色の奴の隣にある白い奴か?」 02「そうそう。…あ、ちなみにカイ。お前のはベルディゴの左隣の奴だ」
そう言われ、ベルディゴの左隣を見てみれば…確かにありました。確かにあったが…
レオ「…何でザクなんだよオイ!」 02「ザクではない。ボルジャーノンだ」
ザクでした。緑の装甲といい特徴的な頭といい、どっからどう見てもザクでした。
カイ「オイ…。何で俺がこんな見るからに弱そうなのに乗らなきゃなんねぇんだ?イジメか?イジメかこれ?」 Dゼロ「お前の仲間のお陰でウチの部下何人やられたと思ってるんだ?え?それとコイツ舐めんなよ?普通のザクより10倍以上強ぇんだぞボルジャーノン。ザクの最強形態だぞ之?」 レオ「何が最強形態だゴルァ!どっからどう見てもザク以外の何でもねぇじゃねぇかよ!!死ねってか?カイに死ねってかコラ!?」 カジオー「ちなみに、本来は隊長機としてまだマシなのがある」 カイ「じゃあそっち寄越せよ!?」 カジオー「ブルーディスティニー1号機だけどいいか?」 レオ「ザクより危険じゃねぇかよソレ!?何でそんなの置いてるんだよ!?」
説明しよう!ブルーディステニー1号機とは、ゲーム版のガンダムに登場したユニットであり、EXAMシステムとか言う暴走しやすい奴積み込んだ機体である。(暴走した経歴有り)
カジオー「安心しろ。まだユニットレベル足りないから開発してない。まだ陸戦型ガンダムのままだ」 レオ「Gジェネか!それとそんなの絶対作るな!!」
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Re: 異世界大戦記7 ( No.224 ) |
- 日時: 2011/02/13 13:18:59
- 名前: カイナ
- カイ「というか、やったのは俺じゃなくてマーズとシェニ、アルミスにキュリーだろ!? ネイはどうせ止めたんだろうが止めきれなかったんだろうし……」
Dゼロ「お前ら兄弟なんだろ? 兄弟の不始末は兄弟がつけないとな」 カイ「理不尽だ! 横暴だ! そもそも俺はこんなもの見たことも無い! ロボットなんて等身大の奴、クンツァイト達しか見たこと無いわ!」
カイの言葉にDゼロは苛付いた様子で返す。ちなみにネイは証言により兵士に一切手を出さずむしろ他のメンバーがぼこぼこにした兵士に僅かながら治癒術を使っていた、皆を止めようとしていたという事が分かったため無罪に処されたが他の四人は騒ぎを聞いてやってきた溶鉱炉から正座でのお説教を聞かされている。
Dゼロ「安心しろ、ナビとして不良品のハロをつけてやる」 カイ「なんだよそれ!? 不良品って時点で嫌な予感しかしねえよ!?」 レオ「はぁ……もしもし、ウェルツか? ちょっと頼みがあるんだが……ああ、今すぐ動けるの、誰がいる? ああ、なるべく気のいい奴頼む。俺達以上の素人だからな」
Dゼロの言葉にカイはまた声を荒げ、それを見ていたレオはしょうがないとため息をついて通信を行う。
レオ「……あぁ、そいつらか。だったらカイの性格と戦法を考えると……あぁ、頼む。悪いな、ここの座標は……」
Dゼロとカイの言いあいを無視してレオはそう話しており、一礼してそう締めると通信を解除してDゼロ達に声をかけた。
レオ「おい、ザクもどきに乗る必要はなくなったぞ」 02「ザクもどきじゃないボルジャーノンだ」 カジオー「どういう事だ?」 レオ「もうすぐ分かるよ……お、来た来た」
レオの言葉に02とカジオーがそう言うとレオはくすっと笑ってそう続け、それと共に一瞬時空が歪む。そして何も無かった場所に突然黒いキツネ型の人工生命体が現れた。
カジオー「これはシャドーフォックス!?」 レオ「俺達の手持ちゾイドの一体だ。と言ってもたまにゾイドバトルが行われる時空に行く時以外使わないけどな、そこまで知識があるわけでもないから性格がいい奴じゃないと動かすのも一苦労だ」 カジオー「ん?……なあ、お前最初ホエールキングを鯨と言ってなかったか?」 レオ「ちょっとした冗談だ。まあ、こいつは性格がいいし実際ゾイドの操縦法は素人に毛が生えた程度の俺達でもプロのウォリアー相手にまともに戦える実力だ。そこは保障するぜ、いざとなりゃ自分で戦うからな」 カイ「へぇ〜……っていうかこの戦いに巻き込まれてから俺ポケモントレーナーやら今回のこのなんたらやら妙な知識が付いてきてるな……あ、ポケモンはこの戦いが終わったら返還しないとな、借りただけなんだし……」 レオ「そうしてくれ、テイルズオブザワールドにポケモンが繁殖しちまったら時空修正の騒ぎになりかねない。カノンノにも説明しとかないとな、メリオルに頼むか……」 カイ「ふ〜ん……ま、了解。頼むぜ……えーっと、影狐だっけ?」 レオ「シャドーフォックスだ、種族名はゾイド。確かに名前は和訳すりゃそうなるが……少しは訓練しとけよ?」 カイ「分かってるって」
それぞれがそう話し合い、戦いに出る時のメンバーはとりあえず決定した。
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